東日本大震災が発生した当時、私は自動車整備士になるために専門学校に在籍していました。

当時、テレビから見える被災地の状況は、体育館などに身を寄せ、十分なプライバシーの配慮もされない場所での生活を強いられている状況でした。

避難に自家用車を使用する是非については賛否両論ありますが、被災地域に仮設住宅や、プライバシー、安全な場所が確保されるまでの間は、自家用車の車内という場所はとても心強い安心できる場所だと思います。

暖をとったり、施錠出来て、体を休めることのできる自動車が、もし、故障してしまったら。

被災地域の整備工場も同じように被災している中、十分な設備を整えた整備工場を移動式で提供できたら、どれほどたくさんの人の負担が軽減できるでしょうか。

 

▼はじめにご挨拶

私は自動車整備の専門知識を習得し、現在は国家一級自動車整備士として、働いています。

現在は整備工場ではなく、主に整備された車の完成検査を行う機関で働いています。

これまでも自動車整備に携わり、自分なりの知識や技術で、困っている人の支援ができればと思い、クラウドファンディングを起案しました。

 

▼このプロジェクトで実現したいこと

被災初期段階において、被災地域に向かい、移動式整備工場を各避難場所周辺で設営します。

そのための基盤となる車両の購入費用、活動資金のご支援をお願いします。

 

▼プロジェクトをやろうと思った理由

被災時には自家用車に頼る傾向がみられ、先日の熊本地震の際も、車内で過ごす人がテレビなどで多く取り上げられていたと思います。


その理由は、
・プライバシーが守られる唯一の場所であること
・暖をとることができること
・携帯電話などの電源を確保できること
などがあげられると思います。

しかし、震災時直前にメンテナンスされた車でなければ、もし、バッテリーが弱っていたら。
突然エンジンが不調になってしまったら。


被災者は自家用車のエンジンに命を預けているような状態と言えます。
車中泊中に、エンジンが不調になれば、そのまま一酸化炭素中毒死なども発生してしまうかもしれません。
地域の整備工場も機能しない中、十分な整備環境を提供できるサービスカーを製作・活動したいと思いました。

▼これまでの活動

東日本大震災発生時には、被災地域で使用してもらえるように、全国各地から無償提供された中古車を、無償で整備して、被災地に送り込むボランティアに参加していました。

また、今回の活動に必要になる工具類、ジャッキ、発電機、コンプレッサーなどを数年前から少しずつ揃えて、ようやく、一通りの整備作業ができるようになりました。

工具類で計500kg、必要最低限の種類の油脂類も取り揃え、幅広い車種の整備ができるよう約300万円分の設備を揃えました。

▼資金の使い道

主に活動のベースとなる車両の購入費用に充てます。

かなり重量のある工具類の運搬や、部品の収納が必要で、乗用車を改造して積載を試みましたが、重すぎて自動車が耐えられませんでした。また、活動中の自分の生活スペースを確保するためにも、マイクロバスを改造して作業車を製作します。

また、余剰のご支援金については、現地での長時間の活動に必要な資金に充当させていただきます。

▼リターンについて

基本的にはボランティアに賛同してくださる方を募集しますので、リターンについては記載以上の物は望めませんが、現地での作業などをSNSなどに掲載して、ご報告させて頂こうと思います。

▼最後に

被災された方が、少しでも不自由しないように、私にできる私なりの方法でボランティア活動させていただく、お手伝いをぜひお願いします。

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