みなさんこんにちは。立石文音と申します。

生まれは滋賀県高島市、学生時代を京都で過ごし、東京の花市場で競り人などして働いたのち京都に戻り、現在はイベントの企画運営を行ったり、お花のワークショップをしたりしております。

このたびゲストハウスの立ち上げを成功させたく、クラウドファンディングに挑戦いたします!さっそくですが、まずはじめに背景をお伝えしようと思います!

《プロジェクトの背景》

夏の音楽会・冬の餅つき大会・忘年会は盛大に!

私はそんなお祭り好きな家で育ちました。普通の日でも誰か面白いお客さんが来れば、嗅覚のいい近所の仲間やその知り合いがどんどん集まって、いつの間にか楽しい宴になることもしばしば。年齢・国籍・生き方の様々な人がひと時同じ場所に集って、『自由』にかつお互いを『リスペクト』しながら過ごすそんな時間は、子どもながらにいつも心地の良いものでした。

そんな心地の良い「場」を継続していきたい、という想いはずいぶんと小さい頃から抱いていたように思います。

 

                                        ▲YAMAJAM2014〜2016より(自宅古民家にて)

 

写真は親の世代が始めた夏の音楽会を進化させた『YAMAJAM』(ヤマジャム)の様子です。同じ環境で育った弟と幼なじみと私の3人が主宰をしています。昨年も200名以上の動員で大いに盛り上がりました!今年もやります。来年もやるでしょう。  

さて、こうして気がついたときには「場」をつくることの魅力にすっかりとりつかれていました。

 

《なぜゲストハウスなのか?》 

はじめはゲストハウスと決めずに場づくりの仕事をしたいと思い、とにかくワクワクする空間を求めてあれこれ動いていましたが、そうは上手く行かない!単発のイベントを企画しながら実験だけの日々が続いておりました。そんな中、現在工事中の”おんぼろアパート”に出会い、第二のふるさととして根を張り始めた京都は左京区での「場」づくりに挑戦することにいたしました!!

 

そんな私と共に宿をつくるのは・・・

『家づくりは人生そのもの』陶芸家の我が父、ヨシキさん!

『居心地の良い空間をつくりたい』左京区が地元、我が夫、ゴリくん!

『面白そうなんでやります』元義眼技師(見習い)ヤマワケさんも加わり、

4人で宿づくりに取り組む運びとあいなりました。

 

 

 
 《宿のコンセプトは大きく2つ!》
コンセプト① ”『ふだんの京都』の入り口になる!”  
どれだけの人がローカルな京都の魅力を知っているのか?

左京区での毎日の生活に大変満足しているわたしたちにとってそれはささやかな疑問のひとつです。

ネット情報以上にクチコミのローカルなネタが幅を利かせている京都では、観光に来ただけではおそらく知り得ない魅力が日常のなかにごろごろしているのですが、どこからそこに辿り着いたらいいのかが分かりにくいのが実情です。

新陳代謝も激しいので、久しぶりに酒場で情報収集すると山のような量の情報をお土産に帰ることになることも。。。「どこどこの店のアレが美味しかった」「だれだれさんがこんな手伝いを募集してる」生きた情報は人に聞け!特に左京区は人と繋がってはじめて本当の面白さが見えてくるように思います。 

私たちはその入り口になりたい!!!
京都の、特に左京区の「入り口はココですよ」と言いたい!!

 

そんな京都にあってこの宿最大の武器は、その場所が”地元”ということかもしれません。

我が夫ゴリくんはこの地に住んで四代目、我が家の息子くんで五代目!ご近所さんとはひいおじいちゃんの代からの長いお付き合い!ささやかな日常のイベントから大きなイベントまで様々な情報が行きかいます。

いろんな意味で「煮詰まりやすい京都」の距離感は体験の価値あり!そして宿のある左京区独特の「ゆるーい日常」のスピード感も味わって欲しい。せっかく来たのに観光の京都しか知らないで帰ってしまうのはもったいない!肩肘張らずにぶらっと、魅力的な普段の京都も過ごしてもらいたいのです。

 

《こんな所につくります!!
ゲストハウスの場所は京都市左京区。

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京都市左京区。北に広がる山間部をのぞけば端から端まで自転車でまわれる小規模な街。修学院離宮に南禅寺、下鴨神社など錚々たる名所・旧跡を擁しながらも、多くの大学に囲まれた街並はどこか雑然と散らかっている。(中略) 東京都内でたとえるならば、中央線沿線や下北沢あたりの街に近い雰囲気なのだろうか。(中略)スモールサークルへの帰属意識のようなものを常に感じていられるのは、地方都市ならではの日常かもしれない。』 (『街を変える小さな店』著:堀部篤史 P64〜67より抜粋) 

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京都の中でも独自の文化を築いている「左京区」。

背景には京大を中心とした60年代からのコミュニティのあり方が根付いていていることが挙げられます。小さなエリアに「生きる為に必要なもの」と「考える為に必要なもの」がぎゅっと集まっている、そんな場所です。

左京区情報満載のこんな文章を見つけました。ずばりこれが私たちの左京区ライフ!愛すべき日常です。↓↓↓

 

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京都では、「それほど興味があったわけじゃないけど近くだったから行ってみた」というくらいの温度でいろんな文化との出会いがあった。(中略)

散歩のついでになんとなく美術館に寄ってみたり、
数百円の拝観料を払って日本庭園の中を歩いてみたり、
琵琶湖疏水に沿って歩きながら桜や紅葉を見たり、
東大路通りで山伏の集団を目撃したり、
深夜のからふね屋珈琲で試験勉強をしたり、
吉田寮食堂で友達が出ている芝居を見たり、
西部講堂でROVOのライブを見たり、
百万遍の安い飲み屋で抽象的な議論をしたり、
鴨川で鴨や鷺(さぎ)や鳶(とんび)や時には鹿を見たり、
高野川と賀茂川が合流する出町柳のデルタでピザを食べながらビールを飲んだり、
賀茂川の河原でジャンベを叩いて遊んだり、
糺(ただす)の森の古本市をぶらぶら見て回ったり、
京都御所の玉砂利をじゃりじゃり踏みながら「今年の暑さは異常だ」とか思ったり、
少し前に火事で燃えてしまったほんやら洞の2階でコーヒーを飲みながら何時間も本を読んだり、
町家をリノベーションしたお洒落なカフェで場違い感を感じたり、
河原町三条の路上で限りなくゆっくりと動く舞踏家の踊りを見たり、
木屋町の狭くて薄暗いバーでラム酒を飲んだり、
京阪電車に乗りながらくるりを聴いたり、
一乗寺の恵文社でいろんな本の背表紙を眺めるだけ眺めて何も買わなかったり、
他の店より特別にスープが濃いという天下一品の総本店に行ってみたり、
銀閣寺の近くを歩いてたら観光客と間違えられて人力車の俥夫(しゃふ)に声をかけられたり、
大文字山に登って、「大」の字のところから京都盆地を見下ろして、「なんて小さな街なんだ」と思ってみたり、

そうしたものの全てが、徒歩や自転車で行ける範囲にあった。
それはとても豊かな日々で、そんな日々が僕の中にたくさんの「文化的ひきだし」をつくってくれたと思う。

『京都には世界の全てがあった』より一部抜粋)

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 こちらはそんな左京区で京都サブカルチャーの発信基地となっている「ホホホ座」作成の”京都エリア地図”。この地図のエリア番号④⑤⑦のトライアングルの真ん中辺りに位置する、「吉田東通り」がこの宿のメインエリアです!!

▲ホホホ座から少し歩くと哲学の道、その先には銀閣寺や法然院。”伝統文化とサブカルチャーの渾然一体”な感じも本当に京都の面白いところです!付近には音楽や演劇をやっている小劇場もできてきて面白くなってきました!

 
《吉田東通りとは・・・》

吉田東通りは古くからのお店に加え、個性的な飲食店が次々にオープンしているエリア!!

大衆食堂、たこ焼き屋、飲み屋、ラーメン屋、美容院、コインランドリー、弁当屋、自転車屋、酒屋、雑貨屋、畳屋、、、このご時世、なかなかに頑張っている個人商店が集まっています!

2012年には個人商店のオーナーが数人で企画運営をはじめた”吉田東通り夜市”が大ヒットし、近隣店舗・住民を次々と巻き込んで今では夏の定番イベントに!!「面白いことしようや!」というパワーが噴出しているエリアなのです。

▲吉田東通り夜市2016より

「映画監督の店主のラーメン屋の裏にある古いアパート、大家さんが誰かゲストハウスでもやらないかなーとつぶやいてたらしい。」

近所のクチコミで突如入って来たこの情報!!

「あとはゲストハウスだけだ。」この町の誰かがそう言っていたことが現実に!!

愛すべきこの吉田地域に、ハングリーなお客様を呼んでハングリーなご近所さんとつないだらこれはさらに面白い事になる!!そう確信しております。

 京都の左京区の吉田東通りに泊まりにくれば、左京区丸ごと楽しめます!!

そんな場所に育てていきたいです。

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【吉田東通りの素敵な方々からのエールをご紹介】
「ようこそ恋する吉田東通へ♡」(ほうべいさん(店主))

 

▲近所のお店ラーメン『みみお』

水〜日曜日・11:30〜14:30、17:30〜22:30まで営業

 

「宿できたらほんまおもろなるで。」 (はるちゃん(店主))

 

▲近所のお店『モンパン食堂』

木〜日曜日・10時〜21時くらいまで営業 

 ●まだまだ紹介したい東通りのステキな人々は「活動報告」にて順次紹介しております。ぜひチェックしてください。●

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《”市場として賑わっていた”あの頃》

こんなゲストハウスの周辺は、つい30年ほど前まで「西福ノ川市場」としてたくさんの商店が集まっており、人の行き来が盛んな賑やかな場所だったそうです。

「この坂の途中にもう一件お風呂屋さんあってなぁ、お風呂の薪がここに山積みになってたんや。下おりたら仰山お店あって賑やかやったで。」

「ここの空き地で昔、ラーメンの屋台やってはったなぁ。」

近年の出店ラッシュでまた、その賑わいが戻ってくるかもしれません!
宿がその一助になればそれほど楽しみな事はありません。

 

  

 

コンセプト② ”『作り手の顔が見える宿』を体感してもらいたい!”


今回この宿では、 空間づくりから調度品に至るまで出来る限り、自作か顔の見える作家物を使用します。提供する情報も顔が見える情報の提供に努めます。

そのこころは、、、

繋がりの先には絶対にストーリーがあるから。 

 広く浅くの反対側を目指し、なんとなくのものは置かない、「いいもの」「おもしろいもの」に囲まれた時間を過ごしてもらえるようにします!

ですので、内装に興味がある方にはつくった本人が詳しく解説しますし、調度品で気になるものがあればどんな素敵な人がつくっているのかお答えできるはずです。宿以外で京都の耳寄り情報が聞きたければ地域の掲示板的スポットをご案内もします。

ものづくり作家の工房が多い我が地元(滋賀県高島市)のネットワークも最大限に生かして、クリエイティブな空間を演出していきます。(5月にこんなイベントもあります:『湖西手仕事工房めぐり「あけっぴろげ」』)

 

《資金の使い道》

全額改装費にあてさせて頂きます。

改装見積り400万円の内、なんとか半分をご支援いただけるよう力強くお願いいたします。

築年数不明のオンボロ下宿の華麗なるビフォーアフターをどうぞ楽しみに、応援よろしくお願い致します。

 

 

▲5月のオープンに向け日々制作中です!

 

場づくりへの並々ならぬ想いを爆発させてください!人生いろいろあるけれど、いつも身を置く空間は居心地が良く、納得できる場所であってほしい。と思うのが我々のポリシーです。

ローカルな京都への入り口づくり、応援お願いいたします!! 

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『想像以上の場所をつくって皆様を京都でお待ちしております!!』

  

タテイシアヤネ。芝居やら踊りやらを経て花の競り人を経験。人生の命題は「パフォーマンスすること」。料理と花いけが生きがいです。滋賀県生まれ。

 ヨシキさん。この道40年の陶芸家です。そして32年間、自宅古民家を改装し続けてきました。インドの大学に通っていたらしく、作風はどこかオリエンタル。香川県生まれ。

ゴリくん。枠にとらわれない暮し方の提案をしています。民芸品好き。京都生まれ。

 

 ヤマワケさん。まだ肩書きはない。京都生まれである。特技は人を褒める事です。

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■■●活動報告にて宿周辺のお店や人々を紹介しております。ぜひお読みください。●■■

 

  • 2017/05/19 13:33

    久々の工事日誌になります。思い起こせば、京都工事を初めてから三か月。最初の工事の時は、ダウンを着込み寒さに震えながらしていた作業も、今では半袖で暑さに耐えながらの作業になっています。今日の気温は28℃!!初夏!! さて、工事は日々着々と進んでおり、現在はトイレとお風呂場の建設となっています。こ...

  • 2017/05/17 08:47

    工事の方も日々着々と進行していますが、同時に最近では事務作業の方も忙しくなってまいりました。開業のための申請書の準備から、エアコンやトイレなどの設備の選定。どれ一つとして手を抜けるところはありません。そんな感じで日々、こつこつ準備は進行しています。

  • 2017/05/15 21:38

    本日5月15日は京都三大祭りの1つ葵祭。行列が出発する御所までは宿から自転車で約15分!まっすぐ進むだけの道のりです。 みなさん葵の葉を身に付けていてるんですねー。今年初めて近くで見て知りました。正直、特に山場もなく祇園祭のように飲み歩けるわけでもなく、淡々と進んでいく行列を眺めるだけですが...

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