Dreams within a Dream

ご挨拶

 初めまして。貴舟塔子と申します。

 この度は数あるプロジェクトの中から私のプロジェクトにご興味を頂き、誠にありがとうございます。

 私は解離性同一性障害、ナルコレプシー(日中いきなり眠ってしまう病気)、レム睡眠行動障害(本来体が動かないレム睡眠中にも体が動いてしまう病気)、脳血管奇形などといった複数の精神神経系の疾患に罹患しております。解離性同一性障害とは、かつて多重人格と呼ばれていた精神疾患です。

 同じ解離性障害に罹患している患者でも、症状は人によって千差万別で、うつ病のようでもあり、双極性障害のようでもあり、てんかんのようでもあり、注意欠陥障害・多動性障害のようでもあり、認知症のようでもあり、統合失調症のようでもあります。
 私のように、ほぼ全てに当てはまる患者もおります。ですので以下のように私は多種多様な薬を服用しています。

お薬手帳

 私は主治医に勧められ自分の闘病日記をつけています。それに飽き足らず、哲学や形而上学(形而上:時間や空間に制約される感性による経験からは知り得ない、認識できないもの)、脳神経学などの観点から自分の症状や体験を冷静に客観視して自己診療録も作るようにしています。そしてその記録を自己満足で終えるのではなく、より大勢の方に読んで頂けるように小説という形態にして、とある大手出版社に企画を持ち込みました。すると企画審査に無事通過させて頂くことができたのです。

 自費出版という形ではあるのですが、お金さえ支払えば出版できるわけではなく、厳正な企画審査を通る必要がありました。商業ベースで全国の書店に流通させるため、自費出版費用の中に校正費用やデザイン費用、広告費用等全て含まれています。

 解離の症状に関する部分や脳神経、医学的な面は解離性障害で有名な京都大学教授の岡野憲一郎医師に監修して頂きます。

岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医
http://kenokano.blogspot.com


ご支援のほど、何卒よろしくお願いお申し上げます。


 レム睡眠中の夢や幻覚、(マインドフルネスとは真逆の内的志向の)瞑想によって体験する生々しい内的世界で、人種も性別も性格も宗教的背景も時代背景も全く異なる、自分が知るはずもない他者の人生の一端を垣間見ることができる主人公みずき。みずきにはその他者の記憶が共有され、次々と蓄積されていく。

 解離性健忘によって、過去13年間もの記憶が欠けているみずきは、主治医から脳機能として記憶の改竄は起こり得ることを聞き、自分がトレースする他者の人生が、単なる過去の記憶の想起ではないことを疑う。自分は一体誰なのか。誰だったのか。何になろうとしているのか。自分の生涯「a Dream」には一体どれだけの人生群「Dreams」が内包されているのか。

Dreams within a Dream

 レム睡眠が抑制される薬を服用してもなお生後半年に満たない赤ん坊並にレム睡眠の割合が高いみずきは、まさに夢の中に生きていた。


プロジェクトで実現したい事

 解離性障害について、これまで精神科医による医学専門書や、患者を支える第三者目線での作品はありましたが、当事者目線で、尚且つ病因となったトラウマ部分にまで踏み込んだ生々しい内容の小説は、もしかしたら国内では初めてになるかも知れません。自分の傷口を抉る行為で、時に涙を流しながらも執筆しました。それでもこの病気について広く知って頂きたいと思ったのです。

 また、拙筆を少しでも多くの方に手に取って頂きたく、大手出版社から出版し、全国の書店に陳列して頂きます。ただ出版して終わるのではなく、しっかりとPRも致します。
 企画審査そのものは通っておりますので、プロジェクトが成功したら100%確実に大手出版社から出版されます。

 病気のことを広くご理解頂きたい一方で、あくまで読み物としてもお楽しみ頂けるよう、一般読者層向けのストーリー性の高い小説としての体裁を取りますが、内容はほぼノンフィクションです。

 本来であれば小説は担当の編集者と密に打ち合わせを重ねて作り上げていくものですが、現在のコロナ禍の影響で、恐らく全てリモートによる対応での執筆活動になります。

 皆様の御助力、御支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。


プロジェクト立上げの理由

 成人してから、実は幼少期から解離性障害という精神疾患に罹患していることを知り、現在も隔週で通院しながら薬物療法と心理療法で治療を続けています。毎日約30錠近くの薬を服用しています。

 解離性同一性障害(いわゆる多重人格)と言うと、これまではメディアでセンセーショナルな扱いを受けておりましたが、世の皆様に現実を知って頂きたく、この度筆を取りました。

 私にはサイコパス的な人格がいるわけではございません。自傷癖のある人格がいるわけでもありません。ですが、現実はもっと深刻で残酷でした。

 私は現実感喪失、離人と言う症状に関しては、専門医から「重篤」だと診断されております。若年性のレビー小体型認知症(三大認知症の一つ)まで疑われています。

 私の場合、発作が起こるナルコレプシーのような症状(日中に急に耐え難い睡魔に襲われて突然眠ってしまいます)とレム睡眠行動障害(本来身体を動かすことのできないレム睡眠中に手足が動いて暴れてしまい、そのまま認知症に進行する可能性もあります)、見当識障害(自分が誰で、今が何年何月何日で、何処にいるのか、誰といるのか、家族構成等わからなくなります)、出典健忘(自分の知識・情報を何から得たのかがわからなくなります≒いつの間にか学んだことのない知識を持っています)、記憶の改竄幻覚(幻視、幻聴、幻触)が一度に起こります。

 半分眠り、半分覚醒しながら、生々しい幻覚を視て、あまつさえ幻覚の中の私の動作は、そのまま現実世界でも同じように反映されてしまいます。

 単に現実と幻覚という二つの世界に収まらず、現実にいながらにして一度に二つ以上の幻覚世界を同時に知覚してしまうことも珍しくありません。さらに日中に知的作業をせずにウトウトしたり、ボーッとしたりすると、脳幹部を金属バットで思い切り殴られたような物凄い衝撃が起こります。その為、強い覚醒作用を持つ処方薬(メチルフェニデート、モダフィニル)を服用して、日中は強引に覚醒状態を維持しています。

 終夜睡眠ポリソムノグラフィ検査(PSG)を受けたところ、私はレム睡眠の割合が産後二ヶ月〜五ヶ月の赤ちゃん並に高く(しかも原因不明)、それに対して徐波睡眠(最も深い睡眠ステージ)で熟睡している時間の割合が0.0%という結果が出てしまいました。どういうことかと言いますと脳(特に大脳皮質と海馬)がほとんど寝ていない!のです。しかも睡眠の質を高めるためにフルニトラゼパムやペントバルビタールという最も強い睡眠薬を使っているにも関わらず!(徐波睡眠に関してはフルニトラゼパム等の副作用だと考えられます)

 このような事実を丸々ノンフィクションにすると一周回って逆にファンタジーです。あるいは脳神経学的見地から描こうとするとほぼSFです。現実世界では無く、気が付くとファンタジーの世界に迷い込んでしまう、まさにそれが私の病気のリアルでもあります。私には現実と非現実との境界がないのです。

 解離性障害に罹患している患者様は数多くいらっしゃいますが、この病気の真の怖さを皆様に知って頂きたく、一般読者層向けの小説という形で世に出したいという考えに至りました。


これまでの活動

 元々小説家志望で、以前はゲーム会社に努めており、その時にいくつかノベライズを担当いたしました。賞レース向けの文筆活動を続ける傍らで、カクヨムというWeb小説投稿サイトでライトノベルを連載しております。

魔王と賭博師のウォーゲーム

 現在は自分が解離性同一性障害という精神疾患に罹患していて、しかも重篤なレベルであると診断されており、専門医のいるクリニックに隔週で通院しながら薬物療法と心理療法で治療を続けています。それ以前は精神科の閉鎖病棟にもおりました。睡眠科や脳神経科の先生にも診て頂いております。
 様々な方からサポートも受けており、なんとか生活することができています。


お預かりした資金の使い道

 大手出版社から小説を出版し、商業ベースで全国の書店に流通致します。お預かりしたお金は、出版費用(編集、校正、デザイン、印刷含みます)とPR活動に利用させて頂きます。PRの一部は出版社を通して実施いたします。

プロジェクトを達成した場合の手数料は654,500円(税込)です。 
残りの2,845,500円に自己資金445,500円をプラスして、出版費用(電子書籍版込)3,300,000円(税込)を捻出し、初版として1,130部発行致します。うち著者納品分の100部は全てリターンに回し、100部で不足している分には著者である私が定価の8掛けで買い取ってリターンとしてお送りいたします。

 小説はページ数で約300ページ以内、文字数にして12万字程度の長編です。四六判で並装(ソフトカバー)を予定しておりますが、予定額を22万円以上上回った場合は上装(ハードカバー)仕様に変更したいと思っています。
 プロモーション用にプロのイラストレイターにイメージイラストを描いて頂きました(その費用は乗せていません)が、それらは全てリターン用で、書籍には掲載されるかどうかは現時点では分かりません。

 最初は1,130部の発行をゴールとしていますが、目標設定金額を上回った場合、予算によって発行部数を増やしたり、+αのPR活動(新聞広告等)を実施致します。

 また、お金の話をしないのは、ご支援頂く皆様に大変失礼ですので、はっきりと申し上げます。

 印税は4%です。

 ですので、当面の目標である1,000部発行を達成して、しかも全部売れたとしても、私の手元に入る金額は7万円にも満たない額です。ですが私は後述するリターンにそれ以上の額を注ぎ込みます。

 本来は自分の力だけでは達成し得なかった大手出版社からの書籍出版を、皆様のご支援を頂いて出版させて頂けて、尚且つその書籍が少しでも多くの方の目に触れるよう全国の書店に流通して頂ける。それだけでこの上ない幸甚です。感謝しかございません。


リターン

 プロのイラストレイターによる美麗なイラストの栞や、イラスト満載の小冊子(解離性障害と言う病気についての説明や、様々な症状がある中でどのように当人に接したら良いか、本編には掲載しない内容を各種イラストを交えながら豆知識や情報を掲載致します)をお送りいたします。

 元々外資系のゲーム会社で働いておりましたので、色々とノウハウだけは持っています。
 リターンのオリジナルグッズにつきましては、いずれも非売品で増刷も一切致しません。All-or-Nothing達成の際に、ご支援頂いた皆様に感謝の意を表す為だけに心を込めて作成致します。また全ての皆様に対して、全身全霊を込めた御礼のお手紙またはメールを差し上げたいと思っております。

 リターンとして献本させて頂く書籍については、現時点で付加価値があるわけではございませんが、希望される方全員に著者のサインを入れさせて頂きます。

◇オリジナルオーバーサイズTシャツ(ルームウェアにどうぞ!)
※デザインは変更される可能性があります

◇オリジナル小冊子


◇オリジナル栞※デザインは変更される可能性があります


実施スケジュール

2020年8月末日
 プロジェクト終了

2020年10月
 出版社との間で正式な出版契約締結、初稿納品
(本プロジェクトが成功し、入金されたらすぐに開始いたします)

2021年3月
 校正後、初稿ゲラ完成

2021年7月中旬
 書籍完成。取次。

(一番スムーズに進行した場合のスケジュールです)


最後に

 本を出版できるか出来ないかの二者択一ですので、本プロジェクトはAll-or-Nothingです。目標金額に届かなかった場合は、全額返金となり、計画の実行及びリターンのお届けはございません。ご支援頂いたにもかかわらず、プロジェクトが成功しなかった際には謹んでお詫び申し上げたいと思います。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください