はじめに・ご挨拶

はじめまして。猫の大福(満1歳♂)の飼い主、部谷(へや)と申します。

今年5月7日の夜、大福の体調が突然悪くなり、検査の結果、猫伝染性腹膜炎(FIP)と診断されました。
元々どの猫も保有している猫コロナウィルスですが、非常に低い確率で何らかの原因で突然変異をきたし、腹膜に炎症が起こる病気です。長年効果的な治療法はないとされてきた不治の病であり、とても進行性が早く、発症後、早ければ10日〜2ヶ月ほどで死に至ります。現在の日本の猫医療では特効薬はなく、これまでは諦めるしかありませんでした。


大福との出会い

昨年12月の譲渡会で生後7ヶ月の大福に初めて出会いました。
正直、そのときは、ビビッとくる猫がいなかったため、次回の譲渡会まで見送ろうかと思っていたところ、会が終わる直前、主人が、無言でじーっと一匹の静かに佇んでいる猫を見つめていました。その子も少し警戒するように、じーっと主人を見つめていました。
そこで、主人が保護主さんに「この子、今まで譲渡会で声掛かったことないんですよね?」と聞き直し「じゃあ、この子にする。」と言いました。後の、大福です。

子供の居ない私達夫婦ですが、私は元々子供の頃から猫を飼っていたのもあり、猫がいたらもっと楽しいだろうなぁと思うようになり、その思いが年々増していきました。しかし、犬派の主人と折り合いがつかないまま数年が経ってしまっていました。ところが、ある日突然、猫を飼っても良いと夫が言ってくれたので、主人の選んだ子ならどんな子でも良いかなと思い、念願叶い、夫婦+猫の3人暮らしが漸く始まりました。最初は扱いに戸惑っていた主人も、大福の可愛さにすっかり魅了され、毎日楽しく過ごしていました。

異変

大福が我が家に来てから4ヶ月程経った4月中旬頃から、咳をし始めました。毛繕いの毛が詰まっているのかな?猫草食べれば治るだろうと簡単に考えていました。しかし、段々、喘息のような咳をするようになり、頻度も増え、何かおかしいと思い始めました。そして、5月7日の夜、いつも通り、夜ごはんのカリカリを食べた後、みるみる容態が悪化しました。殆どのご飯を残し、そのうち下痢を何回か繰り返し、次第に呼吸も浅く早く荒くなり、ぐったりとして横になったまま動かなくなってしまいました。翌朝、慌てて近くのかかりつけの動物病院に行きました。


病気の発覚

先生は、大福を見るなり、良くない状況だと仰いました。すぐに血液検査とレントゲン検査をしてもらいました。最初の先生の言葉で、すっかり気が動転してしまった私は、病状の説明も難しい専門用語も全く頭に入ってこず、「猫伝染性腹膜炎(FIP)」という病気の可能性が高いこと、発症すると治らないこと、だけ頭に叩き込むだけで精一杯でした。
血液検査の結果は後日になるので、この日は応急処置だけしてもらって帰宅しました。しかし、夜になっても大福の容態はあまり改善せず、苦しそうに息をする大福をそばで見ていると、涙が止まりませんでした。

初めて聞く病名をネットで検索すればすればするほど、酷な記事ばかりで絶望的な気持ちになりました。ほんの1日で痩せ細り、毛並みもパサパサに。短い命と決まってしまったのなら、早く楽にさせてあげたいと思うほど、辛そうな大福でした。(下記、写真&動画)


希望の光

すぐに保護主さんに連絡し、大福がFIPの可能性が高いことを伝えたところ、ニャンコネットワークを駆使しすぐに動いてくださり、MUTIANという薬を84日間投薬すれば、かなりの確率で助かるという願ってもない情報をいただきました。

MUTIANは、取り扱っている病院が限られており、かかりつけの病院では処方出来ないので担当医の先生も良書も頂いたあと、保護主さんの伝手で、別の病院へすぐに向かいました。

そこで、血液検査と超音波検査をしていただきました。胸水も腹水も溜まっていて、とても息苦しいであろう状態が分かりました。その日は腹水を取ってFIPかどうか確認予定でしたが、腹水は取れる程の量はなく、一方、胸水をとるのは動脈を傷つける恐れありリスクが高いので、その日はできませんでした。しかし総合的に判断して、FIPでほぼ間違いないので、すぐにでもMUTIANの投薬を始めた方がいいと薦められました。


治療費の問題

MUTIANは、海外の新薬であり、日本では未承認で、輸入して取り扱っている病院も限られてます。致死率ほぼ100%といわれるFIPにおいて、MUTIANを投薬すれば90%ほどの生存率とも云われています。
しかしながら、問題はその金額です。
当初、体重が3キロ未満だった大福に必要なMUTIANは、1日1回300mg/7,500円でした。現在は3キロ超えたため、350mg/8,750円かかります。今後、体重が増えれば更に上がります。それを84日間毎日決まった時間に投薬し続けなければなりません。また、遠方の病院にも半年間通わなければなりませんので通院費もかかります。

大福を絶対に助けたい。

高額な治療費はもちろん、他にも家庭内の事情もあり、大福のためにそんな高額なお金を充てられるのか、またお金だけではなく、私達が精神的にも体力的にも持ち堪えられるのか等々、夫婦で数日間じっくり話し合いました。

しかし、まだ1歳の大福、ウチの子になってからまだたったの5ヶ月ですが、その間だけでもとても私達夫婦に癒しをもたらしてくれました。これから10年20年共に暮らしていくんだと思っていた矢先にこんなことになってしまい、悲しいお別れは絶対に絶対に嫌でした。お金と私達の頑張りで治る病気なら、大福を絶対に助けてあげたい。

不安でいっぱいでしたが、大福を助ける、その一心で、その日からMUTIANの投薬を始める事を決心しました。


資金の使い道

支援金は全て、大福の治療費に使わせていただきます。

(内訳)
診察・治療・薬費:約76万円
通院交通費:約4万円
CAMPFIRE掲載手数料・決済手数料:約17万円
リターンの制作費・送料:約10万円


リターンについて

心を込めた感謝のメッセージや雑貨などを返礼品としてお返しさせていただきます。また、大福の経過についても報告させていただきます。


実施スケジュール

大福は2020年5月10日にFIPでほぼ間違いないと診断され、早急な治療が必要であったため、その日からMUTIAN投薬を開始しました。現在、連続84日間の投薬中です。その間に2週間おきに血液検査等の経過観察のため通院しています。投薬は2020年8月2日に終了する予定で、その後も3ヶ月の間、2週間おきに経過観察のため通院する予定です。


最後に

今回このクラウドファンディングを立ち上げるにあたり、こんな自己都合のことで、皆様からお金を募る事をしての良いのか?と葛藤がありました。ですが、縁あって大福と出会い、ウチの子になってくれた大福と一日でももっと長く一緒に居たい。個人的な私達の願いですが、少しでもご協力いただければ幸いです。
どうぞ宜しくお願い致します。

<All-in方式の場合>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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