▼はじめに

はじめまして、本プロジェクト発案者の村山陽子と申します。
現在、アフリカを中心とし一部アジアにて、マラリア・デング熱対策をしております。
現在の仕事をするきっかけというのは、考えてみると大学時代までさかのぼることとなります。
大学では、国際教育を専攻し、特に途上国の子どもの教育に非常に関心を持っておりました。今でも教育が一番大事だと思っており、マラリア・デング熱対策を浸透させていくにも、教育が大きな役割を果たします。
学生時代に、初めてアフリカを訪ね、目にした光景は衝撃的でした。いつか将来、多少なりとも役に立てる機会があれば、力を注いでみたいと思っていました。

ZERO-MOZとの出会いは、本当に偶然でした。そして、「今まで自分が探していたものは、これだ!」、と思いました。私にとっては理想的な製品であり、きっとお役に立てると信じております。

マラリア・デング熱が蔓延している地域は、非常に貧しく、厳しい環境下の中で生活していることが多いです。特に、抵抗力の低い子ども達の感染被害は深刻な問題であり、感染すると学校には通えず、教育の妨げとなり、更に5歳以下の子どもの死亡率の原因がマラリアである、という国が多々あります。

多くある問題の中の1つとして、マラリア・デング熱の現状を、本を通して伝えて行こう、と思いました。
皆様には、日頃伝えたいこと、体験、発見、何でも良いので言いたいことを書いてもらうことにより、マラリア・デング熱の現状に関心を持っていただき、そして、対策の一環に参加して頂きたいと考えています。
単なる支援者ではなく情報の媒介者・発信者として多くの人たちと関わって行くつもりです。

▼きっかけ

ZERO-MOZとの出会いは、本当に偶然でした。
当時、私は水質浄化の仕事をしており、ドバイで会社をしておりました。
U.A.E.では、年に1度大きな環境技術展示会があり、その展示会で隣のブースが開発社のメーカーでした。ブースが隣同士となり、いろいろな話しをしているなかで、「いまマラリア対策の一環として、蚊の発生を抑制する製品を開発しており、あと3,4年後には完成する」という話しを聞きました。そこで、マラリアは地球規模で解決すべき重要課題であるとの認識はあったので、そのような製品が出来たら、是非、扱いたいとお願いしたことが、いまの仕事をすることになるきっかけでした。

その後、現在のマラリア対策とはどのような対策なのか、そして、メーカーが研究している製品の効果はどのようなものかを知ることにより、根源的な対策であることを確信し、きっとマラリア・デング熱対策に役立つだろうと信じることとなりました。

ZERO-MOZを投入した付近に住む、マラリアエリアの子ども達
配付した現地4

▼ZERO-MOZプロジェクト始動の背景

現在のマラリア対策の主流は、蚊帳、抗マラリア薬、虫よけスプレーです。これらは全て成長した蚊から身を守るものです。勿論、とても重要な対策であり、無くてはならないものです。成長した蚊はどこにでも自由に飛んで行き、人間を刺し、マラリア・デング熱を感染させます。しかし、蚊が卵を産み、成長する場所は特定できます。その蚊が卵を産み成長する場所にZERO-MOZを投入し、蚊の成長をストップさせることにより、圧倒的に蚊の数を減少させます。蚊から刺される危険度を減らすことにより、感染者を減少させることが目的です。今までの対策にZERO-MOZを加えることにより、より大きな効果が出ることを期待することが出来ます。

ボウフラの様子をチェックしています
ボウフラのチェック

製品のデータに関しては、効果テストはアフリカのガーナにある野口英世研究室、マレーシアではIMR,といった信頼性の高いテスト機関で実施しており、共に非常に良い結果を出しています。また、安全性のテストは、日本食品分析センターにて、極めて安全性が高いという数値を出しておりますので、安心して使用してもらえる製品となっております。

ZERO-MOZの投入風景(現地の子ども達が手伝ってくれている)
エチオピア2

しかし、主流が蚊帳等なので、新たな対策を受け入れてもらうことは難しく、大きな壁がいくつもあり、試行錯誤しながら進めています。 また、アフリカ等、現地で信頼出来るパートナーを探すのは難しく、仕事が頓挫してしまうことは多々あります。更に、政権が変わると全てが止まってしまうこともあります。もっと、もっといろんなことがあるのですが、どんなことがあっても今まで諦めずに続けて来れているのは、やはりこの製品の可能性を信じており、必ずお役に立てると思っているからです。

ZERO-MOZを認知してもらうには、まだまだ時間がかかりますが、それでも少しづつ前に進んでいます。今年に入り、アフリカにある日系企業の工場でのマラリア対策、政府関係者の自宅等々、1つ、1つ小さな実績を積んでき、我々関係者一同の大きな目標である、マラリア・デング熱から子どもを守り、子どもの死亡率を減少させるという使命に向けて、これからも進んでいきます。

▼マラリア・デング熱による子どもの死亡率を下げたい

マラリアは、結核・エイズに続き世界3大感染病の1つです。毎年約2億2000万人が感染し約66万人以上が死亡しており、地球規模で解決すべき重要課題となっています。被害の90%以上はアフリカで、特に5歳以下の子どもの死亡率が高く、WHOの調べでは、アフリカでは45秒に1人の割合で子どもが亡くなっていると言われております。また、子ども達は、マラリアに感染すると学校にも行けず、教育を妨げられることとなります。GDPの損失という形では、毎年120億ドル以上の被害をアフリカにもたらしていると推定されています。

kids

マラリアと同様にデング熱の被害も非常に深刻で、毎年約1億人が感染しており、特に、東南アジア、南アジア、中南米諸国で多くの感染者が出ております。マラリアにしても、デング熱にしても、一番の被害者は抵抗力の弱い5歳以下の子ども達や産妊婦となります。
我々関係者一同は、マラリア・デング熱で亡くなっている5歳以下の子どもの死亡率を下げるという、大きな目標に向かって進んで行こうと考えております。
また、国際支援、国内ボランティアに携わる方や、何らかの想いのある方のご意見を、書籍発行を通じて広め、お互いに協力の輪が広がるきっかけになればと考えております。

野口英世研究室が実施したZERO-MOZ製品の効果テスト風景
配付した現地2

▼みなさまにご支援いただいた資金の使い道

現在の試算では、本が40部のご支援ごとに、1軒の家の内外に散布するZERO-MOZ1年分の購入・配布費用となります。
蚊の飛距離は数百メートルと言われているので、完璧に蚊の発生を抑制するにはかなり広範囲での散布が必要となりますが、せめて自宅内、庭、周りの溝から発生する蚊を抑制し、少しでも安心出来る環境を整える為の対策に使わせて頂きます。

▼ご支援のお礼

【500円】
・現地の模様のオリジナルポストカード(4枚)

【4000円】
・本(2冊)送付 
・現地の模様のオリジナルポストカード(4枚)

【7000円】
・本(1冊)送付 
・現地の模様のオリジナルポストカード(4枚)
・半ページ分の文章掲載

【28800円】
・本(18冊)送付
・以下のいずれかの文章掲載
2ページ分文章執筆+モノクロ写真1枚掲載
1ページ分文章執筆+カラー写真1枚掲載

【48000円】
・本(30冊)送付
・2ページ分の文章掲載+カラー写真2枚掲載

書籍は参加者の執筆状況にもよりますが、2014年末を予定しています。
ポストカード、書籍はその時期に同時に送付する予定です。
全ての支援者の方には配布先と配布状況のわかるレポートをお送りします。(1年後)

▼最後に私たちからみなさまへ

このページを見て頂いて、ありがとうございます。
本に掲載する内容は、本プロジェクトのことに加えて参加していただく皆様の様々な思いです。内容としては、皆様のエッセイ、命への思い、ボランティア体験、海外体験、NPO活動の記録、身近な話題として、介護、学生生活、アルバイトでの体験、仕事等々。また、未だに貧困に苦しむ第三世界の人々や子どもたちに対するメッセージなどを自由にお書きいただくことができます。
皆様の思いを、この本いっぱいに詰めて、その思いをマラリア・デング熱対策に反映させて伝えて行きたいと思っています。

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