こんにちは、飛騨高山ジャズフェスティバル実行委員会です!

わたしたちは、2020年5月23日に開催する「飛騨高山ジャズフェスティバル(以降、飛騨ジャズ)」を、これからも「ちょうどいい規模」で持続するフェスにしようと、初めてクラウドファンディングにチャレンジすることにしました。

これまでの収支はやや赤字。関係者の間で「徳を積む事業」と呼ばれるフェスからそろそろ脱却し、ゆっくりと飛騨の音楽文化を発酵させたいと思っています。

このページでは、わたしたちが実現したい景色についてお伝えしたいと思います!

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飛騨高山ジャズフェスティバル2020 実施概要

▼ 日時 2020年5月23日(土) 12:00 - 23:00
▼ 場所:飛騨の里
▼ 出演:Reiko Yamamoto The Square Pyramid / バンバンバザール / Saigenji / 渡辺俊美 & THE ZOOT16 / STEREO CHAMP / akiko / スガダイロー / nutsman / NAGAN SERVER ...and more!
▼web:https://hidatakayama-jazz.com/
▼sns:@hidajazz
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▶︎ わたしたちについて

わたしたちは、飛騨高山で音楽イベントの企画をしている有志のメンバーで、2018年に「飛騨高山ジャズフェスティバル」をスタートさせました。

運営メンバーは、久田(料理屋)、白石(編集者)、山際(美容師)、柿崎(大工)、中谷(製粉製麺)の飛騨在住の5名で、初年度の2018年に法人を設立し、それぞれからの出資金と金融機関からの融資を元手に運営をしています。

国内に多くのフェスがあるなかで、飛騨においてフェスを続ける大きな原動力になっているのが「地元とつくる」ということです。

一般的なフェスの開催時には、オーガナイザー、設営業者、運営スタッフ、スポンサーなど大勢の人が関わってきます。
いつもとちがう特別なハレのイベントとして、ふだん来ないようなお客さんが来たりして、数日間まちを鮮やかに彩り賑わせてくれます。浮き足立ってしまう高揚感と非日常を感じられる空間に、きっと多くの人は感動するのだと思います。

でも、規模が大きくなるにしがたって、多くの事業者さんが「地域外」からやってくることで成り立つようになってきます。

たくさんのお客さんがきてフェスの拡大を続けると、それを支えるために全国から選りすぐりの出店者が集まり、会場に華を添える大型の装飾は増え、ビッグネームのアーティストが集まりエンターテイメント性が高まっていきます。
フェス黎明期からこうしたことを繰り返して、日本のフェスカルチャーは成熟していったはず。それはまぎれもなく、文化をつくってきたのだと思います。

でも、飛騨で開催するにあたって本当にそれでいいのかな、と自分たちが見たい景色を考えました。

わたしたちが目指すのは、「地元とつくる、ちょうどいいサイズのジャズフェス」です。

▶︎ 会場について

飛騨ジャズの会場となる「飛騨の里」は、重要文化財の合掌造りが並ぶ野外ミュージアム。
世界遺産の白川郷をはじめ、飛騨地域には伝統的な合掌造りの古民家が残っています。

「飛騨の里」はそんな大型古民家を移築し集結させた施設で、いまは高山市の指定管理施設として運営されています。
重要文化財となっている建物が多数存在する施設なので、お酒もフードも出るようなイベントは管理側からすれば肝を冷やす出来事が起こるかもしれません。

それでも、わたしたちが企画の相談に行ったときに「どうせやるなら、施設の営業終了後に思い切りやってみなさい」と快諾いただき、2018年は手探りでフェスがスタートしました。

1回目は14時〜26時と深夜まで駆け抜けた開催で、お客さんのほとんどが地元の方でした。
2回目になると、東京や大阪など都市部の方や外国人旅行者にも認知していただき、1600名を超える方々にご来場いただきました。

飛騨の里は、ぐるっと歩いてまわれるコンパクトなサイズ。
その中に、築200年を超える古民家ステージを2つ、屋外特設ステージを2つ、合計4ステージを設営します。
4ステージで交互にライブが組まれるため、オープンからクローズまでずっと踊り通すことも可能ですし、銭湯に行ったり一杯ひっかけにいったん会場外に出て、また夜に戻ってくるなんてこともできます。

そして、実は会場内の装飾は、美容師、設計士、茅葺職人、大工、設備屋さん…と飛騨の職人たちが集結し、イベントの数ヶ月前から準備を進めています。
ふだんは一緒にお酒を飲んだりするくらいですが、フェスの数ヶ月前からチームを組んで、ときには職人気質のこだわりから意見のぶつかり合いにもなります。それでも同じ目的に向かって数ヶ月走り続けて、フェスが終わったらその日のうちに徹夜で撤収する、ということを続けてきました。

スタッフだけでも100名を超えますが、ふだんからよく知っている人たちだから、同じ景色を想像できているはず!と、ほぼ全てを任せて会場設営を進めていきます。


また、フェスを盛り上げるフードブースには飛騨高山の名店が軒を連ねます。
地元ののんべえ行きつけの居酒屋ストリートからの出店も多いので、飛騨でよく注文されるおつまみや日本酒を出してもらったり、お店の自慢の一品が出たりと、今年も充実したフードエリアが登場予定です!

ローカルフードと飛騨の日本酒を手に、少しステージから離れたところからでも音楽を楽しめるので、昨年は家族でのんびり参加という方も多く来てくれました。

飛騨には美しい文化も豊かな自然もある。
暮らしていくには必要十分で、幸せを感じられるまちです。

「自分たちが好きな場所で、いい音楽を聴けたら最高だなぁ!」というシンプルなことを突きつめて考えて、今年もそれをやってくるお客さんに還元したいと思っています。

運営は、ほぼ100%が飛騨出身か飛騨にゆかりのある方々。
会場にゴミが落ちていないのも、酔っ払いが暴れてないのも、スタッフの皆さんが裏で支えてくれているおかげです。こういった見えない部分をきちんと整備して、安心して楽しんでいけるフェスをつくっていきたいと思っています。

▶︎ 今回の資金について

今回、CAMPFIREを通じてご支援頂いた資金の使い道についてお伝えします。

飛騨ジャズは、総予算は約1300万円で行っている事業です。
毎年300万円を金融機関に融資をお願いし、100万円ほどの協賛金をいただき、
残りはチケット売上、当日の飲食物販売上などでまかなっています。

利益を大きく生み出す事業ではなく、前回までの2回の収支は派手にこけなかったものの赤字。出資しているわたしたちの持ち出しになるので、弊社では「徳を積む事業」と呼ばれています。

そして、たくさんのスタッフがサポートしてくれていますが、きちんとお支払いしたいな…と感じる場面もあり、支援を募らせていただければと思っています。

予算内訳は、以下の通りです。
今回の支援金は、当日運営費として地域事業者さんへのお支払いに当てる予定です。

会場設営費:350万
出演者経費:550万
広告費:150万
当日運営費:230万円
消耗品費など雑費:20万円
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予算合計:1300万円

このフェスは、きっとこれからも大きくなっていくことはありません。だいたい毎年このくらいの収支で、ちょうどいい規模で、長く続けていきたいと思っています。

わたしたちだけでビッグネームのアーティストを呼ぶことはできませんが、同じようなコンセプトのフェスが各地にあれば連携してツアーを組むことができるかもしれません。

日本にはたくさんいい場所があり、飛騨でつくっている景色は他の地域でも見られるはず。
小さなまちでも、音楽文化がある場所が増えていく。そんな未来を夢見ています。

飛騨の人たちには、いい音楽体験を。
遊びに来てくれる人たちには、飛騨の成熟文化的価値を。
何よりも、このフェスが地域に根付いて長く続いていくように、文化を壊さずに今年の開催まで動いていきたいと思います!

リターン設定として、今年は、一般早割チケットの販売をクラウドファンディングを通して行っています。
チケットサイトでの購入と比べて、かなーーーりお得な内容になっていますので、ぜひお早めにどうぞ!

みなさまのご支援、どうぞよろしくお願いいたします!

飛騨高山ジャズフェスティバル実行委員会一同

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