「消滅可能性都市なんて、消滅したらいいじゃん・・・」
「自然のなりゆきでしょ!?私たちには関係ないし・・・」

 

地方の現状をみて、自分に出来ることを考え実行してくるという

たまたま誘われた体験型インターンに参加したものの、

内心は、ただ田舎を感じたくて訪れた

鹿児島県最北端にある長島町。

いわゆる消滅可能性都市ってやつです。

 

「私たちの生活に関係ないじゃん」

「田舎を満喫しながら何かできることあればやろうかなぁ」

と、まるで他人事のインターンプロジェクトが始まりました。


現地体験として訪問した、長島町の水産加工会社に足を踏み入れると、

目の前には山のように積まれた何百個のイカのくちばし。

私だったら、3秒も手をつけていられない冷水に、腕を奥までひたして行なう過酷な作業を1日8時間以上も笑顔でやってのけるおかあちゃんたち。


「普段なにげなく口に運んでいる食品が、

このような、おかあちゃんたちの手作業で生み出されている」

という現実。


どこかの誰かがやっている食品加工、仕事なんだから当然でしょ、

と心の片隅で思っていた自分が恥ずかしくなりました。

「すごく辛いけど、誰かに美味しく食べてもらえる食品加工の仕事って

やり甲斐があって楽しい。誰かがやらないと食べることは出来ない大切な仕事だなぁ。」

現場で作業をしながら、このような考えになった自分にびっくり。

これは、参加した甲斐があったかな。と思っていると…

 

 

休憩中の、おかあちゃんたちから現実の声が聞こえてきます。

「もっと売れたら、今後も作り続けられるのになあ・・・」

「子供や孫達に、安心して食べられる食品をつくり続けたいけど

この仕事もいつまであるかな。先のことは考えたくないなぁ・・・」


このままではおかあちゃんたちの仕事はいつかなくなる。

誰よりも安全で美味しい食品をつくるために、こんなに一生懸命仕事しているのに…


この現状を目の当たりにし、

「私たちができることは何だろうか。」

「おかあちゃんたち自身の力で商品の魅力を伝えられて、

持続可能な稼げる仕事になるには、何が必要だろう…」

と、本気で考え抜いた結果、

学習型ツール、魔法のマーケティングカレンダーの製作を決意しました!

 

目次
▼プロジェクトでお世話になった主な2方
▼プロジェクトの始まり

長島で出会った加工場のおかあちゃんの衝撃的な一言 「売り方がわからなくてねえ」

▼私たちが長島でしたこと

現地の人の思いを実感。販路の拡大、試食販売2時間でお店の記録更新

▼私たちが東京に帰ったらおかあちゃんたちは独自で経営を行えるのか
▼それを解決するのがマーケティングカレンダー

おかあちゃんたちの商品がもっと多くの人に買ってもらえるような支えにしてほしい!

▼資金の使い道について
▼リターンについて
▼自己紹介

 

 

▼プロジェクトでお世話になった主な2方

・いかのくちばし“いかとんび”などを製造している浜のかあちゃん

・あおさの香りがただよう、しょうご兄ちゃん

▼プロジェクトのはじまり


おかあちゃんの一言、「売り方が分からなくてねえ」から始まった


この夏長島での168時間の滞在を終え、私たち東京の学生が実感したのは、「地方には商品の売り方が分からないおとうちゃん、おかあちゃんたちがほんとにたくさんいる」ということ。

ほっぺが落ちるようなジューシーな味のアジの塩焼き、栄養たっぷりのぴかぴかあおさ、一度食べたら止まらないやみつきイカの希少部位、優しい甘さのふわふわなつけ揚げ。

こんなにおいしい商品をつくっているから、僕らは「これ絶対売れますね!」とみんなで絶賛しあっていました。

しかしおかあちゃんの反応は

「売り方が分からなくてねえ」

さらには

「セミナーとかにも行ってはみるんだけどね、どうもやり方が分からんまま帰ってきちゃって」

「自分たちの商品がどのくらい人にウケるか分からないし」


おかあちゃんの言葉をきいて、私たちは大きな難問にぶち当たりました。

「おかあちゃんたちの商品がもっと売れるようになるにはどうすればいいんだろう??」

せっかく1週間長島に滞在して、一時的に商品作りを手伝うことができても

私たちが東京に帰ってしまったら、おかあちゃんたちはその商品を売り続けることができない。

それでは丹精込めて作られた商品もおかあちゃんたちの笑顔もいつしか消えてしまうのではないか。

そして、一つの結論に行きつきます。

おかあちゃんたちから本当に求められているとは、

「最終的に、現地がその地域の人たちだけの力で発展し続けられるようにすること」

であるのではないか。

「東京の人でなきゃ、大都市の人でなきゃ不可能だ、おれたちにはできねぇ」なんて言わせたくない。

田舎と都市のギャップを越えて、

おかあちゃんたちみんなの商品の良さを、もっともっと発信させたい。

おかあちゃんたちの「売りたい」を叶えたい。

そして、私たちが東京に帰っても、そのおかあちゃんたち自身の手で日本中に商品を売り続けてほしい。

その願いから始まったのが、今回のプロジェクトです。

▼私たちが長島でしたこと

1日目

現地の方と交流会をして、7日間の目標を決めました。なんとなく商品を売るのではなくて、自分たちに成果を課すことでみんなで商品を売ろうとする気持ちがより一層固まったと思います。

2日目

 

浜のかあちゃんとしょうごさんの加工場に伺いました。たくさん素敵な商品がある中で

何を一番売れば良いか、原価や主力商品などを考慮して話し合いを進めました。

3日目

(イカのくちばしから周りの肉を取り出す学生メンバーと浜のかあちゃん)

商品を理解するために自分たちもかあちゃんたちと一緒になってつくってみました。

商品をお客様に伝えるときにどうしたらいいか、体験から多くのヒントをえることができました。

楽しかったけど、結構な重労働でかあちゃんたちのたくましさを感じられた時間でした。


また、浜のかあちゃんのFacebookページを一緒に作成しました。初めは、Facebookのことすら知りませんでしたが、今では自分で投稿するようになりました。

 

(浜のかあちゃんの吉武真知子さん)

4日目

とってもおいしい商品だけど、まだまだ工夫する点はないか…と考えて、

商品パッケージのデザインを変えることにしました。みんなデザインは初心者で

いくつも案をだしながら、しょうご兄ちゃんと話し合いを行いました。

商品のレシピや保存の仕方など徹底的に調べて、デザインに落としこむ作業が

夜まで行われました。

5日目

海の幸がたくさんとれる長島は多くの魚介がとれるぶん、競合もたくさんいました。

わたしたちの商品を手にとってもらうためには、どんなデザインで1パック何個にすればよいかを決める必要があったため、いくつか卸先をまわり売り上げが良い商品をヒアリングすることにしました。

しょうごさんに長島町の役場の方をご紹介いただき、自分たちの活動を広報誌で発信していただけることになりました。


6日目

明日長島の道の駅で試食販売を行えることになり、商品を並べるところを目立たせるPOPを製作しました。夜が明けるまでその製作は続き、一緒に行うことで

商品を売る楽しさをみんなが噛み締めるようになりました。

明日は長島滞在最終日。試食販売でちゃんと商品を売ることができるのか期待と不安で胸がいっぱいでした。

 

7日目

いよいよ、7日間の集大成ともいえるイカの頬肉「イカとんび」試食販売。学生メンバー、おかあちゃんたち総出でお店に向かい、何人ものお客様にお声をおかけしました。

最初の30分はほとんど相手にしてもらえずどんよりムードに。しかし、みんなの頭の中には1日目に作った目標がありました。「成果を残す!」

「成果をしっかり残して次につなげたい!」

休憩中に何度も作戦を練って諦めませんでした。

メンバー同士で、「どういう言葉で声をかけたらお客さんは立ち止まってくれるのか」「商品を手に取ってくれるにはどうすればいいのか」などを共有して、一人でも多くの人に商品を届ける工夫をしました。


途中、お客さんから「そんなにこの商品を買って欲しいのか」などと怒られ、落ち込んだ時もありました。しかし、私たちは確信していました。「イカとんびを食べた人はみんな笑顔になる」、自分たちがやっていることに自信を持ち続け2時間店頭販売を行いました。

結果は2時間で51個を販売!

販売したお店では史上初の記録をたたきだしました。(あまりの売れ行きに、お客さんのかごの中身を見ていたレジの人に驚愕されました)

(試験販売のオフショット)

 


「都会の若いもん」でもおかあちゃんたちに伝えられたこと

商品自体の味を改良せず、伝え方を変えるだけでこれだけ多くの方に商品を買っていただけたという事実は、「おかあちゃんたちの商品はもっともっともっと売れる!」ということを証明してくれました。

別れ際に、涙を流しながら見送ってくれたおかあちゃんの笑顔が忘れられません。

「あんだけ売ってくれて、若いもんは怖いもの知らずだねえ」

「自分たちも力を与えられました」

「ありがとう」


そして、私たちが一番願っていたことも達成することができました。

私たちが長島を離れてからも、

現地から「商品が売れていくのが嬉しい」という報告が届くようになったのです。

(「まるしょう海産」赤崎昭五吾さんからのメッセージ)

商品についてFaebookページでの更新を続けるまちこさん

「売り方が分からない」から「売るのが楽しい」に変化した理由

それは、「おかあちゃんたちが今まで知らなかった『商品を売る方法』」を伝えることができたから

そして、「売り方が分かれば商品はもっともっと売れること」が実感できたから

だと思います。

おかあちゃんたちも、情報を手にし気持ちの持ち方が変われば都市部のビジネスマンのように商売ができるんです!

▼私たちが東京に帰ったらおかあちゃんたちは独自で経営を行えるのか

このまま事業を継続・拡大するべきか、過疎化する地方で悩み続けるおかあちゃん

自身のご両親の介護も続けながら、経営もひとりで背負うしょうごさん

今回私たちが直面した問題は、長島の小さな加工場だけで起こっていることではありません。

地方の人口が減り、現地の産業の後継者がいなくなる

マーケティングに関する情報不足で事業の拡大が難しく経営が行き詰まる

今、全国約50%の自治体が消滅可能性都市とされています。

私たちが知らない間に、長島の海の幸のように「衝撃的においしい」日本中の産物が、少しずつ全国の食卓から消えていっているのです。

▼それを解決するのがマーケティングカレンダー

日本全国の食を支えて下さっているおとうちゃん、おかあちゃんたちに、

毎日眺めるのが楽しい!実用性に富んだ「カレンダー」を通して、様々なノウハウを伝えます。

7日間の私たちが行ってきた実体験も踏まえた情報を載せたいと思っています。

例えば、壁掛けカレンダーの上ページに

・インターネット検索、アプリダウンロードなどスマホの使いこなし方

・流行りのSNS(Facebookなど)の使い方

・商品パッケージやPOPのデザイン作成方法

・商品の魅力発掘法

・お客様への商品の魅力の伝え方

・店頭販売のやり方、集客上のポイント

・商品原価計算の仕方

などの情報を掲載。

カレンダーの特色を活かして、

一枚の中に情報を凝縮し、視覚的にわかりやすく、親しみのあるページを作ります。

またカレンダーでインターネットの使い方を伝授しつつ、実際にカレンダー内にQRコードや検索キーワードを掲載。

おとうちゃんおかあちゃんたちが自分自身でネットの中で蓄積・更新する情報もとれるように促していきます。

同時に、ネットの情報を一般公開することで、カレンダーを所有していない人も気軽にアクセスできるようになります。

このように、

カレンダーで田舎と都市部の情報ギャップを埋め、商品を売ることが100倍楽しくなることで地方のおとうちゃんおかあちゃんたちのビジネスを活性化させます。

▼資金の使い道

 カレンダー製作費   A2サイズ 1000部

 カレンダー内容情報収集費 

 カレンダー配布費(長島島内) 

 長島での実地調査代(5名の学生) 

▼リターン

3,000円 ありがとうメール&カレンダー最終ページにお名前記載


5,000円 ありがとうメール&カレンダー最終ページにお名前記載&カレンダー特典である情報サイト共有(売り方ノウハウ特別ページをご覧いただけます)


10,000円 感謝状&カレンダー最終ページにお名前記載&カレンダー本体1冊&豪華長島幸セット(アオサ・いかトンビ串・きびなご等)


50,000円 感謝状&カレンダー本体1冊&豪華長島幸セット(アオサ・いかトンビ串・きびなご等)&カレンダーページ内にお名前とメッセージ掲載(私たちが届けるノウハウ情報とともにご支援いただいた方のお気持ちを掲載させていただきます)


100,000円 感謝状&カレンダー本体1冊&長島幸セット(アオサ・いかトンビ串・きびなご等)&カレンダーページ内にお名前とメッセージ掲載(私たちが届けるノウハウ情報とともにご支援いただいた方のお気持ちを掲載させていただきます) &学生メンバーおよび社会人アドバイザー主催による完成祝賀会ご招待(プレゼントあり)(学生だけでなく、コンサル・IT・自動車・化学品・商社等の業界で活躍されているアドバイザーの皆様と一緒に本プロジェクトの完成をお祝いします!)


300,000円(法人用) カレンダーページ内ロゴ掲載枠提供(企業)&学生による貴社の採用お手伝い(現役学生メンバーが貴社に伺い、「新卒の学生が行きたくなる企業とは?」という学生のリアルな視点からアドバイスします!)

▼自己紹介

学生メンバーは以下の5人。

マイブームはアメリカ大統領選挙観戦、ボストンにある米コンサル企業でインターン中の常に前向きリーダー森ちゃん。

写真を撮らせたらプロ並みのかずま。

哲学×デザイン 異色のコラボでアートの世界を支配する!みんなの姐御いでちゃん。

シンガポールで商品販売の経験有、特技はロジカルシンキングゆずる。

世界のお酒を飲んで歩く、並外れた飲み会幹事あらしょー。

  • 2016/12/16 15:54

    紅葉の季節も終わり、一気に冷え込む寒さとなりました。 みなさん、いかがいかがお過ごしでしょうか。 11月から製作しているカレンダーもいよいよ大詰めになってきました。 毎回毎回、学生が時間を作って心を込めて考えております。 完成品ができたら、また載せたいと思っています。 お楽しみに!

  • 2016/11/20 16:31

    ただいまメンバーの阿部と出原でカレンダーを作成しております。 現在、1年間の半月分のカレンダーの構成が終わり、折り合えし地点に来ております。 11月22日のメンバーで集まるので、その時に1年分の構成を完成させる予定です。 今年度中に長島の方やパトロンの方に届けられるよう、精一杯頑張りたい...

  • 2016/10/14 08:53

    長島町広報誌(9月号)に私たちの活動が掲載されました!

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください