2018/08/28 12:17

こんにちは、豪雨被災農地復興支援「島らっきょうプロジェクト」です!
 
今回はまだ「島らっきょうプロジェクト」が福岡県内でも名のあるプロジェクトではなかった
頃から、島らっきょうを用いたレシピ動画を作って復興支援をお手伝い頂いた、dely株式会社
さんとdelyさんが運営するレシピ動画サービス「クラシル」をご紹介させて頂きます。
 
※この記事は事前に運営元から許可を頂いた上で書いております。

 

dely株式会社 HP

きっかけはボランティアさんや、サンプルを送った飲食店さんなどからのお問い合わせでした。

「島らっきょうが荒地でも育つことは分かった。復興支援に繋がるならお店でもぜひ扱いたい。」

そんな非常に有り難いお言葉をかけて下さると共に、多くの方がこう続けます。

「で、これはどうやって食べたら良い?どのような料理がある?」と。

盲点でした。

「島らっきょうが育っていること」「島らっきょうが健康面で優れていること」は発信し続けて来ましたが、「島らっきょうの食べ方やレシピ」に関しては殆どノータッチでした。
 
ですが、このお問い合わせは同時に「ひとつの確信」と「ひとつの計画」を生むに至りました。
 
私が抱いた「確信」とは、「食べ方が解れば人は島らっきょうを買ってくれる事」です。
そして私の脳裏に浮かんだ「計画」とは、「災害は時間の経過と共に風化し、ボランティアもメディアもいずれは離れていく。ならば逆転の発想で、災害が風化しても、人々が意識しなくても、日常の消費による復興を実現する」事でした。
 
つまりはこういう事です。
「島らっきょう」が日常的に食卓に並ぶ文化を作ってしまえば、需要は常にある。
「島らっきょう」が売れれば次なる農地の支援を開始できる。※1
「島らっきょう」が売れれば被災地の農家さんが再び立ち上がるきっかけができる。
 
※1 売上から、復興支援金を拠出することが前提の話ですので、島らっきょうプロジェクトの島らっきょうが売れることが前提です。
 
簡単にまとめると、
「作って応援、食べて応援」する体制を確立させてしまえば、農地を再生させる為に島らっきょう栽培を開始し、農地が再生すれば農家は元々の作物に戻っていく。または我々との関係を続けて同一地域での作り手を増やし、島らっきょうの新たな産地を生み出す。
 
これが成功すれば国内でも類を見ないような取り組みになります。
我々の手を借りながら自力で復興していく農家を生み、世間の人々は特に復興を意識せずとも
復興支援に協力している。
そんな優しくも力強い世の中を作りたいと思いました。
 
その為にはレシピを世の中に発信する必要があります。
紙ベースで配布?書籍化を狙う?その他の方法?
 
そんな折に私が注目したのが「クラシル」さんでした。

世界最大級のレシピ動画サービス「クラシル」

私は(世界レベルの企業とは知らずに)レシピ動画を作って欲しいとお問い合わせしたところ、瞬く間にご支援頂けることが決まり、僅か3ヶ月もかからずにレシピ動画は公開され、1本目の動画を皮切りに次々と動画が公開され、更には運営側からプレスリリースもかけられ、SNSでも広く拡散して頂きました。
 
「モノはできて、報道も多数なされて、食べ方を世に広める術も得た」この状況に、私はプロジェクト成功への確かな手応えを感じました。
 
プロジェクトが成功するということはつまり、農地再生や被災農家の生活を繋ぐ術を得た事に他ならない上、売上の一部を基金に回す事で今後発生する自然災害に際し、迅速な行動を可能にするということです。
 
今回は「西日本豪雨」により、大部分の島らっきょうが売る前に被災してしまいましたが、「農業を復興させる術」を我々は得ました。
 
ですが、2年連続の災害により我々のプロジェクトは未曾有の資金難によって頓挫寸前まで追い込まれました。
プロジェクトの再開及び支援規模の拡大のためにはまだまだ皆様のご支援が不可欠です。
 
どうか「島らっきょうプロジェクト」に力を貸してください!
よろしくお願い致します!