この数年、文化芸術の場で、国際交流の企画が多く取り沙汰されてきました。 多くの国際交流の機会に参加させていただいた中で、一過性の国際交流ではなく、継続的に他国籍のアーティストと成果を積み上げていける場所を作りたい。 第一弾としてアジア5ヶ国のアーティストが舞台芸術の共同制作を行います。

プロジェクト本文

はじめに・ご挨拶

初めまして。
ページをご覧いただきありがとうございます。
ダンサー・振付家の木皮 成(きがわ せい) と申します。

私は10年間、広告やアイドル業界、教育現場まで、
さまざまな場で振付やダンス指導者として仕事をさせていただいてきました。

そして、その傍ら、演劇やコンテンポラリーダンスの舞台芸術の場でも活動をさせていただいております。

私は一過性の交流に留まらない、継続性のある多国籍カンパニープロジェクトを立ち上げたいと考えています。

その第一弾と致しまして、
今回はマレーシア、中国、フィリピン、韓国から同世代のダンサー・俳優・演出家・脚本家・振付家のアーティストに協力していただき、アジア5ヶ国のアーティストと日本で新しいパフォーミングアーツのコラボレーション作品を上演したいと考えています。

2020年の以降の日本の未来を考えるタイミングだからこそ、自主企画でパフォーミングアーツを通した文化交流に本気で取り組むことに大きな価値があると考えています。 

ぜひご支援願えればと、本クラウドファンディングを立ち上げました。
よろしくお願い致します!


※分量もあるので太字のところだけ捉えてもらえれば、伝わるように務めました。

「継続性のある多国籍カンパニー」とは?

一過性の国際事業ではなく、集まったメンバーとの10年以上の単位の継続性を意識し、活動を目指すような場を作りたいと考えています。
実は舞台芸術における国際事業多くは、クリエイションの期間に集まり、公演事業が一度 終了すると、次回の共同制作の目処がたたず、継続的な関係継続の実現が難しいのが現状です。

そんな一時的なチームになってしまい易い舞台芸術の国際事業に対して、私たちは多国籍でありながら、積み上げた価値観を蓄積することができる舞台芸術のカンパニーを作るべきだと考えました。 

これが私たちの考える「継続性のある多国籍カンパニー」の定義であり、その先がけとして賛同してくれた他の国のアーティストとともに公演を行うプロジェクトを立ち上げました。  


継続性のある多国籍カンパニー
を作りたい理由

~ 国際交流企画に参加した自分 ~

この数年間、文化芸術の場では、国際交流の企画が多く取り沙汰されてきました。
私も、関東圏で開催されていた多くの国際芸術祭に参加させていただいたアーティストの一人です。
その中で、他文化の共存の考え方や、他国の舞台芸術の情報の交換など、本当に多くのことを学ばせていただきました。

同じ立場のアーティスト同士の国際交流の場に参加したことは、とても素晴らしく私の舞台芸術の考え方を大きく支える体験としてとても心に残っています。とても参加してよかったと思っています。

特に国際共同制作で出会えた国外のアーティストとプロジェクトの成果を上げた後、最後に交わす言葉は必ず、See You Again!でした。

▲交流企画で出会ったマレーシア・フィリピン・インドネシアのアーティスト達

~ 参加して見えた大きな課題 ~

しかし、昨年、プライベートでフィリピンを訪れた際、
日本で共に共同制作事業に参加をしたマニラのアーティストの公演を観劇することができました。
もちろん、アーティスト達とも再会することができました。

作品もとても素晴らしかったのですが、
やはり再会して話すのは「次はいつ一緒に作品を作ることができるだろうか」「こういうアイディアもあるから実現したい」いろいろ話は膨らみます。

しかし、
実際にはその実現の目処は立っていません。
私たちは最初に日本であった時から5年が経過していました。

国際芸術祭という公共事業の場で出会ったアーティストが、再び共同制作を行う場所がないのが現状です。

▲フィリピンのマニラにて再会したフィリピンのパフォーミングアーツの仲間たち

~ 国際交流のは積み上がらない ~

せっかく、繋がりも公演実績もあるのに、舞台芸術の上演に実際に至るには、資金面の問題は大きいのです。

しかし、そうした活動を援助する助成金も、大きな実績のない個人の自主 制作にはほとんど適用されません。 税金や公益財団の資金を元にしたものが多く、一団体や一個人が継続的に使うことが難しいのが日本の現状です。 

ただ、助成金や支援金を伴う、国際交流の企画のほとんどは一過性の交流で終わってしまうものであり、アーティストが国際共同制作の成果をあげても、その成果を継続的に利用ができる機関が東京にはほとんどないのです。

そこで私が思ったのは、
アーティストに必要なのは、「交流の場」ではなく、「国際化された場」なのではないかということでした。

国際化された場を考えるために

私は、2010年から2017年の間、
東京芸術祭実行委員会が主催するAPAF-アジア舞台芸術祭(現在はアジア舞台芸術人材育成部門)というアジア各都市のアーティストが国際共同制作の発表と交流を行うフェスティバルに志願し、様々なセクションで、国際交流の場に関わっていました

私の参加してきた8年間で、 APAFでは様々な新たな芸術的な取り組みや、革新的な相互作用が次々と産まれたように思います。
しかし、長期間携わり続けることができたのはごく僅かな人数だったのです。

APAF–アジア舞台芸術人材育成部門のアーカイブ http://butai.asia/ja/archive/

▲訪日外国人、在留外国人は年々増加し、オリンピック時期である7月には最多に

今や日本には、様々な国籍の人間が日常的に暮らしています。

芸術を担う、劇団やダンスカンパニーが日本人だけといったドメスティックな集団にこだわる必要性はないのだと考えています。

今の日本においては芸術のシーンよりもコンビニエンスストアの方がよっぽど国際化された場所になってしまったのかも知れません。

ここで真剣に日本での集団というものを見つめなおすことで、私たちが世界とどう向き合うことができるのかをアピールすることのできる最大のチャンスだと思うのです。 

2020年に多くの外国人が日本にいる中で国際化された場というものが普遍的になることは当たり前のことです。
ですが、実は芸術こそが、自由に国際交流をすることのハードルが非常に高いのです。


「継続性のある多国籍カンパニー」が
目指すもの

ながくなってしまいましたが、
一過性の国際交流ではなく多国籍で生まれた価値観を継続的に蓄積をする場所が必要だと考えた私は世界のアーティストとともに活動するべくきだと考え、

その第一弾として、

東京で公演を行いたい 

 のです。

そのため、今回の企画は、助成金に頼らない自団体の運営で、自主公演という自由さが担保された形態である必要があります。 

だから今回の公演は、

東京で自主公演を行いたい

のです。

この考えに賛同してくれた国内外のアジア5カ国のアーティストとともに

「東京で自主公演でアジア5カ国の国際共同制作作品の上演を行いたい」

のです。

日本に外国人の多いこのタイミングに、今回の試みを成功させることができれば、舞台芸術の新しいモデルケースができます
これは日本の芸術のみならず、日本人がこれからの世界の人々とどう関わっていくのかの縮図になります。
私たちは公共性よりも共存性の高い場所を提供できる企画を作って行きたいと考えています。

これから様々なナショナリティの持つアーティストとコラボレーションを繰り広げることで、より相互理解のし合える世界を舞台芸術から目指していけると考えるからです。 

新しい時代の国際事業は、交流が主流ではなく、共に同じ目標に向かって取り組む仲間であると捉えるのが、次のステップアップをした舞台芸術だと私は信じています。


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「継続性のある多国籍カンパニー」に
賛同してくれたアーティスト

リム・ペイエン(マレーシア/ダンサー・振付家)

マレーシア・サバ州出身。シンガポール ラサール芸術大学ダンス科卒業。2012年以降、Odyssey、John Mead、T.H.E Dance Co.、DPAC Dance Co.、DPAC Dance Co.等、国内外でのダンスカンパニーで踊る。2017年にソロ活動を開始。ポーリーヌ・ロゾレン「パペッツ」(パリ私立劇場)や山田うん「季節のない街」、俳優トーマス・パン(シンガポール)との「You/Me」、日本インドネシアマレーシアの共同制作「Nyanyian Bumi」、「シンギュラリティ」(KYOTO EXPERIMENT 2018)など様々なコラボレーションを経験。2019年、Rainforest Fringe Fest(マレーシア クチン)、Georgetown Festival(ペナン マレーシア)、Goyang Karawang International(インドネシア)とTari International Festival(クアラルンプール)などの国際フェスに招聘される。

彼女はインドネシアのダンスフェスで出会い、最初にコラボレーションをしたいと言ってくれた人です。
このプロジェクトは彼女が声をかけてくれなかったら動き出さなかったと思います。
非常に力強い表現で人を魅了する才気あふれるダンサーです。

楊 煉(中国/俳優・ダンサー)

中国 湖南省 長沙市の出身。10歳から8年間、ラテンダンサーとして活動。
2009年ラテンダンス湖南省14才級にて優勝する。その後、ストリートダンサーに転身。現在、俳優、ダンサーとして日本で活動。
2018年、東京演劇大学連盟第六期共同制作「方円の恍惚」with 中国 中央戯劇学院 出演
2020年、wechat online dance battle Locking side ベスト4
東海林毅監督作「ホモショーシャルダンス」や小暮隆生監督作 インド×日本共同製作映画「IND on the Run」などの映画でもダンサーとして出演している。


彼は日本在住の俳優ダンサーで、私とは2回ほど仕事をした経験があって今回、相談しました。
ダンサーとして豊かな表現力と様々なスキルを持つ、非常に能力の高いプレイヤーです。

ネッサ・ロケ(フィリピン/俳優・ドラマトゥルグ)

俳優、劇作家、ドラマトゥルグ、演劇講師。フィリピン、インドネシア、タイの農村部での芸術と科学の活動をするアーティストと研究者のコミュニティである Prod Jx を共同設立。
2016年、フィリピンでの創作を支援するカルナバルフェスティバル プラットフォームを共同キュレーション。2018年、アメリカ文学におけるドラマトゥルグ機関(LMDA) にてHonorable Mention-Elliott Hayes賞受賞。 東京芸術大学国費外国人留研究奨学生。


彼女は昨年のAPAFに参加していたフィリピンの俳優に紹介していただきました。
東京芸術大学入学に向け、現在日本語を勉強しています。
舞台芸術を、芸術・教育・コミュニティと多角的に捉えることのできる稀有なアーティストです。

キム・ヒジン(韓国/劇作家・演出家)

劇作家、演出家、劇団膝主宰。日本大学大学院芸術学研究科卒業。2015年韓国芸術総合学校主催の第3回青少年戯曲フェスティバルにて作品「ボット」(bot)で大賞を受賞。ソウル演劇センター、国立劇団の戯曲ショーケースのアーティスト1人として活動。不条理劇研究、不条理をめぐる創作を多く行う。

彼女は日本で、別役実に魅了され、不条理劇の研究過程を修了した、劇作家、演出家です。
日本語と韓国語の同音異義演劇など、挑戦的な不条理劇を書く才気溢れる人です。

木皮成(日本/振付師・映像作家)振付家・映像作家。DE PAY`S MAN主宰。演劇・映像・アイドル等、アートシーンを商業シーンのフィールドを問わず振付師として活動。2010-2017年にかけてアジア舞台芸術人材育成部門(APAF)に関わり、アジアのアーティストとの交流を積極的に行う。これまでにク・ヨンシム(ソウル)、ソ・ヒョンソク(ソウル)、ワン・チョン(北京)、アイダ・レザ(マレーシア)、シュー・バン・ルーン(ハノイ)、ピチェ・クランチェン(バンコク)等のアーティストのクリエイションに参加。2015年には約一年間、カンボジア・シェムリアップに滞在、Cambodia Stars Academyの講師を務め、カンボジア初のプロダンサーを育成。2019年、Goyang Karawang International(インドネシア)に招聘される。2020年公開のインド×日本共同製作映画「IND on the Run」にて主演を務める。多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科 非常勤講師。地域ワークショップも多数。MVディレクターとしての顔も持つ。

最後に私のプロフィールです。


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ファンディングの概要

資金の使い道

今回のプロジェクトに必要な150万円のうち100万円をクラウドファンディングで募らせていただきます。後の50万円は、木皮個人の貯金を使用して公演費にあてる予定です。
費用:約150万円(国外アーテイストの招聘資金:航空券・移動費35万円、滞在費(リハーサル期間3週間分)50万円、保険10万円、ビザ5万円、その他予防接種・備品など7万円/公演費40万)


作品について

現在、各アーティストとやり取りをしている中で、お互いの共通に認識ができるものをテーマにするのが良いのではないかとプロジェクトは進んでいます。
そこで私たちはどの国の人も共通に認識している「月」をテーマにしたいというところまで来ました。

クリエーションの段階でテーマは変わるかも知れません。


プロジェクト概要

継続性のある他国籍カンパニープロジェクト
DE PAY`S MAN 5カ国国際共同制作公演「MOON CHILD(仮)」

参加アーティスト
リム・ペイエン(マレーシア/ダンサー・振付家)
楊 煉(中国/俳優・ダンサー)
ネッサ・ロケ(フィリピン/俳優・ドラマトゥルグ)
キム・ヒジン(韓国/劇作家・演出家)
木皮 成(日本/振付家・映像作家)                           他

劇場使用期間
2020年6月1日(月)~6月7日(日)
本番① 6月3日(水) 19:30
本番② 6月4日(木) 19:30
本番③ 6月5日(金) 19:30
本番④ 6月6日(土) 14:00 / 本番⑤ 6月6日(土) 18:00
本番⑥ 6月7日(日) 13:00 / 本番⑦ 6月7日(日) 17:00
全七回公演 予定

上演時間
75min 予定

劇場
BUoY
〒120-0036 東京都足立区千住仲町49-11
東京メトロ千代田線・日比谷線 / JR常磐線 / 東武スカイツリーライン 「北千住」駅出口1より徒歩6分、西口より徒歩8分


リターンについて

協力して頂いたみなさんに少しでも感謝の心が伝わるよう、心を込めてご用意致します。
※ 詳細はリターン欄をご覧下さい


実施スケジュール

プレリハーサル期間 2020年3月28日(土)~4月5日(日)
本リハーサル期間 2020年5月7日(木)~5月31日(日)
劇場使用期間 2020年6月1日(月)~6月7日(日)

公演後も支援してくださった中で、公演を観られない人のためにレポートの送付や、記録映像やノート、そして報告会なども随時実施する予定です。

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私(木皮 成)がこのプロジェクトに至った背景

当時、私が参加していた、APAFのフェスティバルディレクターを務めていた演出家の宮城聰さんの言葉が私の中で強く残っています。

アジアの人々は近いから似ている。共通の部分が多いからこそより違いがわかる。
アジア人同士の違いを認識しながら、創作を共にしてしまえば、仲間になる。
一緒に作品を作った事実が国同士の争いを無くす可能性が大いにある。

私は2015年にカンボジアでダンス講師をしていました

「内戦で壊されてしまったカンボジア文化を芸能分野で活躍できる人材を育てることで、支援する。」
私は2015年の1年間、世界活躍できるクリエイターを育てる目的とするプロジェクトに参加していました。初めての海外生活をダンスを通して、現地の人々と出会えたことは、私の人生観を大きく変えることなりました。
当時参加していたCambodia Stars Acadmyで製作をしたミュージックビデオはこちらのチャンネルにまとまっていますので、ぜひご覧ください。

CSA Talent Agency : https://www.youtube.com/channel/UCLENV5cBYQ8dBoGlQmpO51A

それまで日本を出て生活をしたことがなかった私にとって、カンボジアの文化を作ることができる人材とはどういう人か=「アイデンティティとは何か」を考え続ける日々は人生の大きな経験となりました

帰国後、私は多摩美術大学で非常勤講師を務めながら、地域向けのワークショップを開催しております。また、DE PAY'S MAN(デペイズマン)という自身の作品を発表するユニットを立ち上げ、定期的に作品を発表しています。


▲2016年から2019年までの作品です。

活動拠点を日本に戻してからはより、外国の方とコラボレーションさせていただく機会が増えました。

▲CMディレクターとして有名な小暮隆生監督のインド×日本のコラボレーション映画「IND on the RUN」にて俳優として主演を務めさせていただきました。

▲インドネシア最大のダンスフェスティバルで作品を上演させていただきました。


最後に

今回のプロジェクトは、私の2010年からの活動から続いている大きな旅のようなものです。
世界の舞台芸術に向けた可能性をどうか実現させてください。
ご支援よろしくお願いします!


このプロジェクトの問題報告やご取材はこちらよりお問い合わせください