多良間島の本を書くということ

多良間島は沖縄の離島のひとつです。宮古島と石垣島のほぼ中間にあって、面積は約20平方キロメートル、人口1200人弱の、サンゴ礁の島です。サトウキビが主力産業ですが、近年は畜産もさかんです。
先島諸島と呼ばれる、日本でもっとも南西の端に位置する島々のひとつである多良間島とは、いったいどんなところか?どんなひとたちが住んでいるのか?

著者はこの島の風土や社会を見聞するだけでなく、島に伝わる祭祀や伝統に触れ、島外に住む多良間出身のひとたちとも交流しながら、五年にわたってこの島を見続けてきました。
沖縄の小さな離島である多良間島に関心を持つ人は多くないかもしれませんが、著者が感じたこの島のすばらしさを書籍のかたちで広く伝えたいと思います。

資金の使い道

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  • 2017/09/15 21:18

     島に残る自然井戸の中でも、アマガーと呼ばれる井戸は最も原初的な形態を残している。漢字で書けば天川。役場から北西にすこし行ったところにある辻の一角に草が生えている空き地があり、その一部が凹んでいてちいさな穴が開いている。そこがアマガーの洞穴の入口だ。かつては桶を持った女性たちが列をつくって順番...

  • 2017/09/14 19:56

    『多良間幻視行』の目次です。 プロローグ第一章 島の散歩   多良間島へ   聖なる井戸   史跡と神々   不思議な小道   一周道路に沿って第二章 スツウプナカの祭祀   五月の旅   夜の祈り   歓待   神々を送る朝   祭祀の背景第三章 八月踊り   スクム   仲筋正日《しょう...

  • 2017/08/27 17:59

    日本にはたくさんの離島があり、離島経済新聞サイトによれば、沖縄だけでも49の有人離島があるということです。その中でなぜ多良間島なのか。わたしが最初に多良間島を知ったのは、淡水レンズということばによってでした。多良間島は隆起サンゴ礁の島で、琉球石灰岩からなっています。そのために水の確保に苦労して...

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