10年越しの想いを形にしたく、皆さんのご支援をいただければとプロジェクトを立ち上げます。

プロジェクト本文

はじめに

はじめまして。Jewelry Parts Laboratory です。
主に国内外のジュエリーやボタンなど装飾におけるパーツを研究しています。

今回は戦後のガラスのボタンの鋳型の復刻ができればとプロジェクトを立ち上げました。
最後までお読みいただければ嬉しく思います。

戦後のガラスの装飾パーツの鋳型たち



あまり知られていませんがプラスチックのボタンが主流になる前はガラスのボタンがシャツなどに使われていました。
大正時代にドイツより設備が輸入され昭和30年代あたりまでガラスのボタンは流通していました。
まだ洗濯板などを使う手洗いの時代です。輸出されるほど産業は活気づいていたようです。
しかしプラスチックのボタンが主流となりガラスのボタン工場は軒並み廃業していきましたが、この産業の歴史については書籍などにも殆ど書かれていません。
私たちは10年ほど前に幾つかの工場から戦後のビーズやボタンやカボションの鋳型を1万丁ほどを譲り受けました。
当時は全てがばらけており、磨いたり整理したりで10年という年月がかかりました。

整理しながら気づいたことは以下の2点でした。

・デザインのよいものは型にヘタりがなく使われる頻度が低かったのではないかということ
・よく見かける二つ穴やデザイン性のないものは大量に生産された為
 型も熱でヘタっており使用には程遠い状態だということ

大量生産の時代、消耗品や日常的なシャツのボタンなど製造されたことが大きな理由だと思います。
使用頻度が低く使えそうな見た目ではあっても相当な年数が経過していること
大量生産用に作られたタイプの鋳型であること、現在も使用するには難しい状態です。



譲り受けた当時の状態です。
積み上げられた木箱のうちの数箱は上型と下型がまとめられていました。
誰かが引き継いでくれるかもしれない、という当時の職人さんの想いがあったそうです。


色ガラスのボタンはほとんど見られない時代でした。
この表面に塗装やメッキをかけたものが主流で、よくあるのは透明・乳白・黒・白です。
ガラスそのものの涼やかな見た目を楽しむというよりは、ベース(素地)の材料として使われていました。



私たちの想い


時代の流れにより装飾パーツはガラスからプラスチックになり重さのあるジュエリーやボタンのある服も減りつつあります。
製品としては非常に難しいもので、私たちは製造していくことについて随分と長いあいだ考えてきました。
重さや破損しやすいというデメリット、そして糸切れや洗濯、衝撃に弱い問題など日常的に使用するには難しいものです。
10年の迷いにはそれぞれが活動していたこともありますが、時代に適していないというのが最も大きな理由だったと思います。

しかし、整理していく中で何度も同じ言葉を思い出すのです。
戦後の職人さんたちが「たくさんの色が使われた工芸のボタンというものを作ってみたかった」と仰っていたことを。
今の大量生産と似通っている部分もありますが、戦後も作れよ売れよの時代でした。
あつらえのボタン(デザイン性の高いボタン)の注文はあったものの数えるほどしかなかったそうです。
ただ、そのような凝ったものを作っている時は楽しかったと呟いておられました。

美しい工芸のガラスボタンやデザイン性のあるガラスボタンを残していきたい
日本にもそういう歴史があったということを知っていただければー。

その想いからこのプロジェクトを立ち上げました。

譲り受けた中でも不完全なものは保存し生きている部品は使用し、これらのデザインを復刻したいと考えています。
時代の流れも自然なことであり、多数が望むものが作られるのもこれもまた自然なことではあります。
ただ、少数ながら私たちが思う「美しいものを残したい」と望むことも自然なことであると感じるのです。

資金の使い道

【 設備の復元 】

↓ 設備を当時の状態までに復元。現在はこのような状態です。
  復元しても使用は難しいですが当時の資料として保存したいと考えています。


【 鋳型の復刻 】
ものすごい数がありますが支援いただいた範囲内でデザインの良いものから復刻

【 その他、設備の復元や必要な道具類などの購入 】


リターンについて

復刻した鋳型で形にしたボタンやラボラトリーで試作で形にしているビーズ
古いパーツなどで調べ終えたものをコンテナにストックしているのですが溜まり続けていく為、それらのものを送らせていただきます。
新たに鋳型を復元するものですので実行までに時間のかかるプロジェクトですが、ご支援いただければ幸いです。
日用品として残らなかった理由として脆くて弱いという問題があり、ガラスのパーツは洗濯などには適しておらず、衝撃にも弱いです。
古い装飾パーツなども状態は良い方ですが経年の劣化により小さな欠けや割れのあるものも含まれます。
使用は自由ですが、あくまでも収集の為のものとして送らせていただきます。

支援額に応じてリターンのボタンサンプルシートの種類が変わります。

支援額の多い場合  → 色数より種類が多くなります
支援額の少ない場合 → 種類より色数が多くなります


【スケジュール】

2019 / 11月  クラウドファンディング終了
2019 / 12月  鋳型の製造(復刻) スタート
2019 / 2月  設備の復元
2020 / 4月  プレステスト / ガラスボタンの製造

2020 / 1月-7月
順次、リターン発送
鋳型を復刻した後に形にするものは7月のリターンとなります。


さいごに

製品化して使用していただくということは、安全面や強度の点において今の時代では難しいことです。
私たちは大量生産は望んではおらず、装飾におけるパーツの研究を続けたいと考え団体を立ち上げました。
僅かでも美しいものを残していければ、そういう想いで活動を続けています。

一つでも多くの鋳型を復刻したく、ご支援いただけると嬉しく思います。

<All-or-Nothing方式>

本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。
目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

このプロジェクトの問題報告やご取材はこちらよりお問い合わせください