・はじめに

はじめまして。

都内女子大に通っている福田なつきです。

国際政治のゼミで紛争解決学を学ぶかたわら、

少女の性のことを発信したり、女性に対する暴力をなくすための啓発活動を行なっています。

今回は、12月末から年始にかけてミャンマーで若い少女にに対する中絶を減らすための性教育ワークショップを開くためにミャンマーに行きます。そのための資金をクラウドファンディングで募りたいと思っています。

春休みを利用して「CSW62(女性の地位向上委員会)」に日本のユースとして世界中のフェミニストの声を聞き、日本の少女が置かれている現状を報告してまいりました。

CSWに参加したことで私の価値観は大きく変わりました。

「少女の性」にフォーカスした活動をしたいと考え、昨夏より「ReachOutProject」に参加しています。


・「ReachOutProject」

その名の通り発信を目的としたプロジェクト。

皆さんは「リプロダクティブヘルス ライツ(性と生殖に関する権利)以下、SRHR」をご存知ですか?

あまり認知度が高くないこの権利。

実はとっても身近で生きる上で大切な権利なのです。

このSRHRを広く知ってもらえるようにするためのプロジェクトです。


・リプロダクティブヘルス ライツ(SRHR)とは

直訳すると「性と生殖に関する権利」

元々は、生殖に関する女性の自己決定権つまり「いつ妊娠するか」「何人出産したいか」や保健所などにきちんとアクセスできる権利とされていましたが、

昨今は女性だけでなく男性も含む全ての人が性や生殖にまつわる活動に選択する権利がある。と言った性と生殖に関する横断的な権利であるとされています。


実はこのプロジェクト、2つの国の少女が協力して行なっています。

「ミャンマー」×「日本」

昨夏にミャンマーの大学生が日本にやって来て、SRHRを学びました。

この冬には日本の学生がミャンマーに行きたいと考えています。

・「ミャンマー」で起きてること

リード文にも書きましたが、

「ミャンマー」は軍政が終わって10年を満たない国です。この数年でミャンマーはとても自由になりました。

ミャンマーは上座部仏教の国で婚前の性交渉は基本的に禁止、中絶手術も認められていません。

民主化され情報の規制がなくなった今、婚前のカップルも容易にセックスをするようになりました。しかし、性に関する正しくない情報が氾濫し、若年中絶が激増しているのです。

また、中絶手術が法的に認められていないので「闇医者」に頼ってしまい、若年中絶の激増に加え、安全でない中絶による妊産婦の死亡数も上がっています。

詳しくはこちらから。AFP通信「セックスの話はタブー 闇の中絶手術で命を落とすミャンマー女性」


・「ミャンマー」でしたいこと

「ReachOutProject」参加者のミャンマーの学生が現在、ミャンマーでの「性教育」を進めています。実はミャンマーでは性の話を公共の場ですることはNG。

なので学校教育で「生理」という言葉すら出てこない現状があります。

私たちは「正しい性の情報」にアクセスすることが中絶を減らすための第一歩だと考えています。

また「性教育」を大々的にうたうのではなく「中絶を減らす」という文言を使用することで、大学や教育団体と連携が取りやすいと考えています。

実際にもうすでにミャンマーの学生間では性教育のワークショップを開いています。

今後ミャンマーでSRHRを広めるためにどのようなワークが効率的か4ヶ月間お互いの国で実践したプログラムを元に考えなおす機会にしたいと思っています。

また、現地の少女と関わることでどのようなプロセスで進めるかを練り直すとともに、日本に持ち帰れるものは持ち帰り、日本でのプログラムにも役立てようと思っています。

日本でもミャンマーでもワークを開いたりリーチアウトできているのは実際コミュミティレベルのこと。より広く知ってもらえるよう務めたいと思っています。


・資金の使い道

資金の使い道、概算

渡航費、交通費 (9万)

現地での生活費(10日)および滞在費 (10万)

ワークに関わってくださる通訳(ビルマ語と日本語)の方へのお礼 (3万)

ワーク開催費 (2万)

に当てます。

・リターン

ミャンマーの少女たちの生の声をお伝えできるものを用意しています。

・さいごに。

ミャンマーの少女を助けるなんて、大それたことできないかもしれない。

けれど、現状に光をあて少しでも減らすことはできると思っています。

実は日本での若年中絶も大きな問題。

先進国では最低レベルの性教育しかなされていないし、間違った情報ばかりが氾濫しています。

日本の少女たちにも光を当てられるようなプロジェクトにしたいと考えています。


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