はじめに・ご挨拶

数あるプロジェクトの中から、Trippyをご覧いただき、ありがとうございます!

はじめまして、株式会社C-ONEです。

私たちは東大生を中心に2年ほど前に事業を立ち上げ、旅行におけるイノベーションを起こすべく、Trippyという観光ガイドマッチングアプリの開発を行っています。

Trippyの名は、「"Trip"を"Happy"に。」というコンセプトを表していて、旅行側にも案内側にも手軽で楽しい旅を届ける機会になればなと思っています!


私たちがこのプロジェクトでやろうとしているのは

①Trippyの開発・改良を続けること

②Trippyに「リモートガイド」の新機能を付け加えること

の2つです。


Trippyって?

ひとことで言えば、外国人観光客とガイドのマッチングアプリです。


今までは「ガイド」と聞けば、何かのツアーパックだろう、あるいはどこそこに行くときにその場所のためのガイドを見つけてきたのだと思うのではないでしょうか。

共通しているのは、旅程ベースとなっていること。

案内する方の個性や強みは奥に隠れてしまっています。


そのような旅行を一歩進めて、

人と人との交流を大切にし、人ベースで旅を楽しめるためのプラットフォームを創りたい!

Trippyで、人と人とのあたたかい心のやり取りが存分に楽しめるような旅を実現させたい!

そう思っています。


私たちは案内者として、職業としてのガイドさんだけでなく、街の魅力を最も知っている地元の人に登録してもらえるようなアプリを目指しています。

観光客は、街の人だからこそ知っている場所やお店を訪れることができ、何より、案内者との交流そのものを楽しむことができます。

案内者は、手軽に国際交流ができるし、自分の地元の魅力を伝えることができます。


観光地を案内するのも良し、街歩きをするのも良し、美味しいお店に連れていくのも良し、ゆったりしながらカフェでお茶するのも良し。

人がベースになっているので、地元の人と旅行者の、両者だけのかけがえのないオリジナルな旅を楽しむことができます!

案内者は、プロフィールを充実させることで、自分の魅力をアピールすることができます。

自己紹介の他にも、記事機能やおすすめスポット機能、レビュー機能などがあり、様々な側面から自分がおすすめしたい観光地や、自分ならではのコンテンツを用意することができます。

案内側のプロフィール画面の一例


実際のマッチングは以下のような仕組みになっています。 

① 案内者に登録していただいた方には自由に価格を決めていただき、自由にプロフィール欄を充実させてもらいます。

② 記事機能やお気に入り紹介機能など、個性を余すことなく表現できるようになっています。また、案内可能な日や時間帯も事前に登録できます。

③ 旅行者は条件に沿って案内者を探すことができます。プロフィールやレビューを見て、気に入った案内者に対してオファーを出します。

④ 両者条件が受け入れ可能であれば、マッチング完了です。

旅行者は案内者が設定した料金に手数料を上乗せした料金を払うことになります。

コロナでインバウンドが壊滅している今だからこそ、外国人観光客と地元の人を繋げる準備を。そして今だからこそ、人と人とを繋ぐ新しい観光を!

ここまで読んでくださった方の中には、

「コロナで外国人観光客が来れない状況で、外国人観光客をターゲットとしたアプリの開発を続ける意味はあるのか?」

と思った方もいるのではないでしょうか?


第一に、コロナ後、日本には必ずたくさんの外国人観光客がやってきます!


ある調査では、アジア居住者3,822人のうち、なんと56%もの人が、新型コロナの流行終息後に観光したい国・地域として日本を選んでいます。

欧米豪居住者1,840人に対する質問でも、アメリカ(28%)についで、日本は2位の24%です。

コロナで世界中の人々は「安心・安全」の重要性を再認識しました。

「清潔である」「治安がいい」といったイメージの強い日本は、海外旅行ができるようになって真っ先に旅行先として選ばれるのも当然です。


そして、コロナ後に人がたくさんいる場所に大人数で訪れようと思う人は少なくなるので、

コロナ後の旅行スタイルは、大都市から地方へ、団体旅行から個人旅行へ、と変化していきます!

しかし、地方への旅行では、言語面や交通面で外国人観光客が困ってしまうことも多いです。

地方の中でも有名な観光地であれば、公共交通機関が外国語対応をしていることは多いでしょう。

しかし、日本には有名な観光地以外にも魅力的なスポットがたくさんあります。

そして、外国人観光客の訪問先はオリジナルに富むものになってきています。

日本を訪れるのが2回目以降のリピーター観光客が、王道の観光地ではない場所を訪れるような傾向があります。

そのため、地方自治体や地域の企業だけで多様化するニーズに対応し切るのは無理があるでしょう。


そんな問題の解決のために私たちが目をつけているのが、地元の人、一人ひとりです。


地元の人が自分の好きな場所やおすすめの場所を外国人観光客に案内し楽しんでもらえる、それによって思い入れのある自分の街が潤い、街の魅力が上がっていく。

外国人観光客にとっても、外国語案内があまり整備されていないせいで、行ってみたくても行けなかった場所を楽しむことができる。

しかも、ガイドブックには載っていない地元の人の詳しい案内によって、地元の人との交流を楽しみながら。


このような世界が実現できたら素晴らしいと思いませんか?

私たちは、コロナ後に必ず戻ってくる外国人観光客に備えて、今だからこそ、このような世界を実現できるアプリの開発を続けたいのです!


「三密」が避けられている今だからこそ、人と人との繋がりを大切にできるようなサービスを作りたい!

私たちは新機能を考えています。

それは、「リモートガイド」です!


今、私たちは旅行に行きたくても行けない。

外国の方も日本に行きたくても行けない。

日本に来たとしてもガイドと直接会って話すのはちょっと怖い。


こんな状況でも、旅行者と地元の人と交流ができるような仕掛けを作りたい!

一期一会のかけがえのない機会を、私たちは「リモートガイド」を通じて提供していきたい!

そして、世界中の人々がリモートという形式に慣れてきた今だからこそ、私たちは「リモートガイド」という新たな観光の形を作りたい!

私たちはそう考えています。


リモートであれば手軽に、場所の縛りなく使うことができます。

そして、コロナ後も、リモートガイドは手軽で新たな交流の仕方として生き残っていく機能だと思います。


私たちが作りたいのは、

【A:旅行者が現地に行くモデル】

【B:旅行者が家にいながら体験できるモデル】

の二つです。

Aモデルでは、例えば観光客が直前になってガイドを頼みたいというようなとき、案内する人は自宅などからすぐにつなげることができるので、従来のガイドのように何日も前から予約しなくてもとても気軽に利用することができます。

Bモデルでは、日本の文化体験など日本でやりたくても、コロナの状況であったり、或いは旅行のために時間やお金といった莫大なコストをかけられない状況の中で、もっと気軽にサービスを受けることができます。


つくば市で実証実験

Aモデルについては、つくば市で実際に実証実験を行ってみました。
まずはその様子をご覧ください!(2020年秋に実施したものです。)



今回参加いただいた方からはこのような声をいただきました!


観光客:

高さん(中国人男性)

「今回マッチングしたガイドさんは歴史や中国にも詳しい方なので、自分に合うガイドさんを見つけられました。コロナが長期化しそうなので、旅行が好きなのに行けていない人にとって、リモートガイドの需要が伸びていくと思います。」 

グエンさん(筑波大学、ベトナムからの女子留学生)

「このアプリを使って、自分の目的に合うガイドさんを探すことができるはずなので、拘束時間が長かったり、あまり行きたくないところが行程に含まれていたりすることが多いツアーより良い体験ができると思います。リモートガイドのいい点として一人旅行でも寂しくなくなる点や、希望すれば昼食時などに接続を切って1人で自由にする時間も作ることができる点などが挙げられると思います。これからもっとリモートガイドを使いたい人が増えるだろうと思います。」

ガイド:

吉原さん(つくば観光ボランティアガイド298)

「タブレットを使ったリモートガイドでも、ある程度自分の思うように観光客を案内できたと思います。リモートガイドのいいところは、案内に気を使わなくてもいいこと、及び、ガイド側の拘束時間が少なく、都合がつけやすいことだと思います。今後はコロナが収束した後でも、必ずリモートガイドの需要は伸びると思います。」


この実証実験では、観光客にとっても、案内する人にとっても、とても楽しい旅行にすることができました。

そして私たちの想像以上に、「気軽さ」がリモートならではの良い点であることが分かりました。


4月から他の自治体と実証実験

Bモデルについては、4月からある自治体と実証実験を行っていく予定です。

そこは城下町として栄えたところで、和紙や打刃物、箪笥といったたくさんの日本の魅力が詰まった街です。

さらに、現在では市内の外国人率が5%を超えるなど国際都市の様相もあり、とてもユニークな街です。

メンバーみんなワクワクしながら、ここでの実証実験の準備を進めています!

そして、これからはアプリ内にビデオ機能を開発して、Trippyだけでリモートガイドが完結できるようにすることを目標にしています!


チームメンバー

プロジェクトのきっかけは、4年前の千代田区長選挙の選挙応援での出会いにまで遡ります。

当時、千代田区に新しい風を吹かせようとしていた候補者にそれぞれが縁あって知り合う機会があり、その情熱に共感してボランティアとして応援をしていました。

その選挙期間中や選挙後も日々の会話や様々な有識者の講演などを通して日本の政治や経済について議論をしていました。


その中で、国際交流をもっと盛んにしたい、そして日本の魅力を海外へと発信し、地方創生やインバウンドの活性化に貢献したいという思いが重なっていきました。

そこで、まさにその時期に観光ガイドに関する大幅な規制緩和が実施されたこともあって、地元の人と外国人観光客とをつなげる「Trippy」を開発していくことになりました。


つくば市Society5.0 社会実装トライアル支援事業最終審査会の際のプレゼンの様子


王航洋

‌はじめまして。東京大学法学部4年生の王航洋です!

私はもともと大学1、2年生のときに日中学生会議という団体で委員長を務め、日本と中国の学生でみっちり議論をして、相互理解を深めていこうという理念で活動していました。

そこで感じたことが、それまでずっと日本で生まれ育ってきた自分にとってほとんど経験のなかった、「外国の友達との交流」の楽しさと、そして特に日本と中国におけるその機会の少なさでした。

日本に住む私たちにとって、中国の人というのはたくさん押し寄せる観光客として目撃することは多いものの、実際に触れ合う機会はほとんどありません。中国の人にとっても、せっかく日本に来ているにも関わらず、日本の奥深い魅力を感じることなく帰ってしまうことがほとんどです。

日本の人と中国の人が、それにとどまらず他の国の人が、一緒に楽しく過ごせる機会がもっとあれば良いのに!

こんな想いが募っていました。

その中で、今のメンバーとの素晴らしい出会いがあって「Trippy」を誕生させることができました。

そして大学3年時には、北京大学への交換留学中に中国のシリコンバレーである中関村に1年間身を置き、絶え間ないイノベーションのパワーを感じ、より一層その想いが強くなりました。学業も頑張りながらこの事業をなんとか成功させたいと試行錯誤する毎日です。


竹谷隆雅

初めまして!東京大学経済学部3年の竹谷隆雅です。

私は王さんに声をかけていただき、メンバーに加わりました。

Trippyによって目指す世界を聞いたときに、「そんなワクワクする世界にしてみたい!」と思ったからです。

Trippyの目指す世界を聞く前には、旅行にガイドをつけたくはありませんでした。

いく場所を決められてしまうし、知らない人と行動しなきゃいけない。自由な旅行ができなそう。そんなツアーガイドのイメージです。

しかし、Trippyのガイドは違いました。

自分たちと気の合いそうなガイドを見つけ、案内して欲しい場所だけ一緒に観光してくれる。午前中にはAさんにa市を案内してもらい、午後にはBさんにb村を案内してもらえる。なんて便利なんだ!

Trippyがたくさんの人に使われるようになったら、Trippyを使って日本と海外を一人旅するのが夢です。自由気ままに旅をしながら、詳しく知りたい場所だけ地元の人に案内してもらう。一人が寂しくなった時は、話の合いそうな地元の人に穴場のレストランを教えてもらい一緒にご飯を食べる。そんな使い方をして一人旅を満喫したいです。

皆さんの中でこの話にワクワクしてくれた方は、ぜひ応援してくれると嬉しいです!!


丸山善弘

地元茨城県の選挙応援の中、当時は活気づいていた地元が明らかに廃れていっていく様子を目の当たりにして、地方の魅力を発信し、地方創生に貢献したいという思いがありました。
特に茨城県は魅力度ランキング最下位で有名ですが、決して観光資源が無いわけでなく、むしろ多いのに、上手く発信できていない現状も分かりました。


オリンピックも控えており、この魅力を地元県民自ら外国人観光客へ発信し、地元のインバウンド需要を高め地方創生に貢献できないか?
この思いから外国人観光客と地元ガイドをマッチングさせるプラットフォーム「Trippy」の開発に至りました。
日本各地にある「地元」の魅力を発信するお手伝いをしていきたいです!


これまでの活動

私たちは当初、たくさんの外国人が日本を訪れる絶好の機会である2020東京オリンピックを目標に活動してきました。

オリンピックを観にくる外国人の多くは、オリンピック前後や期間中に日本を観光するからです。

その中には、ガイドブックには載っていないような日本を体験したいと思う方もいるでしょう。

オリンピックが開催される東京だけでなく、地方部を訪れて、日本が誇る自然や文化を見てみたいと思う方もいるでしょう。


そのような外国人と、地元の人を繋げたい。

外国人により深く日本を体験してもらって、日本のいい所をたくさん見て知って感じてほしい。

全国の方に、自分の地元の魅力や、自分のお気に入りの場所、思い入れのある場所を外国人に伝えてほしい。

都市部も地方部も、観光客で賑わうもっと活気のある街になってほしい。


このような想いで東京オリンピックに向けてアプリの開発をしていました。

しかし、コロナの影響で東京オリンピックは延期、外国人観光客が日本にやって来れなくなりました。


そのような困難の中、ただインバウンドが戻るのを待っているのでは、私たちの理想とする社会を実現することはできません。

そこで私たちは、大きく2つの方向で活動をしてきました。

1つは、最初に述べたことで、コロナ後に日本を訪れるたくさんの外国人観光客に備えて、そのままアプリの開発を続けることです。

もう1つは、コロナの中でも、日本を深く知りたい外国人と地元の人を繋げる方法を模索することです。

つくば市との連携によりリモートガイドの実証実験を行い、これからもいくつかの自治体と共同で実証実験をしていく予定です。

つくば市での実証実験の様子。絶景スポットで旅行者のグエンさんと一枚パチリ

↓↓↓つくば市との実証実験の様子はこちら↓↓↓
https://www.value-press.com/pressrelease/258430


これからの予定

新機能の「リモートガイド」を開発したいと考えています。

つくば市との実証実験で、外国人の方がリモートでも楽しく観光していただき好評でした。

そのため、アプリ内にビデオ機能を開発して、私たちのアプリだけでリモートガイドが完結できるようにすることを目標にしています。

この他にも、それまで考えていたアプリに、コロナの時代にも適した新機能を付け加えることを考えています。


私たちの理念である、人と人との交流の新たな形を、この新機能で追求していきたいと思っています。


資金の使い道

いただいた資金は、私たちの描く社会を実現するために、Trippyをより多くの外国人観光客や案内する日本人に知ってもらい、多くの人にアプリを利用してもらうために使わせていただきます。

具体的には、起点を作るための広告宣伝活動や実証実験、アプリの改良、新機能の開発などに使う予定です。

最後に

私たちは、本気でこの日本において、旅行にイノベーションを起こしたいと思っています。

既存のあり方に捉われず、これまでにない手軽さと新鮮さで旅行者と案内者、お互いの幸せをつくっていきます。

ぜひ、応援よろしくお願いします!!



<All-in方式の場合>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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