はじめまして!田山貴紘(たやま たかひろ)と申します。

僕は大学院を卒業後、首都圏にある食品メーカーの営業担当をしていましたが、2011年に発生した東日本大震災でのボランティア活動を契機に、地域への貢献を考えるようになり、2012年に帰郷。南部鉄器職人である父・田山和康のもとで修業を重ね、2013年にタヤマスタジオ株式会社を設立しました。

父は南部鉄器伝統工芸士会の会長を務めており、2018年度の「現代の名工」にも選出いただいております。

その技術を継承するべく、日々精進しています。


僕たちの日々の仕事の様子は、こちらを覧ください。(70秒/音声無し)



今回のプロジェクトは、400年と言われる南部鉄器の歴史の中で育まれた、父が受け継いでいる技法を、この時代に合わせた形で継承していきたいと考えたものです。

最後までお読みいただけたら幸いです。よろしくお願いいたします!


伝統工芸の世界で一人前になるには長い下積み期間を要します。

これまで、職人の世界で一人前になるには10年掛かると言われてきました。

僕らのつくる南部鉄瓶は全て手づくりのため尚更です。

作業工程は細かく分けると100以上あり、入門して間もない職人は、一般的にはその中の10にも満たない工程にしか携われません。

父を例にすると、中学を卒業してすぐに入門したと聞いていますので、比較的早くその工程に携わることができたということになります。

当時、それは珍しいことではなく、丁稚奉公のような形で修業していたとのことです。

一方、僕らの工房には現在、昨年入社した高卒の職人がおりますが、このご時世においては非常に珍しく、貴重なことです。

長坂海翔(ながさか かいと)20歳

また、職人を目指したものの一度挫折し、海外に居場所を求めた後、20代半ばを過ぎてから入社した者もおり、今となっては、その海外での経験が我々にとって大きな強みになっています。

石杜広平(いしもり こうへい)29歳

そもそも、僕が職人を志したのが30歳に差し掛かる時です。

つまり何が言いたいかと言うと、時代が違うということです。多様化しています。

父が修業していた当時は当たり前だったことが、今は許されなかったりもします。

技術の継承は、工房にいる時間を増やせば解決できるような簡単なものではありません。

でも “ 量 ” をないがしろにしてもいけない。

要するに、時間の壁を超える工夫が必要だと考えています。

そこで、若手だからといって携われる工程を制限するのではなく、製造における全工程に携われる鉄瓶をつくろうと思いました。


それが「あかいりんご」です。

一つ一つの工程をスペシャルにしてから進むのではなく、全体感を把握し、実体験として「なぜその工程が必要か」の理解を深めながら鉄瓶をつくった方が身になる、言い換えれば、今の時代に合っていると考えました。

また、自分がつくったものが商品になり、市場に出て、反応をもらうことが何よりの成長に繋がるはずです。

総じて、環境と仕組みにより時間の壁を超えてもらいたいと思っています。

とはいえ、あかいりんごのデザインはシンプルにしており、より高い技術は必要としないようにしています。

裏を返せば、早い段階で高い技術を習得してもらうためでもあります。

当然ながら、先輩職人監修のもと製造いたしますので品質は保証いたします。


若手職人たちが全工程に携わっている様子は、こちらをご覧ください。(60秒/音声有り)



このプロジェクトへの想いは、こちらをご覧ください。(79秒/音声有り)


読んで字の如く、林檎をモチーフにした鉄瓶です。

上記の理由にて模様付けはしていない、至ってシンプルなデザインですが、そのまっさらな風合いは、飽きがこないものになっていると思います。

また、つるが固定されている伝統的なものとは違い、可動式なため、収納の場所を選ばず、現代生活に馴染むものにしています。


<バリエーション>

Red

Black

Brown

<基本スペック>
・容量:1.0 ℓ ・高さ:22cm
・胴径:14cm
・重さ:1.3kg
・模様付け:なし
・肌:焼き肌仕上げ
・シリアルナンバー:底面に記載
・Red / Black / Brownの3色展開
*Brownのみ、つるの形状を変えていますので、RedとBlackに比べ、可動域はやや狭くなりますが、肌の仕上げ方も含めて伝統的な風合いに近づけています。

 IH対応

桐箱入り(真田紐:赤/鉄瓶はイメージです)
★クラウドファンディング特別仕様★

<オリジナル刻印サービス>
ご希望の方には、お好きな英数字の刻印をいたします(最大7文字)


<2つのサポートサービス付>
「一生もの」として末長く使っていただけるよう、業界初となる2つのサポートサービスをお付けしています。

LINEでいつでも相談「日常サポート」万が一の錆びも安心「生涯保証サポート」

ここで少し、僕らの活動を紹介させてください。

南部鉄器は国内よりも海外からの注目度が高く、実際、僕らの主たるマーケットも中華圏になります。

しかし、日本の伝統と、その美しさや概念は、日本人がまず知っておくべきことと考え、2017年、「kanakeno」という国内向けブランドを発表し、「丁寧を育む、てつびん生活」をコンセプトに、南部鉄瓶の製造と販売はもちろん、“ 鉄瓶のあるライフスタイル ” の提案をしています。


その一環として、南部鉄瓶への興味と知識を醸成するべく、昨年、てつびんの学校」という市民講座を企画・開催し、現在も多くのご用命をいただいています。


また、今年の8月には、南部鉄瓶と市民の距離を縮めるべく、「お茶とてつびん engawa」をオープンし、気軽に鉄瓶に触れる機会をご提供しております。


製品としては、伝統的かつベーシックな模様を施した鉄瓶「みぞれあられ」、津波の到達地点に桜を植樹し、東日本大震災の記憶を後世に継いでいく活動をされている認定NPO法人桜ライン311さんとのコラボレーション鉄瓶「さくらふぶき」をリリースしています。

そして、kanakenoの鉄瓶として、3つ目が「あかいりんご」になります。

今回のあかいりんごプロジェクトにより、「私にもできるかも!」「やってみたい!」といったモチベーションに繋げ、伝統産業の敷居の低くし、職人を志すきっかけも生み出したいと思っています。

これをご覧いただいている方の中に南部鉄器職人に興味がある方がいらっしゃいましたら、是非お気軽にご連絡ください。

400年の伝統を一緒に受け継いでいきましょう!


今回のクラウドファンディングは、あかいりんごプロジェクトのPRを主たる目的としていますので、鉄瓶(あかいりんご)の製造をはじめとしたリターンにかかる費用とクラウドファンディング手数料が、ご協力いただいた資金の使い道となります。

もし目標金額を上回るご協力を頂戴した場合には、若手職人の研修費に充てさせていただきます。


ご協力いただいた皆様へのリターンをご紹介します。

【engawaお試しコース/3,000円】
・お礼メール
・「お茶とてつびん engawa」での500円分利用権

【engawa満喫コース/10,000円】
・お礼メール
・「お茶とてつびん engawa」で利用可能な3,000円分チケット(500円×6枚)
・非公開facebookグループ「kanakenoフレンズ」ご招待

【プーアル茶を自宅で楽しむコース/10,000円】
・お礼メール
・「お茶とてつびん engawa」店長セレクトのプーアル茶1ヵ月分セットをお届け
・非公開facebookグループ「kanakenoフレンズ」ご招待

【★限定3個★「あかいりんご」年内おとどけコース/50,000円】
・お礼メール
・若手職人が手掛けた鉄瓶「あかいりんご」を1つ、年内にお届け
・「お茶とてつびん engawa」店長セレクトのプーアル茶1ヵ月分セット
・非公開facebookグループ「kanakenoフレンズ」ご招待

【「あかいりんご」Red or Black コース/50,000円】
・お礼メール
・若手職人が手掛けた鉄瓶「あかいりんご」を1つお届け
・「お茶とてつびん engawa」店長セレクトのプーアル茶1ヵ月分セット
・非公開facebookグループ「kanakenoフレンズ」ご招待

【「あかいりんご」Brown コース/60,000円】
・お礼メール
・若手職人が手掛けた鉄瓶「あかいりんご」Brown(茶)を1つお届け
・「お茶とてつびん engawa」店長セレクトのプーアル茶1ヵ月分セット
・非公開facebookグループ「kanakenoフレンズ」ご招待

【「てつびんの学校」出張コース/200,000円】
・お礼メール
・出張版「てつびんの学校」の開催
・若手職人が手掛けた鉄瓶「あかいりんご」を1つ
・「お茶とてつびん engawa」店長セレクトのプーアルセット
・非公開facebookグループ「kanakenoフレンズ」ご招待


鉄瓶(あかいりんご)が入っているリターンに関しましては、年内にお届けするもの以外は、ご協力いただいた順にお届けします。

若手職人の製造にかかる時間を考慮し、最長で2020年5月のお届けになりますことを予めご了承くださいませ。

*本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


勘違いしていただきたくないことを最後にお伝えします。

このプロジェクトは、先人のプロセスや考え方を無視するものではないということです。

故きを温ねて新しきを知るプロジェクトであることは強調しておきたいと思います。

先人へのリスペクトが大前提としてあり、また先人を追い越したいがためのチャレンジです。

そして、一つでも多くの「あかいりんご」が世に出回ることは、若手職人の育成、ひいては技術の継承に繋がると信じています。

400年の南部鉄器の歴史の中で育まれた技法を、次世代に受け継いでいくチャレンジへのご協力、どうぞよろしくお願いいたします!


  • 2019/12/16 08:00

    おはようございます、最終日の朝です。11月5日より挑戦しておりますクラウドファンディングですが、一昨日におかげさまで目標金額を達成することができました!そして本日、募集の最終日となります。23時59分までです。何度か抜粋しておりますが、プロジェクトページの結びを下記します。---勘違いしていた...

  • 2019/12/15 17:26

    昨日から達成率が1%上昇しました!本当にありがとうございますm(_ _)mさて、来年の1月27日、りんごしませんか?お茶とてつびん engawaで、カフェの新メニューの試食会を兼ねて、ニューイヤーパーティーを開催します!engawaでは現在、「あかいりんごプロジェクト」にちなんで、りんごを使っ...

  • 2019/12/14 16:32

    11月5日より挑戦しておりますクラウドファンディングですが、本日、おかげさまで目標金額を達成することができました!心より感謝申し上げます。皆様、本当にありがとうございました!募集は「12月16日の23時59分」までです。引き続きどうぞよろしくお願いいたします!

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