59名の方のご寄付、並びに多くの方にプロジェクトを広めていただいたおかげで、本プロジェクトは10月26日に【目標金額の150万円】を達成することができました!
私1人から始まった「忘れられたコンゴの孤児に手を差し伸べたい」という想いを信じ、コンゴの孤児たちの明るい未来を一緒に目指してくださったお一人お一人に、心より感謝申し上げます。
今回の達成を受け、渡航後の活動をよりスピーディに、確実に、そして継続的に進めていくための体制作りにも早期に着手したいと考え【ネクストゴール200万円】を目指すことにいたしました。
この追加の50万円は、現地活動の結果に基づき
・コンゴでのさらなる活動進展(例:灰を集めた孤児へのさらなる継続的な対価支払い・石鹸制作者へのさらなる継続的給料支払い・次回渡航費・現地職員雇用費など)
・日本での活動拡大と体制の強化(例:コンゴ周知イベントの開催・ホームページ作成運営費・税理士雇用費など)
などに使用する予定です。
コンゴ未来プロジェクトは、将来的に寄付に依存しすぎない、現地の力によって持続的に運営できる仕組みを目指しています。今回のネクストゴールは、その理念をより確実に、より早く実現させるための前向きな一歩です。
どうぞ引き続きのご関心をお願い申し上げます。
※詳しくは3つ目の活動報告「お礼とネクストゴールについて」をご覧ください。


プロジェクトページを見ていただきありがとうございます。
コンゴ民主共和国の孤児支援を目指す、島根県出身の田川志織です。
私が昨年コンゴで出会ったのは、親を亡くし、親戚に追い出され、その苦しみを薬やお酒で流し必死に生きる子ども達でした。
そんな存在も知られていない彼らに手を差し伸べる。
その第一歩を踏み出すためのプロジェクトです。
どうか最後までご一読ください。


エミリー(仮名)16歳
母も父も亡くなりました。しばらく親戚の家で暮らしていましたが、お金がないからと追い出され、4年前にこの場所に来ました。物乞いをして時々食べ物やお金をもらっています。昨日から何も食べていないのですごくお腹が空いています。学校へはもう戻れないと思います。

クリス(仮名)10歳
産まれてすぐ捨てられました。一度拾われたけどその家族も突然いなくなってしまいました。今はマーケットで使われている机を夜だけ借りてその下で寝ています。時々食べ物をくれる優しい人がいるのでそこへ行ってたまにご飯を食べています。学校へは一度も行った事がありません。

スーザン(仮名)16歳
母に捨てられました。叔父の家で暮らしていましたが、叔父が亡くなり叔父の奥さんにいじめられるようになり追い出されました。そのあとはここにきて2年間、1回1ドルぐらいで働いています。結婚するといってくれたお客さんに騙され妊娠してしまい、産み方も育て方もわからず不安です。

このプロジェクトはコンゴ民主共和国における孤児の課題改善の支援活動を始めるための
『現地フィールドワーク』と『事業開始』の為の資金を集めることを目的としています。
「私たちの便利な生活が紛争に繋がっている」

コンゴ民主共和国は「アフリカの肺」といわれるほど広大な森林や「世界生産の約7割」を保有するコバルトを含む豊富な天然資源をもつ自然豊かな美しい国です。
しかしその一方で1960年の独立以降独裁や紛争など、現在まで様々な問題を抱えている国でもあります。長年続く紛争はコンゴ民で暮らす人々にネガティブな影響を与え続けその被害は年々拡大しています。そんなコンゴ民主共和国は「平和以外に何でもある国」と呼ばれています。
コンゴ民主共和国の紛争の主な原因の1つは、私たちが生活に使うスマートフォン、パソコン、電気自動車などに使われる鉱物資源です。私たちが便利な生活を送るための恩恵を受ける裏側でその代償を払わされているのがコンゴ民主共和国なのです。
そしてそんな紛争の中で親を亡くし、私たちの便利な生活の代償を払わされている孤児たちがこの国にはたくさんいます。
「3日間何も食べない日もある」
そんな状況を知った私は、より詳しく現状を知るため昨年単身で1か月現地調査を行いました。
調査では、孤児院、孤児を引き取った親せき家庭、スラム街、売春宿などを訪問し90名以上にインタビューを行いました。
スラム街では「3日間何も食べ物をもらえない日もある」と話す10代の子たちに出会いました。友達と遊び青春を送れるはずの彼女たちは、30代に見えるほど老けて見え疲れ果てていました。
売春宿ではマラリアに感染するも病院に行けないと話す少女や、16歳で妊娠している少女に出合いました。妊娠していた彼女は、産み方も育て方もわからないという不安を話してくれました。
孤児を取り巻く問題とは?

こうした調査を通して分かった孤児を取り巻く課題は
・非行に走った孤児の受け皿がほとんどない
・紛争による、雇用機会不足、貧困、感染症、望まぬ妊娠などが原因で新たなが生まれる連鎖になっている
・既存孤児院は資金的理由などによりキャパシティや質が限定的である
ということでした。
本来コンゴには、かつての日本のように親族全体で子どもの面倒を見る文化がありました。しかし紛争と貧困が続く現在のコンゴでは、こうした伝統的な孤児保護の形が機能しなくなっています。
このような状況下で一度非行に走ってしまった孤児は既存の孤児院には受け入れられ辛く、そうした誰の保護も受けられず路上で生活する孤児達の多くは、物乞いや売春をし生活しています。
こうして保護されなくなった孤児たちは、感染症、望まぬ妊娠、事故などに対する高いリスクを持ち、これらは次世代の孤児を生む負のサイクルに繋がっています。
また、すでにコミュニティができている孤児の中には、施設に入ることや日々の仕事を止めて学校へ行くことに抵抗を感じ、なかなか援助にたどり着けない子どもたちもいます。
取り残されている彼らに希望を

そんな彼らが子どもらしい生活を取り戻せるようにと立ち上げたのが『コンゴ未来プロジェクト』です。
この団体は、
「支援の行き届いていない孤児を養育(保護・教育)する」
「新たな孤児を生まないための予防を行う」
「コンゴ民主共和国への注目度を上げる」
ことを目的とし、今年立ち上げました。
この団体では、支援のない既存孤児の養育と自立をサポートするため、教育や安全な生活環境の提供を行うことを目標としています。また、紛争から派生した貧困や感染症や事故などが原因で孤児が増えていることから、新たな孤児を生まないための予防として、地域家庭の貧困削減のための雇用創出、性教育、衛生教育などを行うことも目指します。こうしたコンゴ現地での活動に加えて、コンゴが抱える課題や現状がほとんど知られていないことから、コンゴの様子や文化を日本の方々に知ってもらう広報活動にも力を入れています。
この活動は当初、昨年現地調査を行った、紛争が続き支援ニーズの高い東部地区を拠点にすることを想定していましたが、武装勢力の侵攻によりその地域への入場が困難となってしまいました。状況改善を待ちながら遠隔でイベントを行ったりインタビュー動画を公開したりと、日本からできる支援を続けていましたが、なかなか改善が見られませんでした。そうした現状を鑑み、活動拠点を首都キンシャサに変更し、東部入場が可能となった際にも活用できるような支援モデルを作っていくことにしました。
具体的にどうやって支援するの?
孤児を取り巻くこうした課題を改善するため、孤児が売春や物乞いといった厳しい生活から抜け出し自立できるように、新たな孤児を生まないような社会を作れるように、そしてそれらを持続的に行えるように、以下のような「循環型の支援」を計画しています。
フェーズ1「灰集めへの転換」
非行に走り支援の機会が絶たれ売春や物乞いに従事している孤児に対し、灰(コンゴでは木炭での調理が主流で良質な灰が各家庭にあるが現在それらはただ捨てられるだけとなっている)を集めるよう頼みます。その灰を生活費や食料と交換し、生活するために続けている売春や物乞いのサイクルから抜け出してもらいます。そして灰を届けに施設に来た孤児らに対し基礎教育の機会も提供します。
⇒売春や物乞いなどリスクを伴う仕事から抜け出す
⇒お金や物資をもらいながら教育にアクセスできる環境を作る
フェーズ2「灰石鹸事業」
集めた灰を原料の一部として、当団体より石鹸づくりの訓練を受けた失業中の大人や若者が石鹸製造を行います。製造を行う人々に対しては給料を支払うとともに、衛生教育、性教育、経済教育などの機会も提供します。出来上がった石鹸は、まずは地域の市場や学校や病院など地元需要に販売し、将来的に海外への輸出も視野に入れ活動を進めます。
⇒地域の雇用機会不足解消並びに貧困家庭削減による伝統的孤児保護機能の回復及び新たな孤児発生の予防
⇒教育によりな孤児発生につながる感染症や貧困などを削減
フェーズ3「非行孤児自立支援事業」
STEP1により売春や物乞いから抜け出し基礎教育に慣れてきた孤児たちに対し、「灰石鹸事業」により生まれた売り上げなどを使いシェルターを提供します。シェルター内では基礎教育に加えて、薬、酒、たばこなどから立ち直る更正教育や心理的ケアを行うとともに、農業、林業、製造業などのより持続的な職業の技術訓練を行います。
⇒非行から立ち直る機会の提供
⇒安全で持続的な仕事のスキルを習得し将来的自立を目指すとともに貧困削減につなげる
⇒売上を利用することで外部からの不安定な寄付に頼らない持続的な形での施設維持が可能に
フェーズ4「東部への事業拡大」
上記事業は首都キンシャサにて行いますが、紛争や避難のリスク並びに支援ニーズがより高いのは同国東部です。同地域は現在武装勢力の占領により入場が困難となっているため、状況が改善され次第、キンシャサにて確立された事業モデルを同地域にも拡大し実施します。
東部は、紛争並びに避難が多く、キンシャサで行う事業のそのままの移行ではその効果を発揮することが困難です。そこで東部では、石鹸制作などに従事する職員への給料を一部保険として担保し、避難発生時の資金として提供したり、避難先で物資がなくても再出発できるような職業訓練を行うなど、将来の強制避難発生時の被害軽減を視野に入れたモデルへと改善し実施します。
⇒よりニーズの高い紛争地域での事業実施
⇒保険や汎用性の高い技術訓練による将来的な避難の際の被害削減
なぜこのクラファンが必要なの?

このプロジェクトは、石鹸の売り上げで自立支援施設を作ったり、技術訓練の売り上げなどで事業を広げたりと、寄付や助成金に頼りすぎない、現地雇用も生みながら現地の力を中心に持続的に機能できる、循環型の援助体制をとることを目指しています。
しかし、現地に渡航し活動案を実現できる形にしたり、材料を購入したり、雇用機会を作ったり、孤児や現地の方々の協力を得るなど、活動を始めるための準備には資金が必要になります。
この資金を集めるために複数の助成金に応募しましたが、現地調査や活動初期の資金のための使用は難しいと、すべて断られてしまいました。
しかし現場を訪問することもなく、孤児や貧困家庭の声を本人から直接聞くこともなく、活動案を固め実行するのにはとても強い抵抗がありました。
そこで昨年1か月の東部での現地調査では私個人の資金を使うことにしました。しかし100万円を超える調査費に預金はほとんどなくなり、再び自費のみでの渡航を実現することは難しくなってしまいました。
そこで、本来は自分の資金で始めるべきであることは重々承知していますが、どうしても他に選択肢がなく、最後の手段として、皆様のお力を借りられないかと、このクラウドファンディングを立ち上げました。
クラファンが成功したらどうなる?

クラウドファンディングにて皆様からご支援が集まった後は、『キンシャサでのフィールドワーク』とその後の『事業開始』のための資金として使わせていただきます。
資金が集まった後は、まずはコンゴ民主共和国の首都キンシャサへ1か月渡航します。そこで、現在打ち合わせを重ねている現地孤児院の運営者の方などと、より詳しい現地の孤児の状況や貧困家庭の状況を調査します。
そこで見えてきたより詳細な情報を基に個別の支援ニーズや課題の背景を把握し、灰石鹸事業をより効果の高い形にブラッシュアップします
その後彼ら当事者に灰石鹸事業への改善案を聞いたり、共に試運転を重ねて、彼らの居場所を作るとともに現場ニーズに根差したさらに質の高い事業へと改善していきます。
それと同時に、灰回収の量、石鹸作成コストなどの、プロジェクト実現に向けた調査や打ち合わせを行い、試作品を作成する等して、事業の実現に向けて動き出します。
そして、帰国する前に事業実現のために日本で行うこと、次回渡航時までに準備する詳細を決め、日本に帰国します。
日本に帰国した後はフィールドワークで集めたデータを整理分析し、予算書や活動計画書の修正を行い、資金調達や仲間集めを通して団体運営の基盤をより強化し、持続可能な事業として運営していくための準備を進めます。
その後事業内容とその持続的な運営方法が確立でき次第コンゴに戻り本格的に事業をスタートします。



※現地の状況などにより事業の名前や細かい内容や計画などが変更になる可能性があります。その場合の変更は事業の放棄を意味するものではなく、より良い形での支援体制の構築を目的とすることをお約束します。
・渡航費(約40万円)
・現地でのタクシー+運転手代(約50万円)
・現地での通訳代(約20万円)
・現地での生活費(約5万円)
・現地調査費及び必要備品の購入(約10万円)
・今後の団体の管理費並びに事業費(約25万円)
など
ご支援いただいた金額に応じて様々なリターンをご用意しております。
・お礼のメッセージ
・活動報告
・現地で撮影したコンゴ民主共和国の写真画像1枚
・コンゴ民主共和国の子ども達が描いたイラスト画像1枚
・コンゴ民主共和国現地とつながるZoomイベントへのご招待(40分程度/通訳付き)
・コンゴ民主共和国現地と個別でZoomでつながる機会の提供(60分程度/通訳付き)
◎上記すべてを含んだプランもございます
リターンご提供予定
2025年10月 クラウドファンディング終了
2025年11月 コンゴ民主共和国渡航
2025年12月 お礼、活動報告、写真、イラスト画像の提供
2026年1月 40分のオンライン交流会、60分の個別オンライン交流会実施

はじめまして。ここまでお読みいただきありがとうございます。コンゴ未来プロジェクト代表、島根県出身の田川志織と申します。
私が初対面の方によく聞かれるのが、「なぜコンゴの支援を目指すようになったんですか?」という質問です。
私が国際協力という世界を目指したのは、高校生の時でした。高校3年生で進路を考えるようになったとき、医者、漫画の編集者、哲学者、考古学者、やりたいこと、興味のあることがたくさん思いつくなかで、ふとテレビCMで見るような服がぼろぼろの黒人の子どもの姿が頭に浮かびました。どんな仕事をしていても彼らのことが頭の片隅から離れないような気がして、それならばと彼らの為に働くことを生業にしようと決めました。
商業高校在学だった当時の私は英語の主語や述語の意味も分かりませんでしたが、「なにもできない人が現場に来ても迷惑なだけ」というネットの記事に衝撃を受け、まずは最低限役に立てる人になろうと短大に進学し国際問題や英語を中心に勉強をしました。
そして短大卒業する20歳の年に、生身の人間を支援するのに現場を知らず日本で勉強ばかり続けるのはおかしいと感じ、青年海外協力隊に応募。運よく合格することができ、約2年間アフリカのガーナの教育事務所で活動を行いました。
その後、現場で見たことを知識とつなげたいと考えイギリスの大学院に留学し、子どもや紛争や難民について学びました。そこで論文執筆のために情報を集めていた時に知ったのがコンゴ民主共和国という国でした。第二次世界大戦以降最多の死者がいるといわれる紛争や多くの避難民や孤児を抱えているにも関わらず、ほとんど注目されていない。この国の現状を知った時、苦しんでいる人が多いのに注目されず、その存在すら知られていない、この国で活動をしようと決めました。
しかしコンゴ民主共和国に職員を派遣している団体はとても限られていていました。ポストはない。だけど活動したい国も対象も決まっている。それならば自分で団体を立ち上げ地元の人達と一緒に作り上げていこう。そう考え「コンゴ未来プロジェクト」を立ち上げました。
コンゴ未来プロジェクトは現在、3名のボランティアの方にご協力いただきながら、小さいですが確実に一歩ずつ前に進み続けています。

私が孤児の支援の活動を考えたのには日本の平和教育の中で戦災孤児について学んだことが大きな要因の1つになっています。
はだしのゲンや火垂るの墓や原爆資料館で見た子どもたちの姿は決して過去ではなく、現在も場所を変えて存在しているのだと気付いたとき、紛争孤児の支援に携わりたいと思うようになりました。
コンゴ民主共和国の人々、特に子どもたちは私たち先進国が便利な生活をするための代償を払わされ続けています。私たちはこの国の問題に決して無関係ではありません。
生活や自由や家族を理不尽に奪われているコンゴ民主共和国の人々のために活動をするためには、共に支援してくださる方が必要です。
少しでも興味をお持ちいただけましたら、どうか、何卒、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
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無事帰国しました!
2025/12/06 21:39ご支援者の皆さま本日12月6日20時に無事コンゴ民主共和国から島根県へ帰ることができました。約1ヶ月のコンゴでの調査と活動は、多くの方に支えられ大変充実したものとなりました。またこの度の現地活動を通して、資金的に余裕を持った状態で活動をすることの重要性を実感いたしました。例えば、もう1人追加でインタビューをすると帰宅が遅くなりレンタカーの延長料金が発生してしまうかもしれない。このような状況で、迷わず調査の質を優先しインタビューを続けることができました。この度の現地での充実した活動は、このクラウドファンディングで支えていただいた80名の皆さま、おひとりおひとりの力がなければ実現することはできませんでした。改めて心より感謝申し上げます。現地での報告はまだ途中ですのでこれからも更新していく予定です。お時間のある時に少しでもコンゴの空気を感じていただけましたら幸いです。リターンについて、写真プランとイラストプランの方へは今月中に、つながるプランの方には来月1月を目処にお届けさせていただければと思います。こちらのリターンを通してもコンゴを感じていただけたら嬉しく思います。今年の日本は例年にも増して寒いように感じます。お身体に気をつけてお過ごしください。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。 もっと見る東部の孤児を受入れる孤児院へ②【4日目】
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