はじめに・ご挨拶

はじめまして、森木森も(morikimorimo)というものです。

私は生まれもった身体の性別は女性ですが、自分のことを中性的な存在だと思っています。

恋愛においては男性と女性の両方を好きになるバイセクシャルです。

最近では、メディアでもLGBTという言葉をよく聞くようになりました。

L レスビアン

Gゲイ

Bバイセクシャル

Tトランスジェンダー

これらの人達をまとめてLGBTと呼びます。

世界には様々な生き方の人達がいて多様な性がありますが、まだまだLGBTに対する理解は浅く、自分の生まれもった性に悩んでいる人達がたくさんいると感じています。

自分の趣味嗜好を家族や友人にも言えない。自分は変なのかもしれないと感じて隠して生活している人も少なくないでしょう。

私は今年12月に、みらいパブリッシングという出版社からLGBTを題材にした絵本「女の子になりたい男の子 LGBTって何?」を出版する予定です。

まずは私が、この作品を書きたいと思ったきっかけをお話したいと思います。

小学生の頃、同級生に性同一性障害の男の子がいました。

彼は自分のことを わたし と呼んだり、~なのよね、~そうだわ。と女の子のような話し方をしたり、内股で歩いたりする仕種から、同級生の子達に「オカマ」と呼ばれていました。

「おい、オカマ。」という同級生の呼びかけに「もう、やめなさいよ~。」と笑いながら少し大袈裟な仕種で返事をするのが常でした。

そんな彼の姿を見ていて自分のことのようにひどく胸が痛みました。

彼は笑って返事をしているけど本当は傷ついているのじゃないか?これはイジメではないか?

私はそんなモヤモヤした気持ちを抱えながらも同級生達に刃向かう勇気がありませんでした。

彼は男の子よりも女の子と仲がよく私ともよく話をしてくれました。

そんな彼が、私に将来の夢を語ってくれた事があったのです。

当時、「カードキャプターさくら」という人気漫画がありました。主人公のさくらという女の子がかわいい魔法使いに変身して様々な問題に立ち向かっていくというお話です。さくらの衣装が毎回違うのがとてもオシャレで、憧れた子もたくさんいると思います。

彼は目を輝かせながら言いました。

「私、さくらちゃんみたいなかわいい女の子になるのが夢なの!」

私は驚きました。男が女になるなんて、そんなことが本当にできるの?そんな疑問をもつと同時に、まわりからオカマだとからかわれてもいつも笑って受け流し、自分のスタイルを貫き、「女の子になる!」という将来の夢を意気揚々と語る彼が、とても眩しく見えました。

彼とは中学にあがると同時に交流が途絶えてしまい、今はどうしているかもわかりません。

しかし、こう思うのです。

彼は今頃素敵な「彼女」になっているのではないか。子供の頃からの夢を実現しているのではないか。

もしそうなら、嬉しいなと思います。

オカマだとからかわれても悲しい顔ひとつ見せず、いつも笑って返事をしていた彼。もし私が彼の立場だったら、とても堪えられません。本当は傷ついていたときもあったのかもしれないけれど、他人から批判されても、自分のやりたいこと、好きな事をつらぬくその姿に私は心を打たれました。

これが、私が性について考えるようになった一番はじめの出来事だったと思います。

二番目の出来事は、中学時代のときでした。私は中学に入ると同時に美術部に入部しました。そこで、ひとりの大人しそうな女の子に出会いました。

彼女とはすぐ意気投合し、仲良くなりました。大人びていて、他の同級生とはちがう雰囲気がありました。絵がとても上手で嫉妬することもありましたが、憧れの気持ちのほうが強く、尊敬していました。

はじめは、これは単なる友情としての感情なんだろうと思っていたのですが、彼女と深く付き合うにつれて、なんだか少し違うぞ、と考えるようになりました。

仲のいい友達はほかにも何人かいましたか、彼女だけは他の人とは違い、自分にとって特別な存在のように思えたのです。

例えば彼女が家に遊びにきたときや、二人きりで話をしているとき、妙にドキドキするようなときがありました。彼女が他の子と親しそうにしていると気になってしまい、相手の子に対して嫉妬することもありました。これは他の友達には感じたことのない感情でした。

私は彼女に恋をしているのだろうか?

女の子は男の子を好きになるのが普通だと思っていたので、彼女に対する自分の感情は異常なのではないかと悩みました。他の友達や、家族には言えませんでした。

女の子の友達が、A君格好いいよね。と盛り上がっている隣で、私はどこか後ろめたさを感じていました。

しかし彼女と一緒にいればいるほど好きという気持ちは大きくなり、こんなふうにも考えるようになりました。

無理して他の子と同じように、男の子を好きにならなくてもいいよね。だって私は彼女が好きなんだから。

結局彼女に自分の気持ちを伝えることはできませんでしたが、今でも彼女は私にとって大切な人です。

思春期は、自分の性に気がついたり他人の性が気になり出す年頃です。

私は性同一性障害の男の子と、初恋を教えてくれた女の子に出会い、とても悩みました。

まだいろいろなことに対して理解が足りなかったので、性同一性障害の男の子をはじめて見たときは、え?なんで女の子みたいなしゃべりかたしてるの?変な子だな。と思ったし、初恋の女の子と一緒にいるときは、なんで女の子同士なのにこんなにドキドキするんだろう?私って変なの?と思いました。

そんな私も、今はこう考えています。

男の子が女の子になりたいと思うのは、その人の個性。

ファッション雑誌を見て、あ、このスカートかわいいな。着てみたいな。

そんな気軽さで男の子がスカートを履いてもいい。

女の子が女の子を好きになるのも、その人の個性。

私は人を好きになるときに、性別にはこだわりません。性別関係なく、相手の本質をみたいと思っているからです。

スカートを履くのも化粧するのも髪をのばすのも切るのも、その人の個性。男を好きになるのも女を好きになるのも個性です。

他人に何と言われようと自分の好きな事をつらぬきたい。

とことん自分を信じて楽しいこと、好きなこと、やりたいと思うことを素直にやること。

そのほうが、より人生が豊かになる。

私はそう信じています。


プロジェクトをやろうと思った理由

私は去年の秋にLGBTの絵本を描く事を決意しました。そうして作品が生まれ、出版させていただけることになりました。

私がなぜこの絵本を学校に贈りたいのか。それは、私自身が学校で出会った様々な人によって自分の価値観や性に気がつく事ができたからです。

そして、このようにも思うのです。

自分を否定してしまうときや、性に迷ったときに、自分を肯定してくれる本に出会えたらどんなに嬉しいことだろう。

この絵本は教育書のようなつもりで書いたわけではありませんが、道徳の授業等でも使っていただけたらいいなと思います。

自身の性に悩んでいる人達や、自分が自分らしく生きていくことに悩む人達に読んでもらえたら嬉しいです。


資金の使い道

同じような気持ちを抱えている人達、このクラウドファンディングに協力してくださったみんなで一緒に「LGBTの絵本を学校やLGBTの支援団体に贈ろう!」

はじめは目標を「~したい!」としていたのですが、それでは私のひとりよがりになってしまうような気がしました。

そうではなく、みんなで協力して「絵本を贈ろう!」と思いました。

クラウドファンディングで集めた資金は絵本の買取費用、配布費用の他、絵本グッズの制作や宣伝費としても使わせていただきます。

絵本を500冊贈ることを目標にしています。そのうち200冊は、私の自己資金で賄うつもりです。

残りの300冊分を、皆さまにご支援していただけたらと考えています。

また、寄贈先には絵本献本に関して許可を頂いてから贈らせていただきます。

私一人でできることは小さな事かもしれません。しかし、皆さまに協力していただけたらいずれ大きな事ができるようになります。

この絵本を通してたくさん人達に関われること、たくさんの人達に思いが伝わることを願っています。

皆さんの応援が大きな力になります。

よろしくお願いします。

絵本買取費用 1430円×300冊=429000円

絵本配布費用(梱包、送料等)約100000円

絵本宣伝費用、グッズ制作費用 (ポスター、チラシ、リターン品作成)約135000円

掲載手数料+決済手数料 約136000円                合計800000円


☆刊行予定本の概要 

・本の題名 「女の子になりたい男の子 LGBTって何?」

・著者 森木森も 

・予定価格 1300円(税抜)1430円(税込み)

・出版社 みらいパブリッシング

32ページ 上製本


リターンについて

☆支援金 3千円 

お礼メッセージ

オリジナルポストカード5枚セット


☆支援金 5千円 

お礼メッセージ

絵本1冊「女の子になりたい男の子 LGBTって何?」


☆支援金 1万円

 お礼メッセージ

絵本1冊「女の子になりたい男の子 LGBTって何?」

絵本画像を使用したオリジナルトートバッグ


☆支援金 3万円 

お礼メッセージ

絵本2冊「女の子になりたい男の子 LGBTって何?」

オリジナルハンドタオル

オリジナルトートバッグ


支援金 5万円 

お礼メッセージ

絵本3冊「女の子になりたい男の子 LGBTって何?」

オリジナルハンドタオル

オリジナルトートバッグ

オリジナルマグカップ


支援金10万円 

お礼メッセージ

世界に一枚だけA4サイズオリジナルイラスト原画

サイン入り絵本3冊「女の子になりたい男の子 LGBTって何?」

オリジナルマグカップ

オリジナルトートバッグ

オリジナルハンドタオル


実施スケジュール

10月中旬~プロジェクト開始 

~12月中旬 プロジェクト終了

12月中旬 絵本発売予定

1月上旬~学校や施設、LGBT団体に絵本を郵送。プロジェクト参加者にリターン郵送。

最後に

人間は皆自由だ。

自分が自分らしく生きるために、少しずつでもいいから自分自身が心から楽しいと思うこと、嬉しいと思うことをしよう。


たくさんの人に感謝をこめて。

ここまで文章を読んでくださりありがとうございました。

そして、よろしくお願いします。


LGBTのコミックエッセイを漫画サイトのcomicoで公開しています。

絵本とは大分絵柄が違いますが、見ていただけたら嬉しいです。

本プロジェクトは、ALL in方式で実行します。目標金額に満たない場合も、計画を実行しリターンをお届けいたします。

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