▼はじめにご挨拶

こんにちは、興味を持っていただきありがとうございます

 私は『長谷川印刷所 活版部』もしくは「うさぎの活版屋」と呼ばれている高瀬希望と言います

4年前から徳島で印刷したりワークショップをしたり日本中または台湾まで機械かついで 様々な催事に出ては活版雑貨を作ったり売ったりはたまた講師として学生や大人向けに活版の事を話したり

今、自分が出来る限りの【街角から姿を消していっている活版印刷所】の道具や記憶や技術を50年後に受け渡す事を目標に活動しています

{工場を始めた当初の私高瀬希望とSNS顔出しOKな広報部長のきなこさん(兎)です}


元々活版印刷職人だった祖父の亡き後処分予定だった道具類を私は捨てる事ができずそれならば使おうと活版の知識も技術も殆どないまま祖父の代からの職人の動きや祖父の組版を手本に見ながら2年かけて技術を習得して活版印刷をはじめました
{工場の中は 銀河鉄道の夜の活版印刷所の風景そのもの 隅っこに映っているのが私です}


そんな私がこのプロジェクトを開始しようと思ったのは一本の電話がキッカケでした

どうか私の話を聞いてください


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             廃業を伝える電話
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{組版作業中の植字机 手は私ではなく廃業された70代の職人さんの手です}

寒くなり始めた頃,私の元に一本の電話がかかってきました

「もうワシも年やから体が動かんようになる前にと思って、末に年賀を刷り終わったら廃業する事にした。やけど道具はまだまだ働ける。。。活版は自分の人生も同じ、、、スクラップにはしとうない引き取ってもらえんか?」

それは大阪在住の80代の活版印刷屋のTさんからの電話でした

愛着のある道具やまだ動く機械たちを次代に引き継げないかと考えてくれた数少ない引退者です(多くの方は廃業時にすべてスクラップにしてしまいます)

この業界にいると毎月の様にどこそこの県の活版屋が閉めた。。。という様な話を聞きます  活版印刷を続けてきた方々が高齢になり続けられなくなったからです 
{徳島の廃業先から受け継いだ活版道具たち}

引き取ってあげたくても私の工場は手狭たっだ為「同業に譲り先がないか探してみますね」そう言って電話を切ったものの問題はいくつもありました まず本当に引き取り手が見つかるか?

というのもこの方が引き取ってほしいと言っている機械はシングルベッドぐらいの大きさがあり重量もありそれ以外のいろんな道具のどれもが重量級な事です

{引き取り予定のコメット(活版印刷機)とTさん(写真に写らない様に急いで画角から出ようとしています)}

それからメンテナンスの問題があります

というのも活版に関する道具などを製造している会社はもうほとんど残っていません

その為、道具やメンテナンスは鉄工所で部品を作るなどして対応していかなくてはいけません。また壊れたからと言って廃棄するには多額の負担が必要になり維持するにも廃棄するにもお金がかかってしまうのです

悩み抜いて先方にお断りの電話を入れようと思った時、私の耳に電話越しに効いた「スクラップにはしとうない。。。」の声が蘇ってきました


それは7年前に亡くなった祖父の言葉のような気がしたのでした

{私の祖父母の写真です 祖父は脳梗塞により左半身麻痺と嚥下障害・歩行不良・失語症を発症し、祖母はそんな祖父を支えた良妻賢母でした}

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             活版印刷を伝えていきたい訳

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7年前、私の祖父は亡くなりました
祖父が亡くなった当時の私は24歳、活版印刷に対して興味はありませんでした

ただ子供の頃から作業する祖父の傍らにいることが多かったので記憶の景色の中で活版印刷の道具たちはいつもそばにありました
祖父が亡くなってすぐ母から「道具を処分するんが大変。徳島におったら手伝ってもらえたのに」と言われた時も
特になんとも思わず「重い物多いし、ロンドンから帰国したら手伝うからあと1年置いとってぇ」と返した時も
そのたわいのない会話が今につながる活版職人への最初の過ち(笑)だったとはその時は全く気づきもしませんでした

{3度捨てられそうになったのになぜか残り続けていた奇跡の活字達}


そもそも私の今使っている道具たちは30年前にはほとんど全て祖父の手で処分される筈でした

まだ私が生まれる前の事です
30年前、当時活版印刷は印刷業界の主流では無くなりつつあり祖父は断腸の思いで道具などを処分してオフセットなどに切り替えようと考えていたそうです


しかし、大切に使ってきた道具を処分するのは祖父にはつら過ぎたようで
作業途中に脳梗塞で倒れ、作業は中断そのままに

脳梗塞で倒れたのをかわきりに今までの溜まっていた苦労が溢れ出たかのように肺に水がたまったり黄疸が出たりと病気のデパートの様に入退院を繰り返した祖父は仕事が殆どできない体になってしまいました

とはいえ印刷所にとって仕事は多い時代、私が10歳の時に2度目の脳梗塞を起こすまでは相変わらず植字机の前で簡単な組版や置き版の直しなどをしていて私はそんな祖父が作業している足もとで遊ぶのが大好きなおじいちゃん子でした

{在りし日の工場前の祖父と祖母と私 / まだ無理をしなければ働けていた頃です}


「処分せないかんと思っても処分するのがよっぽど辛かったようで私もおばあちゃんも続きせんの?とはとても言えなかった。ようやくお父さんが死んで処分出来るせいせいすると思ったのに」

私が道具を受け継ぐと言った時に母は困ったように「活版印刷を受け継いでやっていけるの?」と反対したでもなぜか私はどこか嬉しそうだと感じたのでした

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・

               道具たちに第二の人生を

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・

{引き取り予定の活字棚}

いろいろと悩んだ結果、私は廃業される印刷所から道具や機械一式を引き取ることに決めましたが前記したように私の工場にはもうそれらを引き取っても置くスぺ―スがありませんでした

そこで機械を置く新たな活版印刷体験スペースを工場の横にある祖父の住んでいた空き家の中に作る事にしました

{正面右の黄色い建物が印刷工場 正面の一軒家の一階部分を改築予定です}

一階部分は20坪ほどの大きさでうち2/3をワークショップスペース1/3を雑貨屋さんスペースとして改造し、二階は現在の住居スペースのまま残す予定です

お店の位置は「徳島県徳島市新浜町3丁目2-67」

徳島駅から車で15分の場所です

工場とは別にワークショップスペースを取ることで通路幅も取れ段差などのほとんど無い ベビーカーや車いすの方などにも気軽に活版印刷の現場を見学していただけるようになる予定です

常時開催のワークショップでは引き取った道具など使用して少しでも多くの方に活版印刷に触れていただければと思っています


▼これまでの活動

私が祖父の道具を引き継いだ時、まだ25歳でした

それまで勤め人しかしたことが無かった私は祖父の道具を受け継いだ時どうすればいいか考えることから始めなければいけませんでした

そこでまずは2年間ひたすらに”勉強”をする事にしました 

活版の歴史から始まり道具の名前・使い方・新たな道具の入手方法

そして日本中のいろんな方々の活版印刷所に伺い話を聞きました

悲しい事にその時点で徳島では見つけられた活版所は2社のみでした(内 その後1社が廃業しました)

2年目に今度はそれらを活用するために顧客を増やすことを始めました

とはいえいきなり名刺いりませんか?印刷させてください!では来るものも来ません

そこで自社で紙雑貨を作って(ハンドメイドイベント)に出ることにしました

勿論屋号は祖父の作った工場の【長谷川印刷所】を名乗りました(後に分かりやすく屋号の後ろに活版部と付け足しました) 

{商品の一例(すべて活版印刷)です}

商品はイベント出店以外にもminne やcreemaでも販売しています

{ハンドメイドイベントでの一枚です}

イベント規模遠くても気にせずにどこでも行きました

そのおかげで最近では大手百貨店催事や海外でのイベントにも呼ばれるようになり

多くの方と知り合い県内外からの印刷依頼やワークショップに来てくれるお客様もたくさんになりました


▼資金の使い道

このプロジェクトで得た金額は

昨年廃業された活版印刷所の機械と道具を引き取る為の購入・移送代金 そして徳島市内(徳島駅から車で15分圏内)に 誰でも(子連れや車いすでも)活版印刷を体験できるワークショップスペース兼紙雑貨屋を作る為の資金の一部に当てたいと考えています

クラウドファンディングで集まった資金(希望額115万円)の内

40万円を廃業される先方へのお礼金や大型機材の移送費

残りの60万を活版印刷を体験できるワークショップスペース兼紙雑貨屋の改築費の一部に

残り15万はサイト掲載手数料等の雑費に当てたいと考えています



▼リターンについて

1,000円 

・お礼状+オリジナルステッカー

3,000円 

・お礼状+オリジナル活版印刷詰め合わせグッツA
・お礼状+オリジナル活版印刷詰め合わせグッツB

(先着40%引き10枠限定)お礼状+ワークショップチケット1枚

 【ワークショップ内容】活字組版で名刺が作れる3時間コース (名刺30枚分)

5,000円 

・お礼状+ワークショップチケット1枚 

 【ワークショップ内容】活字組版で名刺が作れる3時間コース (名刺30枚分)

(先着37%off価格!10枠限定)お礼状+ワークショップペアチケット一組 

 【ワークショップ内容】活字組版で名刺が作れる4.5時間コース (名刺60枚分)

 ※同時に二名様でのワークショップの際にご利用いただけます

・(先着37%off価格!10枠限定)お礼状+二色刷ワークショップチケット

 【ワークショップ】活字組版で名刺をつくろう(2色印刷)  4時間コース (名刺30枚分)

8,000円 
・お礼状+ワークショップペアチケット一組

【ワークショップ内容】活字組版で名刺が作れる4.5時間コース (名刺60枚分)

・お礼状+二色刷ワークショップチケット一枚

【ワークショップ】活字組版で名刺をつくろう(2色印刷)  4時間コース (名刺30枚分)  

10,000円
・活版印刷機利用1hチケット(予約制)12枚セット!(紙と樹脂版は別料金。)  

 ※初回45m程度の道具の使い方、清掃の仕方など基本レクチャー致します

12,000円

・お礼状+データ入稿活版名刺印刷100枚(樹脂版・片面一色印刷)  

 ※データ完全入稿でおねがいします。

・お礼状+文字レイアウト付き活版名刺印刷80枚(樹脂版・片面1色印刷)

 ※基本レイアウトからデザインを選んでいただき、必要内容をレイアウトいたします。

15,000円

・活版印刷機利用1hチケット(予約制)18枚セット!(紙と樹脂版は別料金。)  

 ※初回45m程度の道具の使い方、清掃の仕方など基本レクチャー致します

25,000円
・お礼状+データ入稿活版名刺印刷100枚(樹脂版・片面一色印刷) +葉書サイズ大 真鍮表札プレート(データ同デザイン) 

 ※データ完全入稿でおねがいします。

30,000円

・活版印刷機利用1hチケット(予約制)35枚セット!(紙と樹脂版は別料金。)  

 ※初回45m程度の道具の使い方、清掃の仕方など基本レクチャー致します

50,000円

・【先着限定10名】名刺サイズ 活字組版本体(ディスプレイ用固定済み)+活字組版で印刷した活版名刺100枚(片面墨一色印刷)

  ※5号和文活字100文字まで

100,000
【限定3枠】ワークスペース利用1年フリーパス  インク込み。紙と製版は別料金

 ※初回45m程度の道具の使い方 清掃の仕方など基本レクチャー致します

 ※有効期限は使い始め初日より366日間となります

【限定5枠】活版印刷機利用1hチケット(予約制)180枚セット!紙と製版は別料金

 ※初回45m程度の道具の使い方など基本レクチャー致します

 ※有効期限は特にありません


▼実施スケジュール

現在道具の引き取り・改築算段の見積もり中です

・3月には改造工事着工・4月下旬の家屋竣工予定に合わせて廃業先からの機材引き取り

・4月末からの10連休に合わせてプレオープンを予定・5月中にはフルオープンを目標にしています


▼最後に

活版印刷の風景を残していく事はとても難しいです

それを次の世代に伝えていく事はそれ以上に難しいです

けれど生まれた時から生活の一部としてあり続けた活版印刷を私の中の活版印刷を 懸命に伝えていきたいと思っています

活版印刷を好きだと思ってくださる方
名刺やオリジナル商品を活版で作ってみたい方
活版印刷や道具の知識を後世に伝えたいと思う考えに賛同してくださる方
今は製造されていない道具などの良さを共有してくださる方

活版印刷が世の中から消えてしまう事に寂しさを覚えてくださる方

応援お願いします!


  • 2019/06/30 17:59

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2019/05/21 10:59

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2019/05/15 17:50

    116名の皆様心からお礼申し上げますた目標金額達成には行きませんでしたが無事最終日を迎えることができました現在返礼品発送準備を行っておりますなるべく早くお届けできるよう頑張りますのでどうぞ今しばらくお待ちくださいませ​オーダーメイド関係のリターンをお選びいただいている​​一部のお客様には5月中...

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