2019/02/11 21:46

人は、立ち仕事の人でない限り、どうしても座っている時間のほうが長くなります。

 

座っていると少なからずどこかの関節が固まってしまうのです。

その中で1番固まってしまうのが、腰椎と股関節です。

 

立っている時に比べ、座っている方が腰椎に2倍の負荷が懸かると言われています。

 

出版予定の書籍にも書く事が出来なかったので、ブログで紹介したいと思います。

はっきり言って永久保存版です。

 

どんな本を見ても、本当に正しい座り方を書いたものを見た事がありません。

うちの絵の上手なスタッフにお願いして書いてもらいました。

 

書籍に載せる予定でしたが、ページオーバーでカットした部分です。

 

AとBどちらが正しいとおもいますか?

 

 

正解は、両方間違いです。

Aは、丸いのですぐ分かります。

 

Bは、なぜ悪いのでしょう?

 

腰が反っていて、背中が丸いですよね。

反った分、背中の丸みで背骨を戻しているのです。

この2つの他にまだ2パターンありますが、今回はメジャーな2つで説明します。

 

腰は、反りすぎても、丸くなり過ぎてもダメだと言うことは分かりました。

 

では、どうすれば?という疑問が出てきます。

それを説明するには、腰椎を理解してもらう必要があります。下記の図を見て下さい。

 

腰椎は、5個ありますから、L1~L5と書いてあります。

胸椎(背中の背骨)は、12個ありますから、その中でも重要な、TH9~TH12を書いてあります。

 

誤りの方に比べて、正しい方は、腰椎が前にズレていません。

誤りの方に比べて、正しい方は、胸椎が後ろにズレていません。

 

 

L4L5をお腹側に反らせては全部が崩れてしまうのです。

そのためには、骨盤の位置が最重要になってきます。

座骨は解りますよね?

座ったときの座骨の位置がポイントです。

 

座骨の前の部分で座るのではなく、少し後ろの部分で座るのです。

解りづらいと思いますので、下の模型の写真をご覧下さい。

 

 

image

 

【座骨の少し後ろ】ここが正しい位置です。

 

 

ここのポイントで座ることで、L4L5はほぼ真っ直ぐな位置に来ます。

でもこのままでは、背中は丸くなってしまいます。

 

次に大事なポイントが、TH10~L2の背骨部分です。

腰より上であり、背中より下の部分。胸腰部といいます。

ここを前に出すのです。

 

みぞおち(胃のあたり)を前に出す感じです。

決して反らせるのではなく、地面と平行に前へスライドさせる感じです。

この時に、背骨の固い人はどうしてもL4L5を反る感じになってしまいます。

座骨の位置が前に移動しようとしてしまうのです。

 

そこを、下腹部の締めで押さえておくのです。

座骨の位置は少し後ろをキープしながら、みぞおちを前に出すのです。

 

この形によって、腰にかかる重みは3分の1位になります。

更に、股関節の内巻きを防ぐ事も出来ます。

更に、勝手に肩甲骨は下がり寄ってきます。

更に、頭が身体の上に乗ってきます。

更に、ストレートネックや反り首は、自然な正しい首のわん曲になります。

 

どうですか?この良いことばかりの座り方!!

 

でも、問題はキープ出来るかどうかになってきます。

元々骨盤が開き前に倒れている人は、すごく後ろに倒れて感じます。

背骨が固まって動きづらい人は、みぞおちを少ししか出す事が出来ないでしょう。

インナーマッスルが弱っている人は、下腹部を締め続けることが困難かもしれません。

 

ずっとは無理でも、1分キープを何度もやって下さい。

一日の中で、立ったり座ったりは何十回も行います。

だから、座った瞬間に1分はキープしよう!と決めれば、

一日に30分以上はこの形で座ることになります。

 

実は、この形さえ普段から作っていけば、インナーマッスルが

勝手に鍛えられて、正しい姿勢をキープしやすくなってきます。

下腹部強化、背筋強化、肩甲骨を下げる筋肉強化、背骨の柔軟性

内巻き肩改善、呼吸の改善、腰の加重軽減、首の加重軽減。

 

これらが、自然と身につくことで、立ったときの姿勢も変わってきます。

立ったときの姿勢が変われば、歩くときに使う筋肉も変わってくるのです。