絶滅の危機を救え!最小個体数の「火打山のライチョウ」の未来を守るプロジェクト

キャンプファイヤー ふるさと納税のバッヂ

皆さんは「ニホンライチョウ」を知っていますか?氷河期からの生き残りと言われ、国の天然記念物にも指定されています。そして生育できる環境が激減しており、絶滅危惧種の指定を受けています。妙高市にある妙高戸隠連山国立公園の火打山山頂周辺にはニホンライチョウが生息しており「火打山のライチョウ」と呼ばれ、絶滅の危機を救うべく専門家を含めたチームが調査保護活動を展開しています。今回はライチョウの未来を守るための調査保護活動に対する応援をお願いいたします。

現在の支援総額
1,084,000円
支援者数
191人
募集終了まで残り
終了

現在67%/ 目標金額1,600,000円

67%
このプロジェクトはふるさと納税ポータルサイト「さとふる」に掲載されている、CAMPFIREがサポートしたプロジェクトです

※このプロジェクトの決済は、さとふるへ移動します。

このプロジェクトは、All-In方式です。
目標金額に関わらず、2019/12/20 23:59:00までに集まった金額がファンディングされます。

このプロジェクトは、2019-10-09に募集を開始し、191人の支援により1,084,000円の資金を集め、2019-12-20に募集を終了しました

プロジェクト本文

実施理由/背景

「10年以内に火打山のライチョウは絶滅する可能性がある」専門家が警鐘を鳴らす。

ライチョウの国内生息地は北アルプスや南アルプスなどの地域に分布しており、そのうち火打山は国内最北限の生息地です。しかも生息数はわずか20羽程度とされており、国内最小の個体群でもあります。
その貴重なライチョウ生息地に今、異変が生じています。信州大学名誉教授の中村浩志さんは地球温暖化などの理由により火打山の餌場が脅かされ、絶滅の可能性があると警鐘を鳴らしています。また、全国各地で甚大な植生被害をもたらしているニホンジカが山頂周辺の高山帯に出現していることが新潟ライチョウ研究会の代表である長野康之さんによって確認されました。ニホンジカによって、餌場が荒らされているとの見方もあるのです。
わずか20羽ほどしか残っていない「火打山のライチョウ」に絶滅の危機が迫っています。今私たちができることは何か・・・私たちはこの問題に向き合わなければいけません。

プロジェクト内容説明

貴重な「火打山のライチョウ」を守るために。

1957年に初めて火打山でライチョウの繁殖が報告されて以降、幾度か調査が実施され、2007年以降は国際自然環境アウトドア専門学校により継続した個体数調査が実施されてきました。2009年には33羽以上のライチョウが確認されるなど、ほぼ30羽程度のライチョウの生息が確認されてきましたが、近年の調査では2012年31羽、2013年25羽、2014年17羽と減少が続き、絶滅が現実味を帯びてきたのです。
そのため、妙高市では2015年から減少要因を明らかにし、効果的な保全対策を推進させるため、ライチョウのなわばり範囲などの生態調査やライチョウを捕食する野生動物、ライチョウの餌となる高山植物を他の野生動物が食べていないかを確認するためのセンサーカメラによる調査を実施しました。すると、キツネやテンの他これまで高山帯では見かけることはなかったニホンジカやイノシシなどの大型哺乳類が稜線上に出現していることが明らかとなったのです。

調査や保護活動はまだまだこれから。今私たちにできることとは。

日本の自然を食べ尽くすと言われるほど、ニホンジカによる食害は全国各地で生態系や農林業に及ぼす深刻な被害をもたらしています。樹皮を食べられた木々が枯れ、森林が衰退することで、そこを棲みかとする多くの動植物に影響を与える例も見られます。植生への影響が深刻な地域は、尾瀬や南アルプスなど日本を代表する国立公園にもおよんでおり、これが妙高戸隠連山国立公園の火打山でも起きたら、そこに棲むライチョウはひとたまりもありません。
現在は侵入初期と考えられており、生息状況としては低密度なため甚大な被害には至っていませんが、生息数が高密度になってからでは取り返しがつきません。侵入初期の今だからこそ早急な対策が求められています。
このように「火打山のライチョウ」は何らかの環境変化が生じた場合、いつ絶滅してもおかしくない状態です。生態についてもまだまだ分からないことが多く、例えば火打山と北アルプスの個体群との交流(行き来)があるか、降雪期の行動範囲なども分かっていません。謎が多いライチョウの生態を解明し、どのような環境がライチョウにとって生息(繁殖)しやすい環境なのか、多くのデータと知見が必要となっています。

目指すところ

愛されるニホンライチョウの未来を守りたい。

日本のライチョウは古来より信仰の対象とされ、高山帯の生態系における象徴的な存在と言えます。野生の鳥類でありながら人を恐れません。古くから高山に棲むライチョウは「神の鳥」として大事に保護されてきました。こうした日本固有の歴史や文化が、愛らしいライチョウを生み、私たちの間近でその愛くるしい姿を見せてくれています。そしてその姿は私たちに自然環境の大切さを教えてくれています。
妙高市ではライチョウを環境保全の象徴とし、専門家や行政、ボランティアの環境サポーターの皆さんが力を結集し、生息エリアの自然環境保全に取り組んでいるところです。
この愛くるしいライチョウの姿をいつまでも登山者の皆さんに見守っていただきたく、ライチョウにふさわしい生息環境や分布状況を明らかにするとともに、関係機関(環境省、林野庁、新潟県等)と連携し、ニホンジカやイノシシの実態把握に努め、ライチョウがいつまでも安心して棲み続けられる環境の保全を目指していきます。

寄付の使い道

受け付けた寄附は、下記の用途に使わせていただきます。
○火打山とその周辺山岳のライチョウ個体群分布状況調査(令和2年度実施)
・調査に必要な機材の購入
・調査に係る人件費
・調査に係る旅費(高谷池ヒュッテ宿泊費)
・調査結果の分析に係る経費
※2千メートルを超える高山帯を広範囲に、しかも長期間調査するには労力と多くの経費が必要になります。皆様のご支援よろしくお願いします。

自治体からのメッセージ

妙高の宝を次世代の子どもたちにつなぎたい!

平成27年3月に私たちが待ち望んでいた「妙高戸隠連山国立公園」が誕生しました。妙高市では「生命地域の創造」をまちづくりの基本理念に掲げ、ライチョウを環境保全のシンボルとし、絶滅を避けるために継続的な保護対策の推進が必要と考えております。
日本におけるライチョウの生息域が限られる中にあって、「火打山のライチョウ」は国立公園の大きな魅力であり、宝であります。先人たちから受け継いだこの宝を、後世に引き継いで行くため、皆さまのお力添えをよろしくお願い申し上げます。
妙高市長 入村 明

新潟ライチョウ研究会代表 長野康之さんよりメッセージ

生きものの保全のための調査は医学検査と同じです。胃がんのステージIと特定できれば外科療法・化学療法・放射線療法などの選択ができます。しかし、原因が特定できなければ効果的な治療はできません。生きものは何も語ってくれないので、何が起きているか知るためには科学的な調査をするしかなく時間もかかります。物言わぬライチョウの声を正確に聞き、減少要因を特定して効果的な保全対策につなげるためにぜひご支援ください。

お礼品について

火打山のライチョウをモチーフにしたライチョウのピンバッチ

火打山に生息するライチョウをモチーフにしたオリジナルピンバッチです。
火打山のライチョウは妙高戸隠連山国立公園の象徴であり、妙高市の自然環境のシンボルです。
ライチョウがいつまでもそこに棲み続け、次世代のこどもたちにも、その愛くるしい姿を見せてくれることを願い、オリジナルのピンバッチを作成しました。

事業スケジュール

令和元年10月~2年3月:効果的な調査手法の検討
令和2年5月~:火打山とその周辺山岳のライチョウ個体群分布状況調査
令和3年以降:具体的な保護対策の実施


※調査の内容や保護対策の内容については、現在行っている調査結果により変わることがあります。

【寄付に関する注意事項】
目標金額に到達しなかった場合の寄付金の返還はございません。
目標金額に到達しなかった場合、お預かりした寄付金は自治体内で使い道を検討し、自治体が取り組む各種の事業に活用させていただきます。
目標金額を超過した寄付金の取扱いについては、各自治体の判断となります。
また、クラウドファンディングの目標金額到達前に、自治体またはさとふるの判断により、寄付の受付を停止する場合があります。あらかじめご了承ください。
お礼品をお受け取りいただける金額以上の寄付であり、且つ、お受け取り辞退のご希望がない場合は、目標金額到達の如何を問わずお礼品をお受け取りいただけます。
サイト上で表示される寄付金額の数値は、入金が確認できた寄付金の合計となりますため、即時反映されるものではないことをご了承ください。
受付終了後に入金が確認できたものについては、受付終了後に数字を更新いたします。

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