はじめに・ご挨拶

こんにちは、一般社団法人Springです。


私たちは、性被害当事者が生きやすい社会の実現を目指す、性被害当事者と支援者による団体です。性暴力の実態に即した刑法性犯罪の改正を目指し、ロビイングを中心とした活動を展開しています。
2020年は、刑法性犯罪の見直しを実現する大きなチャンスの年です。

性被害当事者の声を政策決定の場に届ける取り組みを進めてきたSpringは、2020年この活動を更に大きく推進し、全ての性被害者が救われる法制度を実現したい!と考え、今回のプロジェクトを立ち上げました。


私たちの活動について

「無理やり性交をされたことがある」という女性は7.8%(男性は1.5%)。
その中で、「性被害のことを誰にも相談していない」と答えたのが58.9%(男性は39.1%)。
また、「性被害について警察に連絡・相談した」と答えたのは2.8%(男性は8.7%)。
(平成29年 内閣府男女共同参画局調査による)

性暴力に遭った被害者の多くは沈黙を強いられ孤立し、生きづらさを抱えています。

このような日本の現状をなんとかしたい。

このような想いから、当事者を中心として立ち上がったのが私たちSpringです。
2017年7月7日、性被害当事者団体としては日本で初めて法人化されました。

“Spring”をイメージしたロゴオーナメント


私たちのことを、私たち抜きで決めないで欲しい―

すべての人の性的安全・性的健康が守られる日本を作るため、性被害当事者の声を政策決定の場に届ける活動を展開しています。
「Spring」の名には、性被害を受けた人がフリーズ(凍りつき反応)から動き始め、人生の冬を過ごしているすべての人の心に春が来るように、という願いが込められています。


このプロジェクトを立ち上げた背景

2017年6月、刑法性犯罪が110年ぶりに大幅改正されました。



Springの前身であるソーシャルアクション「Believeキャンペーン」

性犯罪の非親告罪化、法定刑の下限引き上げなど、多くの前進が見られた一方、
1)激しい抵抗をしなければ有罪と認められない暴行脅迫要件が残ったこと
2)子どものときの被害を訴えられないまま時効を迎えてしまう公訴時効の問題
3)性交同意年齢が13歳にとどまること
など、多くの課題が積み残されています。

この改正では、「必要があれば3年後=2020年に見直しをする」という附則が定められました。

このときからSpringでは、2020年の見直しが確実に実現されるよう、国会議員へのロビイングを中心としたアドボカシー活動を展開してきました。

しかしながら、2019年3月には性暴力事件に関する無罪判決が相次ぎ、ネットや市井で抗議の声が上がりました。この現状に抗議するため4月11日(木)に開催されたデモ(itisrape_japan 主催)には東京駅前におよそ400人もの人が集まり、市民の感覚と現行法における感覚のズレが浮き彫りになりました。

その後もデモは「フラワーデモ」として毎月定期的に開催され、全国各地に発展。刑法改正を求める声が全国的に高まってきています(※フラワーデモ公式HP)。


性暴力がいかに社会に蔓延しているか、被害を訴えられず苦しむ当事者がどれだけ多いか、そして、もう黙っていられない、と声を上げる人のパワーが、今まさに可視化されているのです。

刑法性犯罪改正を求める声が世論としても大きくなる中、附則のある2020年は法改正の最大のチャンスです。

Springは決してこの好機を逃したくはありません。

今まで展開してきたロビイング活動をこれまで以上に加速させ、市民の声と国とを繋ぐ架け橋になりたい!

法改正の必要性を広く伝える啓発活動も全国各地で展開し、同じ想いを持つ人々の声を集めていきたい!

そして、性被害当事者が本当に救われる法制度を今度こそ実現したい!



クラウドファンディングが必要な理由

2020年を目指して活発な活動を展開するSpringは今、深刻な財政難に直面しています。

Springの主たる活動であるロビイングは収益事業になりえず、支出のみがかさむ現状です。
(2018年度ロビイング事業支出:¥595,900)

Springは100%ボランティアの団体であり、無償スタッフのみによって運営されていますが、ロビイングの交通費や資料印刷費といった経費が活動を圧迫している状況にあります。 

また、2019年からは「Spring全国キャンペーン」と称し、都内のみならず全国各地で啓発イベントを開催しており、これらも赤字化の一因となっています。
Springはこれまで、支援者の方々のご寄付と法人・企業様の助成金等で運営を続けてきましたが、このままでは資金不足となる恐れが出てきています。

2020年の活動拡大に伴い、現在140万円を超える赤字が見込まれています…!
 このままでは、刑法改正という目標を達成する前に破産しかねない…。そんな緊迫した状況にあります。

 そこで今回、クラウドファンディングの形でより多くの皆様のご支援を募集することにしました。
Springの活動にご賛同くださる方のご支援やシェアをいただけますと幸いです!



このプロジェクトで実現したいこと

このプロジェクトでいただいた資金をもとに、以下のような活動を展開し、刑法性犯罪改正の実現に繋げたいと考えています。 

●ロビイング 

・月に2回以上、年30回以上のロビイングを行い、実態を反映した刑法改正がなされるよう議員や省庁に働きかけます。 刑法改正への集中審議の早期開催、法務委員会への参考人招致等を求め、性暴力の実態に即した議論を促します。



・現行法の問題と改善点を解説した冊子「見直そう!刑法性犯罪~性被害当事者の視点から~」(2018年10月作成)を3000部以上発行・配布し、多くの人に課題への理解を促進します。


※本冊子は「WAN 基金助成事業」により2018年に作成されました。 


●イベント 

・各地の協力団体と連携して、各地方都市にて啓発キャンペーンを展開。2020年春には都内でイベントを開催します。


・市民の声を可視化して政治に届けるオンライン・オフライン連動イベント「#onevoiceキャンペーン」を展開します。当事者の声を中心として、法改正の必要性への理解を広めることで、市民感覚に沿った法整備を求めていきます。



オンライン署名

通常国会期中にオンライン署名を実施、提出します。(10万筆目標) 


●調査・研究 

「性暴力被害経験に関する質的研究」を書籍化・出版します。調査により明らかになった性暴力被害の実態を社会に情報公開し、実態に即した刑法改正への議論に繋げます。




これまでの活動

●ロビイング 

月に2回以上、国会議員や関連省庁を訪問し、要望書の提出や面談を行っています。



2018年度はロビイングを38 回実施し、延べ101人の議員に面談。実態を反映した法改正がなされるよう質問案を持参し国会での質問を要望しました。その他ヒアリング協力、国会質問協力、警察庁の意見交換会への参加、院内集会の開催等を行っています。

2019年5月には、法務省及び最高裁判所へ要望書を提出し、司法制度の変革の必要性を広く訴えました。


●イベント・広報

刑法改正に向けた世論を盛り上げるため、啓発イベントを行っています。
2019年以降は、世論を全国的に広めていくため、各地の協力団体と連携して「#metooで変えよう!刑法性犯罪~Spring全国キャンペーン~」イベントを展開しています。

刑法改正を求める市民の声を可視化する「One Voiceキャンペーン」を展開しています。イベント参加者や国会議員へ参加を呼び掛け、これまでに全国で300筆を超える直筆メッセージが寄せられています。 

「One Voiceキャンペーン」特設ページはこちら

Web 上では、ホームページやSNS、メールマガジンで日々情報発信を行い、活動への理解と支援の輪を広げています。

Spring公式HPはこちら

2019年4月には、他団体と連携してオンライン署名を実施し、3万4千筆を越える署名を集めました。

change.org:法務大臣へ、 性犯罪における刑法改正を求めます。






●調査・研究

研究機関と提携し、性被害実態に関する調査研究を行っています。当事者へのインタビュー調査等を基に被害の実態を科学的に分析し、社会に発信するとともに立法の根拠となるデータを収集しています。


「性暴力の被害経験に関する調査」リサーチウェブサイト

リターンについて

ご支援いただいた方には、以下のようなリターンをご用意しています。

●サンクスメール 1,500円
スタッフより感謝の気持ちを込めたメッセージをお届けします。

●サンクスメール+サンクスレターセット 3,000円
①サンクスメール
②サンクスレターセット
スタッフ直筆メッセージ入りサンクスレターに、Springの歩みを掲載したパンフレット、刑法性犯罪の最前線が学べるオリジナル冊子「見直そう!刑法性犯罪~性被害当事者の視点から~」をセットにしてお届けします。

●サンクスメール+サンクスレターセット+イベントご招待 5,000円
①サンクスメール
②サンクスレターセット
③イベントご招待
2020年春に都内で開催予定のイベント「One Voiceフェス!2020(仮称)」にご招待いたします。 (イベント詳細については、後日ご案内いたします。)

●サンクスメール+サンクスレターセット+イベントご招待+SpringHPにお名前掲載 8,000円
①サンクスメール
②サンクスレターセット
③2020年春のイベントご招待
④SpringHPにお名前掲載
Springのパトロンとして、公式HPにお名前を掲載いたします。 備考欄に掲載希望のお名前をご記載ください。

●サンクスメール+サンクスレターセット+オリジナルTシャツ 10,000円
①サンクスメール
②サンクスレターセット
③オリジナルTシャツ
SpringオリジナルTシャツをお届けいたします。 イラストレーターの大島史子さんデザインのキャラクターがあしらわれた特製アイテムです。
袖にはSpringのロゴ、背面にはオバマ元米大統領による“One voice”スピーチのテキストがプリントされたエンパワーなデザイン。
スタッフも公式イベント等で着用するオリジナルアイテム。これを着て街に出ることがSpringの支援になります!
★大島史子さん連載:ラブピースクラブ「主人なんていませんッ」★ 

●サンクスメール+サンクスレターセット+オリジナルTシャツ+ロビイングご招待 20,000円
①サンクスメール
②サンクスレターセット
③オリジナルTシャツ
④ロビイングご招待 (2020年3月頃)
2020年春に東京・国会議員会館で実施するSpringのロビイングに同行いただけます。 アドボカシーの現場に立ち会える貴重な機会をご提供します。Springのソーシャルアクションのパワーをあなたも体感しませんか。

●サンクスメール+サンクスレターセット+オリジナルTシャツ+プライベートイベントご招待 40,000円
①サンクスメール
②サンクスレターセット
③オリジナルTシャツ
④プライベートイベントご招待(2020年3~4月・都内開催)
当会代表・山本潤&Springスタッフと語るプライベートお茶会イベントにご招待します。
 開催地は都内某所、参加者にのみご案内します。 同じ想いを分かち合う仲間とともに、性被害のない未来を目指すエンパワーな時間を過ごしましょう。

【法人向け】サンクスメール+HPに法人ロゴ掲載 200,000円
①サンクスメール
②Springのスポンサーとして、公式HPに法人名・ロゴを掲載いたします。

 

資金の使い道 

いただいた支援金は、以下のような活動資金として大切に使用させていただきます。 

・旅費交通費(ロビイング、イベント等)
・印刷製本費(資料代等)
・会議費(スタッフ会議費等)
・通信運搬費(郵送費、HPシステム費等)
・その他経費(本プロジェクトリターン費用、手数料等)

 

最後に 

性暴力を受けた苦しみを、社会資源にしたい―


性被害の影響の実態は、当事者の声によってはじめて社会に届くものです。Springは、性被害当事者の生の声を伝えることで、現状に即した法制度づくりが可能になると信じています。 

刑法見直し可能性の附則がある2020年を前に、Springは本気です。 

今、性暴力をめぐる私たちの社会は大きな岐路に立っています。 

2020年というチャンスを活かして刑法を改正させ、性被害当事者が本当に救われる社会を手に入れるのでしょうか? 

それともこのまま法改正をせず、多くの被害者が泣き寝入りしたまま…また110年待つのでしょうか? 

刑法性犯罪改正に向けた最重要年、2020年をSpringに駆け抜けさせてください! 

今こそ、あなたの力を必要としています。 

温かいご支援をお待ちしております。

※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


  • 2020/08/02 17:11

    発行:2020年8月2日======*==========*==========*==========*==========*======このメールは一般社団法人Springが実施したクラウドファンディング「刑法性犯罪改正へのソーシャルアクションで、性暴力被害者が救われる社会を作りたい!」へご...

  • 2020/01/18 14:30

    こんにちは、一般社団法人Springです。さて、昨年11月よりチャレンジして参りました「刑法性犯罪改正へのソーシャルアクションで、性暴力被害者が救われる社会を作りたい!」キャンペーン、多くの皆様のご支援をいただき無事に終了いたしました。302名のパトロンの皆様より、¥1,860,500ものご支...

  • 2019/12/11 13:54

    こんにちは、一般社団法人Springです。11月10日から展開してきたクラウドファンディングキャンペーンですが、皆さまの温かいご支援を受け、先日目標金額に到達しました。(代表理事・山本潤より御礼)みなさまのおかげで、Springクラウドファンディングは100%、150万円の目標を達成できました...

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