はじめに・ご挨拶

2018年9月にNPO法人エンリッチを設立し、11月よりLINEによる見守りサービスを無料で開始しました。 高齢者向けの見守りサービスは沢山ありますが、現役世代を対象としたものは見当たりません。 そこでスマホを使っている、40代50代を対象にした手軽に利用できるものを開発しました。

 2019年4月21日にはYahoo!ニュースで「52歳弟の孤独死が兄に作り上げさせた仕組み」という記事でエンリッチのことが紹介されました。

 LINEによる見守りサービスは、
①あなたのもしもに備えて、LINEによる安否確認を行い不慮の際にはあなたと登録された近親者に連絡をすることで事故の早期発見と最悪の事態を防止します。
②近親者へのメッセージをお預かりし、もしもの時は、メールまたは郵送でお届けします。

● LINEを通じて、定期的にあなたに安否確認を送ります。(配信日時は1〜3日間隔、任意の時間に設定)
● LINEを開きOKをタップするだけです。
● OKがタップされない場合は、24時間後に再送信。

更に3時間経過してもOKされない場合は、直接本人に電話で連絡します。
登録者ご本人と連絡が取れない場合は、近親者に通知しもしもの時を知らせます。







このプロジェクトで実現したいこと

仮称「相互見守りつながりサービス」とは?

LINEのグループに対して安否確認を定期的に送信するサービスです。

 見守りたい人が、自らアクションしなくても定期的に安否確認を送ります。グループの参加者は、その安否確認に対してそれぞれが「OK」をタップすることでお互いが無事であることを確認できる新しいサービスです。

  • <どんなニーズがあるか?>
     単身高齢者の母のことは心配しているが、朝4時に起きて夕方7時には寝てしまい、デイサービスにも週に2日通っているため中々電話をするタイミングが掴めない。いざ電話をするとありがたい親心とは言え、身体の心配からデイサービスでの出来事に始まり、カラオケで歌った曲の事まで同じ話を何度もされるのでつい電話するのもおっくうになる。
     去年から一人暮らしを始めた26歳になる息子は、夜遅くまで働いていて家族のグループLINEに入っているが、問いかけると既読になるが返信が来ない。安否を気にする母親など。

  •  また、そんなに親しいわけでもないし、頻繁に話をすることがあるわけでないけど、お互いがOKを押していることを確認できることで安心できる関係ってありませんか?




  • <誰が使うサービスか?>
     ・上京した大学生や社会人とそのご両親。
     ・スマホを使う高齢者の親を持つ子
     ・単身赴任のご主人の妻、離れて暮らす単身の弟を持つ兄や親子三代のグループなど
     ・地域の高齢者仲良しグループや見守りボランティア、昔仲が良かった同級生グループ
     ・生活福祉コーディネーター、民生委員と見守り対象の高齢者

    • <見守りサービスとの違い>
    •  ・グループの人数は、LINEの規定に準じます。
    •  ・グループ内のメンバー同士での相互見守りのため、エンリッチから連絡は致しません。
    •  ・個人情報の登録の必要はありません。

    •  安否確認配信後23時間経過して「OK」がタップされない方の情報をグループ内に配信します。(オプション設定で、非通知可)

プロジェクトをやろうと思った理由

4年前に52歳で単身の弟が孤独死しました。
この事がきっかけとなり、「もしもの時に」を強く意識するようになり、人ごとではなく誰にも起こりうる事だと思ったのです。
 調べてみると今や年間3万人が孤独死し、その40%は60歳以下であることを知りました。

また、別の調査によると

 内閣府はこの3月下旬に40〜64歳の中高年のひきこもりが推計61万3千人に上るとの調査結果を発表。2016年の調査では、15〜39歳のひきこもりが推計54万1千人とされているため、実に100万人以上が社会とのつながりを十分に持てない状態にあるとのこと。

 ひきこもりイコール孤立。孤立イコール孤独死ではありませんが、ひきこもりにゴミ屋敷化の要素が多分にあり、孤独死の多くはゴミ屋敷なのです。

 弟もそうだったように孤独死をされる方は、孤立しセルフネグレクトに陥っている方が大半です。人間関係の希薄な現代では、死後数ヶ月も経過し近所の方が異臭によって異変に気付いて発見されることが数多く報告されています。長期に遺体が放置されれば、体液や血液が流れ出し数千匹ものハエや蛆によって現場はとても悲惨な状態になります。
 特殊清掃が必要になり、近隣住民、遺族、大家共に大きな迷惑を被ってしまいます。

 孤独死自体を防ぐことは困難ですが、もしもの時を早期に発見し最悪の事態を防ぐことで社会貢献につなげたいと思いました。

 当初からわかっていたことですが、40代50代の未婚や離婚した単身者等に利用してもらうことを想定してサービスを始めましたが、多くの人は普段自分に何かあるとは思って生活していません。ですから、一番孤独死対策が必要なのにその方々に情報を届けることが難しいのが現状なのです。
 自ら孤独死を意識してネットで検索しませんし、孤立している方が多いので人から伝わることも困難です。

 徐々に口コミなどで登録者が増える中、70代の方も3割いることが分かりました。その子供の世代へ伝える目的も含め、自治体が行なっている地域包括ケア(65歳以上の高齢者を対象とした見守りを含む総合生活支援)に対して案内を開始。

 人の生死に関わることなので、社会貢献という観点からもNPO法人として見守りサービスは無料で提供したいという思いが強くあります。

 広報活動の中で、見守られる方から見守る方に視点を変えてポジティブな「家族同士のつながりの中でお互いの安否を知ることが出来るグループの相互つながりサービス」を考えました。

 無料の見守りサービスの運営維持のための収益事業として、この新しい「相互見守りつながりサービス」を実現します。

新サービスのターゲットは幅広く、相乗効果として見守りサービスの認知度を上げる効果があります。

また、新サービスでは自治体との連携にとっても有効です。大きなハードルとなっていた個人情報について取得しないので、すでに一部の社会福祉協議会では高評価を頂いています。

これまでの活動

 現在まで孤独死による被害を受ける方という視点で、不動産管理会社やマンション・物件のオーナーさん組織での講演やPR。不動産保証会社、管理会社組合、マンション自治会理事長への紹介

 東京近県の県庁、市、区の福祉課・地域包括ケア関連部署、日本生活協同組合連合会への紹介活動。地域福祉コーディネーター・民生委員への紹介。

 江東区社会福祉協議会、江戸川区社会福祉協議会、千代田区社会福祉協議会、港区社会福祉協議会などを通じて地域支援センターへのチラシ配布とコーディネーターからの会員誘致。

利用者の声

埼玉県 37歳 男性

登録の動悸: 孤独死は高齢者のものというイメー ジは間違っていないが、若くしても 孤独死はかなりある。 自分は持ち家(マンション)なのだが 、独身のため、万が一孤独死した場 合、発見されるまで時間がかかる。 また外出中に亡くなっても、独身の ため発見までに時間がかかる。 こういうサービスは以前からあれば 良いと思っていたものであり、安心 感がある。 これだけを頼るわけではないが、独 身者にとっては繋がりが切れないか らこその保険的なものがある。

千葉県 51歳 女性

お世話になっております、いつも本 当にありがとうございます。 52歳の女です。 数年前に旦那が病気で亡くなり、独 り身になりました。 自分だけなら孤独死しようが腐り果 てようが構わないのですが、 一緒に暮らす猫が居るので巻き添え にしてしまうのではと云う不安が常 にあります。 もし私が倒れても数日以内で発見さ れ近親の者へ連絡をして頂けたら、 猫達は助かるんだと、今は安心して います。 身勝手な動機だと重々承知しており ますが、どうか宜しくお願い申し上 げます。 そして自動配信と分かっていても、 毎朝の一通が楽しみな私です。 重ねて心から御礼申し上げます。

埼玉県 53歳 女性

 登録しましたように、埼玉県の本当に片田舎の町で独り暮らしです。両親は大昔に亡くなり、兄弟も頼れる近しい親戚もいません。
軽い発達障害がありまして、二次的な障害としてパニック障害や鬱病などを併発しつつ、なんとか自力で働き生活をしていました。発達障害のせいでなかなか社会生活がうまくいかず、その度に鬱を引き起こして、今回も会社を求職中です。
会社の傷病手当をもらうにしろ、生活保護など行政に頼るにしろ、まずは相談に行かなければなりませんが、鬱病を抱えて色々な手続きや説明などはもう無理です。かと言って、私に寄り添って、何かの手続きを手伝ってくれるような人も組織も知りませんしありません。今回ばかりはもうお手上げ、今回なんとかなったとしても、いずれは孤独死になるのは違いないなどと諦めていました。
そんな折メディアでこのサービスを知りまして、大家さんにご迷惑をかけるような死後何カ月も未発見とか、唯一の慰めである家族・犬と猫・を早く保護してもらえるように登録しました。
初めは気休めかな、と思っていましたが、朝お元気ですか?と安否確認をもらうと自動送信とわかっていても、なんだか見捨てられてないような気にかけてもらってるような、ホッとした気持ちになります。ありがとうございます。2日に一度朝6時、孤独を一瞬忘れます。ありがとうございます。

資金の使い道

システム開発費用 一式1,566,000円(税込)
リーフレット印刷費用 30,000枚 71,945円(税込)
リーフレットデザイン校正 162,000円(税込)
リスティング広告費 540,000円(税込)
 合計 2,339,945円

皆様からご支援頂いた資金は、これらの費用に充当します。

リターンについて

【3,000円】
■お礼のメッセージ、1年間相互見守りつながりサービスを提供

【5,000円】
■希望者には、ホームページに支援者名を掲載
※支援時、必ず備考欄にご希望のお名前をご記入ください。記入のない場合はCAMPFIREのユーザー名を
掲載いたします。ご了承ください。
■お礼のメッセージ、1年間相互見守りつながりサービスを提供

【10,000円】
■四半期毎に活動報告書を1年間メールにてお届け
■希望者の方はエンリッチの公式HPの支援者ページに社名または個人名掲載
※支援時、必ず備考欄にご希望のお名前をご記入ください。記入のない場合はCAMPFIREのユーザー名を
掲載いたします。ご了承ください。
■お礼のメッセージ、1年間相互見守りつながりサービスを提供

【30,000円】
■四半期毎に活動報告書を1年間メールにてお届け
■希望者の方はエンリッチの公式HPの支援者ページに社名+ロゴまたは個人名+写真を掲載
※支援時、必ず備考欄にご希望のお名前をご記入ください。記入のない場合はCAMPFIREのユーザー名を
掲載いたします。ご了承ください。
■お礼のメッセージ、1年間相互見守りつながりサービスを提供

【100,000円】
■決算収支報告書をメールにてお届け
■希望者の方はエンリッチの公式HPの支援者ページに社名+ロゴまたは個人名+写真を掲載
※支援時、必ず備考欄にご希望のお名前をご記入ください。記入のない場合はCAMPFIREのユーザー名を
掲載いたします。ご了承ください。
■お礼のメッセージ、1年間相互見守りつながりサービスを40アカウント分提供

※1年間相互見守りつながりサービスは、
 任意の配信時間の設定により、グループLINEに安否確認を配信。安否確認の「OK」をタップすることで、グループ参加者がお互いの無事を確認。(オプション設定:23時間経過時点で「OK」をタップしていない方がいる場合は、未確認者をグループ内に通知)

実施スケジュール

現在、基本仕様について内部テストを実行中。

2019年6月中、現在の見守りサービス利用者に対してテスト運用の告知とテスト参加依頼。
2019年7月、テスト運用評価を集め、運用上の最終仕様確定
2019年8月、正式サービス開始

最後に

NPO法人として目指すもの

1.孤独死をなくすことはできないが、その不安を持って孤立している方に安心を提供する。
2.自治体との連携を果たし、自治体がこのような見守りやつながりのサービスを提供するようになること。
3社会的に認知され、認定NPOとなること。.

「見守りサービス」イコール高齢者のものという現在の社会や自治体の動きの中、
実体験に基づき、人間関係が希薄になり単身者が増えている今の時代では孤独死は、人ごとではなく誰にも起こりえることなのです。

 孤独死というネガティブな印象を「相互見守りつながりサービス」によってポジティブに変え、その裏側にある孤独死への問題が伝わることを願っています。


本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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