レザークラフトsisreyの合田(ゴウダ)と申します。
工房をスタートさせるため、クラウドファンディングに挑戦します。
(他ファンディングサイトにてプロジェクト経験済み、今回2回目の挑戦です)
提案させていただくのは、時代の先へ行く人に注目の薄型タイプの財布です。
シン=Thin(薄い)。KURA="座"(高く設けられた場所を示すことば)
薄い財布の高みを目指すものであるとともに、蔵のダブルミーニングでもあります。
薄型財布は何でも入るわけではありません。普段から、中身を整理することが大事です。
財布の中身を気にすることで、収支の気づきにつながり、みなさまには蔵のように財を成していただきたいと言う願かけも込めております。
*注1 ゴム部のぞく
カードは5枚+5枚の合計10枚。
2ヶ所に分けて収納します。
前側はよく使うカード、後ろ側は使わないカードと、仕分け整理が可能になりました。
厚みも20ミリを実現しています。
カード収納の前側によく使うカードを入れておくと、つまんでスムーズに取り出せます。
その秘密は…。
前と後ろのカード収納がそれぞれ独立する、独自のクロス構造にあります。
これによって、前側の収納にすきまが生まれ、指を差し込むことができるのです。
一番すばやいカードの出し方は”つまむ”と言う方法。
かつてなくスムーズなカードの取り出しが可能です!
小銭が入らない、札入れが使いにくい、カードが…。
いくら薄くて小さくても、それではダメだと考えました。
KURAはカード10枚、小銭15枚、紙幣10枚以上が入ります。
お札は折らずに入れられます。
また、収納場所が、財布のお尻からすこし上がっているため、二つ折りにした時にだいたい半分くらいで1万円が折りたたまれます。
へんな折れ癖がつきません。
もっとも悩んだのが、「なにでフタを留めるか」でした。
普通は、真ん中でホックボタン留めにするのでしょう。
しかしそれでは、横差しのカード入れに留め具がなく、脱落の危険があります。
KURAの売りはカードのスムーズな取り出しなので、逆を言えば簡単に落ちていくということでもあります。
数十個の試作と半年の期間をかけた結果、ゴム留めという道に辿り着きました。
しかし、この留め方に賛否があるのはわかっています。
一番には、伸びたり切れたりするのではないかと不安を感じること。
そこで、自転車などのアウトドアでも使用されるゴムロープを採用しました。
ゴムロープはあえて、簡単な結び方にしています。
もし切れた時に、だれでも結びなおしができるようにするためです。
自分でお気に入りのゴムに取り換えることもできますし、同じゴムロープの予備も別途ご用意いたしました。
コインケースのフラップ(蓋)には3つの大きな役割があります。
お札がかぶってくることを防止する「札押さえ」の役割。
また、小銭を取り出すときにここを支えにすると出しやすくなります。
コインケースには特にホックなどつけていませんが、怖いのは不意に中身が落ちてしまうこと。
約1.8ミリの厚めの革を使用しておりますので、折れグセにより簡易な蓋として機能します。
(あくまで簡易なものであり、フラップを開いた状態で中身の脱落を完全に防止するものではありませんので、ご注意ください)
(試作品の一部と縫製前の状態)
実は、一枚の革を曲げて縫うことで、KURAは作られています。
縫製は2か所しか行っていません。
表から見て縫い目のないデザインと、縫い代を排した無駄のない構造を実現しています。
シンプルであることは、頑丈であるということでもあります。
一枚革で作るということは、構造のほとんどを革自体の強さで保たねばなりません。
特に重要だったのが、「硬さ」と「やわらかさ」の調和です。
ようするに、硬すぎてもいけないしやわらかすぎてもいけないのです。
適切な材料選びに、かなりの投資と時間を費やしました。
その結果、辿り着いたのが栃木レザーです。
一言で栃木レザーといっても、さまざまな種類があることをご存知でしょうか?
その中から選んだのは、ジーンズの革パッチにも使用される頑丈な製品です。
その現厚は約1.8ミリ。それを漉くことなく、一枚革で使用します。
革自体の強度が相当なものであることは想像できると思いますが、それだけではなく色合いや仕上げの美しさはかなりのものです。
まさに日本が誇る栃木レザーといったところです。
その品質を保証する栃木レザー社の赤タグも同梱いたします。
エイジング(経年変化)にもこだわりました。
2か月使用したレポートを動画にしましたので、よろしければご覧ください。
クラウドファンディングには、たくさんの財布や革製品のプロジェクトがあります。
資金力、生産力にすぐれた企業の製品や、すでにブランドとして確立しているようなものもあります。
その中であえて、このプロジェクトを選んでいただく理由はなんなのかを、自問しました。
そこで気づいたのは、母体の大きなプロジェクトにはないものが、逆に強みとなることです。
いわば「レザークラフト感」。
このプロジェクトは、海外に生産を丸投げしたり、外注の職人さんを使ったりすることはありません。
すべてのリターン品は、プロジェクト実行者が製作します。
購入者のすぐとなりに、製作者がいます。
ひとつひとつの製品を、丁寧に心を込めて作り上げていく、このレザークラフト感こそ大事にすべきだと思いました。
今回、レザークラフト感を感じていただくにはどうすればいいかを考えました。
一番は手縫いで縫製することですが、これはものすごく時間がかかるため価格を上げないといけないので、採用しませんでした。
その代わり、使用するミシンに工夫しました。
使うのは、それこそ何十年も形を変えていない生きた化石のような工業ミシン、それも足踏み式です。
電気を使わず、ペダルを踏むことで動力にする、本当にミシンの原型といえるものです。
*試し縫いの様子
一目一目、縫い目を確認しながら縫うことのできるこのミシンは、手縫いに一番近いぬくもりを感じていただけると思います。
*発送はポスト投函となります。
①早期割引20%OFF【先着30名様】
13,000円(税・送料込み)のところ、10,400円(税・送料込み)
②CAMPFIRE特別割引10%OFF
13,000円(税・送料込み)のところ、11,700円(税・送料込み)
③2個セット割引き20%OFF【お好きなカラー2色】
26,000円(税・送料込み)のところ、20,800円(税・送料込み)
④取替用ゴムロープ 40センチ×3本
500円(税込み)
*基本的にパッケージに同梱します。同梱できなかった場合は別途発送しますが、送料はいただきません。
〇本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
<製品に対する注意点>
・モニター環境により実際の色合いと異なって見える場合があります。
・天然の皮革を使用しているため、状態にむらがある場合があります。傷、しわなど、著しく品質を下げる部位は使用しないようにしますが、内部など影響の少ない部分には使用させていただく場合があります。また自然なトラ模様など、風合いととらえられる部分は表地にも使用いたします。
・染料による仕上げのため、色移りの可能性があります。
・革製品の特性上、傷や水分に弱く、ご使用状況によっては痛みが目立つ可能性があります。
・仕入れ先に在庫の確認はしておりますが、コロナウィルスによる影響で仕入れに不都合が出た場合、納期に遅れが出る可能性があります。
・品質向上のため、予告なく一部の仕様を変更する場合があります。
<プロジェクト実行者>
あらためまして、プロジェクト実行者の合田(ゴウダ)です。
レザークラフトsisreyの屋号で活動しています。
昔からモノ作りが好きで、不器用ながらあれこれ作っていました。
趣味でやっていた革細工ですが、数年前より一念発起し、現在は本気で取り組んでいます。
いまは零細企業を経営しつつ、革製品の製造をサイドビジネスとして軌道に乗せるべく奮闘しています。
僕にはアイデンティティがあります。
それは、とある職人さんに「どんなものを作りたいのか」と聞かれたときに、とっさに出た答えが軸となっています。
「10万円の財布を1こ作って1人に売るより、1万円の財布を10人に使ってもらいたい」
それが正直な気持ちでした。
職人さんには、まぁがんばれよ、みたいに言われましたが、それもそのはずです。
個人でやる限り量産はできません。量産できないと薄利多売は不可能で、すなわち1万円のものを作っていては利益が出ないのです。
しかし、工夫とアイデアでそれは乗り越えられると僕は信じています。
製造工程を可能な限り削減し、効率の良い型紙を作り、手間と材料費を抑えて価格を下げるだけでなく、アイデアによって魅力ある商品を創造すれば、きっと道は開けるはずです。
こういったどこにもない挑戦的な商品を世の中に出すには、クラウドファンディングはもっともよいフィールドです。
今回いただいた資金は、製造するための革や資材、金型を購入するのに使用させていただきます。
もしそれでも資金が余るようであれば、販売サイトの構築など、今後の成長の投資に使用いたします。
なにとぞ、よろしくお願いいたします。
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