東日本大震災から1年、東北の地には、環境、エネルギー、農林水産、ICTなど、様々な分野の科学・技術が導入され、新たなまち創りが始まろうとしています。新しくまちにやってくる科学・技術は、これから東北地域の子どもたちの生活に密接な関わりをもつことになります。リバネスと一般社団法人SAVE TAKATAが運営する東北・教育応援プロジェクトでは、まちの復興を担う様々な企業と協力して、陸前高田市をはじめとする岩手県・宮城県の小学生、中学生、高校生たちを対象に、まち創りに関連する科学・技術を学び、自ら考えるための継続的な教育支援を行います。
その第一歩として、2012年4月28日(土)陸前高田市高田小学校にて、陸前高田市と陸前高田市教育委員会後援のもと『大実験教室展』を開催します。大実験展では、地域の先生方や子どもたちに、まち創りに必要な科学・技術を教育プログラムに落とし込んだ先端科学実験教室を体験していただきます。地域の教育を支える先生や教育関係者の方々に情報とノウハウを提供することで、学校の中でも継続的に教育プログラムを展開し、次代を担う子どもたちと産業をつなぎ、将来的に自分のまちの産業を盛り上げる人材として子どもたちに羽ばたいて欲しいと考えています。
(リバネスのスタッフと一緒に実験中) (初めての実験に興味津々)
プロジェクト発起人より
私は、リバネスで主に教育活動を行っている立花といいます。陸前高田市は私の生まれ故郷です。震災が起きた日、私は東京本社におりましたが、直後から親族と連絡が取れなくなりました。それから1週間、私は電話とパソコンで親族の消息を探し続けましたが、行方はわからないままでした。数ヵ月後、警察からの連絡でやっと居場所を知ることができました。悲しい結果でした。
震災の日から私は、生まれ故郷のために何かをしたいと、思い続けてきました。一時的なものではなく、継続して陸前高田市に関わり、復興・発展するのを見届けたい…。一人で悩んでいたところに、勤務先の仲間たちが力を貸してくれました。そして始まったのがこの「東北・教育応援プロジェクト」です。リバネスが一番得意としている先端科学を活用した教育プロジェクトを最大限活用し、子どもに科学の楽しさを伝え、陸前高田市のまち創りに貢献したいと考えています。大実験教室展は、最低でも5年間、東北の地で年1回ずつ開催をし続けていくことを目標としており、本年度はその第1回目となります。かならず成功させますので、ぜひみなさまのご支援をよろしくお願いいたします。
一般社団法人SAVE TAKATAの想い
SAVE TAKATAは、都内に住む20代~30代の同市出身者約20名が自主的に陸前高田市の支援を始めたのがきっかけとなり設立されました。現在は常勤メンバー4名、非常勤(ボランティア)スタッフ約40名で構成されています。 若手人材が中心となり、震災後の陸前高田市の復興と数十年後を見据えたよりよい街づくりのために活動しています。陸前高田市の未来をつくるのは子どもたちであり、その子どもたちの未来を決めるのは「教育」です。大実験教室展を通じて、子どもたちの未来の可能性を広げていきたいと強く願っています。
SAVE TAKATA http://savetakata.org/
■大実験教室展 イベント詳細
日時:2012年4月28日(土)10時~17時
場所:陸前高田市 高田小学校 体育館
対象:第1部 先生のための体験会 近隣の小中高校教育
第2部 子どものための体験会 近隣の小中高校生
内容:テーマ『まち創りにつながる科学を学校へ』
「太陽電池を作ってみよう!」
LEDライトを使った太陽電池を作り、原理や発電効率について学びます。さらに学校の中で太陽電池を設置する場所を自分たちで設計してみましょう。
「放射性物質吸着やバイオ燃料で注目の微細藻類を探してみよう!」
南三陸町で行なっている、教科書でもおなじみのミドリムシなどの「藻類」の仲間を育て、油を取り出してエネルギーとして利用しようという研究を紹介します。実際に身近な土や水から藻類を培養する方法を皆さんにお教えします。
「私たちの街の天然水を調べよう」
水の「違い」って何だろう?水が生まれる土地と水の性質の違いについて学びます。陸前高田市内の天然水を手に入れ、市販の天然水と比較しながら特徴を調べてみましょう。希望校へ水質調査に必要な検査キットと、検査に必要なプロトコルを提供します。
「東北と関東と関西で金環日食を観測しよう!」
5月21日は25年ぶりに日本で金環日食が観察できる日です。金環日食は月に隠れた太陽の周縁部分がリング状に輝く現象です。東北、関東、関西それぞれの地域で見え方や楽しみ方は異なります。もちろんそれぞれ楽しみことも出来ますが、今回は、関東、関西、東北の学校でそれぞれ日食を観察し、その見え方をお互いに見せ合います。東北、関東、関西の子供たちが交流し、実験結果を共有する取り組みを応援します。
「電子顕微鏡で身近な物や生き物の観察を観察しよう!」
卓上型の外へ持ち運ぶことができる電子顕微鏡と、光学顕微鏡を使って、身の周りのものを観察します。それぞれ、どのような違いがあるのでしょうか。見え方の違いや観察の仕方の違いから、観察する楽しさ、面白さに触れることで、実験や研究の基本である観察実験を体験してみましょう。希望校へ持ち運びできる卓上型電子顕微鏡をお貸しします。
■高田小学校校長先生よりメッセージ
「教員が幅広い知識を得ることで子どもたちにそれを還元する」というのは、とても大切だと思います。教員にいろいろな経験があれば、教科書以外のことを話す「余裕」ができます。それは授業が面白くなる原動力になると思います。
■目標募集金額
大実験教室展運営スタッフ10名分の旅費・交通費
新幹線(東京~一ノ関) 245,400円
レンタカー(一ノ関~陸前高田) 23,940円
宿泊 64,000円
合計 333,340円
■リターンについて
ご支援いただいた皆様には、子どもたちの未来を応援する「東北・教育応援プロジェクト」への参加証明書と、当日参加した子どもたちのメッセージ付きカードをお贈りいたします。
また、陸前高田の市章をモチーフにした、陸前高田のTシャツもご用意しております。
Sサイズ 身丈66身幅49肩幅44袖丈19
Mサイズ 身丈70身幅52肩幅47袖丈20
Lサイズ 身丈74身幅55肩幅50袖丈22
20,000円ご支援いただいた方には、今回のイベントで給食の時間に提供される福幸豚ヒレかつサンドに使用されている豚肉『福幸豚』を2kg分ご用意しております。
・福幸豚の詳細はこちら→ http://fukuyuki.com/
・福幸豚ヒレかつサンドのプレスリリースはこちら→ http://mai-sen.com/new/2012/0411315.html
ぜひ子どもの未来を応援する東北・教育応援プロジェクトの仲間になってください。
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