自己紹介
こんにちは、山内銘宮子と申します。
私は、個人で北海道に伝わるアイヌ民族の星の見方を調べ、紹介する活動を2011年から続けています。
2010年秋に国立天文台で実施された半年間の人材育成プログラムに参加したことがきっかけで、天文学や宇宙業界にも関わるようになり、個人ではあるけれど、業界に接点を持って、時に学術会議に参加して民族の星座の紹介や星座早見盤を用いたアウトリーチ活動について発表をすることもある“independent researcher(個人研究者)”という立場にもなります。
私が紹介している「アイヌの星座」とは、古くから北海道に暮らしてきたアイヌ民族の、独自の星の見方のことです。
1950年代~数十年かけて、工学博士の故 末岡外美夫さん(1931-2002) が北海道内のアイヌを訪ね、聞き集めた情報を元に、星座になっているモチーフの意味や解釈を調べて深掘りし、天文学的視点もふまえ楽しく紹介しています。
私の活動は、末岡外美夫さんのご家族との出会いがきっかけで始まりましたが、これまでに星座早見盤の制作、プラネタリウム番組制作への協力、講演、ワークショップ、海外での発表などを行ってきました。
台湾、香港、マレーシアでも、アイヌの星座をテーマにした講演やワークショップの経験があります。
一般の方にもわかりやすく伝え、楽しんでいただけることを大切に活動しています。
今回の Hoshi-Kotoba Project では、これまでの活動をさらに広げ、古い文献に残された“星ことば”を手がかりに、新たな星座早見盤と解説冊子の制作に取り組みます。
私が制作した「アイヌの星座早見盤」
2015年に初めてアイヌ民族の星座の早見盤を作りましたが、用途や企画によってさまざまなバージョンもあります。
星座早見盤を用いて、台湾、香港、マレーシアでも講演やワークショップの機会を頂きました!
緯度や文化の違いを越えて、北海道のアイヌ民族ならではの星の見方をお楽しみ頂くことができました☆
このプロジェクトで実現したいこと

今回のクラウドファンディングは「Hoshi-Kotoba Project(星ことばプロジェクト)」と題し、200年ほど前に欧州に渡って当時の外国人研究者により補記された和語(日本語)とアイヌ語の対訳集をもとに、その文献に含まれる、星や天体にまつわる語彙を“Hoshi-Kotoba(星ことば)”として、星座早見盤や解説をつくります。
今回のプロジェクトで制作される星座早見盤や冊子は、元文献の内容の奥深さを知って頂くための副本的読み物として還元することを目標にしています。
また、この欧州に渡った文献にまつわる背景について、当時関わった人物の情報やアイヌ語収集の背景も見つけることができましたので、国際的な学術会議の場で発表を行い、集録として記録することで内容を残すことも目指しています。
今回実施するクラウドファンディングで集まったご支援は、以下のミッションのために使わせて頂きます!
➊
“Hoshi-Kotoba” のコンセプトのもと、
星座早見盤を作ります!
欧州に渡り、研究が加えられた文献はドイツ語で補記されています。そのため星座早見盤の原版はIAU星座(天文学に用いられる88星座)はドイツ語の星座早見盤です。
ドイツ語で補記された文献のアイヌ語と和語(日本語)の掲載内容と
今回のプロジェクトで制作する星座早見盤用の星図(一部)
IAU星座の部分をドイツ語にした理由は、当時の研究者に対し“あなたが意味まで知ることができなかった語彙には、こんなにも奥深い当時のアイヌの人々の感性や視点が含まれているんですよ”と伝えてあげるような感覚で、です(笑)
アイヌ語の星座部分もアイヌ語ローマ字表示、説明文に英文を用いますが、星座の説明部分には日本語も加えますので外国語がわからない方にもお楽しみ頂ける仕様にします。
また、リターンの金額により星座早見盤と併せてお楽しみいただけるコンテンツを提供します。
こちらには日本語も含め多言語で解説を掲載しますので、多くの国や地域の方にも理解いただけるよう工夫しお届けします。
(星座早見盤と併せて制作するもの)
◆ 解説WEBページ
多言語でご覧いただける解説WEBページを作ります。
解説WEBページ閲覧は"シリアルコード付き"のリターンをお申込みの方がご利用いただけます。
◆ 解説冊子
解説WEBページに掲載される内容のほか、国際会議での発表内容に関連する解説が含まれる冊子です。
研究発表と配布に限り使用を認められている画像も掲載され、より深い視点での解説内容が含まれます。
解説冊子が含まれるリターンをお申込みの方が入手可能です。
なお、この冊子はクラウドファンディング支援者や企画内の作業で手助け頂いた方など、配布先に送付する分のみ印刷します。頒布で提供したり再版の予定はありません。
本文は英語と日本語で構成される予定です。

➋
国際的な会議に参加し、発表や集録を残すことで、
日本やアイヌ文化などの研究に対して
参考文献として読み扱える情報を残します!
今回のプロジェクト実施のきっかけになった文献は、19世紀に欧州に渡り、ドイツやオランダ、イタリアの大学図書館に所蔵され、外国人の日本文化やアジア文化の研究者によって、研究対象にされてきたものです。
たまたま、その文献の全文を読むことができたことで、アイヌ語による星や天体にまつわるワードの数々が“おそらくなにかの星座のこと”というような、解明できないものとして補記されていることに気づきました。その文献に含まれるアイヌ語の星名は、末岡外美夫さんが集めた情報でおおよその配置や意味がわかります。
現時点で元文献から確認できた“星ことば”は24個ほどあります。少し解釈を広げたら含められそうな語彙もありますが、今回の企画では星座早見盤に掲載できるもの、解説に含められるものと分けて掲載するつもりです。
また、収録されているワードの中には、別分野の文献資料から、その“星ことば”が記載された由縁、時系列なども理解できる内容があり、日本の古天文学や中國古代星座に由来する貴重な資料も発見することができ、私が今までの活動で知り得た情報を、然るべき形で残すことも必要と考えました。
そのため、今回のミッションでは、“情報を然るべき方法で残す”という取り組みも行います。
文献が所蔵されている機関の一つ、オランダのライデン大学で今年9月に開催の「The 36th EAJRS Conference」に4月中に参加申込をし、発表の承認を得ています。
発表と集録(Proceedings)で記録することで、日本のみならず各国の日本やアイヌ文化の研究者の方々に参考資料として扱える情報を残します。

プロジェクト立ち上げの背景
2026年2月のこと。今回のプロジェクトを思いつくきっかけになった文献の全文を見ることができました。
(その文献の詳細は、9月の発表内容に関わるため現時点で公表できませんがご容赦ください!)
その時に色々なことに気づくと同時に、怒涛のごとく情報が集まりつながっていきました。
さらに内容をまとめてみると、私がすでに2014年頃にフィールドワークで得た経験や集めていた情報に結び付くことがわかったのです。
たくさんの事柄が、2026年の今年に形にすべきタイミングであることに気づきました。
・・・これは、気づいちゃった私がやらなくてはいけないことだ・・・と思ってしまったのです。
私は2011年から、アイヌ民族の星の見方を楽しく伝えようと個人で活動をしています。
北海道のアイヌ文化を取り巻く環境や問題に配慮を心がけながら、星座の面白さを伝えていこうと行動していくなかで、同じ意識を持って一緒に取り組める人やグループに巡り合えなかったことが結果的な理由ですが、時に誰かとコラボレーションしたり、クラウドファンディングで支援を頂いて個人活動を続けてきました。
個人の活動であるがゆえ…なのか、今までには苦い経験もたくさんあります。
制作協力で提供した情報や資料を無断で横流しされたり、制作した星座早見盤をお持ちの方が、後に“解説者”として人様にアイヌ民族の星座を伝える立場になられている状況もあります。中には私のイベントに何度も参加している方も見受けられたりして、(私からすれば)私の活動からノウハウを得て、取り組まれているように見えてしまうのです。
情報や資料を二次利用される方の多くは、参考文献として私の制作物が記載されることも、一声かけて情報内容の確認を頂くこともほぼありません。
事前のことわりや相談がない事に対して、私の情報を無断で使わないで!というのではなく、今のアイヌ民族が抱えている問題に対しての配慮や、情報の伝え方に差支えがないか、解説や発信側に立たれようとする方の意識に対して懸念を持っているという感情です。
現代に語り継がれることもなく、知る人も少ない内容に対し、他者の資料を参考にしていても情報の扱いを確認せず、出所を明示しない無責任さを感じています。
私が研究機関に所属の研究者という立場になく、多くの論文を残していなくとも、私が制作物や発信した内容(解説文)自体には著作権はあります。例えば、星図は単なる画像ではなく、ふんだんに情報が含まれた資料ですが、情報は大いに参考にされているのに名前を出されないのは、二次発信をしている方の無責任さを感じてしまいますし、教授、学芸員と肩書のある方が不十分な解釈で書籍に残したり、解説をすることで、デファクトスタンダードにされてしまう危険性もあります。
そんな経験もあって、今回私に降りてきた情報は然るべき形で残せるようにしなくては!という意識が働きました。
制作物を作っただけでは、今までと同じように勝手に誰かの仕事に活用されて、情報の出所は隠されて終わることになりかねません。
そして、中には別に海外まで行かずに日本の発表の場でやればいいじゃないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、2026年のこのタイミングで情報が集まってきたこと、絶妙なタイミングで今回のテーマに沿ったカンファレンスが、文献が所蔵されているライデン大学(オランダ)で開催されることがわかり“情報を還元できる”と思ったのです。
クラウドファンディングを実施すると、心無い方に“やりたいなら自分の金でやれ!”という方もいらっしゃるかもしれません。(過去のクラファンで、そう知人に言われたことがありました。)
ですが、その情報の大事さに気づいちゃったので、クラファンを行なってでも実現したい!と、皆様に活動のご支援をお願いすることにしました。
単に支援を頂くだけでなく、この企画で制作する内容も、対価(リターン)として提供します。
今回得られた深く、興味深い内容を皆様と共有できますように!
ぜひ、応援をよろしくお願いいたします☆

現在の準備状況
2月にこの企画を思いついて以来、制作物のためにさらなる情報を集め、内容の濃いものを作ろうとするべく、フィールドワークを行ったり、資料集めをしています。
また星座早見盤の星図原版はすでに完成していて、レイアウトや丁装について仕様を検討中です。
9月にオランダで開催される「The 36th EAJRS Conference」にアブストラクトを送り、参加申込済み。ポスターによる発表を採用されています。

リターンについて
以下の条件で返礼内容と金額を設定し、本プロジェクトの制作および運営資金とさせて頂きます。
星座早見盤などの印刷物は、集まった支援額に応じて仕様が変わります。(支援額が多い程、しっかりした素材を用いた仕様になります。)

(3,000円のリターン)
・ お礼メール
・ 今回のプロジェクトで制作する星座早見盤(シリアルコード:なし)
※制作される星座早見盤は、日本の北海道の緯度・経度を基準にします。星図原版のベースはドイツ語、アイヌ星座の表記はアイヌ語ローマ字によるアルファベット表記、星座早見盤の説明文は英語メインで部分的に日本語が含まれます。
(5,000円のリターン)
・ お礼メール
・ 今回のプロジェクトで制作する星座早見盤(シリアルコード:あり)
・ 解説WEBページの閲覧
※制作される星座早見盤は、日本の北海道の緯度・経度を基準にします。星図原版のベースはドイツ語、アイヌ星座の表記はアイヌ語ローマ字によるアルファベット表記、星座早見盤の説明文は英語メインで部分的に日本語が含まれます。
※解説WEBページにて、日本語で解説をご覧いただけます。閲覧にはお届けする星座早見盤に貼付しているシリアルコードが必要です。シリアルコードは再発行できませんのでご注意ください。
(10,000円のリターン)
・ お礼メール
・ 今回のプロジェクトで制作する星座早見盤(シリアルコード:あり)
・ 解説WEBページの閲覧
・ 解説冊子
※制作される星座早見盤は、日本の北海道の緯度・経度を基準にします。星図原版のベースはドイツ語、アイヌ星座の表記はアイヌ語ローマ字によるアルファベット表記、星座早見盤の説明文は英語メインで部分的に日本語が含まれます。
※解説WEBページにて、日本語で解説をご覧いただけます。閲覧にはお届けする星座早見盤に貼付しているシリアルコードが必要です。シリアルコードは再発行できませんのでご注意ください。
※解説冊子の内容はWEB解説ページに掲載できない情報(画像や解説)が含まれます。10,000円のリターンに支援くださった方と、企画内の作業で手助け頂いた方などに配布される非売品の冊子で、必要数のみ印刷します。
クラウドファンディング後に冊子が頒布されることはありません。

集まった支援額の使い道について
皆さまから頂いたご支援は、以下の優先度で経費として使用させていただきます。
①~④までは、集まった総額に関わらず必ず実施します。⑤については、自費をふまえても実現不可能と判断した場合は断念する可能性があります。
金額に余裕がある場合は、リターンとなる制作物の内容充実のため附加し使わせて頂きます。また、さらに資金に余りある場合は活動費として使用させていただきますことを予めご了承ください。
なお、Campfire でのクラウドファンディングは集まった総額に所定手数料と消費税(合わせて20%前後)が差し引かれたうえ、支給されます。
1. 星座早見盤の制作費用(主に印刷代と組み立てにかかる部品):約20万円
2: 冊子制作費用(主に印刷代と組み立てにかかる部品):約20万円
3: 解説WEBページ制作費用(制作に人件費が発生する場合のみ):約5万円
4: リターン送料と梱包費(支援総数による):約5万円
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5: 国際会議への参加費および旅費:約30万円
※ 国際会議への参加は、支援額が不足し自費をふまえても実現不可能と判断した場合は断念する可能性があります。

スケジュール
(2026年)
3月~5月
ー 企画立案
ー 資料調査・情報収集
ー 国際会議への参加申込
5月~7月
ー 星座早見盤・冊子の制作
ー 印刷用データの作成
ー LPページ制作
8月
ー 印刷物の入稿
ー 解説WEBページ制作
ー 国際会議発表準備
※ 印刷物は8月後半納品予定
9月
ー 印刷物のセットアップ作業
ー 海外で開催される国際会議での発表
ー 集録(Proceedings)執筆
9月後半~
ー リターン発送
10月~11月頃
ー 支援者向けオンライン報告会開催(予定)
※ 制作物完成や国際会議での発表内容についてのご報告予定。開催が決まりましたらご案内します。

最後に
過去にも複数回のクラウドファンディングを実施して、多くの皆様の支援で実現をさせて頂きました!
今回も責任をもってミッションコンプリートを目指し実行します。
どうぞよろしくお願いいたします!




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