静岡県焼津市の「焼津駅前通り商店街」の空き店舗を活用して、"本"と"学び"でゆるやかにまちを繋ぐ「みんなの図書館」をつくります!人口が減る、税収が減る、公共サービスが保てなくなる、そんな課題だらけのこれからの社会だからこそ、市民がゆるやかに連帯する拠点を市民のチカラでつくります。

プロジェクト本文

▽はじめに

こんにちは、コミュニティラボCo-℃(コード)の土肥潤也と申します。

僕は普段、静岡をフィールドの中心に、「コミュニティファシリテーター」として全国の様々な地域のまちづくり(とくに子ども・若者に関わる)のお手伝いをさせていただいています。

「コミュニティファシリテーター」の肩書きはほとんどの方にとって聞き慣れない仕事だと思いますので、ちょっとだけ説明をさせてください。

コミュニティファシリテーターは、その名の通り「コミュニティ」の「ファシリテーター」(促す/容易にする人)のことで、ひとつの話し合いやワークショップだけでなく、コミュニティ全体を促す役割のことです。

様々な考えや背景を持った人同士が集まるコミュニティのなかで、ひとりひとりが主役となれるコミュニティづくりの支援をする、それが僕の仕事です。

今回は僕の地元である静岡県「焼津市」の駅前通り商店街の空き店舗を活用し、「みんなの図書館」をつくるプロジェクトに挑戦します◎


このままでこの社会/まちは大丈夫なのだろうか?

僕は大学1年生から現在までの約7年間、様々なまちづくりの活動に取り組んできました。

ずっと継続している子ども・若者のまちづくり参加の活動を軸に、音楽フェスの企画をしてみたり、焼津駅前通り商店街を歩行者天国にしてアソビバをつくってみたり、県知事選挙の公開討論会を開催したこともありました。

みんなでつくる、みんなのアソビバ(焼津駅前通り商店街)

若者による静岡県知事選公開討論会(2017年)

こうした活動の根っこには、「このままでこの社会/まちは大丈夫なのだろうか?」という大きな不安感が頭の大部分をずっと占めています(もちろん自分が「やってみたい!」「やりたい!」と思ったことをカタチにしてきた感も否めませんが(笑)

僕は現在24歳、子どもの頃から「地震が来る」「年金はもらえない」「就職できない」と大人や社会から脅され続けて育ってきました。(同年代の皆さんならこの気持ちよくわかるはず)

さらに追い討ちをかけるように、「人口が減る」「税収が減る」「公共サービスが保てなくなる」「貯蓄が2,000万円必要だ」と、歳を重ねるほどに未来が見えない時代を生きていくことになりました。

それでも僕らは今を/未来を生きていかなければいけない、生きていきたいのです。


▽「私」がつくる「公共」の実験をしてみよう。

とくに「まち」をフィールドに活動することが多い僕にとって、これからの地方自治体が存続できるかどうかは重要な問題です。

人口が減り、税収も減る自治体行政は、今まで通りの公共サービスを提供し続けられるのか?そもそもこのまちに人は住み続けるのか?

数十年後に本当に困ることがわかっているのだから、今から備えた方が良いに決まっています。

しかし、ここまでの問題意識でお話をしてきているように、これからの「まちづくり」でもっとも重要なのは、これまでのように行政頼み、他人頼みでは、もう限界がきているということです。

市民がチカラやチエをちょっとずつ出し合って、まちの不便を解決したり、良いまちを実現していくのがこれからのまちづくりに求められていることであり、これができないまちはきっと消滅していくことになります。

つまり、「私」がつくる「公共」をどのように実現するか、どうしたら実現できるかが、重要なテーマだと考えています。


実は、先ほど紹介をした焼津駅前通り商店街で実施している「みんなのアソビバ」は、市民に道という公共空間を近くに感じてもらうこと、そして、市民が公共空間を使いこなすための、まさに「私」がつくる「公共」の実験の側面も持っています。(更に言えば、補助金ゼロで、自給する仕組みづくりに奮闘しています)


▽まちが育て、まちを育てる「みんなの図書館」をつくります!

では、今回のプロジェクトは一体どんな「公共」をつくってくのか。(前置きが長くなりました...)

それはずばり「図書館」です。しかし、ただの図書館ではありません。

まちが育て、まちを育てる「みんなの図書館」です。

そんなことを考えるようになった経緯をお伝えしたいと思います。

スウェーデン・アレ市の図書館

ドイツ・バイロイト市役所の前の「小さな本棚」

ドイツ・バイロイトの学校図書館

ここ数年、毎年ヨーロッパに行く機会があり、その際に毎回気付くことがあります。それは、まちのそこら中に図書館があって、その環境がゆるやかであることです(そしてそれは大小関係なく)。

公共図書館はもちろん、私設図書館や、寄付の本によって成り立っている小さな本棚、学校図書館など、様々な種類の図書館が市民の生活に溶け込んでいました。

ヨーテボリ市公共図書館の若者コーナー

ヨーテボリ市公共図書館の一角


また、図書館のなかは寝転がって本を読んだり、本棚の真ん中でおしゃべりできたりと、ゆるやかな学びの環境が用意されています。

ヨーテボリの図書館(スウェーデン)の司書さんにインタビューをした際には、「図書館はただの貸本をするだけでなく、人々の学びを供給し、人間としての成長を支える」というニュアンスのお話もありました。

貸本業務のみならず、様々な講座の企画や交流イベントも企画していて、市民が図書館を通じてゆるやかに学びと出会い、市民が深い学びをすることで、まちがどんどん強くなっていく、そんな感覚を得たのを覚えています。

思想家の安岡正篤の名言に『人間は学び続けなければならない。学ぶことをやめたら、人間でなくなる。』とあるように、人間にとって「学び」は重要な要素です。そして、まちのなかに質の高い学びに触れられる環境があることもまた重要なことです。

図書館は自分が想像する以上に大きな役割を果たしていて、気付けば図書館にどんどんのめり込んでいき、最後は自分でつくってみたくなってきました。

それはもちろん、ただ本の貸し借りができるだけでなく、まちとともに育ち、市民がゆるやかな学びを通じて、まちが育っていく。そんなまちの学びの生態系を生み出す「みんなの図書館」です。


▽商店街の空き物件借りちゃいました。

僕のことをご存知の方は知っているかもしれませんが、「やろう!」と決めたら居ても立っても居られない性格。

気付いたら、焼津駅前通り商店街の空き物件を借りていました(笑)

全体で24平米くらい(約14帖)の小さな物件。僕はここに「みんなの図書館」をつくります。細かい事業計画は現段階ではできていません。いや、あえてつくらないことにしました。

だって、この先の社会がどうなるかわからないし、そもそも僕がつくるのが「私」がつくる「公共」。もちろんどうやって稼ぐか?運営するか?も大事ですが、そこが前に立つときっと色々ねじ曲がる。

だから、つくりたい図書館像をみんなと共有して、みんなと手探りでつくっていくことにしました。植物が育つように。

でも、名前はこの場所の理念を示す大切なものなので、どんな名前が良いかを考えて、パッとあたまに浮かんだのが、「さんかく」です。

誰かが誰かにサービスを提供してそれを消費するのではなく、ここに来た人誰もがこの場の主人公として参画する場になってほしい。

そして、この図書館だけでなく、まちや社会に参画する拠点になってほしい、そんな思いを名前に込めました。

また、昔から3人寄れば文殊の知恵と言います。

もちろんひとりで学ぶのも大歓迎ですが、みんなの図書館なので、できればみんなで学んでほしい。一緒に学ぶなら、ふたりだと行き詰まりそうだけど、3人ならなんかうまくいきそう。学びの場にとって3は良い数字でもあります。

こんな思いを話して、デザイナーの金井さんが素敵なロゴをつくってくださいました!ありがとうございます(泣)


▽みんなの図書館「さんかく」の機能

先ほどお伝えしたように、細かい事業計画はつくりません。
ただ、大きな方針として3つの機能といくつかの参画(さんかく)のアイデアを考えています。
(一部は進行中...)

①みんなで育てる、みんなの図書館(本の貸し出し、閲覧)
・みんなでつくる「みんなの本棚」(本棚をみんなでつくります!12月頃の予定)
・本を地域住民の寄付でちょっとずつ集める「育てるさんかく図書館」
・さんかくを飛び出す「出張本棚」
・図書館をお店番ボランティア「さんかく司書」
・地元書店と連携した本屋さんコーナー(一部のみ)

②市民大学 さんかく学校
・小学生からおじいいちゃん・おばあちゃんまで、誰もが先生、誰もが生徒になれる「さんかく学校」
(現時点では「今だからこそ学びたい"物理学"」「デザイナーが教える本格コーヒーの淹れ方」「デザイン学入門」などの講座を企画中です ※講座は変更となる可能性があります)
・学びたいトピックを深く追求する「さんかくゼミ」(現時点では「コミュニティファシリテーション研究会」は開講予定です)
・中高生の自己探求専門の私塾「探求さんかく塾」

③小さなチャレンジ・プラットフォーム
・駅前通り商店街への出店を検討する事業主が試験営業ができる「小さなチャレンジショップ」
・焼津と◯◯を繋ぐ「さんかくコラボ」(焼津と「加賀」を繋ぐ「鰹節漆器(仮)」を準備中)
・駅前通り商店街からプチ起業を広げる「月3万円ビジネス学校」

※上のプロジェクトはアイデアベースですが、すべて実現したい!と思っているものです。共感するものがあったら、ぜひ一緒に取り組んでいきましょう◎


先立って、デザイナーの金井さんと相談し、オリジナルグッズをつくる計画を進めています。まだ色やデザインが完全に確定していませんが、こんなイメージです。完成したものをリターンとして皆さんにお届けしたいと思います!

オリジナルしおり(写真はイメージです)

オリジナルトードバッグ(写真はイメージです)

オリジナルマグカップ(写真はイメージです)

商店街を「みんなの図書館」、「さんかく(参画)の拠点」にしよう!

まず、みんなの図書館「さんかく」は、ひとつの店舗で運営していきます。

しかし、上の思いでも語ったように、この店舗だけが盛り上がるのではなく、商店街全体が「みんなの図書館」そして、「さんかく(参画)の拠点」になっていくことを目指しています。

まちにちょっとずつ「本」や「学び」が増えていって、市民のコミュニケーションが増えていって、商店街全体が「私」がつくる、みんなの「公」の空間になっていけばなぁと妄想しています。

商店街の雑貨屋さんの軒先と...

商店街のベンチと...

コワーキングスペースHomebase YAIZUと...

福与時計店と...
あなたと...

クラウドファンディグの準備を含めて、このプロジェクトには本当に多くの人が色々な形で携わってくださっています。

焼津駅前通り商店街で活動しはじめて4,5年くらいとなりましたが、改めてまちに生かされているんだとこのプロジェクトを通して実感しています。

焼津のまちで始まる小さな実験ですが、全国から協力いただき、この経験を皆さんに共有していきたいと思います!(図書館の経過報告は、随時ブログなどで行なっていきます◎)


▽リターンについて

リターン品は、焼津に来たことがない方でも一度は焼津に来ていただけるようにしたく、商店街のお店に協力をお願いしました!ほかにも様々なリターンがありますので、ぜひチェックしてみてください!

まずは、「しましまCOFFEE STAND」の三浦さんです◎ 

いつも美味しいフレグランスな「香るコーヒー」コーヒーを入れてくださいます。今回はコーヒーチケットのご提供です!

"さんかく"から徒歩30秒の場所で火・水・木の週3日営業しています(地図は下)

もうひとつは、同じく徒歩30秒くらいのところにある商店街の洋食屋さん「山正亭」のオムライスチケットです(地図は下)

他のメニューも美味しいのですが、僕はとにかくオムライス推し!ぜひ一度食べてほしい味です◎

こちらも快くOKしてくださいました!

最後は、商店街と関係ありませんが、土肥が作る麻婆豆腐定食です!

なぜ麻婆豆腐なのかは、こちらの記事をご覧ください(笑)

麻婆豆腐定食は、焼津市西小川のスープ屋Hyggeさんを会場にお借りして、提供させていただきます!(ここだけ焼津駅からバスで10分、徒歩で10分くらいかかります)


▽資金の使い道

最後に、今回のクラウドファンディングで集める資金の使い道は、物件の改装費や初期に関わる費用全般です。

例えば、、、
・物件内装の改装費全般(床・壁、水回り、電気等)
・本棚をつくるための木材等の購入費
・デザイナーさんの謝金
・その他の消耗品費等

工事後のイメージ

〈今後のおおまかなスケジュール〉
11月〜1月 内装工事
1月〜2月 プレオープン
2月〜   正式オープン(予定)


<All-in方式>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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