▼ ご挨拶

 私たち「NPO法人TOKUSHIMA雪花菜工房」は徳島県内で国際貢献事業やキャリア教育、環境教育を始めとした様々な活動を行ってきました。平成25年からはJICAより事業委託を受け徳島県と協働で、カンボジアプレイベン州にある「カンボジア-日本友好学園」(以下、友好学園)の教育支援を行ってきました。友好学園と徳島商業高校との両国高校生による商品開発を通じた学校運営プロジェクトを開始し、現在も継続して活動に取り組んでいます。これは、商業高校が実践する「商品開発」のノウハウを友好学園に伝え、カンボジアの特産品を使用した商品を開発・製造・販売を行い、その収益の一部を学校運営資金に補填するというものです。友好学園には商品開発チームが結成されており、徳島商業高校の生徒と協力して新たな商品の開発に取り組んでいます。まさに、両国の未来を担う高校生が、自分達の学校のために全力で取り組む事業です!

▼ 両国高校生のこれまでの活動

 私たちはこれまでに蒸しまんじゅうやアイスクリームといった数種類の商品の開発に成功しています。商品の量産はまだまだこれからですが、カンボジア国内では一部の飲食店で提供していただきました。

さらに、「カンボジア輸出入一州一品国際展示会」といった大きなイベントでも私たちの商品を出品しています。両国の高校生が一緒に接客・販売を行い、様々なお客様から実際に高評価を得ることができています。また、商品開発チームを徳島に招待し、徳島商業高校が行う郊外販売イベント等で一緒に販売実習を行ったりとアクティブに交流を図っています。

↑カンボジアでの販売実習の様子

▼ 友好学園商品開発チームの現状

 東日本大震災等の震災の影響により、日本からの寄付金が減少し、友好学園の商品開発実習を行うための資金は不足した状況にあります。商品開発をするための材料費・機材のメンテナンス費用・環境整備にまで予算が回っておらず、実習を存続していくことが難しい状況です。

 自分たちが育った土地の特産品に対し、商品開発を通して自分たちでさらなる付加価値を与えて販売する、友好学園の生徒が自分たちの学校のために商品開発を行っていくことで、生徒にとっても実践的な学びとなり、社会経験をするための貴重な時間となっています。

 現在は教科書を使った学習や地元の特産品を使った商品開発などに取り組んでいるものの、実習をするだけの資金が不足しているために座学が中心となってしまっています。

 現段階ではカンボジアの特産品の一つであるヤシ砂糖を使用したアイスクリームなどの開発に成功しています。カンボジア国内のイオン等で販売実習を行い、一般のお客様からも「さっぱりした甘さで食べやすく、とても美味しい」といった好評価をいただくことが出来ています。実習が再開されれば、新たにカシューナッツなどを利用した商品を開発していこうと考えています。

↑両国高校生の開発商品【ヤシ砂糖アイス】

 ▼ 「自立できる」ことを目指した支援へ

 将来的な目標は、商品開発チームが開発した商品を市場に流通させ、販売で得た利益を自分たちの活動資金や学校運営費に充てる自律的な仕組みづくりを行っていくことです。そうすることで、日本からの寄付に頼るという不安定な状況で運営を行っている友好学園が、持続的な運営を行っていける新たな仕組みへと発展させることができると考えています。
 「支援」といっても、全てを私たちが手助けしてしまう形であれば意味がありません。友好学園がこれからも高品質な教育が継続していけるような支援を私達は行って行きます。「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える」ことこそが私たちの考えです。

↑徳島の商業高校生とカンボジアの高校生が一緒に商品開発をしている様子

▼ 資金の使いみち

本プロジェクトでは次の資金を集めることを目的としています。

・商品開発実習の材料費

・商品開発に使用する機材のメンテナンス費等

・環境整備に必要な資金

・商品開発チーム顧問教師の人件費(商品開発チームが活動した時間のみ)

今回の資金協力により、カンボジア高校生の商品開発実習を加速させるとともに、友好学園のICT(情報通信技術)学習環境の整備を行います。それにより、生徒たちが自分たちの生活する地域の発展を考えながら学習できる環境を整えることを目指します。ICT環境の整備については、日本からパソコン寄贈を計画していますが、輸送費が不足しているため、集まった資金から捻出しようと考えています。

▼ リターン品について

 友好学園・商品開発チームのメンバーからのお礼のメッセージをお送りさせていただきます。
 リターンで提供させていただく【お菓子詰め合わせ】【ヤシ砂糖アイス】【クロマー】などは開発やデザインに両国の高校生が関わったものになります。(※掲載している画像はイメージです、実際にはパッキング、箱詰めしての提供となります。)
 また実際にカンボジアに来られない方々により身近に感じられるよう自分たちの活動の内容をまとめたパンフレットや動画をお送りいたします。

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     徳島県は東京オリンピック・パラリンピックのカンボジアのホストタウンになっていることをご存知ですか?ホストタウンとして徳島県は、カンボジアからオリンピック出場を目指す「水泳連盟強化選手団」をお迎えし、約40日間の強化合宿のお手伝いを行ってきました。長期合宿の疲れを癒やしてもらおう、と最終日の9...

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  • 2019/09/05 17:01

    早速のご支援、ありがとうございます!皆様のご協力もあり、徐々に支援が集まっています!私たちは先日、徳島商業高校の生徒たちと共に、カンボジア-日本友好学園を訪問しました。友好学園での交流や実習、原材料を生産するヤシ砂糖やカシューナッツの生産現場の視察を行いました。現地活動の様子を一部お届けしたい...

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