<LinkWattとは>

世界に15億人いる、電気のない生活をしている人々。彼らが明かりとして使うのは、有毒な煙を出し、燃料代が高価なケロシンランプ・・・
僕らのチームが開発している小型「遊力」発電機LinkWattは、アソビの力(生活で余っている力や子供たちの遊んでいる力)を使い、回転する何か(例えば現地で使われている手押し車やリヤカー等)に取り付けることで、電気を生み出すことができます。昼に遊びながら発電・蓄電を行い、夜には明るく・安く・クリーンな照明の電源となり、未電化地域で使われているケロシンランプと代替することができます。

アソビの力を電気に変える小型「遊力」発電機LinkWatt_01
LinkWattは回転する何かと組み合わせて電気を生み出すことができます。

<背景 ~調査先の東ティモールで見たものは~>

--- 電気も無い途上国。どんなに貧しい場所なのかと思って訪れたら、そこは笑顔に溢れていた。電気があったら何がしたい?と聞くと、「子供達に本を読ませてあげたい」。
僕らにできることは何だろう?
子供達が毎朝往復30分かけて、1km先の川に水を汲みに行っている。もっと楽(ラク)に、楽しく水を運んで、その力が光となって夜に勉強ができる、そんなものを作りたいと思った。
水運びの道具である手押し車に取り付けられるものがいいかもしれない。行きはキックボードとして遊びながら川まで、帰りは台車として水を運び、たっぷり溜まった水と電気を家族に届ける"キックボード「遊力」発電機"はどうだろう…?!
子供たちの素敵な笑顔をさらに輝かせながら、途上国のニーズに応えたい。 ---

<今回やること>

2012年5月ゴールデンウィーク期間中に、未電化地域で現地の人々(未来の技術者)と"キックボード「遊力」発電機"を製作します。LEDライトなどの明かりと組み合わせて、ケロシンランプに代わる日本発・現地製作のプロダクトとして販売します。(インドで実施予定)

<お金の使い道>

未電化地域でのプロダクト製作キット開発費、LinkWattメンバー現地渡航費、現地技術者との「遊力」発電機製作活動費に使わせていただきます。

<更なる活動予定>

未電化地域での「遊力」発電機製作プロジェクトから帰国後、2012年夏に都内某所での報告会を予定しています。訪問先の未電化地域の状況、現地技術者との製作活動の模様、「遊力」発電機販売の様子、現地からのフィードバックについてご報告させていただきます。5,000円のご支援にて最大30名様ご招待!
さらに、2012年後半には「遊力」発電機アイディアコンテストを予定しています。日本での日常生活や未電化地域での生活状況を思い描きながら、生活の中に眠っているアソビの力を回転に変える「遊力」発電機のアイディアを提案・製作していただくコンテストです。受賞作品にはLinkWattを取り付けて、受賞者にプレゼントさせていただきます。10,000円のご支援にて最大20名様ご招待!

<チームLinkWattの歩み>

東ティモールで得た気付きをもとに、2010年8月に発足。
2011年5月、See-D Contest優秀賞受賞。(See-D Contest: http://see-d.jp/
2011年8月、インドの未電化村にてプロトタイプを現地の人に使ってもらい、そこで得られた現地の声をもとにプロダクトを継続的に改良中。
2011年クリスマスイブ、LinkWattを取り付けたキックリヤカーを押しながら山手線一周40kmを走り、LinkWattの耐久性と充電機能を実証。
メディア掲載: CNN (CNN International), TEDXTOKYO, Metro Minutesなど

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インドの未電化村の小学校にて。LinkWattの説明に聞き入る子供たち。

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手押し車「遊力」発電機で遊ぶインド未電化村の子供。

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2011年クリスマスイブ。山手線沿線を走り自分たちで発電した電気で光るツリーを囲んで。

<チームLinkWattメンバー>

日本のシーズと、途上国のニーズ。その両者を結ぶべく、日本のエンジニア、デザイナー、コンサルタントなど有志が集まり、土日祝日夜間の時間を使って日々検討を重ねています。
協力パートナーとしてSee-D Contestと連携しています。
(チームLinkWatt Facebookページ: http://www.facebook.com/LinkWatt/)

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See-D Contest発表会前の白熱した議論。

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LinkWatt組立て作業。

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チームLinkWattメンバー。2011年See-D Contestにて。

<チームLinkWattが目指す社会>

チームLinkWattは、あえて半完成品であるプロダクトLinkWattを用い、未電化地域の人々が創意工夫しながら発電可能な完成品に作り上げることで、「学ぶ(教育)」、「創る(仕事)」、「喜び」のポジティブなスパイラル生み出し、個々がモティベーションを持って行動するサステイナブルで自律発展する社会を実現することを目指しています。

アソビの力を電気に変える小型「遊力」発電機LinkWatt_05
「学ぶ(教育)」は、「創る(仕事)」を。「創る(仕事)」は「喜び」を生み出します。

僕らは願っています。
現地の人々が「遊力」発電機を作ることで、創る喜びを感じてくれることを、
近い将来、世界中の人々が自分達でも「遊力」発電で電気が生み出せるようになることを。
そして、昼には子供たちが笑いながら「遊力」発電機で遊び、夜には「遊力」発電で灯された明かりのもとで勉強している、旅先で偶然そんな光景に出会えることを。

~笑顔が輝けば光も輝く~

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