はじめに・ご挨拶

NPO法人あしたを拓く有機農業塾は、農村に移住して有機農業を始めたいと志す人を研修生として受け入れ、1~2年間の研修の後に、茨城県笠間市の近隣に就農してもらい、農業経営の安定までを支援しています。

有機農業は、生物多様性の喪失など環境問題に対処できる農業のあり方として、世界的に取り組みが拡大しています。また、化学物質過敏症やアレルギーに苦しむ人が増え、生涯で2人に1人がガンになるなど、安心できる食品を身近なところで入手したいとの要望も増えています。家庭菜園など、家族が食べる野菜を自給する人たちも、多くが無農薬・有機栽培に取り組んでいます。

私たちは、「有機農業したい人」を応援し、「有機農産物、オーガニック食品がほしい人」につなげる活動をしてきました。家庭菜園の有機栽培についても、積極的に支援しています。

環境に負荷を与えない農業、有害な化学合成物質に汚染されることのない有機農業(オーガニック・アグリカルチャー)が未来の主軸となる農村の実現に、微力を尽くしたいと考えています。

このプロジェクトで実現したいこと

茨城県笠間市内に、オーガニック・自然食品の専門店を開設します。

当農業塾で学び、就農した若い有機農業者をはじめ、近隣には多くの有機農業者(新規就農者)が日々頑張って有機農産物と加工食品の製造に取り組んでいます。こうした若い農業者は、自身の生産物を誰に使ってもらうか、どこに販売するかで、一番苦労しています。とくに、地元の市民に食べてもらいたいのですが、オーガニック食品であることをきちんと紹介できる売り場が少ないのが現状です。

このプロジェクトは、地元市民に手軽に有機農産物や自然食品を手にとって購入してもらえる専門店を開設することが目的です。専門店であれば、店に並ぶ食品のすべてがオーガニック・自然食品ですから、迷うことなく購入できます。家族のために安心して食べられる食品が欲しい人には、直接会って話が聞ける有機農家と交流ができる拠点となることも魅力となるでしょう。

SNSを用いた情報発信も行い、遠隔地の人にも利用してもらえるお店にもしたいと考えます。

私たちの地域のご紹介

茨城県笠間市は、納豆や水戸黄門で名を知られた水戸市の西隣にあります。日本一の栗の産地です。

なだらかな丘陵地帯で、田畑と里山に囲まれた、穏やかで緑ゆたかな地方都市です。JR常磐線の沿線で、友部駅は特急が止まり、東京まで約1時間。首都圏に通勤する人たちも家を構えています。

笠間市は「笠間焼」で有名な、陶芸の町です。多くの陶芸家が、独自の焼き物を作り、競い合ってその技術を高めています。陶芸家が増えるにしたがい、音楽家や画家など、多彩な芸術家集団が住まいしています。

クラインガルテン(菜園付簡易別荘)もあり、緑豊かな笠間市に移住したいと訪れる人が増えています。

プロジェクトを立ち上げた背景

就農する有機農業者が増えるにしたがい、それぞれが生産物の販売先探しに苦労しています。当NPOは、こうした若い有機農業者の組織化に努め、生協などへの共同販売も始めていますが、これまで、地元市民に届けること、地元に理解者を増やすシステム作りが不充分でした。

地元にオーガニック専門店があれば、車で30分以内で搬入に来られる有機農業者は30名近くいます。これまでの経験上、「車で1時間以内で行ける距離に専門店があれば、ぜひ買いに行きたい」という人がたくさんいます。

遠隔地の人でも、オーガニック・自然食品を求めている人が増えています。分かりやすい拠点ができれば、こうした要望にも応えられると考えました。

これまでの活動

①研修農場を運営するNPOを2011年に起ち上げて以来8年余で、9名の有機農業者を育てました。近隣の既存有機農業者とともに共同販売組織を作り、参加してもらっています。

②月2回の「有機栽培実践講座(有料)」を運営し、延べ100名近い人が受講してくれています。新規に有機農業を志す人の入門講座、家庭菜園を有機栽培したい人の技術講座、地域おこし協力隊員の勉強の場、有機農産物について学びたい人の交流の場になっています。

地元市民向けに、土づくり講座なども行いました。

③家庭菜園のマニュアル誌に協力し、さまざまな有機栽培のワザを紹介してきました。

 こうした取り組みの過程で、地元市民と「有機農産物、オーガニック食品を介した交流の場がほしい」という声が高まりました。当NPOに「有機農産物がほしい」という声が寄せられるようになったことから、地域の有機農業者の生産物を、いつでも手にとって買える場所が必要になりました。

資金の使い道・実施スケジュール

寄せていただくご支援は、開店資金となりますが、

①市民と観光客があつまる広場の一角に店舗を借り受けます。当初半年間の賃貸料、約80㎡の内装整備(陳列台や商品の案内表示など)、冷蔵ショーケース、POSレジ装備などに充てます。

②開店を広告、案内するプレ・イベントの経費、開店告知のチラシ、新聞・SNSなど有料広告経費に充てます。

③当初半年間の店員人件費に充てます。店舗運営を軌道に乗せ、自力運営で人件費を捻出できるように最大限の努力を行います。

プロジェクトのスケジュールは、

11月上旬までに店舗装備を済ませ、早ければ11月中に開店したいと考えます。9~10月にさまざまなプレ・イベント(テントで販売会、「オーガニックとは」講演会、有機農家のトークイベント等)を行い、チラシ配布やメデイアへの情報発信を行い、取材対象にしてもらって近隣市民への周知を図ります。

リターンのご紹介

参加する有機農家の生産物、有機野菜や加工品をお届けします。

当NPOが行っている「有機栽培実践講座」にご招待します。若い有機農家との交流の機会を設営します。

最後に

地方農村は、若い人たちの移住を求めています。移住して田舎暮らししたい、環境と人にやさしい「有機農業したい」という人たちを、真剣に応援したい。

この文章を書いている私も、孫の1人が食品アレルギーを持っています。自分だけ食べられない物があることのつらさ、切なさは痛いほどよく分かります。こうした子供、人を減らしたい。安心できる農産食品を身近な人たちに提供したい。ぜひ、応援してください !

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


  • 2019/10/25 16:31

    開店日、12月1日に向けて、着々と準備中です。

  • 2019/10/10 18:16

    開店するオーガニックの店に納品して貰う有機農家のみなさんに、野菜や米を持ち寄ってもらって、青空市を開きます。多くの方に、遊びがてら有機野菜や新米を買い求めに来てほしいと思います。開店告知のチラシを作成中で、この青空市で配布を始めます。この日、当NPO代表の涌井が、笠間宿の「ふれあい大学」第3回...

  • 2019/09/20 18:00

    笠間市の文化の中心部、笠間芸術の森公園のふもとにある広場「笠間宿」の一角に出店します。この空き店舗を借りて開業します。お客さんが気軽に入れるような、親しみやすい雰囲気の店にしようと、案内看板、内装などを企画中です。ご期待ください !

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