はじめに・ご挨拶

このプロジェクトをご覧いただきありがとうございます。

 2020年は阪神・淡路大震災から四半世紀になります。復興支援コンサート実行委員会(https://www.roudoku117.com/)は大震災の直後(翌年)から、音楽による被災者の「こころの復興」と被災地域の文化的復活のために活動してきました。そして、震災に関連した全国公募の詩(約4000作の応募)を女優の竹下景子さんが朗読するコンサートを毎年1月に開催しています。

 東日本大震災以降、3月11日の仙台等でも、東北大学災害科学国際研究所が中心に本実行委員会も参加して毎年継続しています。そして詩集「明日への記憶」約四千冊を、被災地の学校や図書館等に寄贈してきました。

 2019年5月の大阪北部地震や同年7月の西日本豪雨では、犠牲者が出る甚大な被害が発生しました。さらに大規模な南海トラフをはじめ、何時、何処で自然災害が勃発するか、予測ができません。

 復興支援コンサート実行委員会では防災や減災に十分心がけながらも、「夢」や「希望」をもって、未来にメッセージ(詩)を語り継ぐ活動を行っています。

復興支援コンサート実行委員会事務局長 田平純吉


このプロジェクトで実現したいこと

①詩集『明日への記憶』最新版の制作

②詩集『明日への記憶』最新版の一部を被災地に寄贈

全国応募の約4000作品から、毎回竹下景子氏に朗読された60編を収めた『明日への記憶』は、これまで4000冊以上は被災地の学校や図書館に寄贈され、今多くの学校等で防災教育や心の教育の教材として活用されています。


プロジェクトをやろうと思った理由

1995年1月17日は私たちにとって永遠に特別の日であり続けます。

1990年代初期まで、現在のHAT神戸では神戸製鋼 所をはじめ、多くの工場群が操業していましたが、バブルが崩壊する等時代の潮流として重厚長大型産業からの転換を図るため、跡地利用計画の必要性が増してきました。
私たちは、神戸市灘区の六甲界隈でコンサートや展覧会等によって、まちの活性化に取り組んできました。そこで工場内でバリ島の竹のオーケストラ<ジェゴグ>の演奏会を開催し、『癒しの森』としてのまちづくりを提案しました。
日本の戦後経済を支えた無機質な鉄工所を舞台に、巨大竹楽器が十数台も勢揃いし、色鮮やかな衣装のバリダンスとともに繰り広げられる民族音楽の響きは、魂の源流をさえ感じさせる感動的なパフォーマンスでした。1994年11月24日のことでした。

翌年の正月、神戸製鋼ラグビー部が日本一3連覇の偉業を成し遂げた翌日、1月17日未明、地鳴りとともに神戸のまちは瓦解したのでした。当然、工場も操業停止となり、『癒しの森』計画どころではなくなりました。茫然自失の阪神淡路大震災だったのです。
次回に企画していた「ナナバス・コンセロス」(ブラジル)と「レネゲイズ」(トリニダードトバゴ)は、夏に復興支援コンサートとして【神戸パーカッションフェスタ】を開催しました。同時に被災者支援のために毎月のコンサートも実施しました。

三宮の中心にあった銀行のホールの提供受け、神戸の文化的復興を願い、林晶彦氏等多くの被災音楽家の協力で復興支援コンサートは毎回多くの市民の癒しになりました。 延べ100組を超えるミュージシャンと2万人以上の心の交流が生まれたのです。
やがて、明日への夢と希望、愛と勇気をもって復興に立ち向かうメッセージを伝えるために、全国から詩を募集し、フェニックス(火の鳥)としての竹下景子さんが朗読するプログラムが中心になり、今日に至っています。
『朗読と音楽の夕べ』は海外ニュースとして報道され、アメリカから竹下景子さんの朗読会の要請があり、2005年にはサンフランシスコから多くの方々が神戸の朗読会に参加されました。

阪神・淡路大震災から20年以上もの歳月が流れ、街の相貌は一見復興を遂げたかのように見えるかもしれません。しかし、今なお多くの子どもたちに心のケアが必要とされるなど、未曾有の災害は日本の構造的脆弱性を直撃し、私たちの奥深くにに突き刺さったままです。その体験を普遍化し、新しい市民社会の創造を目指したいと思っています。

阪神・淡路大震災の25年を想い、被災地神戸の兵庫県公館にて行う今回のプロジェクトである竹下景子さんの朗読とコンサートは、深いメモリアルとして、そして明日へ繋ぐ希望のメッセージでもあります。


これまでの活動

〇詩集『明日への記憶』はこれまでにも様々に寄贈してきました。

15年前に全国の県庁を通し図書館や学校に2500冊を寄贈。

※東日本以前の記録は事務局の移転で詳細が見つかりませんでした。

5年前に塩竈市や多賀城市、仙台市、陸前高田市に1000冊、

残り約500冊は神戸市図書館や神戸大学図書館、東北大学や全国主要大学や国会図書館、学校からの要請で寄贈致しました。


〇阪神大震災の翌年より、毎年、詩集『明日への記憶』を用いて、復興支援活動 / コンサートを行っております。

以下直近3年の活動を抜粋致しました。

【復興支援コンサートと詩の朗読会】

2019年1月17日(木)

『明日へのメッセージ』~詩の朗読と音楽+復興トーク~ を、兵庫県立美術館ミュージアムホール ギャラリー棟1階 にて開催致しました。

2018年1月17日(水) 

~1.17、3.11、そして4.14のために~『竹下景子 詩の朗読と音楽の夕べ』を西宮市民会館アミティホール にて開催致しました。

2017年1月29日(日) 

『竹下景子 詩の朗読とコンサート』震災からの教訓~1.17と3.11の鎮魂歌を明日への希望につなげる~ を、新温泉町夢ホール にて開催致しました。


資金の使い道

詩集『明日への記憶』の最新版の作成、内、一部は寄贈致します。


30万円の以上ご支援が集まった場合

東北大学100冊 神戸図書館10冊 神戸大学10冊

20万円以上ご支援が集まった場合

東北大学100冊 神戸図書館5冊 神戸大学5冊

10万円以下のご支援が集まった場合

東北大学50冊 神戸図書館2冊 神戸大学2冊


実施スケジュール

日時:2020年5月頃、増刷完了予定


最後に

阪神・淡路大震災から四半世紀。

復興は長い道のりであり、過ぎてみればあっという間だったと思う被災者はいないだろう。しかしこの25年間で東日本大震災を筆頭に、熊本、北海道等の震災や豪雨災害は容赦なく我々に襲い来る。自然の驚異の前に人間は微々たる存在と感じる以前に、気候変動への対応すら緩慢なのは何故なのか?

被災後の広島・長崎や福島を調査した哲学者のギュンター・アンダースが指摘する“アポカリプス不感症”のためと言い訳できない重圧を感じる。

そしてトラフ地震は明日なのかも知れない。


2019年1月17日に兵庫県立美術館で『明日へのメッセージ』を開催いたしました。

多くの応募作品の中から、6編の詩が朗読された。その内の2編は直接的に、もう2編は間接的にインスパイアされたのが昭和13年の阪神大水害であった。この災害をテーマに手塚治虫は名作「アドルフに告ぐ」を上梓している。偶然とは言えない。

戦争を含め、大災禍は人の心に永く突き刺さったままである。体験者はその教訓を語り継ぐ義務があると断言する。3年前の暮れ、『明日への記憶』の大量注文があった。

聞くと、神戸市内の中学校の防災教育として教材に求めた、23歳の新人教師であった。防災教育は心の教育だとして、詩集を全校で朗読するらしい。

昨年5月には兵庫県小学校校長会の総会で竹下景子さんが『明日への記憶』を朗読した。

次代への継承の困難さを承知で模索が続いている。

『明日への記憶』は『明日へのメッセージ』でもあります。


※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2020/01/24 17:12

    リターンについて修正がありますので、こちらに記載させていただきます。◎2,500円のリターンについて。詩集「明日への記憶」の提供。↓お礼のメール。詩集「明日への記憶」の提供。◎10,000円のリターンについて。お届け予定2020年1月↓お届け予定2020年5月にそれぞれ訂正させていただきます。...

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