はじめに・ご挨拶

静岡県在住の佐藤と申します。
自分は数年前から心臓と肝臓が不調で、毎月通院している状況です。
入院や手術が必要な状況ではないものの、以前のように不眠不休で仕事する事が出来なくなりました。
好きなことを思いきりやりきるのが自分の生きがいだったので、一時期とても落ち込みました。
反面、ひとはあっけなく突然病気にもなるし、死ぬこともあるなと、気づかされました。
なので、一日一生の思いで、今自分に許されている時間を、出来るだけ世の中の為に使いたいものだと、
最近はそんな風に考えます。自分の為だけに生きているというのは、死ねば終わる夢のようなものですが、
小さな事であっても、何か人のお役に立てれば、誰かの心の中に自分が生き続けるような気がするからです。


このプロジェクトで実現したいこと

災害避難用テントを検索すると、なるほど、これなら快適であろうというものは数十万円します。
簡易的な格安テントもありますが、居住性や快適性には劣りますから、災害時に使用するのはどうかと思います。
自分が今回提案するのは、そこそこ安くてそこそこ快適なテントです。
基本的には、ホームセンターで売っている波板とプラ段を、水道用塩ビ管で囲ってパネルにします。
これらの部材は専用の結合クリップで組み合わされます。

現在、この結合クリップの開発を行っています。
基本的には完成していると考えますが、デザイン性を高めたいという点と、
現在小型サンプルを制作した段階であり、実物大のテントでの実証実験を行っていません。
今回のプロジェクトは、避難用テントを軽トラキャンパー仕様に仕立てて、
強度や防水性等の実証実験を行う
というものです。

更に、もしこのプロジェクトを支援して下さる方がおられましたならば、
単なる資金支援にとどまらず、この実証実験を共に行っていただきたいという願いもあります。

プロジェクトをやろうと思った理由

敢えて具体的な事は書きませんが、皆さんの大半が地震などの自然災害に対して、
防災の意義を強く感じている事と思います。
しかし、自然災害は時期も規模も場所も厳密に予測できるものではありませんから、
準備するといっても完璧はあり得ないものと思います。
我々に出来ることは常に最善の備えを成すことに尽きるでありましょう。
様々な準備において、選択肢の一つに避難用テントを加えて頂きたいと考えます。
ここで紹介する避難テントには、従来にない特徴があります。

1.テント全体価格は三万円以下を目標とする。(結果どうなるかは現在分かっていません)
2.プラ段と波板でパネルを作成し、面強度と共に布製テント以上の防音、防寒性能を有する
3.軽トラックまたはバンで運搬が可能で、分解時の部材は一名でも運搬できる
4.地面に設置できない場合は、軽トラックの荷台に設置可能
5.分解、組み立てが比較的容易である。
6.組み立てに必要な結合クリップをのぞき、他に必要な部材は全てホームセンターで入手出来る。
7.普段テントとして使用しない場合、部屋の中のパーテーションや自転車用のガレージ、農作業用の温室等、多目的に使用できる。または分解状態でコンパクトに保管できる。

出来るだけコストをかけずに、一定の居住性、快適性を確保したテントをこの世に送り出したい、
それがこのプロジェクトを始めた最初の動機です。
お金があれば助かるが、貧乏人は助からない、もしそんな事が将来、現実にあったなら、
貧乏人代表として、自分はきっとやりきれない思いに責められる事になりましょう。

これまでの活動

自分は趣味の同人活動(棚橋プロジェクト)でサウンドノベルを作ったり、絵画制作(二科会静岡支部同人会員)を行ってきました。
しかしこれらの趣味は今回のプロジェクトに直接何の関係もありません。
ただ、過去に自分の作品に触れてくださった方が、最近音沙汰無かったが、佐藤なりに今も頑張って生きているのだなと思って頂けたなら、正直とても嬉しい事です。
ちなみに、サウンドノベル制作の同人活動、「棚橋プロジェクト」は私の体調不良が原因で活動を無期限休止状態となっております。けれどもし興味ある方がおられましたら、VECTORから現在でも入手可能ですので、よろしくお願いします。

VECTORでのtea(佐藤)紹介画面

今回のプロジェクトは現時点では極めて個人的なものです。
しかし、今回の実証実験を経て実用性が証明されれば、一般企業からの支援もあろうかと期待している所です。

個人として先ずやったことは、車中泊と簡易テントでの宿泊を繰り返し試しました。
これは特別珍しい事ではありませんが、より快適に寝泊まりしたいとなると、実際容易ではないなと、骨身に染みて感じました。

いわゆるキャンピングカーは高額でありますが、だからこその快適仕様です。
では、貧乏人はどうしたら良いのでしょうか。
車中泊によるエコノミー症候群は、かなりきついものがあります。
その様なことを考えながら、現在のプロジェクトに至った次第です。

現在、結合クリップは3Dプリンタで出力し、小型の箱で簡易的な強度試験をしています。
少なくとも、70キロ以上の体重を持つ自分が乗ってもパネルは壊れません。

本当は色々無茶してる様子を動画でお見せしたら良いのですが、正直気恥ずかしいので躊躇しております。
たまたま家に波板とプラ段の切れ端があるという方がおられましたら実験してみてください。
いわゆる段ボール構造なので、想像以上に頑丈なはずです。

また、結合クリップとパネル構造は現在特許出願中です。
これは、出来るだけ安く市場に流通させたいというのが自分の本意なので、
自分と無関係に自分のアイディアが高値で売られてしまい、その分入手が難しくなっては災害時に皆の役に立たないと考えたからです。

蛇足ですが、結合クリップは長側面用、短側面用、角部分用の三種類があり、立方体の場合、角の部分に7つの結合クリップを使用します。立方体の頂点は8個あるので、最低限56個の結合クリップが必要となります。実際には扉の開閉用に更に幾つか必要です。

また、現状では結合クリップの素材はTPU(熱可塑性ポリウレタン )です。熱に弱いと言われていますが、既にスマホケース等に使用されているので、日常的な使用環境ではほぼ問題なかろうと考えます。
TPUはフレキシブル素材で、ゴムのような弾力性があります。なので、結合クリップにパイプを通す際にも、入れやすく抜けにくいという絶妙な篏合を実現しています。

過去にはABS樹脂での試験も行っていますが、Oリングを入れてみたり溝を切ってみたりしましたが、最適な篏合を出すのが難しかったので、TPUに落ち着いた次第です。



資金の使い道

おおよそ、以下のように考えています。

検証用軽トラック(中古車)20万
3Dプリンタ (デュアルヘッドまたは40cm対応の大型) 10万
検証用資材 (波板、プラ段、塩ビ管、加工用工具) 3万
リターン用経費 (結合クリップ制作用フィラメント、送料) 18万
CAMPFIRE掲載手数料・決済手数料:約9万円

以下に具体的な内容を書きます。

先ず、一定の性能を持った3Dプリンタを購入します。
自分はすでに、約2万円で購入したプリンタを所有していますが、値段なりに出力結果が安定していません。何時間もかけてゴミを印刷するというのは、現在所有する3Dプリンタではままある事です。
なので、もう少し安定して動作するプリンタを購入し、今回の避難テント制作に用いる結合クリップを小ロット生産したいと考えています。小ロット生産といっても、3Dプリンタ自体出力に時間がかかるものですから、できれば複数台購入出来ればと考えます。
ちなみに私はブロー成型を扱うプラスチック工場の会社に勤めており、インジェクション成型についても素人よりは知識を持っています。
純粋な意味での大量生産は3Dプリンタでは話にならないレベルである事は承知しておりますが、今回の場合は製品ではなく、あくまで実証試験用のパーツを生産したいという話なので、現時点では妥当と考えます。そもそも、結合クリップの形状そのものを、まだ改良していく必要を感じているので、仮に資金があったとしても、現状金型を製作する段階ではないという事です。

小ロット生産した結合クリップを支援者の皆さんに送付し、可能であれば皆さんと共に実証実験データを収集します。結合クリップは3Dプリンタで出力した現物ですが、既に3Dプリンタを所有している方にはデータ配布を行おうと思います。

実証実験としてトライしたい内容ですが、
1.個人用三角形テント
2.農業用簡易温室
3.軽トラックキャンパー仕様テント
4.円柱形の巨大テント(天井と床面はブルーシートを使用)
を考えています。

が、現時点では、どれか一つに集中して検証を行いたいと思います。
1と2は3に比べて必要な部材の量を減らせるので、より低価格で試験が可能です。
4は部材量も多くなりますし、検証に広い場所が必要です。
自分としては、実証実験という性格に最も適しているのは3番の軽トラックキャンパー仕様と考えます。

その最大の理由は、どの程度の風雨に耐えるかというデータを得るに、漠然と台風を待つより車に乗せて走らせたほうが話が早いからです。そのような次第で、とりあえず現時点においては、この3番に集中して実証実験を行います。しかしながら、公道を走る以上、直ぐ壊れるであろうガラクタを積んで落下事故を起こす訳にはいきません。なので実際には公道を走るというのは試験の最終段階になるはずです。

軽トラックは、廃車寸前の格安品を購入しようと考えていますが、もし皆様からの支援を頂ければそれなりに程度の良い中古車を購入しようと考えます。
ある程度程度の良い車であれば、多少なりとも遠方に出向いて、支援者の皆様向けのお披露目、あるいは試乗をして頂けると考えます。
その際に、このテントの組み立て分解がどの程度の難易度なのか、デモンストレーションを行うこともできると考えます。
今回の避難テントは、純粋な意味での軽トラキャンパーを実現するものではありません。
しかし、耐久性を追求する過程で、より近いものを目指すことは可能と考えます。
私には軽トラキャンパーを自作した経験がありませんが、一般論として自作の箱は重量が重く、車検時の積み降ろしに手間が掛かるようです。その点のみにおいては、今回の避難テントに優位性があると考えます。

例えば、6尺の塩ビ波板の重量は1.5kgです。この波板を、700gのプラ段二枚で挟み込みます。
従って、6尺のパネルの総重量は2.9kgになります。更に、結合クリップが付いた状態でもパネル1枚は3㎏程度になります。
もしこれをコンパネでやろうとすると、厚さ12㎜の場合一枚の重量を11㎏として、二枚22㎏となります。
かなり大雑把ではありますが、プラ段波板は、木で箱を作るよりも七分の一以下の重量で済むという計算です。
結果的に、軽トラックの燃費も木の箱よりも良くなるはずです。

既知の問題点。

現在検証段階なので、当然ながら既知の問題を抱えており、それらを皆さんと共に解決していきたいと思っているのが、そもそもこのプロジェクトの本題となっています。

1.先ず、現状は結合クリップの形状そのものがダサいのであります。そもそも緊急避難用テントなのでデザイン性より実用性が大事かもしれませんが、平時でも別用途に利用出来る方がイザという時に直ぐ使えるのであって、何とか見た目のカッコよさをデザインせねばなりません。一番単純な解決案として、コーナー用のカバーを別途作成し、結合クリップの上から被せてしまうというものを検討しています。
2.次に、なるべくプラ段と波板を無加工なまま利用したいと考えますが、現実的にはカットしないと軽トラックの荷台に丁度良い箱の大きさにはならないという点です。素人が出来るだけ手間とコストを掛けずに避難用テントを制作するというのが目標なので、なるべくカットしないで済む方法があるのかどうか、それは設計的な問題で解決するのか、カットするとして、素人が簡単安全に最小の手順でカットするにはどのような方法が適切かを考えたいと思っています。
3.次に、そもそも一般的に市販される波板とプラ段は、丁度畳のような横長の形になっています。しかし、軽トラキャンパーの箱は、ほぼ正方形の立方体に近いものを作ることになります。ですから、何かしらの方法でプラ段を継ぐ必要があります。あるいは、特別サイズのプラ段をメーカーに発注する必要が生じます。全国どこでも部材が手に入るという事が、緊急避難時には意味を持つはずなので、なんとかどこにでも売っているプラ段で設計したいところです。しかし、防水という点では継がずに設計するのが正しいのは明らかです。その辺りは悩ましいところですが、実証実験としては両方試して結果を確認したいところです。
4.次に問題となるのが、パイプとプラ段などの継ぎ目部分の防水加工です。一番安くて簡単なのは、コーキング剤でシールしてしまう事です。しかし、それだと分解が出来なくなる可能性があります。なので、防水用のテープを貼るのが一番妥当と考えますが、そもそも実際どの程度の風雨に耐えるかはやってみないと分からないというのが正直なところです。あるいは、雨が降ったら潔く軽トラックの荷台用シートを上から被せてしまうというのも良いかもしれません。汎用品として価格も安いので、結局その方が現実的に有効な可能性もあり、検証の必要性を感じます。
5.次に問題となるのが、人が出入りする扉部分の構造をどうするかです。一応結合クリップ自体をヒンジにする事が可能なので、扉を作って開閉させる事は出来るのですが、可動部分は、風雨の侵入の可能性が更に高まりますから、特別な考慮が必要かもしれません。また、簡易的なものであれ、鍵を付けられる構造を考えたいと思います。
6.次に問題となるのが空調です。パネルをヒンジ化して側面の一部を窓にする事は可能ですが、今回の検証のように、避難テントが軽トラックに乗っている前提であれば、サブバッテリーと小型エアコンを追加すべきかもしれません。あくまで最低コストで何とかしたいというのが指針である為、他にも様々な空調方法を検討していきます。少なくとも、避難テントの中が快適環境でなければ、避難テントとしての価値が無いと考えます。

実施スケジュール

2019.10.01 3Dプリンタを入手し、支援者への結合クリップ製造を開始する。
2019.11.30 この日までに軽トラックを入手する。
2020.01.31  支援者への結合クリップ発送を完了する。
  発送する結合クリップの数は未定だが、予備を含めて、私が軽トラック用の避難テントを試作する際の個数を上回るようにしたい。およそ60個~80個程度の予定。
2020.02.28 検証実験用として、軽トラックの荷台用避難テントを完成させる。
  その際の設計上のデータは、随時支援者にメール配信する。
2020.08.31 この日まで実走実験を繰り返してパーツや構造の設計変更を行い、その都度に支援者にメール配信を行う。
2020.09.30 テント完成後半年を目途に、ある程度設計上の問題点を解決した時点で、軽トラック用の避難テント作成マニュアルを作成し、メール配信する。
2020.12.31 追加パーツの発送を行う。追加パーツは実証実験の結果次第では作成されない可能性もある。今のところ、コーナー用のカバーであるとか、結合クリップ自体が設計変更された場合を想定しているが、限られたコストの中で特に実用上有効なものを選んで配布したい。また、万が一追加パーツが作成されない場合であっても、最低限ロゴステッカーを発送する。

※実証実験の過程で皆さまにお披露目できる機会があれば、その都度にメールにてお知らせする。

※支援者の皆さまは、自分に結合クリップが届いた時点で、自力で他の部材を入手し、自分がやりたい実証実験を自由に行うことが出来る。例えば、クリアタイプのポリカーボネート素材を用いたプラ段と波板を入手し、農業用温室を作っても良いし、プラ段と波板を単純に三面に組んで三角柱を作り、個人用テントとして実用上寝れるのかどうかという事でも構わない。


※あるいは、私が軽トラック用の避難テントを制作するのを待たずに、自力で同様な制作を行い、自力で改造を続けて頂いても構わない。その際、こちらへの報告義務は無いが、もしご報告頂ければ支援者全体に有益な情報として共有していきたい。

※しかし私としては、私が軽トラック用の避難テント作成マニュアルを作成するのを待ってから、同様の制作を支援者の皆さんに始めて頂くのが最も効率的ではないかと考えます。私が提供するのは最低限の箱の作り方であって、高品質を目指す作り込みに関しては、皆さんからの改造、改善情報が最も有効と考えます。

最後に

本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。
しかしながら、その場合であっても私は個人的にコツコツとこのプロジェクトを続けるつもりでいます。
その意味では、ご支援頂ける方におかれましては、私の活動の推移を温かく見守って頂けたら、それだけでも心強く、励みになります。

とはいえ、今回皆様からのご支援、ご協力を頂けましたら、かなり短期間で実証実験を終わらせる事が可能となることは間違いありません。
また、様々なアイディアや改造手段を皆様と共有する事が、何より特別な価値があると思っています。
私一人であれこれ考え悩んでも、それなりの事しか出てこないのは明らかであって、様々な知識と経験を有する皆様が、それぞれの角度からこのプロジェクトに参加して頂けましたら、本当の意味で世の中の役に立てる物として誕生するのではないかと、そのような期待を持っている次第です。

経過報告

2019.07.28 富士と藤枝と掛川方面の車屋さんに行って、軽トラックを見てきました。
      試乗の場合を考えて、極力オートマを購入したいと思いますが、格安のオートマ車は中々見つからず、世間の相場なりに当然の事とは言え、どうしたものかなと思案しています。

なので、現状マニュアル車でも止む無しかなという方向で検討しています。

2019.8.4



先日見に行った軽トラを購入しました。並行して、結合用クリップの制作を地道に進めています。

  • 2019/08/05 12:25

    中古の軽トラを入手しました。試作用なのでボロでも構わないと思い探しましたが、18万でエアコン付きのオートマ車を買いました。一安心。Bluetooth対応のスピーカー付きの1dinオーディオを付けて、ヤフオクで落札したETCも配線しました。再セットアップはイエローハットでお願いしました。ヤフオク...

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