▼ご挨拶

「若者の自殺をなくしたい。」

僕たちは、そんな想いからこの自殺予防教育カードゲーム『ありあどね』を開発しました。


日本の中高生の自殺者数はここ数年増加傾向にあります。

昨年度は、前年度より38人増の346人にのぼり平成最多となりました。

これは、自殺者の総数が減少してきているということを踏まえると注目すべきことだと考えます。


なぜ未来ある子どもたちがこれほどまでに命をたつことになってしまったのでしょうか。

僕たちはその原因を、

1)援助希求への抵抗感

2)ピアカウンセラーとしての素養の不足

3)自分が抱える苦しさ・悩ましさへの対処方法を知らないこと


の3つにあると考えました。


「君の悩みは大したことがないよ。」

「こんなことで悩むなんて自分は弱い人間だ…。」

「苦しいけど、自分でもどうしたらいいのかわからない…。」

「悩みを相談されたけど、なんて声をかけてあげたらいいんだろう…」


そんな声を、少しでも減らすために。

そして、若者の自殺を一歩ずつ減らしていくために。

カードゲーム「ありあどね」を使って、子どもたちに<悩ましさの感じ方の違い><ストレスへの対処方法>を知ってもらいたい!


※カードゲーム「ありあどね」のルール等詳細は以下の通りです。ぜひご覧になってください。


▼当ワークショップの概要
①自分と他者の抱える苦しさ・悩ましさへの理解を深めること

②ピアカウンセラーとしての素養を高めること

③自分が抱える苦しさ・悩ましさへの対処を学ぶこと

以上の三つを中高生が達成し、援助希求をすることや援助の担い手になること、ストレス対処に対してより積極的になることが主な目的となっています。

以下、テストプレイの様子です。

カードゲームのルールブック及びカード案は以下のようになっています。

▼これまでの活動

inochi学生フォーラムに参加している京都大学学生チームとして、精神科医や臨床心理士、学校関係者へのヒアリングを元に、カードゲームのシステム構築・プロトタイプの制作を手掛け、現在は、中高校生や学校関係者を中心としたテストプレイ・事後アンケートの収集を行っています!!

▼テストプレイ(高校生)のアンケート結果---------------------------------------------


◎自分と他者の感じ方について、どういう気づきがありましたか?

「その人の気持ちになって考えるのはむずい」

「違う人間だという気づき」

「意外と相手の辛さに気づけていないこと」

「相手が悩んでいる度合いが自分の予想と意外と違うということが発見できた」

「出来事をどのように捉えるか、個人差が激しいなぁと思いました」

「他者の状況をしっかり理解していなければ、感じ方はなかなか理解できない」


◎悩み・苦しさを抱えている友人への関わり方について、どういう気づきがありましたか?

「悩みや苦しさの内容によって関わり方がある」

「とりあえず話を聞くことに徹すべき」

「バックグラウンドを考える重要さに気づきました」

「相手の状況を理解していないまま、むやみにアドバイスをすると逆効果になる恐れがある」

「『質問をし終わってからこれを聞けばよかったー』とか何度か思ったので友達の悩みを聞く時の質問内容もしっかり考えてから聞かないとだめかなと思いました」

「バックグラウンドが複雑に関係している」


◎自分が悩み・苦しさを抱えた時に、とることができる手段について、どういうことが学べましたか

「私は今まで人にあまり相談しなかったけど相談するだけじゃなくて他にも気が楽になる方法があるのかなーと思いました」


◎その他ゲームを通して気づいたことや感想

「話し合いがないとゲームが成立しないので誰でも発言するようになる」

「相手のことを全く知らなくても取り組める」

「他人の表情も重要」

「相手の価値観が楽しみながら知れた」

「程々に難しいのが良かったです!」

「難し過ぎず、易し過ぎず程よく頭を使えた」

「めっちゃ楽しかったです!相手の気持ちを考えたり自分の状況を考えたりするのが難しかったです。ありがとうございました!!」

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京都府行政への渉外も開始し、11/25(日)に開催されましたinochi学生未来フォーラムで、当ワークショップを登壇発表しました!!

12月中には、京都府にある私立中学校・高校で当ワークショップを用いた模擬授業を行う予定です!!

▼資金の使い方について

当ワークショップで使用するカードの制作費として用いさせていただきます。

▼リターンについて

説明書とカードデッキを箱詰めしたセットを提供いたします。

▼最後に

堅い文章になってしまいましたが、どうぞよろしくお願いします!!

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