はじめに・ご挨拶
はじめまして、ニンゲン5人と犬1匹、猫4匹家族で、東京都多摩地区在住の河上と申します
ボランティアで不定期に保護猫さんを預かっています
保護施設から、生後2ヶ月の頃から預りをして、その後うちの家族に迎え入れた、現在6ヶ月になる「ナナメくん」が、2/21(金)にFIPと診断されました
保護猫活動、特に子猫を預かるボランティアをしていると、この「FIP」という病は逃れられない、一番恐れられている病気である、ということは知っていました
しかし、現在新薬「MUTIAN」によりたくさんの命が繋がっているらしいという情報をききました
飼い猫に高額な治療費をかけることに葛藤はありましたが、つい1週間前にはピンピンしていた、大事な家族の一員であるナナメくんが、突然元気を失い、今目の前で苦しんでいる、食べられずどんどん弱っていく…というのを目の当たりにしていると助かる可能性のある治療薬があるならば試したい、、、と相当悩みに悩んで、家族と話し合いしました
そして何とか手を尽くしもう一度ナナメくんに元気になってほしい、との思いが家族で一致し、出来る限りの治療をしてあげることにしました
ナナメくんがうちに来るきっかけになった、保護猫施設さんにも、様々なご相談ご協力頂いて感謝しかありません
我が家の一存で決めた高額治療ではありますが、治療薬が高価で治療が長期にわたるため、出来れば皆さんにご支援をいただけないか…と、この場を借りて呼びかけをさせて頂く事にしました
このプロジェクトで実現したいこと
FIPは致死率ほぼ100%と言われる恐ろしい病気です
進行がとても早く、確定診断後の平均余命は7~10日と言われていて、日本での治療方法は無く、回復は絶望的です
原因は、ほとんどの猫の体内にいる「猫コロナウィルス」が、ある日突然変異を起こし、悪性の強いFIPウィルスになり発症します
症状にはウェットとドライの2種類があり、ナナメくんはドライタイプと診断されました
ドライタイプの症状は、持続的な発熱と、食欲不振で体重が減少していきます
脳内で炎症が起き、歩く事が難しくなったり、手足や顔面に麻痺が出ます
内臓が慢性的に炎症を起こし、肝臓・腎臓・脳・眼・腸などに腫瘍ができて、てんかん発作、腎不全、肝不全、消化器症状などを引き起こします
幸い、ウェットタイプに比べて進行がやや遅いですが、いつ神経症状(脳内の炎症)が出るか分からない状態です
日本での治療方法は無いとされているのですが、一つだけ高い効果を発揮すると言われている薬、日本では未承認の「MUTIAN(ムティアン)」という新薬がFIPに対して大変有効で、投与後は生存率80%に上るそうです
ただ、輸入品の為、保険適用外で非常に高価な薬になります
皆さまの暖かいご支援ご協力を、どうかお願いできませんでしょうか
プロジェクトをやろうと思った理由
数日前から、食欲がなく元気がなくなっており、体重も減少してきました。便に粘液のようなものがでたり、食べさせたものを戻したりし出したので、2020年2月20日にかかりつけの動物病院へ行きました
熱が高熱であるのと、便検査で芽胞菌という腸内のバランスが崩れたら増えてしまう菌がたくさん見つかりました
点滴で芽胞菌対策の抗生剤、ビタミン、解熱剤、下痢止め、吐き気止めなどをしてもらい、これで翌日まで熱が下がらなければ血液検査をしましょうとなりました
点滴をしたのに状態は改善せず、食欲元気はないまま、翌日2/21に再診しました
解熱剤を入れたのにも関わらず、熱が40度を超えているのは良くない傾向である、とのことで血液検査を行いました
結果は、
「ヘマトクリット値」初め赤血球が低値で、貧血である
「TP総蛋白」「グロブリン」が高値、グロブリン値が高い、というのはFIPの特徴
「総ビリルビン」高値に向かっている→黄疸傾向が進んでいる
エコーもとっていただきました
腹水はない。写るはずのない腎臓の血管がはっきり確認出来る→腎臓に炎症がおきている
これらを総合的に見て、ほぼ間違いなくFIP(猫伝染性腹膜炎)のドライタイプと仮診断が出ました。
(※ドライタイプは腹水が溜まらない為、細胞の採取による診断となり断定が難しい)
今後の治療方針は、
①対処療法で楽に余命を過ごさせる
②インターフェロンで免疫力を補い、ステロイドで炎症を抑えながら、回復を期待してみる(助からないことが大多数)
③新薬を試してみる
以上の選択肢がある、とお話がありました
診断がおりた日にはインターフェロン点滴にステロイド、解熱剤ビタミンなどを入れてしてもらい、帰宅しました
その日は家に帰ると、少し楽なようで、ごはんを自力で数口食べ、ニャーと可愛い鳴き声を久しぶりにあげてくれ涙がでました
しかし、しばらくするとまたしんどそうにじっとしてしまいました
辛そうなのに、おトイレまでヨロヨロしながら用を足しに行くのも何とも健気で泣けました
そんな姿を見ていると、もう一度元気なナナメくんにどうしても戻してあげたい、との気持ちが強くなりました
③の新薬「MUTIAN」は、かかりつけの病院ではもちろん未承認のため取り扱いはなく、自分で入手しなければなりません
院内で2例新薬による治療を始めている子がいるそうで、協力病院についての情報をもらい問い合わせしてみました
「100mgの錠剤が1錠2500円」
必要量は体重1㎏当たり1錠100㎎なので、ナナメくんは2㎏2錠だが、ドライタイプのため倍量必要だそうです
ドライタイプの確定診断には、体のあちこちから組織を採取して調べる必要があり、負担があるそうです
まず10日投薬してみて、効いてきたらFIP確定ということになる、FIPならば、1日も早く投薬開始をした方がいいとのことで、すぐに開始することにしました
「最初の10日は倍量の400㎎」
ドライタイプは、ウェットに比べて新薬の効果がすぐに出ないそうで、飲み初めても亡くなる子がいる、それも10日以内で亡くなる場合が多いそうです
そのためにも、最初の10日は倍量にするのが望ましいそうです
10日投薬後の成果をみて、300㎎になる予定です
体重の増減によっても飲む錠剤の数も増減しますので、金額も変動します
これを90日間投薬を続けなければなりません
再発の可能性もあり、その時はまた投薬が必要になります
併せて経過観察の血液検査、超音波検査などの費用がかかってきますので、単純計算で恐らく80万円程は掛かりそうです
MUTIANは保険適応外で輸入品となり、とても高価です
まだ未知の治療であるこのような高額な治療をして、いいのだろうか?と散々悩みましたが、今この消えかかっている命を繋ぎ止めたい、助かるかもしれない方法があるのに諦めきれないと、治療を開始することに決めました
治療を始めるならば、早く始めないと、最初の10日で亡くなる子が多い、迷っていたら手遅れというのも、走り始めてしまった理由です
新薬での治療には賛否両論あり、始めた今でも、よかったのか考えてしまうのが正直なところです
でも、開始10日ほどですが、自力でご飯を食べられるまでに体調が回復している姿を見られることには、幸せを感じています
わたしが、このクラウドファンディングを行うことにより、新薬「MUTIAN」でナナメくんが元気に回復していく姿をより多くの方に見てもらい、FIPと診断されて絶望することのないよう、希望の光を与えられたらうれしいです
そして、この新薬が日本でも広まり、少しでも多くの猫さんが助かり、1日でも早く日本でも承認されどこの動物病院でも治療ができるようになりますように、と願っています
これまでの活動と実施スケジュール
2020年2月22日(土)「MUTIAN」協力院へ血液検査の結果を見せ、FIPドライタイプの可能性が濃厚である、そのため確定診断のために10日分処方されました。最初の10日は倍量400㎎が望ましいそうです
容態を見ながら、次回からは300㎎に減らし、残り80日投薬していきます
併せて、インターキャット、ステロイドの飲み薬、貧血改善のサプリメントを頂きました
90日間の投薬終了後に、血液検査超音波検査、さらに30日、60日、90日後の血液検査、超音波検査をして、経過観察をします。
2020年5月20日頃には投薬が終わる予定です
投薬後の様子ですが、少しずつ元気を取り戻してきています
ドライタイプは、ウェットに比べて顕著に回復することはないそうですが、ナナメくんは投薬前とは全然違います
投薬開始5日目の、2/26にはごはんを自力でだいぶ食べ、元気な鳴き声も出してくれるようにまでなっています
2/28に再度血液検査を行いました
まだ正常ではありませんが、すべての数値が、少しずつ良くなっており、熱も平熱でした
この結果、治療薬は予定どおり300㎎になりました
このまま引き続き投薬を頑張って、完治を目指したいです
資金の使い道
集めた支援金はナナメくんの治療に使わせて頂きます
診察費、MUTIAN代金、血液検査、超音波検査代などの検査費用になります
診察の際は経過報告を必ず行い、
どの様に資金を使用したかについて、都度ご報告させて頂きます
リターンについて
今回のために、お手伝いしている保護猫施設さんが協力して下さいました
・ナナメくんのポストカード
・保護猫たちのポストカード
・手作りメモ
・手作りカレンダー・ナナメスペシャルVer.(2020年4月始まり)
・チャリティーグッズ(タオル、ハンカチ、ストラップ)
・手作りバッグ
などを、心ばかりの返礼品としてお返しさせて頂きます。
準備ができ次第、4月以降に順次お届けさせて頂きます。
最後に
ナナメくんは昨年2019年11月20日頃に東京都日野市で保護された3兄妹の男の子です
最初からこわくてもじっと我慢して撫でさせてくれる様な、兄妹の中でもいちばんおとなしい可愛い子です
12月に真菌発症で鼻の頭がはげてしまい、真菌の治療をしてきました
その間ずっとひとりでケージに隔離でした
その後他の兄妹も真菌になったのですが、治るタイミングなど考慮して、2月のはじめに完治と宣言されるまで、部屋は一緒でしたが、ずっとひとりでいました。
完治したため、兄妹と一緒にしたところ1週間ほどで、FIPを発症してしまいました
この病気は、ストレスが一因とも言われているので、このような環境の変化も影響したのではと思っています
真菌治療でずっとケージから出られなくて、出して出してと元気にケージの中から鳴いて呼んでくれていました
やっと晴れて自由になったのに、FIPなんてかわいそうすぎます
何とかもう一度元気になって、走り回ってほしいと思っています
どうか皆さんのご協力をよろしくお願いします
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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