▼はじめにご挨拶

東日本大震災による地震・津波の被害、原発事故の影響を受けている福島の復興支援として企画されたプロジェクトで、福島の病院にピアノをお贈りするだけでなく、演奏家もお連れして生演奏をお届けします

当プロジェクトでは、福島の病院や保健施設にピアノと音楽をお届けするためクラウドファンデイングを通じて、この活動にご賛同してくださる方々からの情報やご寄付・ご支援を国内外より広く募集しております。 ご支援・ご協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます

 ▼このプロジェクトで実現したいこと

訪問したピアニストなど音楽家の奏でる生演奏により患者・病院職員を始めとした地域の方々と奏者が音楽体験を共有し、音楽を通じて人と人が心を通わせることで生きる希望や元気、安らぎがもたらされるとの信念のもとで活動を行っています。このプロジェクトにより元のコミュニティからバラバラにされた方々が病院コンサートに集うことで、昔の親しい隣人を発見したり情報を得ることによって、また交流がよみがえることでコミュニティ再生の一助になればと願っております。

 ▼賛同者の方々からのコメント

吉野 直子(ハープ奏者)

「地道に被災地への支援を続けられている三木さんのお志しは素敵なことだと思います。

演奏には残念ながらうかがえませんが、こうした素晴らしい活動が大きく花開くことをお祈り申し上げます。」

6歳よりロサンゼルスでハープを学び始め1981年に第1回ローマ国際ハープ・コンクール第2位入賞。1985年には第9回イスラエル国際ハープ・コンクールに参加者中最年少で優勝。これまでにベルリン・フィルハーモニー管弦楽団等と共演。

 

川本 嘉子(ヴィオラ奏者)

「瞼を閉じると震災後に訪れた 何もない釜石の海岸を思い出します。自然の猛威を目の当たりにして 人間の非力を感じました。渇いた土に水が沁みるように音を提供する事が出来たら嬉しく思います。」

1992年ジュネーヴ国際コンクール・ヴィオラ部門で最高位(1位なしの2位)入賞。99年から2002年まで東京都交響楽団首席奏者を務める。現在は、ソリストおよび室内楽奏者として、国内外で幅広く活動している。

▼今回出演するピアニストの写真と履歴

本荘絢子・・・2017.4.22(土)午前10時半より南相馬市立総合病院にて(現在、最終調整中で日程等が一部変更になる可能性もあります)

桐朋学園女子高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部演奏学科ピアノ専攻卒業。

大学在学中、ドイツ・ミュンヘンにてミュンヘン国立音楽大学教授ミヒァエル・シェーファー氏のサマーアカデミーに参加、ディプロム習得。

大学卒業後、ザルツブルグ藝術大学モーツァルテウム(旧称モーツァルテウム音楽院)コンサートピアニスト科に留学。在学中、数多くの演奏会に出演。研鑽を深めるべく数多くのマスターコースを受講。優秀な成績にてディプロムを習得し卒業。

日本帰国後、東京と仙台を中心に音楽活動を開始。ソロコンサート、オーケストラとの共演、ピアノ連弾、室内楽、教育施設等での演奏など活動は多岐にわたる。

演奏はクラシックに限らず、映画音楽やポップスなども織りまぜ、クラシックファンだけではなく多くの人が楽しめるコンサートを行っている。

演奏活動の他に、日本とヨーロッパで勉強してきたことを活かし、多くの人がピアノを通して音楽を身近に感じてほしい、そしてピアノを演奏できる楽しさを知ってほしいとの思いからピアノ指導にも取り組んでいる。

これまでに、神谷真那美、佐竹由味子、故岡林千枝子、神谷都志、三木裕子、ミヒァエル・シェーファー、ペーターラング、ペーターフォイヒトヴァンガーの各氏に師事。

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添田 哲平・・・2017.5.12(金)午後2時よりいわき市小名浜ときわ苑にて星 美南子と連弾

福島県浪江町出身。これまでに、福島県ジュニアコンクール金賞、学研コンチェルトコンクールグランプリ、ワールドピアノコンペティションジュニア部門グランプリを始め、国内外のコンクールで上位の成績を修める。
ピアノ指導者の母の下、6歳から強制的にピアノを始めさせられる。(その反動もあり練習中に鍵盤をかじり歯型が残ってしまい、周囲を困らせることもあった。)母親のレッスン時はよくピアノの周りで積木遊びをして、生徒の弾いているメロディーを階名で口ずさんで過ごす等、常に音楽のある環境だった。また、ブーニンを始めとしたピアニストの動画を観ては、弾き方、動作、表情まで真似て演奏し、よく周囲を感嘆させたのであった。
10歳の時に合唱部に入部、18歳まで合唱部員として活動する。高校時代に歌ったミサ曲、フランス世俗音楽(C.ジャヌカン)には深く感銘を受けた。
1999年、ドイツ人ピアニストの薦めにより、フランス留学を決心、高校卒業と同時にフランスへ留学。
1999年-2002年、パリ市立音楽院(CSP-CNR)にて B.エイジ氏のクラスで学ぶ。卒業後帰国し地元(福島県浪江町)にて後進の指導にあたりながら演奏活動を始めるが、霊的指導者の薦めもあり再び留学を決心、東日本大震災後の2011年秋から再びウィーン プライナー音楽院にてピアノを許裕安(コー ジョアン)、室内楽を E.ボールマン、W.クーニヒの各氏に師事する。
指導者としては、コンクール上位入賞者も輩出していて、近年は、国内ピアノコンクールの審査員も務める。
2013年以降、ヴァイオリニスト イザベラ チェンとともにオーストリア、日本、台湾を中心に、精力的に演奏活動の場を拡げている。

ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)指導会員。

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星美南子・・・2017.5.12(金)午後2時よりいわき市小名浜ときわ苑にて添田 哲平と連弾

福島県浪江町出身。武蔵野音楽大学音楽学部器楽学科卒業。 在学中、学生選抜コンサートに出演。また、福井直秋記念奨学金を受ける。 現在、ソリスト・伴奏者として活動すると共に、ピアノ講師として後進の指導にあたっている。全日本ピアノ指導者協会(PTNA)会員。同協会による指導者賞を2度受賞。 これまでに、添田みつえ、添田哲平、田代慎之介、石川哲郎、J.Leuschner、相澤弘子、各氏に師事。

 

▼プロジェクト実施による効果

 震災被害に苦しむ患者とその家族が音楽の力で心に明るさや安らぎを感じるのは地域にとって重要な活力になります。寄贈されるピアノによって質の高い院内演奏会を行うことでそうした可能性が高まります。ピアノ寄贈がきっかけとなり院内演奏会が今後も開かれることは災害復興住宅にバラバラに入居せざるを得ない住民たちがコミュニティ再生を図る大きなきっかけとなります。院内演奏会が契機となり離れ離れになっていた住民が再会することに繋がれば震災により住み慣れた街に帰れなくなった住民にとり、前を向いて生きていくために必要なエネルギーを与えることになります。

 

▼資金の使い道

4月22日(土)には南相馬市立総合病院で、また5月12日(金)にはいわき市小名浜ときわ苑でのコンサートも予定しています。更に8月27(日)、28(月)には福島赤十字病院と南相馬市立総合病院でのコンサートを予定しています。

これら奏者やスタッフの交通費、宿泊費、演奏謝礼、それと納品したピアノの調整費用等に使わせて頂きます。ピアノは運搬の過程で調整が必要になる不具合が生じることもあり、その場合は単なる調律でなく修理のための資金も追加で必要になります。

また更にピアノを寄贈される方が出てくれば、その運搬費用にも充当いたします。

 

▼【福島の病院にピアノと音楽を届けたい】プロジェクトを始めるまでの活動

 本プロジェクト実行委員長の三木は東日本大震災、アートの力でコミュニティを再生する為に2014年にピアニストの村田千佳と日本を代表するヴィオラ奏者の川本嘉子と共に岩手県の釜石市にある県立病院にピアノを寄贈して演奏する企画(参照①)を実行しました。その翌2015年は宮城県仙台市における1000人のチェロ演奏会に出演し、その際にチェロ奏者4人で女川町の仮設集会室での演奏会(参照②)も企画実施しました。2016年には本プロジェクトのピアノ寄贈先の一つである福島県南相馬市に出来たばかりの災害公営住宅に「311合奏団」の一員として参加(参照④)し、南相馬市立総合病院の下見(参照⑤)もしてきました。

 

①    県立釜石病院での演奏会:川本嘉子(ヴィオラ)村田千佳(ピアノ)2014

 

 

② 女川町での演奏会

 

③仙台1000チェロリハーサル風景2015

 

 

④南相馬市内の災害公営住宅集会室にて2016

 

 

⑤南相馬市立総合病院の下見 2016 

 これらの活動を通じて、福島県内には他の二県と比べ、津波被害に加えて原発放射線被害が未解決であることを痛感し、これから除染が住んで住民が戻れるようになる今こそ、コミュニティ再生の為にばらばらになった住民が集う病院にピアノを寄贈することでコンサートを開くことが容易になり音楽の力で聴き手の元気が少しでも取り戻せるのでは、という思いからこのプロジェクトは進められています。

 

▼【福島の病院にピアノと音楽を届けたい】プロジェクトで要した費用とこれまでの活動で集めた資金

 当プロジェクトを昨夏始めて以来、これまでにクラウドファンディングを始めとした資金調達により【福島の病院にピアノと音楽を届けたい】実行委員会の口座には最高20万円近い金額まで到達しました。

 以下の3台のピアノを福島県内の病院や老人保健施設にお届する手配がつきました関係で、運搬費と調律費でその額は2017年2月現在、5千円まで減少しております。また、一台が運搬によって不具合が生じた関係で4万3千円必要となることになり、追加で資金を調達する必要性に迫られております。

 

2016年8月31日(水)プレコンサート〈その1〉於:さぽーとぴあ(東京都)    

演奏:松崎敦子(ヴィオラ)、村田千佳(ピアノ) によりクラウドファンディングでパトロン16人から68,000円調達。

 

東京都大田区でのプレコンサートの模様 左から村田千佳、松崎敦子、三木隆二郎

・このコンサート来場者からの紹介で他団体から10万円の寄付を受入れ。

・このコンサートの別の来場者からの紹介で湘南音楽院本校より2台のピアノの寄贈を受け、以下の写真にある木目調のアップライトピアノを福島赤十字病院(福島市)、グランドピアノを介護老人保健施設ときわ苑(いわき市)に、2017年1月12日に搬入済。グランドピアノの鍵盤が上がらないという不具合が発生し見積もりしたところ4万3千円必要と判明。

福島赤十字病院

・プロジェクト・ライジングサンの協力により、福島県南相馬市立総合病院(南相馬市)に2017年4月に搬入手配済み。こちらの調律は病院で持って頂いた。

 

▼実行委員会主要メンバープロフィール

(1)三木隆二郎(実行委員会代表)

1979年から2014年まで第一生命に在籍。資産運用専門家として訳書・著書、国内外での講演多数。

2001年に晴海に再興された第一生命ホールでの公演主催団体として「トリトン・アーツ・ネットワーク(TAN)」というアートNPO法人を設立し地域活動の為に家族と晴海に引越す。コミュニティ活動担当理事として年間約30回のアウトリーチ・プログラムを5年間制作し2009年、第一生命の企業メセナ大賞受賞理由の一つとされる。2011年に大森室内楽愛好会を設立し大森赤十字病院、大田区立福祉施設へのアウトリーチ活動展開。『TANアウトリーチハンドブック』TANアウトリーチハンドブック制作委員会委員長。日本アート・マネジメント学会関東部会役員。(公財)目黒区文化芸術振興財団理事。愛知県立芸術大学「病院アウトリーチ室(仮称)」スーパーヴァイザー(2017年4月より)

 

(2)星梨津子(実行委員会副代表)…「Love for Fukushima」主宰者(浪江町出身)

「Love for Fukushima」https://www.facebook.com/love4fukushima/

東日本大震災の被災地・福島を応援したいということで星が始めた福島支援プロジェクト「Love for Fukushima」は地震・津波・原子力災害・風評被害の四重苦の福島県、特に浜通り地方の被災地や被災者の方々への支援活動をしている。最近は主に浪江町を支援している。

 これまでにファンドレイジングやボランティア活動・様々なプロジェクトを協力団体と推進してきたが、その活動状況のご案内や報告をこれまでに76件のブログでまとめている。(cf:別紙1)

その中で「福島を話そう」というシリーズでLove for Fukushimaでは地震・津波・原発事故によって被災した
福島県の特に浜通り地方の被災地や被災者の方々のために
義援金や支援活動の資金を募る活動をしています。 Love for Fukushimaでは地震・津波・原発事故によって被災した
福島県の特に浜通り地方の被災地や被災者の方々のために
義援金や支援活動の資金を募る活動をしています。地震・津波・原発事故によって被災した地震・津波・原発事故によって被災した福島県の特に浜通り地方の被災地や被災者の方々のために義援金や支援活動の資金を募る活動をしている。

https://www.facebook.com/events/582566488558976/

 

(3)江頭 智秋(実行委員会副代表)…プロジェクトライジングサンの事務局長

プロジェクトライジングサンの事務局長として2014年の2月に郡山から釜石市にある県立釜石病院にピアノを寄贈。ピアノの移送、調律までして据え付けをした。そのことで同年10月末に東京から演奏家(川本嘉子氏、村田千佳氏)が訪問して演奏することが出来た。

プロジェクトライジングサンとは

2011年3月11日、各地に甚大な被害をもたらした東日本大震災の被災地において、同年9月、天平(コンポーザー・ピアニスト)と吉武大地(バリトン歌手)は、有志音楽家と共にボランティアコンサートを開催した。被災各地を訪れながら、二人は「継続的な支援活動にこそ意義があるのではないか」その為には「自分達が出来る支援とは何か」との想いに至った。そこでProject Rising Sunを結成し、2012年3月より東日本大震災復興支援として、『「Charity Concert Rising Sun 」~被災地とピアノで繋がろう~』を開催。「ここに楽器があれば、たくさんの人に音楽を愉しんでもらえる」そんな願いを込めて、コンサートの収益を元に、被災各地の「人々が集う場所」へピアノを寄贈、そして現地での復興支援コンサートを開催させていただいている。

また、2016年4月に発生した熊本地震において、被災地の皆さまに音楽を通じて少しでも気持ちが安らぐことを望み、復興支援コンサートを開催することとした。

音楽というコミュニケーションツールが、被災された方に新たな笑顔や感動が得られるきっかけとなる事がその願いでもある。

2016年10月時点でこれまでにピアノを寄贈したのが13台、修理が1台、復興支援コンサートツアーは延べ32か所で開催している。(cf:別紙2)

 

▼最後に

 今回のプロジェクトについては福島県だけでなく、ドイツ連邦共和国在日ドイツ大使館からも後援を受けています。これは原発問題で国の方針を大転換したドイツ人にとってFUKUSHIMAという言葉は原発被害をもたらした大事故に結びつき、その後の住民の生活にも甚大な影響をもたらしたという事実に最も敏感に反応するのはドイツ国民であり、今も帰還困難になっている福島県民に対して支援の手を差し伸べてくれる可能性の最も高い国民性があると思われるからです。今回のプロジェクトではドイツ国内でも支援者を探していることを申し添えておきます。

 

 

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