はじめに

はじめまして、中野晃太です。現在、私は白河光太としてWeb上で小説を書いています。今回出版させていただこうとしているのは、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』。すでに「小説家になろう」様や「文学フリマ」で紹介させていただき感想を受け取っていますが、今回、この世界をもっと広く多くの人に触れていただこうと思い資金を集めることを決意しました。大学院では認知科学を専攻して、どちらかといえばエンタメより文学を読んだり書いたりしてきましたが、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』は、より馴染みやすい表現で長編小説にまとめてあります。


このプロジェクトで実現したいこと

私が実現したいことは、未来について考える場を提供することです。

プロジェクトは段階的に進めていこうと思います。まずは、すでに原稿が完成している小説を出版して流通させることを目指します。多くの資金が集まれば、ただ多く印刷して広く広告を出すだけではなく、書籍そのものの質を上げることが可能です。たとえば、美しいイラストを入れたり、または作中で登場する文献や思想、科学知識の詳細な注を入れることができます。広告に関しても、充実したホームページやイベントを行うことも可能です。とはいえ、今回のプロジェクトでは出版と広告に集中します。

最終的には、さらに資金を募ってアプリケーションや動画等の作成も視野に入れています。『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』は未来についての私の思いが描かれています。それをできるだけ多くの人に届けたいというのが私の思いです。


プロジェクトをやろうと思った理由

喫茶店で文学仲間たちと議論をしているときに、未来の話になりました。十年後、二十年後、そして百年後の日本はどのようになっているだろうだとか、またロボットや人工知能は私たちの生活をどのように変えるのだろうだとか。そのときに感じたことは、私たちが未来をどのように描くのかは、世界とは何であるのか、そして歴史をどのように捉えるのかと無関係ではないということです。社会主義リアリズムかポストモダニズムか、日本の歴史を土地と多くの人々の発展と捉えるのか、それとも天皇の歴史と捉えるのかにより未来の姿は異なります。究極的には、愛とは何か?

そのため、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』は歴史の物語になりました。描かれるのは150年後の未来なのに題名が神話敵であるのはそのためです。

文学仲間たちと議論して気がついたことは、私は歴史を「宗教から科学への発展」として捉えているということでした。素朴すぎるかもしれません。しかし、この素朴な視点から、私たちがどのような未来を描くことができるのかを追求することは意味があることだと私は信じています。


これまでの活動

もともと、私は大学院で創造性の研究をしていました。私たちが何か新しいものを生み出すということは何を意味しているのだろう? どのようにして私たちは科学や芸術を生み出すのか? 人工知能に創造的な活動は可能なのか? それを脳科学や認知科学の視点から考え、いつのまにか今では文学や哲学の視点で考えるようになっています。現在、私は人工知能が人間を超えるのかではなくて、人工知能がいかにして私たちを創造的にするのかという問題意識を持っています。文学を通してリアリズムを学び、そうして生まれたのが『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』です。

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』の私は十年以上にわたり多くの文献に触れ、多くの人たちと議論をしてきました。ロボットと人間の関係や、仮想世界による人間関係の変化。ポストモダニズムの次を担う文学の方向性。政治における、保守とリベラル。多くの本も読みましたが、そのなかでも『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』に特に影響を与えているのが、ブロンテ姉妹のロマン主義小説とマルクスの資本論です。『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』 はマルクス主義とキリスト教の物語です。そこには私が考える人類の未来があります。


資金の使い道

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。 そのため、資金の使い道は集まった資金の総量により変化します。もし400万円のすべてが集まった場合は手数料及び税が100万円ほど、250万円で自費出版を行い、残りの50万はホームページ作成やイベント開催に充てる予定です。

出版費用 250万円

広告費 50万円

手数料及び税 100万円

形式は「お手軽出版ドットコム」様などの自費出版です。現在の自費出版は多くのオプションがあり、想定やレイアウトをすべて自分で行えば30万ほど、編集や表紙作成などを行うと3000部印刷で200万円以上が必要になります。300万円が集まった場合は、まずは220万円で5000部ほど印刷して、売れ行きを見ながら増刷していく予定です。5000部を売り切るのに80万の広告費が必要になる可能性があります。逆に、5000部がすぐに売れてしまえば、すぐに増刷するために30万が使われます。

逆に10万円ほどしか集まらなかった場合は、リターン分の印刷冊数を計算して印刷代を算出し、それを差し引いた分を装丁費用に充てます。すでに第31回文学フリマ東京で文庫版を20部印刷して16部を売っていますので、そのときに制作したデータをそのまま利用すれば仮に支援者が一人しかいなくてもリターンを返すことができます。


リターンについて

リターンは出版する『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』の書籍です。現在のところ、B6判のソフトカバーを予定していますが十分な支援者が集まればハードカバー、豪華本なども視野に入れています。原稿はすでに完成していますが、編集を入れることでさらに良くなる可能性があります。ページ数は360から400ほどになる予定です。

書籍の性質上、多くの資金が集まれば集まるほど同じ値段でリターンを豪華にすることができます。また支援者が極端に少ない場合はすでに制作されている文庫版を再版させてリターンとさせていただく場合があります。文庫版もイラストレーターを雇い、本文も一年以上かけて推敲して制作した360ページの本なのでそれなりに豪華です。自分以外に支援者がいないと分かっても、ぜひ支援してください。


実施スケジュール

2021年1月14日 募集終了日。

2021年1月から3月 資金の集まり具合を見ながら、計画を随時発表。自費出版が可能だと判断できたら資金に合わせた出版社に発注。

2021年3月 印刷データの完成。

2021年4月 印刷。

2021年5月 リターンを発送。


最後に

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』に関係するプロジェクトは継続的に続けていきます。未来を探求するプロジェクトに、ぜひ参加してください。


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