こんにちは、たてしなップルの市川です。

まずはじめに数あるプロジェクトの中から私たちのプロジェクトにご興味を持っていただき、ありがとうございます!
前回(クラウドファンディング第1弾)ではたてしなップルワイナリーのワイナリー建設に関わる費用のクラウドファンディングを行わせていただきました。おかげさまで多数のパトロン様にご協力・ご支援いただき2019年2月に無事、自社ワイナリーとなります「たてしなップルワイナリー」が完成致しました。

この場をお借りし改めて御礼申し上げます。



「たてしなップル」について

2004年自社農園で栽培した高糖度の完熟ふじりんごを使った、ジュースやシードルなど様々な加工品を生産販売するために設立。りんごの加工食品からスタートして15年。贈答品として親しまれ、リピータの方も多く、商品としての人気が高まって、幅広い世代に愛されてきました。中でも「たてしなップルシードル」は国内有数のソムリエが審査員を勤める長野県原産地呼称管理制度を毎年受賞。長野県内でこれだけ連続で受賞を頂いているのはたてしなップル製品のみで、長野県トップランクのシードルと自負しております。アンテナショップとしてのカフェも開業し、多くのお客様にご来店いただき、地元・立科町の特産品である”りんご”とその加工品の美味しさのPRと情報発信を行っております。

国道142号線沿いにあるアンテナショップ。喫茶はもちろんジュースやシードルも試飲可能。
ここでしか食べれないアップルパイやクグロフも大人気!



「たてしなップルワイナリー」について

長野県・立科町で初となるワイナリーとして、小規模ながらも地元に密着したワイナリーを目指して設立。当クラウドファンドでのご支援もうけて、今年2月に無事スタート完成。標高約700mの寒暖の差が大きい気候風土と、蓼科山の良質な水源をいかし、農産物が美味しく育つ環境だからそこ実現できる『美味しさ』を目指し、まずは立科町の特産品であるりんごを使ったシードル(りんごの発泡酒)から始め、来年以降は、葡萄のワインなどの自社醸造や委託醸造を予定しています。


看板商品「シードル(りんごの発泡酒)」の醸造について

いままでの「たてしなップルシードル」は、近隣の醸造元へ委託醸造をお願いして生産しておりました。2019年2月に自社のワイナリーが完成したことで、3月より自社醸造のファーストヴィンテージ生産をスタート致しました。これまでの美味しさは基本的に踏襲しながらも、自社ワイナリーの良さをいかし、さらにワイナリーの醸造責任者である、井上氏のキャリアとノウハウを活かすことで、同じ原料でも作り手や作る環境が変わることによって生まれる味わいの変化が楽しんでいただければと思います。もちろん、これまでもご好評をいただいていた委託醸造の従来シードル製品も引き続き取扱い販売致しますのでご安心ください。


たてしなップルワイナリーの工場長(醸造責任者)

これまで委託醸造で販売を行ってきた「たてしなップルシードル」ですが自社ワイナリーが出来た事によりたてしなップルファミリーとして、新たにワイナリーの醸造責任者が加わりました!

~ プロフィール ~

井上雅夫(いのうえ まさお)

醸造家 / J.S.A.認定ソムリエ / ワイナリーコンサルタント

カルフォルニアのワイナリーにて約20年間、ワイン醸造とワイナリー運営に従事。その間、醸造責任者として造ったワインが、世界ワインコンクールで赤ワイン部門の「グランプリ」を受賞。
帰国後は複数のワイナリーにてワイン醸造を手掛け、ソムリエとしても活躍しております。

著書
『ワインづくりの心得を生かす 部下を酸化させない育て方』(実務教育出版)
『ビジネスの武器としての「ワイン」入門』(日本実業出版社)

御年60歳を越える大ベテランの井上さんです。
シードルのみならずワインにもかなり精通しており、手がけたワインがグランプリを受賞する程の腕前…是非たてしなップルで葡萄ワインの醸造も手掛けて頂きたいですね!


たてしなップルワイナリーのミッション

まだまだワインにくらべて知名度の少ないシードル文化。そして地元立科町について、これからも日本全国に向けて、両者の知名度を広めていき国にシードル文化をもっと根付かせられればと考えています。そのためには、シードルだけでなく、認知度の高いワインも生産することで、その先に、立科町とアンテナショップに多くの人に来ていただき立科町の認知拡大をミッションと考えています。


しかしワイナリー建設プロジェクトはまだ道半ば

自社ワイナリーが完成したといっても、大量に生産する程の十分な設備がそろってるわけではありません。
これからどんどん生産能力を上げ、品質・味共に更に向上させるにはこの他に必要な機材の購入やワイナリー設備の拡充が必要不可欠となります。


たてしなップルワイナリー建設プロジェクトとしては一歩前進したもののまだまだ100%完成とまではいっていないのが現実。このプロジェクトを達成する為にはあと数カ月の期間を要します。
現在は醸造設備の拡充ワイナリーとしての観光施設の整備を次なるステップとして掲げ、プロジェクト成功へ向けて一歩一歩進めております。



以下の様なスケジュールで構想を考えております。

2019年2月 醸造免許取得・たてしなップルワイナリー完成&始動
2019年3月 ファーストヴィンテージ醸造開始

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2019年8月 ワイナリー観光施設の整備(※)
2019年9月 醸造設備拡充/機材購入(※)
2019年9月末頃 ファーストヴィンテージ出荷予定
2020年1月 2019年収穫りんご(サンふじ)で醸造開始
(※)今回のクラウドファンディングでご支援いただきたい内容です。



上記にも記載しました通り、今回のクラウドファンディングでは醸造設備の拡充ワイナリーとしての観光施設の整備に関わる費用の中で自己資金を除いた一部を皆さんに応援していただければと考えております。

【施設設備内訳(全体)】
      ・テイスティングルームの建設(約300万円)
      ・ワイナリー正面の改修(約200万円)

【機材購入費内訳(全体)】
      ・果実破砕機 他(約500万円)
      ・圧搾機(約550万円)
      ・冷却タンク、ステンレスタンク他(約450万円)



①たてしなップルワイナリー初醸造の新シードル

今年の3月より醸造を開始し、たてしなップルワイナリーのファーストヴィンテージ(2018年収穫りんご)となるたてしなップルの新シードル。原料は自社農園で収穫した高糖度のサンふじを使用し、ワインの本場フランスの伝統製法(これまでのたてしなップル製品と同等の製法)で醸しました。もちろん、補酸や亜硫酸塩を添加しない製法なのでりんごの芳醇な香りとサンふじならではの甘味も存分に味わえる一本です。黄金色に光輝くシードルはきっと皆様の食卓に一華添えるアイテムになるのではないでしょうか。

※本製品のラベル・名称については、現在開催中のラベルデザインコンペティションの結果を共有してレポートでご案内いたします。




②長野県を代表する認定シードル

長野県で生産・製造され、味と品質が特に優れ業界内から選ばれた有識者により厳しい基準をクリアしたものだけが認定される制度「長野県原産地呼称管理制度」を長年認定していただいているたてしなップルシードルの辛口・甘口の2本セット。

辛口(ブリュット)
キリッとした爽やかなのど越しがクセになる口当たり。肉や魚などジャンルを問わず様々な食事とも相性抜群。ステーキや揚げ物・餃子・カレーなど濃いめの料理によくマリア―ジュします。
チーズはブルーチーズがオススメ。本場のフランスではカマンベールチーズやそば粉で作った料理ガレットなどと食べるのが定番。ディナーのお供や乾杯酒など幅広いシーンで召し上がっていただけます。

微甘口(デミセック)
女性ウケNo.1。フルーティで甘い口当たりのデザートシードル。
お酒にそこまで強くないという方を始め、お付き合いにちょっと…という方やシードル初心者には非常に飲みやすい口当たりになっております。芳醇なりんごの香りを楽しみながらゆっくりと嗜好したいときなどにもオススメ。カルパッチョやピンチョスなど、軽食をおつまみにしながら食べて頂くのもオススメです。
タコとオリーブ、ゆで卵とアンチョビ、カマンベールチーズとサーモンなど好みに合わせて彩を考えながら目と鼻で楽しみながらお飲みいただけるといいかも知れません。


③たてしなップル果肉入りりんごジュース

たてしなップルのもう一つの看板商品果肉入りりんごジュースです。
自社農園で収穫したサンふじと千秋(せんしゅう)を使用し、皮・種・ヘタなどりんごを丸ごとすりつぶしりんごの果肉を粗ごしで残した濃厚フレッシュジュース!粗ごし果肉の喉越しが一度飲んだらクセになってしまうこと間違いなし!?の自慢の逸品です。

ふじ・・・甘味の中にほんのりと感じる酸がりんごの旨みを引きたてます。子供からご年配まで幅広い世代に愛される逸品。

千秋・・・甘味と酸味が絶妙なバランスで何杯でも飲めてしまう美味しさ。特に大人の女性の方などに飲みやすく好評をいただいております。


ここまで一方的にシードル。シードル。といってきましたがシードルとは何ぞや?という人はもちろん、シードルをすでにご存じの方でも楽しめるような簡単なシードル豆知識を最後にご紹介できればと思います。


シードルとは・・・りんご果汁を醗酵させて造るアルコール飲料の事です。りんごの自然な甘み、酸味、旨みが生きており1ボトル(750ml)に大きさにもよりますが、概ね4~5個分のりんごが使われております。
シーンを選ばず気軽に飲める点も昨今の人気の秘訣です。ワインのような各付や形式ばったテイスティングの作法やルールもありません。その為、ワインよりカジュアルビールよりオシャレなアルコール飲料として親しまれているのがシードルです。

食事とのマリア―ジュ・・・シードルは食事のジャンルを選びません。洋風・中華・エスニックを始め和食にも合います。もちろん全部のシードルが合うのではなくりんごの種類や作り手によって生まれる様々な個性も楽しみながらそのシードルに合う食事を探すと楽しみがより広がります。

シードルは世界共通語ではない・・・日本ではシードルの名称で親しまれてますが「シードル」はフランス語。つまり国によってりんご酒の呼び方が異なるのです。たとえばイギリスでは「サイダー」、スペインでは「シドラ、シードラ」、イタリアでは「シドロ、シドレ」、ドイツでは「アプフェルヴァイン」、アメリカでは「ハードサイダー」と呼んでいるんです。ちなみにアメリカで「サイダー」というとノンアルコールのりんごジュースの事を指すそうです。

健康面にも期待される飲料・・・「りんご1個で医者いらず」ということわざがあるようにりんごには健康維持に期待できる果物として注目されております。そんなりんごの果汁を発酵させて造るシードルはナチュラルでヘルシーなうえ、美味しくて体に優しいお酒なのです。とは言っても飲みすぎには注意!!
たとえば、エネルギー代謝をスムーズにするりんご酸やクエン酸が多く含まれており疲労回復が見込めたり、抗酸化力の高いりんごポリフェノールも豊富に含まれております。よくワインを毎日飲んでいる人はいつまでも綺麗で若々しい…なんていいますよね?りんごポリフェノールもワインに負けないくらい強力なんです!さらに、日本酒やビール・発泡酒などに多く含まれるプリン体はほぼゼロなうえグルテンフリーなど健康志向の現代人にはもってこいのアルコール飲料なんです。


終わりに。

シードル造りという面では15年近くなりますが、自社ワイナリーとしてはまだまだスタートしたばかりですので、初心にかえったつもりでまた一から一歩一歩頑張っていきたいと考えております。正直にいえば、従来どおり委託醸造のままでも良いかと考えた事もありましたが、やはり自分たちが原料の収穫から、製品加工、出荷・販売まで全てを責任をもって行うという思いが募り、今回の自社ワイナリー建設プロジェクトへと踏み切りました。

今回のクラウドファンディングにあてさせていただく資金で設備の拡充を実現できれば次のステップ、次の一歩としての構想もどんどん広がっていくと考えております。是非とも、皆様からのあたたかいご支援をお待ちしております!

最後までご覧いただきありがとうございました。


  • 2019/08/17 15:09

    先日、新シードルの顔ともいうべき、ラベルデザインコンペの審査会を行いました。募集期間が短かったのにも関わらずプロからアマチュアまで合計34点ものラベルデザインの応募をいただきました!どれも、個性溢れており魅力あるものばかりで、この中から1点に絞るというのはなかなかの時間を要しました。。。審査は...

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