こんにちは、くも子と申します。今回、虐待を受けた経験から思いついた「二面性」というコンセプトに基づいて、社会問題イラスト化サイト「KUMOism」を立ち上げました。その運用に対してご支援して頂きたくクラウドファンディングを行います。

プロジェクト本文

※今回、家庭の事情や会社の都合、そして風刺画というリスクのある手段であるため本名は控えさせていただきます。

■子どものころ、私に何があったのか

「あんたなんか産まなきゃ良かった。」

10年以上、親からそう言われて育ってきました。父親からは身体的な暴力があり、母親からは精神的な暴力とネグレクトがありました。まるでテレビドラマのような人生を送ってきました。


※父親からの暴力や母親からのネグレクト(無視・放置)

そのため、親にすら愛されなかった自分自身に価値を見出すことができなくなり、自殺に至りましたが、失敗しました。

生き残ってしまったことに気づいてからは簡単に死ねないことを理解し、「どうしたらこの居場所のない社会で生き残れるか」を必死に考え、行動し、とにかく模索してきました。生き残ることを考えると人間は強いものです。

都立普通科高校をやめて、田舎の通信制高校に編入し、親元から離れ、親以外の大人からコミュニケーションの方法をたくさん学び、一方で周りを意識せずに私のことに集中できる時間を作りました。私以外の社会の人たちがどうやって生きて、何を考えているのかを知るために、NPOでボランティア活動を行ったり、会社に入ってとにかくたくさん働いたり、政治や経済、哲学の本を読んだりしました。

そして、そんな沢山の人たちと出会い、沢山のことを知った経験の中で、自然と気づいたことがありました。それは全ての物事には良い面と悪い面が存在し、人によって見方や感じ方が変わるということです。一言でいうならば「二面性」です。虐待によって自己肯定感や、他人への共感能力が弱くなりがちな私だからこその発想でした。

この二面性を意識するまでは、「親に愛されない=絶対不幸」と思っていました。しかし、二面性を意識してからは、子どもから見る虐待と親から見る虐待は違うことが分かったり、「虐待の経験があったからこそ何かできることや分かることがあるはずだ」と思うようになったり、「親に愛されなくても幸せになれる」と分かったり、虐待に対する考え方がガラリと変わりました。


※育児が大変で起きてしまう虐待も多い。児童虐待の二面性の紹介しています。

さらに、全ての物事から良い面を見つけることができるようになり、性格は急激に明るくなりました。他人に対してもその人の良い面を見ることができるようになりました。

虐待をすることは賛成できませんが、しかし虐待を受けた過去を変えることはできません。過去への見方も良い見方と悪い見方がありますが、ずっと過去を否定し続けてもつらくなるだけでした。だから私には過去を肯定して活用するしかありませんでした。

虐待の良い面は、自分にとって様々ですが、一番はこの「二面性」への気づきだったのです。虐待を受けたことが私のアイデンティティとなりました。


■何を解決したいのか、何をしたいのか

私自身の過去や他人の性格に照らした二面性を今度は社会に照らして考えてみました。そうすると革新的なことが分かったのです。

私はお金持ちなら絶対幸せと思っていましたし、顔立ちが良いなら絶対幸せだとも思っていました。なぜなら彼・彼女たちは「勝ち組」と呼ばれていました。しかし、お金持ちや顔立ちの良さの二面性を考えると、そうとも限らないのです。お金持ちでも不幸になれば、顔立ちが良くても不幸になることを発見しました。


※「お金持ちは幸せで、貧しさは不幸」という価値観。経済格差の二面性

さらに分かったことがあります。それは社会に存在する「勝ち組と負け組み」という考え方によって、劣等感を持って不幸を感じてしまう人がとても多いことです

また、「自分の考え方が絶対正しい」と思ってしまうと、その考え方に合わない人のことを全否定してしまう人も多くいました。そのせいでコミュニケーションが破綻し、会社やNPOのミーティングが上手く進まない状況に出くわすことも多々ありました。

つまり、何か特定のことを「絶対正しい・絶対間違っている」と考える価値観が暴力を生んでいることに気づいたのです。

二面性とは全ての物事に良い面と悪い面があるということなので、「もしかしたら自分も相手も完璧じゃなくどこかしら間違っていて、どこかしら正しいかもしれない」という考えがあれば、相手に優しく接することができる人が増えるかもしれません。

そして、私が自分自身に対して二面性を照らしたように、もっと何が本当に幸せなのかを発見できる人も増えるかもしれません。

どんなに大きな社会問題も、どんなに小さな人間関係のトラブルも、個人が優しくなり幸せを感じられなければ、改善するためのアイデアなんて出てきません。

そこで、他人にも自分にも優しくでき、自分で幸せを感じられる人を増やしたいと思うようになりました。


■そのために何をやるのか、なぜお金が必要なのか

優しい人や幸せを感じることができる人を増やすためには、まず第一段階として二面性という考え方を分かりやすく伝えることが大事だと思いました。

なので、大人でも子どもでも、日本人でも外国人でも、みんながすぐに理解できるようイラストで伝えようと考えました。また、多くの人がニュースなどから知って関心を持ちやすい数々の「社会問題」を具体的な事例として伝えることで、二面性をもっと分かりやすく伝えようと考えました(補足的にグラフや文章も入れています)。そして、KUMOismというWebサイトを立ち上げました。


※2014年衆議院選の際に、社会保障の二面性を公開したときには多くの方にご覧いただけました。

社会問題は、立場の違うもの同士の対立です。例えば、戦争やいじめ、職場のハラスメント、家庭内暴力(DV)、そして児童虐待など、賛成はできませんが、否定だけでは無くせない「暴力」がたくさんあります。一方で、価値観の違いや資源の奪い合いなど、それらにはいつも複雑に絡み合う原因が存在します。真っ向から否定するよりも、その原因を理解し一緒に解決策を考えることが大事です。その原因を客観的に整理していこうと思っています。

しかし、イラストを描いたり、テーマごとに調べたりするのはとても時間がかかり、現在の仕事に費やす時間を少しでも減らさないといけません。ただ、今度は給料が少なくなって生活できなくなってしまいます。去年、10記事製作しましたが、貯金がなくなってしまいました。イラストだけでなく、テーマを細部まで調べたり、Webサイトを作ったり、知らない人に広告をうったり、英語版に翻訳したりすることにも時間とお金がかかります。

そのため、今回まず1年分の製作費48万円(12万円は手数料)を集めたいと思っています。仕事をしながら1ヶ月1テーマとりあげ、時間を作ってイラストを描き、テーマを調査し、Web上で公開していきます。(1テーマ40時間で4万円×12テーマ、翻訳費や広告費は仕事の給料から出します。)


■実現させるために何をしてきたのか

この企画は数年前から考えていたので、実現させるために、社会貢献やビジネス、政治活動、専門学校と様々な経験を通して、結果的にたくさんの能力を身につけました。

例えば、論理的思考力、情報の収集と分析、マーケティング、グラフィックデザイン、Webサイト製作、プログラミング、ストーリー制作、会計、チームビルディング、プレゼンテーション、ファシリテーション、政策提言です。

手伝ってもらえる人は1~2人いますが、ただこれら全ての経験のおかげで、私一人で多くの事をこなすことができるため、人件費が少なくて済みます。


■今後どうしていくのか

今回1年分の製作費を頂くことができましたら、1年間は仕事をしながら毎月1テーマ取りあげ、イラストと記事を製作し、定期的に活動資金をご寄付してくださる方を集めます。
※ちなみに寄付に関してはこちらをご参照ください。

1年後、定期的に寄付してくださる方が150人(予定)を超えましたら、現在の仕事を辞めるか減らすかし、記事の製作を月2テーマにします。そして同時に非営利団体として起業します。

その後、以下の95個のテーマ(内容は随時変更する可能性あり)を約3年間かけて製作し、全て完成したら本として出版したいと思っています。

※95か条の論題:これらすべてのテーマを取り上げて二面化します。

その本があれば、95個のテーマの社会問題を論点と一緒に理解することができ、二面性という考え方も広まりやすくなります。

それ以降も定期的に寄付してくださる方がいらっしゃいましたら、もっと具体的な記事にします。例えば毎月の大きなニュースを取り上げて記事を製作します。スポンサーを持たない非営利的な報道機関を目指し、客観的かつ独立公正な報道を行います。またそのテーマや記事ごとにイベントを開催するなどしてコミュニティを作っていきたいと思っています。


■将来何を目指すのか

まずは自分にも他人にも優しくでき、そして自分の基準で幸せを感じることができるポジティブな人を増やします。

そういう意味で、このKUMOismというプロジェクトは、社会や個人の矛盾を受け入れ、人それぞれの幸せの形を受け入れ、全ての人に居場所を作るためのプロジェクトです。


※性別、人種、民族、職業などそれぞれに苦しんでる人がいる。

ただ一方で、全てを肯定するわけでもありません。なぜなら全ての物事は良い面もあれば、悪い面もあるからです。

例えばアメリカでは銃を所持している人がたくさんいますが、これは防犯にとても役に立ちます。しかし、一方で犯罪者が銃を使用しやすくなってしまいます。もちろん使う人の問題も大きいですが、使うことができる問題も大きいです。


黒人犯罪防止の二面性で、警官の銃使用について紹介しました。

つまりこの場合、銃規制に反対するか賛成するかを問われたときに、自分の行動に悪い面が存在することを認識し対処すること=「責任」が求められることになります。

もし銃使用を賛成すれば防犯ができるが犯罪が増え、反対すれば犯罪は減り防犯しづらくなります。(もちろん銃使用が認められてる地域で犯罪が少ないところもあるので一概には言えません。)

責任を理解するから失敗しないように対策し予防できますし、事前に対策方法を考えておけば失敗してもすぐにそこから回復することができます。

悪い面ばかりを取り上げて行動できなくなったり、失敗した人をとにかく責め立てるよりも、良い面を最大限活かし、悪い面を最小限に抑えるということ。私はこれを「明るい責任」だと思っています。

そういう意味で、完璧な幸せなんて無いのかもしれません。

自分自身の現状がすでに幸せだと気づくこともいいですし(例えば自由な働き方が認められていること)、それでも現状に満足できなければ改善するための行動をとればいいのです(例えば転職して給料アップ)。しかし、そのどちらにも責任が伴います。

また、悪い面というのは色んな原因が絡み合って構造的になっていることが多いです。蜘蛛の網のように複雑で、雲のように形を自由に変える曖昧な、一面的に良い悪いを決めることができない「構造」をとらえるのが、KUMOismの役割です。

長い歴史の中で色んな環境の変化があり、これからの将来も様々な変化があるかもしれません。しかし、物質的に豊かになった現代でも幸せになれない人は数多く存在します。

もちろん豊かで便利な環境も大事ですが、幸せの形は人それぞれなので、どうしたら自分と他人が幸せになれるか、それを目指すことが一番大事なことです

それでは是非ともご支援宜しくお願いいたします。

 

 【以下、リターンの紹介・説明】

- 95か条の論題への投票権、および選定基準

初めに製作する12テーマの中で、優先的に取り上げほしいテーマをお選びください。選定基準は投票数の多い順になりますが、万が一、同投票数になったりした場合はKUMOism運営側で調整いたします。

- ポストカード / A4冊子 / ポスター / アクリルマウントのイメージ画像

誠に申し訳有りませんが、まだこれらは印刷しておりませんのでイメージ画像はございません。アクリルマウント加工についてはこちらのWebサイトよりご参考ください。

- 30万円のリターン「サイン入りA1アクリルマウント加工」について

こちらは先着順で6種類の作品の中からお選びすることができます。6種類とは経済格差の二面性のどちらか、テロリズムの二面性のどちらか、選択方法の二面性のどちらかになります。(以下URL)

経済格差の二面性 http://kumoism.net/4/4_1_ja.php
テロリズムの二面性 http://kumoism.net/4/4_2_ja.php
選択方法の二面性 http://kumoism.net/4/4_3_ja.php

なお、今後も違うテーマでA1サイズを作成しますが、今回の6種類は各1枚ずつしか将来含めて用意しませんので大変貴重なものとなります。

 

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