1.はじめに

 こんにちは!

 早速ですが皆さんCSV(creating shared value)って聞いたことがありますか?日本語では共有価値の創造と訳され、ビジネスと社会的価値の創出を両立させる、つまり社会問題を解決することを通して経済効果を生み出す経営戦略の一つです。このフレームワークは提案されて約十年経ちましたが、消費者の積極的な市場参加の重要性が増してきたことや近年SDGs(持続可能な開発目標)に対する世間の意識の向上に伴い再び注目されています。実際、多くの欧米企業を筆頭に日本企業の間でも既存のサプライチェーンやバリューチェーンに様々な工夫を行うなど、それらの再定義に力を入れています。一方で技術の発展は「昨日は当たり前ではなかったものが、今日では当たり前になる」という流れに拍車をかけています。まさに類を見ないスピードであらゆるものの価値が変わっていく激動の時代です。


 そこで、私たちは多少陳腐化したアパレルという物理的価値に精神的価値を加え、アパレルを通じてより多くの人に幅広い経験を提供したいという想いから'ITS ABOUT YOUR VALUE'をスローガンに「L’inertie」というブランドを立ち上げました。

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2.Linertie とスタイル、そして新たな価値を

 今回私たち<L'inertie>(リネルシー)は今後の事業に生かす経験を積み、私たちのことをより多くの人に知ってもらい、皆さんの全般的な意見を伺うための第一歩としてクラウドファンディングを行うことにしました。

 

 

 まず、L'inertieはフランス語で慣性や惰性を意味します。慣性とはある物体が外力を受けない限り、現在の運動状態は変わらないという性質を表す用語で、惰性ともいわれ今までの習慣や癖などを表します。私たちは目的意識のない行動がなんとなく続いている状態に何らかのかたちで外力を加え、良い方向に導きたいという考えをアイロニカルに強調するため「L'inertie」を社名にしました。一方、ロゴマークですが、個人と社会(世論や慣行などといった一般的傾向を含む)の間で精神的自由を求め常に理性を保ち続けようという意味が込められています。

  次に、私たちはアパレルを媒介にして世の中の様々な問題に対する意識の変化を試みることが最大の目的です。衣服は昔から人間の生活の基本である「衣食住」の要素として大きな役割を果たしてきました。人間は独自のスタイルを確立することにより他に視覚的な効果を与え、同時に精神的な安定を求めてきました。一方、スタイルという言葉,皆さんはどのように捉えているのでしょうか?スタイルは一般的に、服の着こなしという意味で「スタイルいいね」という風に使われています。しかしながら、広義のスタイルは文化や時代の流れなどあらゆるものを包括する少し複雑な概念になります。 皆さんもよくご存じであると思いますが、シャネルの創設者でありファッションデザイナーのココシャネルはスタイルについて以下のように語っています。

 自分の存在価値を見出し特定のアイデンティティを表現するために、時にはコミュニケーションの手段としてスタイルは一時的な流行に留まらない価値を生み出してきました。すなわち、スタイルはその人の人生、価値観、アイデンティティなど様々な要素の相互適用によって繰り広げられる自分だけの物語です。いずれその物語は自分だけの大切な財産になります。

 最後に、グローバル化やSNSの発達により自己表現の仕方が比較的容易になった現代社会では、精神的な快楽を追求する消費者が増えてきました。そこで私たちは私たちならではのスタイルを提案し、世の中のあらゆる問題に対し再考察をするきっかけ作りの架け橋になりたいと思っています。そのため、新しい時代に合った自分だけのスタイルの形成につながる間接的な経験をより多くの皆さんに提供するつもりです。その上で皆さんの協力は欠かせない要素です。経済市場における消費者の積極的な参加を促し、様々な課題を共に考えていくことは今のような時代だからこそ可能ではないかと思います。私たちは今までの企業と消費者の繋がり方を問い直し、単にある課題に対する答えを押し付けるのではなく一緒に考える機会を与え、よりオープンな関係を築き上げるつもりです。

 私たちの今後の計画については4をご参照ください。またL'inertieのYoutubeに私たちの全体的なコンセプトに関するショートムービを載せてありますので是非ご覧ください。

*L'inertie Concept Short Clip(Youtubeのリンクです)

3.始めようと思ったきっかけ&なぜ日本なのか

 

 4人のリーダーである私は韓国で生まれ日本で育ち、日本の大学に通っていたファッション好きのごく普通の学生でした。しかし、交換留学先のアメリカで授業に関するボランティア活動に参加したのがきっかけで様々な社会問題について興味を持つようになりました。私は紛争地域からアメリカに命を懸けてわたってきた子供たちが通っている学校で英語を教えながら、今まで知らなかった世界を経験できました。そこにとどまらず ’多分日本でも私が知らないところで様々な社会問題に取り組んでいる人たちがいる、私も私が好きなことをしながらより良い未来に向けて少しでも貢献したい'というおもいにつながりました。

 私たちは少しずつポジティブな影響を社会に与え,新しい時代を映せる鏡のような存在になることが究極的な目標であります。そのため何らかのアクションを起こすのに場所はあまり関係ないとは思いますが、世界に目を向ける前に私の存在価値を見出せる身近なところから始めたいというのが一番の理由です。また、幼い頃から私のアイデンティティの形成に影響を与え、青年期を送る上で多くの素敵な人に出会える機会を得ることのできた日本でやりたいと思いました。そのため何よりも先に日本社会の問題に着目したプロジェクトを進めていく予定です。


 4.今後の計画

 私たちの計画はごく単純でかつ明確です。私たちが今後行う数々のプロジェクトに共通する目標は「精神的価値を提供する過程の定着化及びその日常化」です。一つのプロジェクトごとに一つの社会問題を扱ったアパレルを企画し展開する予定です。さらに個々のプロジェクトが扱う社会問題に関する被害を受けた一般の方々を対象に募集を行い、許可を得た上でモデルとして起用させていただきます。モデルになった方には「できる」という希望や勇気を与え、消費者の皆さんには問題意識を高める効果を期待しています。私たちの初期段階における計画は以上です。また、社会問題のみならず人々の全般的な「日常」を素材にしたプロジェクトも計画中ですので是非お楽しみにしていてください!


 私たちは華々しくは無くともよりシンプルで確実な目標を掲げ、上記の過程に力を入れそのサイクルを繰り返すことにより幅広い年齢層の共感を得ることができると思っています。



 .最初のプロジェクトのコンセプト

(諸事情により変わる可能性もあります)

<情報化時代の裏側:ネット文化の弊害>


 


  4ヶ月前に韓国でアイドルグループ<Fx>の元メンバーで、日本でも人気があったソルリ氏がSNSやネットでの悪質な書き込みが主な原因となり自殺した事件を機に制作したパーカーです。表はソルリ氏が‘自分の映った写真を撮影し投稿したSNSを参考に本人の目を隠し、誰にでも被害者になる可能性があるという意味を表しました。また大切なことは目に見えないという「星の王子さま」に出てくる文章をバックにプリントしました。他スウェットシャツとTシャツ(半袖)、二つの製品がありますが著作権などの理由でこのページには載せられません。今後 L'inertie のインスタグラムにて公開する予定です。
(現在企画済みのラインナップは計3つですが追加される可能性もあります)


―詳細

 インタ-ネットの発達につれ様々な問題が生じてきましたが、特に韓国では特定の人に対する悪質な書き込みが大きな社会問題になっています。日本ではそれによる社会的影響力のある人たちが自殺するというニュースはあまり耳にはしていませんが、程度の差こそあれ、そのような被害を経験した人たちは私たちの知らないところに絶対いると思います。日々情報化が進む中で、被害防止に向けて責任のある自由が前提となるネット文化を作るためには事前に問題意識を共有することが大事です。その過程で私たちが少しでも貢献できれば幸いです。

ⅱ.個々のプロジェクトが扱う社会問題に関する被害を受けた一般の方を対象に募集を行い、許可を得てモデルとして起用させていただきます。個別相談を行った上で撮影コンセプトを決め、ルックブックとショートムービーを制作する予定です。募集に関する内容は1ヶ月以内にINSTAGRAMやホームページを通じてお知らせいたしますのでご確認お願い致します。

*公式ホームページは一ヶ月以内にオープンする予定です。



5.資金の使い道

今回のファンディングで集まった資金は(目標金額を超えた場合でも)全て今後のプロジェクトに使わせてもらいます。主な使い道は次の通りです。

ーアパレル製作費

ーその他(モデルさんとの撮影に関する費用等)



 6.リターンについて

  リターンは全3種類あります

  ⅰ.オリジナルシール 1000円

オリジナルのシールです。

剥がさずスマートフォンケースの裏に入れたり、パソコン等に貼るなど日常にちょっとしたアクセントを加えてみるのはいかがでしょうか?



  ⅱ.オリジナルハンガー 2500円




 L'inertieのロゴマークが入ったハンガーです。

ユニークなハンガーにお気に入りの服をかけてクローゼットを飾ってみるのはいかかでしょうか?



 ⅲ.オリジナルTシャツ 6500円

 

      

 左胸に大地から咲く胡蝶蘭をイメージして制作したオリジナルTシャツです。

胡蝶蘭「幸福が飛んでくる」という花言葉を持っています。

より多くの人が幸せになってほしいという願いを込めました。

コーデ1


コーデ2






以上、コーデのスナップ写真をいくつか挙げてみました。

カジュアルやフォーマルなど様々なシーンに合わせることができます。

フリーサイズなのでメンズ、レディースともに着用可能です。ゆったりとした感じのオーバーサイズのTシャツで、M-L(メンズ)の間ぐらいのサイズ感になります。ちなみにコーデ1のモデルさんの身長は160㎝で普通の体型です。より詳しいサイズに関しましては以下をご参考にしてください。

(実際のサイズと若干の誤差がある場合がございますので予めご了承ください)

―身丈 70

 肩幅   48

 身幅   51

 袖丈   22 単位:cm

*リターン3種類とも手書きのお礼メッセージが付いています。

*リターン価格はすべて送料込みとなっております。

*リターンは募集終了後、順次的に発送いたします。お手元に届くまでもう少々お待ちください。


 7.最後にー歴史の知恵に学び更なる進歩を

 最後になりますが、つい最近読んだ本の中で個人的印象に残った部分を少し紹介したいと思います。

「ウィキペディアの「天然痘」の冒頭の一文

'天然痘とは(中略)引き起こされる感染症のことだった'(そう、ことだった、と過去形になっている)は英語史上の私のお気に入りの英文である。20世紀だけでも3億人以上の命を奪ったこの感染症は1977年にソマリアで報告された例を最後に根絶された。」

(スティーブン・ピンカー(2019)「21世紀の啓蒙 上」(橘明美ほか訳)草思社、p132−133)

 '20世紀だけでも3億人以上の命を奪った天然痘'

 現在、天然痘は先人たちの努力により過去形で語られるようになりました。それは病理学や科学の発達のおかげでしたが、衛生に関する「意識の変化」がもたらした影響もあることを忘れてはなりません。手洗いの習慣など、今ではごく当たり前でバカバカしいと思えることが当時の常識では考えられませんでした。人間は安定的な生活を求め、数々の問題を解決することによって進歩してきました。多くの場合、こうした流れは小さな工夫から始まり、その際に強制力が働くことはめったにありませんでした。しかし、進歩は何もせずに起こるものではありません。そのため、関心を持ち続けて小さなことでも長期的な目標を掲げて進めることができれば、更なる進歩を図れると信じています。

 

 社会が進歩するにつれ、様々な分野であらゆる問題が必然的に発生します。様々な情報をより多くの人がより簡単に共有でき手に入れるようになった、すなわち「情報の民主化」の時代でこそ「おしゃれ」な価値観の形成に向けアクションを起こす必要があると思っています。多様な価値観を受け入れ新たな発見につなげる、この過程こそ最近よく耳にするイノベーションです。どの時代でもイノベーションは小さなことから始まりました。このように、個人でも貢献できることはたくさんあります。皆さんがそのきっかけ作りを行う上で私たちが今後提供する「体験」が役に立てれば幸いです。まだ未熟な私たちですが、常に『初心忘るべからず』の謙虚な姿勢で学びを深め、時代の変化に正面から立ち向かいますのでこれからも何卒よろしくお願い致します。是非とも日々成長するL'inertieを見届けてください。貴重な時間を割いて読んで頂きありがとうございました。


*本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


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