はじめに・ご挨拶

はじめまして、NPO法人ペインヘルスケアネットワークの江原弘之と申します。

協力団体として、本会のエヴァンジェリスト(伝道者)を務めさせていただきます。

江原です。プロレス(主に新日本プロレス)好きです

私は普段、痛みに困っている患者さんが多くいらっしゃるペインクリニックという病院で勤務している医療職(理学療法士)です。仕事で出会う患者さんは様々な痛みを抱えていらっしゃいますが、私がその中でも力を入れているのが「治らない痛み」≒「慢性疼痛」です。

「治らない痛み」≒「慢性疼痛」を知っていますか?

「痛み」は誰にでも起こる体のサインです。ほとんどが適切な治療でよくなります。ところが、その痛みが長期間に渡って治らないまま、当事者を苦しめることがあります。これを慢性疼痛(まんせいとうつう)と言います。

WHO(世界保健機構)で定義された慢性疼痛の分類

慢性疼痛は、日本人の5人に1人(およそ2000万人)が苦しめられていて、そのうちの半数以上が治療に満足していないという報告があります。

2010年に我が国で行われた大規模調査より引用

医療先進国のアメリカでは2001年から「痛みの10年」と銘打ち、予算を割いて研究や実践を行い多くの功績をあげました。また、オーストラリアでは国家的に慢性疼痛の問題に取り組み、医療費の削減に成功しています。しかし、医療制度が進んでいるはずの日本はこの流れに遅れてしまいました

その原因の1つに、「慢性的な痛みはその発生理由も治療法も、通常の痛みと全く違うということを医療者も国民も知らなかったこと」が挙げられます。様々な研究・学術活動の成果でこの10年くらいでだいぶ広まってきた実感もあります。でもまだまだ課題は残っています。

課題1.医療者間の壁がある

現場で働く医療者間の壁が、まだまだ残っていると感じています。本会コーディネータ―の医師も(下記参照)、この問題を指摘しております。適切に行っている医療者もいるのに、その情報が広まらない。そして、正しいことを行っても、理解のない他の人の意見によって患者が振り回される。その壁を取り払うために、お互いに顔を合わせて話し合い、リスペクトしていくことが大切だと思います。

課題2.まだ痛くない人が「治らない痛み」を知らない 

特にからだに痛みがない方にも、この「治らない痛み」の問題を知っていただくことが重要と私は考えます。なぜなら、慢性疼痛の有病率は5人に1人。2人に1人がかかるがんに比べると、大したことないと思いがちです。ただ仕事をしている方に限れば、慢性疼痛は休職原因の第2位であります。誰もが急に出た痛みを放っておくと治らない痛みになってしまう可能性が十分に考えられる病気なのです。また、治らない痛みを知らないことで苦しんでいる方への理解が遅れていると感じます。治らない痛みを取り巻く環境のせいで社会問題となるのです。

痛みに苦しむ当事者を理解することで、人々の行動が、医療が、社会が変わります。

そのために私達はこのプロジェクトによって少しでも多くの方に「治らない痛み」≒「慢性疼痛」について知っていただきたいのです。

このプロジェクトで実現したいこと

慢性疼痛の当事者、そのご家族、痛みの治療に関わる医療者、「慢性疼痛を知らなかったけど、大切なことだと気がついた」皆さん、全員の力でプロジェクトを成功させ、日本各地で当事者−医療者のネットワークを作っていきたいです。過去には高松、東京、名古屋などで開催してきた疼痛ゼロの日シンポジウムを、今回は福岡県・博多で開催します。この先にある全国規模のネットワーク構築に、更に一歩近づけるようにしたいです。この活動は長期的にみて、日本の医療や国民の利益に役立つと考えています。

医療者間の壁をぶっ壊し
九州地方のネットワークを創りたい!
(写真提供:福岡市)

これまでの活動

(代表例)

・疼痛ゼロの日シンポジウム in 高松 2014年年10月19日(ぐっどばいペイン主催)

疼痛ゼロの日シンポジウムin高松は大盛況!

・疼痛ゼロの日リハビリシンポジウム2017 2017年11月11日(PHN主催)

痛みに対するリハビリ職の決起集会にもなった

・疼痛ゼロの日シンポジウム2018in名古屋 2018年11月10日(ぐっどばいペイン主催)

4人の演者と2人の応援演説で医療と患者の進むべき道を示した

資金の使い道

シンポジウム当日の運営費(会場代、スタッフ人件費、講師謝金、交通費 等)に使わせていただきます。

リターンについて

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、「どげんかせんといかん」は必ず開催し、リターンをお届けします

シンポジウムまとめ資料(画像は昨年度版)

オリジナルDVD(非売品)

◆税制優遇について
NPO法人ペイン・ヘルスケア・ネットワークは「特定非営利活動法人(NPO法人)」として認定されていますが、このクラウドファンディングを支援することで、支援者が税制優遇を受けることはありません。

当日のプログラム

・パネリストによるディスカッション 他、

・医療者・治療家・患者当事者によるディスカッション

・本会ホームページ:http://goodbye-pain.com/1123n.htm

・本ページ活動報告でもどんどん予定をお伝えしていきます!

実施スケジュール

2019年8月26日 疼痛ゼロの日2019開催決定

2019年9月28日 クラウドファンディング開始

最後に

痛い人も痛くない人も「慢性疼痛どげんかせんといかん!」 


本会主催:九州沖縄山口慢性痛診療ネットワーク設立準備会
     難治性疼痛患者支援協会ぐっどばいペイン(代表理事 若園和朗)

協力:トリガーポイント研究所 
   NPO法人 ペイン・ヘルスケア・ネットワーク(PHN)

  • 2019/11/08 17:30

    「どげんかせんといかん日本の慢性痛医療」のエヴァンジェリストで、協力団体NPO法人ペイン・ヘルスケア・ネットワーク、スタッフの江原です。活動報告では、NPOスタッフの日々の活動やどげんかせんといかん日本の慢性痛医療の状況などについてお知らせしていきます。大事な大事な宣伝活動本日は、宣伝活動に関...

  • 2019/11/07 17:30

    「どげんかせんといかん日本の慢性痛医療」の協力団体、NPO法人ペイン・ヘルスケア・ネットワーク、理事の山口です。活動報告では、NPOスタッフの日々の活動やどげんかせんといかん日本の慢性痛治療の状況などについてお知らせしていきます。今回は、社会の壁についてです。病院にかかる場合、痛みが理由になる...

  • 2019/11/05 17:30

    「どげんかせんといかん日本の慢性痛医療」の協力団体、NPO法人ペイン・ヘルスケア・ネットワーク、スタッフの佐藤です。活動報告では、NPOスタッフの日々の活動やどげんかせんといかん日本の慢性痛医療の状況などについてお知らせしていきます。入院患者と外来患者のリハビリ 二刀流の理学療法士です私は急性...

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