【ご挨拶】

 

はじめまして。

自己紹介を兼ねてこれまでの経緯などを説明させて頂きます。

 

石田ノリコと申します。

神奈川県小田原市在住、現在36歳です。

私は28歳の時、乳がんと宣告され治療中のガンサバイバーです。

若年性乳がんでしたが、抗がん剤と5年間のホルモン治療を経て、現在にいたります。

初発から8年経った現在、がんが再発しました。

ホルモン治療後数年経ち経過は良好でがんの影はなくなったから問題ないと主治医のお墨付きをもらい、数年前より交際をしている男性と結婚して出産を!と思っていた矢先のがんの再発です。

 

幸い他の臓器に転移はなく、局所再発でしたが浸潤性のため再度抗がん剤と5年間のホルモン療法を、その後放射線治療を行うことを決めました。

 

出産を希望していた私にとって今回の再発は、今後妊娠出産を望めないという宣告でした。

 

【卵巣組織凍結保存という方法を知る】

 

「がんの治療で卵巣機能が失われる女性患者の卵巣を凍結保存するため全国13施設が連携する事業を5月に始めると、仙台市の医療法人が27日、東京都内で発表した」という記事を目にしました。

色々調べてみると、卵子凍結保存や卵子の培養は今では不妊治療の方法としてポピュラーになりましたが、卵巣凍結保存という方法は医学が進歩した現在でもまだ臨床試験段階のものです。

 

【新しい妊孕性温存療法ということ】

 

抗がん剤による化学療法やホルモン療法・放射線療法を遅らせることができない患者さんにとって有効な治療法で、手術(主に腹腔鏡という内視鏡による手術)によって卵巣(片側あるいは一部)を取り出し、妊孕性に対して悪影響を及ぼすがんの治療が終わったのちに 体内へ卵巣組織を戻すという、新しい妊孕性温存療法です。

しかしながら、新しい治療方法のため、その有効性や安全性に関して未知な点も少なくありません。

 

【聖マリアンナ医科大学 生殖医療センター】

 

卵巣凍結保存を実施している病院は関東だと聖マリアンナ医科大学と順天堂大学病院の2カ所です。

主治医の医師に紹介状を書いて頂き、神奈川県にある「聖マリアンナ医科大学」へ行き専門医である鈴木先生から話を聞きました。

実際に医師の話を聞いてみると私はその場で卵巣凍結保存の同意書にサインはできませんでした。

色々なリスク、費用、何より私の気持ちの決心がその場ではできませんでした。

 

この方法によって妊娠出産をしたとしても、子供にがんを遺伝させてしまうリスクはないのか?

私は今回の治療が終わる5年後、再発する事なく生きているのか・・・

全額自己負担の費用をどう捻出するのか。

 

など毎日毎日考え、やっと手術をするという決心がつきました。

ただし手術費用は全額自己負担で最低約60万~80万円。

その他に年間の凍結保存費用など...

 

【クラウドファンディングで寄付を募る意義】

 

日本産科婦人科学会は14年の会告(指針)で、抗がん剤や放射線治療の副作用対策として認めていますが、厚生省が認可した先進医療には含まれていないため、この方法を用いる場合は全額自己負担となります。 

しかし、残念なことに多く患者さんはこの方法を知りませんし、費用の問題によりあきらめなければならない方も少なくありません。

 

そして、がん治療が優先されるため若い患者さんであっても、医師からはこのような方法がある事は教えてもらえません。

 

悪性腫瘍を取り除く手術に始まり、高額な抗ガン剤や放射線治療、ホルモン治療のための薬で貯金は使い果たす事になります。

 

一個人である私がこの様に寄付を集ったとしても、支援してくださる方はきっと少ないでしょう。

むしろ、いないかもしれません。

 

でももし、クラウドファンディングという方法で、企業やボランティア団体でもない一個人の普通の人間が資金を集める事が出来たのなら.....

 

私のような未婚女性で、病気になってしまったからこの先結婚や出産を諦めなければならないと思っている方やその家族、友人の方がたに卵巣凍結保存という方法がある!という事を知っていただきたいと思います。

 

私の経験が役に立つなら、そして大勢の人に応援してもらえることでこの方法は誰でも出来る!という事を知ってもらいたいと思います。

 

このクラウドファンディングは単なる募金集めにとどまらず、情報発信の場になればと思います。

 

【集まった寄付の使用用途】

 

集まった寄付金は、CAMPFIREの手数料、リターン品の準備を差し引いて「卵巣組織凍結保存の手術費用」「年間凍結費用」に充てさせていただくことを目的とします。

治療については主治医とよく話し合ったうえで最適な計画を立て実施させていただきます。

卵巣凍結保存に関わる費用の支払いは、適切な処理をさせていただき、支出、残金の報告を致します。

 

寄付金に過剰が生じた場合は今後数年に渡って凍結保存をする年間凍結保存料や治療する際の費用に充てさせていただきます。

 

【最後に】

 

全ての妊娠出産を望むガンサバイバーの女性患者の皆さんにとって、卵巣凍結保存という方法が希望になればと思います。

 

人生は一度きりです。

病気なんかであきらめたくはありません!

 

皆様の支援をどうぞよろしくお願い致します。

 

皆様へのリターン品は、友人の協力により、小田原の特産品を使ったものを送らせて頂きます。

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