大分県玖珠郡九重町の美しくも厳しい自然環境を活かしたワインセラーをつくり、美味しいワインを通じて 九重の素晴らしさを発信、地域内外の人々をつないで、人生を愉しむ仕組みづくりをススメることが目標です。

プロジェクト本文

[ はじめにご挨拶 ]


  初めまして。「アンサンブル・デュ・レストラン」オーナーシェフの甲斐大史と申します。 今回の企画である山麓ワインセラー、「寶山蔵」の仕掛け人であり、食を中心に人生を豊かに愉しむ仕組み創りや、「地域まるごとレストラン」などの、社会的な活動も行っております。 様々な活動を行う中で、第一弾としてこの寶山蔵の貸しワインセラーを始めたいと思います。


  私は、大分県南西部に位置するくじゅう連山とその山麓に広がる、九重町の北部に生まれました。標高816mの「宝山」中腹に鎮座し、1300年続く「宝八幡宮」の神官の家に生まれ、お宮の跡取りとして育ちました。地元の今は無き進学校を卒業後、三重県伊勢市の皇學館大学で神道を学びました。 卒業を目前に控えた大学4年生の秋のことでした。趣味だった料理をさらに勉強しようと、家庭教師をしていた友人の紹介で、フランス料理店でアルバイトを始めました。そこで出会った、食を中心に繰り広げられる世界観に頭をぶっ叩かれました。

 それから、あっという間に料理・菓子・サービスなどレストランの魅力にのめりこみ、多くを学びました。経験を重ねる中で、ワインの世界に飛び込んだ時、「テロワール」と言う概念に出会いました。

まさに転機と言える出来事でした。10年半という時間を全力で仕事に注ぎ、また人と関わるまちづくりの基礎も学びました。帰省してからは神職としての考え方を学ぶ機会が増え、農家や生産業などの“ひと・もの・こと”と関わる時間も増えました。同時に、今まで気づかなかった様々な課題や、やるべき事が少しづつ見えてきました。そして、「この地域の“ひと・もの・こと”全てが資源であり、宝である」と言うことに気づきました。それこそが、テロワールの概念だと感じました。


 そもそもテロワールとは、フランス語の「terre」(土地)から派生した言葉のこと。葡萄畑を特徴づける自然の要因、つまり土壌の性質・構造・日照・方角・地形・気象と、そこに風土などを加えた「生育環境」の総合を指します。フランスでは葡萄に違いをもたらす要因は、土地の持つ性格の違いだけでなく、畑の位置による寒暖や陽のあたり具合、雨の量や風向き、湿度などの気候条件も大きく関与します。ワイン造りの環境も生産者や醸造家の人柄や生活・文化・歴史といった「全てのものを含む環境」が、テロワールの概念を生みます。 

プロジェクトをやろうと思った理由 ]

  故郷に帰り数年の月日が経ち、本当に多くの経験と学び、出会いを戴きました。ここ十数年よく耳にする人口減少、地方創世、まち・ひと・しごと。。。また、限界集落や地方消滅という課題に直面し、都市との二極化が進む世の流れの中において、過疎へと向かう地元を活性化し、守って行くには如何するべきか。担い手や、引き継ぎ手のいない地域のお祭りごとや伝統文化を如何に残してゆくか。という問題を常々に考えておりました。これは、社家に生まれた自分の宿命でもあり、"鎮守のお社と、そこを中心とした土地"、"そこに住む氏子の方々"を如何に護っていけばいいのか。という使命でもありました。お宮はその土地があり、そこに住む人々があって初めて成り立っています。勿論、その逆も然り。"どうかこの土地が豊かで、皆んなが幸せに暮らせます様に"と神様にお願いし、神様もその思いを汲んで"この地が豊かで、ここに住む人々が栄えますように"と御神徳を授けてくれる。このお互いの相互関係こそ本来あるべき人の暮らしの姿なのではないかと思います。今の社会構造の中では、どうしても人と土地が結びついていなく、人だけが社会的に問題視されている様に思えてなりません。

 一昔前まで日本では、稲作が中心でした。命の根と書いて「イネ」とも言います。このイネ作りとは、人々が豊かに暮らしていくために、とても重要な位置付けでした。機械がまだない時代、稲作りは共同体で行われていました。近所同士が「かてり」と言って、“代わり番こ”で春は「田植え」を、秋は「稲刈り」をしていました。これらの共同作業のことを「結(ゆい)」といい、大事な稲を確保するための村落共同体の作業でもありました。春には、作物の成長を願う五穀豊穣の祈りを捧げ、秋には豊かな収穫に感謝して、神さまにその年の新米をお召し上りいただく。その際の「お下がり」をみんなで分かち合い、神さまと一緒に戴く、それを「直会(なおらい)」と言います。この「神人共食」のにぎわいを日本では古来より続けてきました。この様に、稲を介して土地と人と神が密接に関わり、豊かに暮らしていく形がありました。これこそが「日本のテロワール」だと考えています。今を生きる人たちにどの様にしてそのテロワールを理解してもらえるのだろうか。。。「中執りもち」(神様と人々をつなぐ役目)としても大きな課題でも在ります。

 とは言え、斯く言う私も中々に今の暮らしを捨てて、自給自足で世捨て人の様な暮しは推奨できません。しかし、捨てる必要も、目を背ける必要もなく、今の暮らしから少しづつ本来の人の在り方を考え、軌道修正しながら生きて行ければいいのではないかと考えています。現代社会の生活の中に、冒頭で述べた地方創世や地域活性化をどの様に結びつけていけばいいのか、という課題の中で、それを解決する仕組みとして会社という道を選択しました。そして、それらを解決する考え方として、レストランという手法を執る事に致しました。文章や言葉では中々表現のしにくい部分で、それを単純明解に伝える手段でもあると思っています。この考え方と、今まで自分という人間を育ててくれた全ての方々との出会いで得た学びや、これまでの環境で育んだ経験と技術を組み合わせて、このテロワールを活かした、ここでしか味わえない豊かさや、愉しさを共有できる事業の構築と、“ちいきさいこうちく”に向けて取り組んで生きたいと思います。

[ このプロジェクトで実現したいこと ]

 <美味しいワインを全ての人に> 


 「ワインはお好きですか?」。私は出会った皆さんによくお問いかけいたします。「ワインは特別」、あるいは「何かがあった時にしか飲まない」、などとご回答いただく方が多いように感じます。します。どこか洒落た側面や、敷居が高いと言うイメージをお持ちの方がまだまだ多いように感じます。しかし、それはワインのごく一部の顔でしかありません。日本人がご飯を食べてお茶を啜るように、ワインを生産する人々は、パンをかじってワインを飲むだけの事。何も特別で洒落たものではありません。

 ワインには様々な顔があるのです。夕食で食事と楽しむテーブルワイン、バーベキューなどの外で飲むガブ飲みワイン、デートや記念日の食事で楽しむレストランのサービスつきのワイン、有名な生産者や偉大なる年の高価なワイン、大切な娘が成人を迎えたら一緒に飲むと大切に保管しているワイン。

 ワインには生産者の誇りや想い、土地の風土などに加え、そのワインを飲む環境や手に入れた想い入れなどの「テロワール」が詰まっています。日常に飲むお酒から、その枠を超えた非日常的な楽しみ方もできる魔法のようなお酒です。きっとそんなところが、ワイン好きになるきっかけではないでしょうか。「人生を愉しむ」という、ごく自然な営みの中で、「良いものは、良い」「美味しいものは、美味しい」そんな当たり前の幸せを実感する仕組みづくりをカタチにしたく、誰でも気軽にテロワールを体感できるものとしてワインを選びました。

<ワインは生き物>

  ワインを楽しむには、いくつかの条件があります。その中の特に重要な二つの条件が、保存と管理です。日本の寒暖は非常に大きく、夏場には30度を超え、冬場は10度を下回り、地域によっては氷点下となります。年間を通しても、なかなか気温が一定しません。そんな環境では、醸造酒で生き物であるワインはあっという間に劣化してしまいます。

 また、常温の考え方も日本とヨーロッパでは違います。ヨーロッパに比べると少し気温が高いので、ワインを適切な温度で楽しむには、少し冷やす必要があります。また、ワインは出来上がった時が飲み頃の日本酒とは考え方が違い、「熟成」が必要になります。そのため一本一本ワインには飲み頃が違います。そんな個性があるところも、ワインを愉しむ魅力の一つと言えるでしょう。本当に美味しいワインを楽しむには、温度と湿度を一定に管理するワインセラーが必要になります。しかしながら、良いワインセラーは価格が高く、手が出せる人はなかなかいません。日常で楽しむワインにも、素晴らしいワインセラーがあったら最高なのですが・・・

以上、様々な想いと、「人生を楽しむ仕組みづくり」を進めるため、このお預かりシステムの貸しワインセラー事業のプロジェクトから始めたいと思います



これまでの活動

 現在、(株)アンサンブル・デュ・レストランの方では、都市圏と九重を繋ぐプロジェクトや良質な農作物や加工品を福岡市などで販売するなどコツコツと地道な活動を続けております。

 今後は、行政やその他の機関や民間で協力しながら、生産物だけではなく、暮らし方や過ごし方の提案や、地域を越えた広域的な良質なひと・もの・ことを提供できる動きを構築していきたいです。

資金の使い道

 蔵は完成しましたが、想定以上に改修費用がかかったので、その追加費用や会員さんの更なる整備事情や維持管理システムなどの構築に活用させて頂きたいと考えております。

▼リターンについて

 

九重町はくじゅう連山の雄大な自然に囲まれ、四季折々の姿を魅せてくれます。

 春は野を焼き飯田高原は黒く染まり、新緑の季節くじゅう連山では、若々しい緑に町のシンボルでもあるミヤマキリシマの美しいピンク色。深まる緑の夏には竜門の滝でたき滑り、宝泉寺ではホタルが飛び交う。秋は、九酔渓の紅葉からはじまり、あっという間に霜がおり、そのうち辺りは雪の舞う世界へ。この様に九重町では彩とりどりの景観を楽しむことができます。また、くじゅう山系の地熱エネルギー、多種多様で豊富な温泉資源や筑後川の源流となるきれいな水と澄んだ空気、標高の高さによる寒暖の差で育まれた力強い農産物をはじめ、それをもとに作られる調味料や加工品、日本酒など、九重町にはポテンシャルの高い素晴らしい豊かな食材と食文化がたくさんあります。

 私たちは厳しくも美しい自然の中で、豊富な恵みをいただきながら暮らしています。今回リターンで使わせていただく農産物、調味料、日本酒は、全てそんなどこか朗らかで温かみがある九重町の人々が豊かな自然の恵みに感謝しながら、日々丹精込めてつくっているものです。

<九重町の特産品>

リターンをお返しする3月以降に旬で美味しい農産物を中心にセレクトいたします。

<ワイン>

今の時期にお勧めのワインをセレクトしてお送りいたします。赤、白、ロゼ、スパークリングなど種類や味の好みもなるべくご要望に応じます。


<寶山蔵の会員>

寶山蔵では、3つの会員サービスを提供しています。

〇一般会員(年会費:5000円)

・1区画10本(5本2列)の預かり

・ワイン購入の際に常時10%OFF


〇ゴールド会員(年会費:20,000円)

・1区画12本(4本3列)の預かり

・ワイン購入の際に常時15%OFF

・お客様カルテ制作


〇プレミアム会員(年会費:50,000円)

・1区画12本(プレミアムシート1列)の預かり

・ワイン購入の際に常時20%OFF

・お客様カルテ制作

・お誕生日にシャンパーニュプレゼント


いずれもワイン好きの方には年会費以上の特典をご準備しております。ワインのことについては何でも親身に相談にのりますし、会員様のワインを大切にお預かりいたします。

<寶山蔵の屋号の額装をつくる>

寶山蔵の書を額装を制作しようと思っており、その書を寄贈することができるリターンです。額装の裏に寄贈していただいた方のお名前を刻印できます。

この寶山蔵の書は九重町出身の書家の方に書いていただきました。

書家「森  由桐」さん  プロフィール

幼少の頃から藤沢泉渓に師事。書の道を歩みはじめる。

数々の書展であらゆる賞を受賞・入選し、地元大分では大分県知事賞も受賞。

大学で書を専門に学び、デザイン会社に就職後フリーランス書家として

店舗の看板やイメージにあった作品、商品のロゴなどを手がける。

また、書道ワークショップや書道教室も不定期で開催し、書の楽しさやアートの自由さを広めている。

店内に340×1040サイズの縦書きで額装して飾らせていただきます。


<寶山蔵のステンドグラスをつくる>

寶山蔵の2階の窓にオリジナルのステンドグラスを入れようと思っております。そのステンドグラスを寄贈できるリターンです。ステンドグラスに寄贈していただいた方のお名前を小さく刻印することができます。

ステンドグラスを作っていただくのは阿蘇にある「トミーズ アンティーク&ステンドグラス」さんです。

阿蘇の女学校跡地に店舗があり、店主の富澤さん(通称トミーさん)はフランスとアメリカで修行されたステンドグラス職人です。

伝統技法を学ばれた職人さんの技が光り、きっと寶山蔵に似合う素敵なステンドグラスになると思います。

(トミーズ アンティーク&ステンドグラスの店舗写真)

(ステンドグラス工房)


▼最後に

〈私は土の人〉

ここのえまちは、私の生まれたふるさとです。この地に生まれ、この大地に水を蓄え、根をはる木を育てていきたい。その木が根をはり、風を呼び、ひかりを浴びて大きく大きく育って、時に熱く、時に優しく温かい火を興す。そんなバランスのとれた小さな社会構造の中で、皆んなが豊かに愉しく暮らしてゆければいいなと思います

どうぞ、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

※以下  酒類販売免許


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