はじめに・ご挨拶

初めまして。本ページを開いていただき、ありがとうございます。

私は名古屋大学大学院国際開発研究科の博士課程に所属する山崎裕次郎と申します。現在ウガンダにて若者の雇用についてを研究しています。ウガンダは、他のアフリカの国と同様に若年層の人口が多く、いかに彼らを雇用し、労働市場に吸収していくかが重要となっています。

現在ウガンダでフィールドワークを行う中で、非常に驚いたことが、既存の雇用の枠にとどまらず、非常に高い起業家精神を持っていることです。彼らは自らが主体となって、自国の問題解決に向け一生懸命取り組んでいます。

 

その中で出会ったケネス・ビントゥさんは、ウガンダの乗り合いタクシーの環境整備をICTによって解決していくことを目指しており、彼のやる気を後押ししていきながら、現地の課題を解決していきたく考えています。


プロジェクトをやろうと思った理由


ウガンダ首都カンパラの乗り合いタクシーを取り巻く現状


現在、ウガンダではトヨタのハイエースを改良した乗り合いタクシーが公共交通手段として広く利用されています。多くの人々に利用されるため、車数がどんどん増えていき、写真の通り現在では溢れかえるほど、首都カンパラ内だけでも約5万台の乗り合いタクシーが街中を走っています。

このような状況で現在、乗り合いタクシーを取り巻く問題が生じています。

・走行ルートがバラバラで統制されない

・車内での忘れ物、盗難による乗客荷物の紛失

・車のメンテナンスが管理できない

・オーナーが管理しきれず、車の紛失

安全・安心に乗り合いタクシーを利用していく為には、このような課題に取り組んでいく必要があります。


問題は明確、課題解決に向けてやる気はあるが、実現ができない若者の姿

その中で出会った、現地大学生、ケネス・ビントゥさんはICT×交通機関整備を掲げ、現在街中を走る乗り合いタクシーのアプリケーションを開発していました。

彼の話を聞くと、課題は目の前にあり、解決策もあるが、実際に運用していく段階で特に資金面で壁があることが明らかになりました。

そのため、少しでも現地の若年層のために貢献したいと思い、本プロジェクトを考案しました。


このプロジェクトで実現したいこと

本プロジェクトは2つの目的を持っています。

1、現地若者のバイタリティーを、想いのままで終わらせず、実現させること

2、ICTの活用で、ウガンダ首都・カンパラにおける公共交通機関を整備していくこと


現地若者のバイタリティーを、想いのままで終わらせず、実現させること

ケネス・ビントゥさん(写真左)は、現在大学に通いながら、ウガンダの交通を取り巻く問題を解決したく考えており、現在大学の友人と共に、ICTを用いた問題解決に取り組んでいます。彼は、ウガンダの乗り合いタクシーが整備されていないことを問題視し、彼の専門であるアプリケーション開発を用いて貢献していきたく考えています。

しかし、取り組む中で一番の壁となるのが資金の獲得であり、現在はモチベーションがあるものの、資金がないため、実現ができていない状況です。

現地の若者が自国の抱える問題に向けて、起業家精神が高いことは、今後の自律した発展の起爆剤となります。

彼らのバイタリティ―を、気持ちのままで終わらせず、実際に行動に移すための橋渡しをしていきたく思っています。

現地の若者による、現地の課題解決の実現のために、本プロジェクトは手を差し伸べていきたく思っています。


ICTの活用で、ウガンダ首都・カンパラにおける公共交通機関を整備していくこと


本プロジェクトで取り組むことは、カンパラ市内の乗り合いタクシーを取り巻く問題を解決していくことです。

現在、ウガンダにおいてもスマートフォンが広く普及され、スマートフォンアプリは、問題解決へのツールとして可能性に秘めています。本プロジェクトではカンパラ市内の乗り合いタクシーを取り巻く、乗客・ドライバー・オーナーが抱える問題に対してスマートフォンアプリを用いて取り組んでいきたいと思っています。


これまでの活動


アプリケーションの開発

ケネスさんが自らの手でアプリケーションを既に製作しました。下の画像は、実際のアプリケーションの画面です。


このアプリの現在の機能について

乗客(Passenger)

ログインすると近くの乗り合いタクシーの場所、目的地に行くためのバスルートを確認することができます。また、荷物の置き忘れなどの際に自身の乗った車の位置情報が確認できると同時に、そのオーナーおよびドライバーへの連絡をすることができます。

ドライバー(Taxi Driver)

自身のスマートフォンよりログインすることで、ドライバーの位置情報と連絡先が登録され、運転する乗り合いタクシーの位置情報、乗客からの連絡に対応できるようになります。

オーナー(Taxi Owner)

自分の所有する車がどこにあるのかを追跡できます。追跡をすることによって自分の所有する車がどこにあるのかを確認でき、乗り合いタクシーのルートを確認、盗難の被害を防ぐことができます。


ネットワークの構築

これからアプリケーションを普及していく為に重要となるのが、実際にアプリを利用するように促していくことです。

アプリの利用を普及していくに際し、既に乗り合いタクシーのオーナーの組合とのネットワークが確立しています。また、そのオーナーが所有するタクシーを利用するドライバーとのつながりもあります。そのため、今後実際に運用していくにあたり、アプリの普及を円滑に進めることができます。


資金の使い道

アプリの開発費用:10万円

現在、ケネスさんのみでアプリの開発に携わっており、試作段階ではアプリが完成しているのですが、今後アップデートを視野に入れていくと、アプリの開発のための人材が必要となります。

GPS機器の費用:30万円

アプリケーションにより、ドライバーの位置情報が確認できるのですが、ドライバーのなかにはスマートフォンを持っていない方もおります。その中で乗り合いタクシーの位置情報を確認するためにGPS機器を車に設置していく必要があります。まず、アプリケーションの運用を拡大していくために100台購入し、無料配布していきたく考えています。

アプリ運用の拡大に向けたマーケット調査費:10万円

現在、アプリケーションが試作段階で完成し、これから運用させていきます。ユーザー数の拡大に向けて利用を促すための広報活動、アプリを使用した使用感をヒアリングし、今後使い易くしていくことを考えています。そのための交通費、広告費として当てさせて頂きます。


本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


リターンについて

5000円支援してくださった方、

・メールマガジンの配布(計3回配信予定)

 本プロジェクトの進捗状況、利用者の声をまとめたメールマガジン(日本語)を配信します。メールマガジンは、2019年12月、2020年1月、2月に配信する予定です。


10000円支援してくださった方、

・ウガンダの現地状況をスカイプにて情報交換

 スカイプでウガンダの現地の起業家精神にあふれた若者とコミュニケーションができます。内容はご支援してくださる方の意思を尊重し、現地での活動に対する質問や、ウガンダ全体に対する質問、ウガンダでの起業に向けた相談など、希望するトピックに応じて情報交換をすることができます。

有効期限は2019年12月01日から2020年3月1日までとなります。


実施スケジュール

2019年11月下旬ごろに、アプリのために使用するGPSの機器を入手して、乗り合いタクシーのドライバーに配布します。

同年12月からにアプリの運用を開始して、実際に使用してみた方々にヒアリングをしながら、アプリのアップデートを行っていきます。


最後に

現在、ウガンダにいる若者は、将来に不安を抱えているのではなく、不安になるような要素を無くしていく為に、自らが主体的に動いています。

課題解決に対し、高いバイタリティーを持つ若者を後押ししていくことで、現地の人による現地の問題解決が実現されます。

今後人口が増加し続けるウガンダをはじめとするアフリカ大陸において、現地の若者の起業家精神を促進していくことで、現在抱える問題を彼らの手で解決していくことができます。

彼らのバイタリティーはこれからのアフリカを大きく変革させるような力を秘めています。皆様のご協力宜しくお願いします!

最後までお読みいただきありがとうございました。


※本ページに使用した名前・写真はケネスさんより掲載許可を頂いております。

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