<12月20日追記>
目標金額達成しました!ご支援ありがとうございます!
みなさま、本当にたくさんのご支援ありがとうございます。お陰様で、ファンディング開始から2日目で目標金額を達成することができました。ファームの無農薬・無化学肥料のマンゴー100%のスパークリングワインで1000年先の後世に残す新産業を創出したい。。。その想いに賛同し、まだワインが出来上がっていない段階にも関わらず、あたたかいご支援をいただいたこと、心から感謝申し上げます。
早速ファームのスタッフに目標達成の報告をしたところ、 『自分たちがやっていることを皆さんに認めていただけたことが本当に嬉しく、このスヴァイチェック オーガニックファームで働いていることを誇りに思います』と語ってくれました。ご支援くださったみなさまの思いを大切にしたい、みなさまの期待に応えたい、スタッフ一同そう思っています。
このクラウドファンディングプロジェクトを通じて、私たちが実現したいのは、一人でも多くの方にスヴァイチェック オーガニックファームを知ってもらい、ファンになって欲しいということです。その想いを、ストレッチゴールとして新たに設定させていただきます。
ストレッチゴール 支援者数(パトロン数)200人
現在ワイン工場の建設も順調に進んでいますが、当初の予定より少し遅れそうで完成が来年の3~4月になる見込みです。そこからワインの製造設備を設置し仕込みを行う予定ですので、おそらく2020年11月頃には初仕込みのマンゴースパークリングワインをお披露目できるのではと考えています。ワイン工場の2Fには、約200人の方にお集まりいただけるテラスを建設中です。今回プロジェクトをご支援いただいたみなさまと初仕込みのワインで乾杯し喜びを分かち合いたい、そんな思いから、ストレッチゴール達成時には、パトロンのみなさま全員に、ファームで開催されるお披露目パーティーへご招待(初仕込みマンゴースパークリングワイン1杯をお楽しみいただけます。日時は後日ご連絡します。)を追加リターンとしておつけします*。
みなさま、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
*日本の旅行業免許を取得しておりませんので、ファームにお越しいただく際の渡航費及び宿泊費は、リターンに含まれておりません。あらかじめご了承ください。
以下プロジェクト開始時の本文です。
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はじめまして!
スヴァイチェイク オーガニックファーム オーナーの小島 幸子です。
このページをご覧いただきありがとうございます。
スヴァイチェイク オーガニックファームは、カンボジアの世界遺産アンコールワットから車で約15分の所に位置します。スヴァイはマンゴー、チェックはバナナの意味で、日本語ではマンゴーバナナ オーガニックファームとなります。
2014年に42ヘクタールの土地を入手し、雑木林だった土地を開墾し道を作り、荒地を耕すことから私達のファームはスタートしました。
開墾当時は、ファームまで道無き道を進まなければならず、重機や機材を運ぶのも一苦労でした。また電気も水道も通っておらず、壁もない屋根だけの掘っ建て小屋のような所に、2人のメインスタッフが1年間住み込みで働いてくれました。
実はカンボジアで買える野菜のほとんどが、ベトナムやタイからの輸入品です。というのもカンボジアの特に北部の土は粘土質で、雨が降るとグチャグチャになって水はけが悪く、乾燥するとカチカチに固まってしまいます。そのため野菜作りには適しておらず、もっぱら米を作っています。
野菜を商業レベルで栽培したことがないので、技術やノウハウがありません。また野菜作りに必要な資材や機材を扱う業者もありません。全てが試行錯誤の連続です。
例えば、高温のカンボジアの気候ではなかなか野菜の種が発芽しません。どうすれば発芽するのか… 畑の苗床や、クーラーの効いた室内、森の中など様々な場所で試してみたところ、最も発芽したのが森の中でした。『環境をコントロールするのではなく、環境に合わせることで自然の恩恵を受ける』 そんなことを私達に学ばせてくれた出来事でした。
また、固すぎて野菜の根がまっすぐに伸びない粘土質の土を改良する必要があります。ファームではニワトリや牛を飼育して糞を採取し、米を栽培して籾殻からくん炭を作り、落ち葉と混ぜて堆肥を作っています。これを土に混ぜて土壌に改良し、やっと3年目に、この地域で誰も作っていないニンジンをまっすぐに育てることに成功しました。
このように、ファームでは資源循環型社会へ貢献することに取り組んでいます。また、
消費者のみなさまに安心して食べてもらいたいという思いから、全ての野菜やフルーツを無農薬・無化学肥料で育てています。今では、20人のカンボジア人と共に、マンゴー約3,000本、バナナ約3,000本、パイナップル約20,000本、ライムやさとうきび、そして30種以上の野菜やフルーツを育てています。
乾季は最近では40度近い極暑となり、雨季にはあっという間に道路が川のようになるくらいスコールが降るこの土地で、私達が無化学肥料・無化学農薬にこだわって取り組んでいることは、きっとこの国にとって将来の財産になるはず。そんな想いから、これまでファームで試したことは全て記録しています。
今年嬉しいことに、開墾当初からファームで働いているファーム生産部門の総責任者 Mr. Tongに、大学での講義依頼がありました。家族と離れ単身赴任で365日ファームで働いてくれる彼は、きっとカンボジア農業の第一人者になると信じています。
私がファームを始めた理由
私は20年前、カンボジアのシェムリアップにツアーガイド/日本語教師として赴任しました。カンボジアで暮らす中で、この国には若い人たちが働き自立していける場所が必要だと感じ、カンボジアの原材料を使い、カンボジアの人たちの手によってカンボジアの誇るお土産物を作ろうという理念のもと、2003年にマダムサチコ アンコールクッキーを起業しました。
クッキーの原材料を探すため、カンボジア各地を回って農産物を吟味する中、常々感じていたのが、カンボジアの都市部のめざましい経済発展の一方で、農村部はこの10数年何も変わっていないということでした。豊かな自然を持ち続けていることは貴重なこと、しかしながらカンボジアの主要産業であるはずの農業が、お金を生み出せる産業になっていないため、農業だけでは食べていけず、男性は家族を養うためにタイのバンコクなどに出稼ぎに行きます。家族を大切に思うが故に一緒に暮らすことができない… 何かが間違っているのではないかという違和感を持ち始めました。
2018年にカンボジアを訪れた外国人観光客数は、約620万人(出典:カンボジア観光省データ)です。世界遺産アンコールワットのあるシェムリアップは、アンコールワットの恩恵を受けて、道路が整備され、ホテルやレストラン、お店が数多く立ち並ぶ街となり、人々の暮らしが豊かになってきました。
カンボジアの宝である世界遺産アンコールワットの地で、アンコールワットのように人々が恩恵を受け、100年先、1000年先の後世に残るような産業を農業から作り出し、未来の次の世代へと引き継いでいく。これがスヴァイチェイク オーガニック ファームの想いです。
無農薬マンゴー100%のスパークリングワインを作りたい
マンゴーの収穫は、毎年4月から6月にかけて行われます。マンゴーやバナナの木はどの家にも1本は必ず植わっているのが、カンボジアの農村部の特徴です。そのため旬の時期になると、ご近所同士でマンゴーのおすそ分けをするのですが、正直食べ切れません。
生のマンゴーは1週間しか日持ちしないため、価格も下がり廃棄されてしまいます。ファームでは、砂糖無添加のドライフルーツも製造していますが、このフードロスを何とかしたいと考え、思い付いたのがマンゴーワインでした。しかしお酒を造った経験はありません。
ドイツやカリフォルニアのワイナリーを視察するも、酒造の師匠が必要だと考え思い出したのが、隣国ラオスのヴィエンチャンでラム酒を製造するLAODIの井上 育三さんでした(http://rhumlaodi.com/)。
井上さんとの出会いは2008年。当時私が経営していたアンコールクッキーのお店に、観光旅行で立ち寄られた井上さんが、「第二の人生はラオスでラム酒造りをする」と語っていたのを思い出したのです。
私がマンゴーのスパークリングワインを作りたいと井上さんに伝えると、第一声は
「お前本気か?アホちゃうか?」でした。
それでも私の熱い思いを理解してくださって、ファームまでワインの試作にやって来てくれました。
師匠の指示通りに必要な道具は全部揃えていたつもりでしたが、マンゴーのタンパク質を酵素で分解する50~60℃から、発酵させる温度28℃に下げる工程でハプニングが。。。気温が30℃以上のカンボジアで、気温以下に冷却するには冷却装置が必要ですが、ファームに冷蔵庫はありません。
「氷は?」
「ないよ。今日は氷屋さんが来る日じゃないし。」
「・・・」
井戸水で冷やしてみるものの水温は28℃。なかなか28℃に下がりません。
他にも色々なトラブルがありました。マンゴーの大半は繊維質のため、果汁がほとんどありません。果汁と繊維部分を分離させる実験を行うため、タイまで20Lのワインの原液を運び、遠心分離機にかけたところ、比重が重すぎて、原液が部屋中に飛び散る大惨事となりました。
ワインといえどもブドウのように果汁が絞れないため、ワインと同じ製法が使えません。誰もやったことが無い製法のため、何十回と試作を行い、様々な失敗を繰り返し、2~3年の年月を費やしました。最終的に、同じ醸造酒である日本酒の製法を取り入れ、日本にある日本酒製造機器メーカーと設備構築を行いました。
私達の製造するマンゴースーパークリングワインは、完全無農薬マンゴー100%です。糖分も香料も水1滴も加えません。これはおそらく世界初の試みかと思います。マンゴー100%にこだわるのは、スヴァイチェイク オーガニックファームの無化学肥料・無農薬のマンゴーの味を、心ゆくまで楽しんでもらいたいから。そして、毎日一生懸命マンゴーを育ててくれるスタッフのためにも、今後このスパークリングワインをカンボジアを代表する産業にしていくためにも、妥協せず最高に良いものを造りたいから。
高温多湿なカンボジアは、決してお酒造りに最適な環境ではありませんが、私達は、このスヴァイチェイク オーガニックファームだからこそ造れるマンゴースパークリングワインにこだわりたいと思っています。
スヴァイチェイク オーガニックファームのスパークリングワインは、ワイン好きな方に喜んでいただけるようなすっきりとした辛口と、あまりお酒を飲まないカンボジア女性にも楽しんでもらえるような甘口の2種類を仕込みます。どちらも、フワッと口に広がるマンゴーのふくよかな香りがたまりません。
これからカンボジアでも、日本と同じように女性の社会進出が活性化すると思っています。ゆくゆくは仕事終わりに、自然の恵み豊かなマンゴースパークリングワインで、女友達と乾杯して気分をリフレッシュ、そんな楽しみ方をして欲しいと思っています。
今年6月にワイン工場の建設を開始しました
今年6月から、ファーム内にワイン工場を建設しています。猛暑の中、沢山のカンボジア人が、来年1月の完成を目指して毎日頑張ってくれています。現在、工場の1階部分がだんだんと形になってきています。建設手法はとてもシンプルで、例えば2階部分のレンガはバケツに入れて人力で運搬します。途中で紐が外れて肩が外れそうになっても、工事現場はいつも笑顔がいっぱいです。
工場建設には多額の資金が必要ですが、今回ご支援いただいた支援金は、スパークリングワインの製造に欠かせない耐圧ワインタンク1機を購入する資金として大切に使わせていただきたいと考えています。
なおワインの初仕込みは、フレッシュな旬のマンゴーが収穫できる2020年4月を予定しています。
ワイン工場の2階には、マンゴー畑が一望できるテラスを作る予定です。みなさまとこのテラスで、マンゴースパークリングワインで乾杯する日を大変楽しみにしてします(ファームを隅々までご案内するリターンもあります)。
マンゴースパークリングワインの今後の予定
2020年1月に工場が完成したら、タンクサイズでのスケールアップ試作を行います。そしてマンゴーの収穫時期である4月から初仕込みを開始します。初仕込み分は、ファーム内およびシェムリアップ市内のスヴァイチェック オーガニックファームショップでの販売を予定しています。
その後生産量が安定してきたら、シェムリアップ市内のレストランやバーでの取り扱いを広げていきたいと考えています。
まずはカンボジアの6次産業に貢献し、カンボジア国内における生産・製造・物流・販売の一環した仕組み作りに注力したいため、日本での販売はその先になると思いますが、世界中の多くのみなさまに、私たちの造るマンゴースパークリングワインを楽しんでいただくのが私達の夢です。
カンボジアの暑さに勝る熱い応援をいただきました!
- 上智大学アジア人材養成研究センター 石澤良昭先生
- (2012年瑞宝重光章受賞、2017年マグサイサイ賞受賞)
https://dept.sophia.ac.jp/is/angkor/
- カンボジアの大地を拓き、村人と共にオーガニックのマンゴ・ワイン造りに挑戦。私は応援しています。その大地はアンコール・ワットの神仏に護られながら、この新しいワイン造りは開花いたします。
- シェムリアップ州観光局局長 Sengkak Ngouv氏
シェムリアップ観光局を代表して、私は、カンボジア シェムリアップで唯一、100%無農薬・無化学肥料で野菜やフルーツを栽培しているスヴァイチェック オーガニックファームに対し、心から感謝の気持ちをお伝えする機会をいただき光栄に思います。
代表の小島幸子氏は、農業から産業を創り、農業の価値を高めるために食品加工の技術を日本から取り入れ、シェムリアップで付加価値の高い食品をうみだすという素晴らしいビジョンをお持ちです。
カンボジアの地で、人材の雇用、新しい産業の創出、次世代へと持続可能な農業を目指して事業を行っていることは、カンボジアにとってとても有難いことだと思っています。
カンボジアの誇る世界遺産アンコールワットには毎年世界中から多くの観光客が訪れていますが、アンコールワットだけではないカンボジアの魅力には大きな自然があります。
スヴァイチェック オーガニックファームも、エコツーリズムとして、ひとつの魅力ある観光地になるはずです。
是非このプロジェクトを応援していただき、日本の皆様にもカンボジアに足を運んでいただけたら幸いです。
-
AGRIBUDDY CEO 北浦 健伍氏
(2019年経済産業大臣賞 海外アントレプレナー最優秀賞受賞) - https://agribuddy.com
普段は楽しい飲み友達、カンボジアの起業家としては大先輩の幸子さんが、新たに全精力を注ぎ込んでスタートさせた「スヴァイチェイク オーガニックファーム」。私も同じくカンボジアで農業系のビジネスに携わっているので、この新たなワイン造りという挑戦がみなさんの想像以上に多くの困難を伴うことも、また成功の暁には計り知れないインパクトをカンボジア社会に与えることが出来ることも非常によく分かります。カンボジア国内のみならず世界中どこを探しても、彼女以外にこのプロジェクトを実現させることが出来る人は居ないでしょうし、事実あの荒地の開墾からここまでやりきってきているので、次なる展開が楽しみで待ちきれません。みなさん、ぜひ応援よろしくお願いします。
リターンについてご理解いただけると幸いです
スヴァイチェイク オーガニックファームは、現在日本での酒類通信販売小売免許を取得しておりません。そのため、今回クラウドファンディングで支援すると、マンゴースパークリングワインがお得に購入できるといったリターンの提供には残念ながらお応えできませんが、スヴァイチェイク オーガニックファームが造るマンゴースパークリングワインが、カンボジアの6次産業を活性化し、私達と一緒に1000年先の未来に残せる産業に育ようと思ってくださる、1人でも多くの方からのご支援をお待ちしております。
リターン早見表は下記の通りです。リターンの詳細は、各コースの説明欄をご確認ください。
*7000円以上支援いただける場合は、必ず備考欄に名刺、ワイン工場またはマンゴー苗木に記載・掲示するご希望のお名前をご記入ください。
*日本の旅行業免許を取得しておりませんので、ファームにお越しいただく際の渡航費及び宿泊費は、リターンに含まれておりません。あらかじめご了承ください。
最後に
ある日帰宅すると、アパートの大家さんからすぐ来て欲しいとの伝言が。
私、何かしたかしら。。。と恐る恐る伺うと、
大家さんは私をぎゅっと抱きしめて、
「幸子、本当にありがとう。貴女はカンボジアのために、本当に素晴らしいことをしてくれている。私はそのお礼が言いたくて、貴女に来てもらったのよ。」
と言ってくれました。
日々うまくいかないことだらけで、悩むこともあるけれど、
『私が、私の理想を追いかけてやっている事は、必ずカンボジアのためになる』
そう思わせてくれたこの出来事は、今も私の原動力となっています。
1000年先の後世に残す新たな産業の創出に、是非貴方の力を貸してください。
貴方の名前をカンボジアの歴史に刻んでください。
みなさまのご支援をよろしくお願いします。
スヴァイチェイク オーガニックファーム
住所: SvayChek Village, Angkor Thom District, Siem Reap, Cambodia
電話: +855-98-636-677, +855-87-502-828
Mail: angkorsvaychek@gmail.com
スヴァイチェイク オーガニックファームショップ
住所: Home No-639 Kandal village, Central Market St,
Krong Siem Reap, Cambodia
電話: +855 99 277 477
Mail: svaychekorganicshop@gmail.com
https://www.svaychekorganicfarm.com/
ファームの様子を配信中
https://www.instagram.com/madamsachiko/
https://www.instagram.com/svaychekorganicfarm
https://www.facebook.com/sachiko.kojima.77
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、支援者のみなさまからの決済はキャンセルされます。またリターンのお届けはございません。
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