はじめまして!

新潟県糸魚川市にて、地元のお年寄りと地域の方々の力を借りて、わら細工・正月飾りの製造販売、春の天然山菜の販売を行っております。

「株式会社はしだて」の橋立茂樹と申します。

祖父が戦後に、物売りの行商として創業し、父が昭和46年2月に食品販売業として設立。しかし、大型スーパー等の進出により、食品販売業での事業が難しくなり、地元のお年寄り達と共に正月用のしめ縄等の製造・販売、春の天然山菜の加工・販売を開始しました。

現在は、私が3代目としてわら細工を主力商品とし、地元のお年寄りや地域の方々の協力のもと、しめ縄等の正月用のわら細工の他に、米俵や鍋敷き等の伝統的なわら細工や、それらを現代風にアレンジした雑貨等の開発・販売にも力を入れています。

「株式会社はしだて」の オフィシャルサイト

http://www.hashidate-dento.co.jp/official/index.html


なぜこのプロジェクトをやろうと思ったのか

「株式会社はしだて」 は、季節ごとに行っている業務が変わります。

春は天然山菜の出荷と、米俵や春祭り用のしめ縄の製作

夏は材料(稲わら・スゲ・稲穂)の刈り取り

秋は正月飾り(しめ縄・しめ飾り・その他正月飾り全般)の製作を主に行っています。

例年、2月~5月頃までは春の時期として、地元で採れる春の天然山菜を地元に方々に収穫してもらい、それらを集めてパッケージし、首都圏の百貨店や料亭・料理屋さんを中心に全国に発送すると共に、結婚式の引き出物やゴールデンウイーク時の観光客のお土産用に、米俵を製造。その他にも各地の春祭り用に、しめ縄の製作や稲穂の出荷も行っている時期です。

しかし、今年は新型コロナウィルの影響で、百貨店は休業・飲食店は自粛や制限付きの営業により、天然山菜の主力出荷先の首都圏ではほとんど売る事が出来ず・・・地方の市場も、定番の野菜は売れているが、手の掛かる山菜には手を出しにくいようで、価格は暴落・・・このままでは採る方々の負担があまりにも多い為、例年は5月末まで取り扱っている天然山菜を4月末で終了としました。

米俵が一番売れるのは、新米シーズンです。しかし、それと同じ位出荷が多くなるのが春です。理由はゴールデンウィークに新潟に遊びに来た観光客がお土産に買っていく事と、結婚式の引き出物等に使われる事が結構有るからです。その為に2月から米俵の部材を沢山作り、注文に応じて組み立てて出荷しています。しかし、今年はほとんど売れず、組み立て待ちの部材の山となってしまいました。

それでも、世の中にはもっと被害の大きい人たちがいる。天然山菜を採る方達も理解を示してくれ、来年は良い物を採ろうねと言ってくれる。出来た部材は新米シーズンに組み立てて売れば良い。

と思っていたのですが・・・

わら細工の主原料で有る”稲わら”は、7月下旬~8月中旬に掛けて”青刈り”と呼ばれる、まだ穂の出ていない青い状態の時に収穫します。そして、その綺麗な色を保つ為熱風乾燥機で一気に乾燥させます。

その乾燥機が老朽化により、昨年から不具合が生じるようになって来ました。その為、今年入れ替えを検討していたのですが、春の売り上げが激減した為今年の入れ替えが困難になってしまいました。

そこでもう1年既存の乾燥機を使おうと、メンテナンスを始めたのですが、やはり調子が悪い・・・この乾燥機のメーカーは十数年前に倒産している為、地元の農機具屋さんにメンテナンスをお願いしているのですが、もうその農機具屋さんではもうどうにもならないとの事。何とか使えない事は無いのですが、いざ刈り取りの時期に動かなくなってしまったら・・・

地元のお年寄りや地域の方々が、うちの仕事を楽しみにしてくれている。なのに、その原材料が無かったら・・・

日本の伝統であるお正月の飾りは、時代の流れや住宅事情等で年々衰退の一途を辿っています。その流れに歯止めをかける為に、和雑貨メーカーやフラワーデザイナー等と手を組み、新たな一歩を踏み出し始めたばかりなのに・・・

やっぱり今年何として乾燥機を入れ変えたい!

そう思い、このプロジェクトをやろうと決心しました。

どうか、地元にお年寄りや地域の方々の為に、日本の正月飾りの未来の為に、お力を貸して下さい!

宜しくお願い致します。


「株式会社はしだて」はこんな会社です。

前述したとおり、弊社は祖父が物売りの行商として創業、父が食品販売業として店舗を3店舗運営しておりましが、時代の流れから大型スーパーの進出等が有り、店舗の運営が厳しくなりました。

旧能生町(現糸魚川市)の山沿いでは、昔から稲わらを使った工芸品や民芸品・スゲ笠作りが盛んに行われていた場所で、祖父の代から生産者の方たち様々な物を作ってもらい、販売していました。

その為、数十年前に食品販売業を止め、昔からある技術を元にした、しめ縄等の正月飾りの製造販売を開始しました。

これが現在の「株式会社はしだて」の始まりです。

当時は高度成長期真っただ中。その波に乗って売り上げも伸ばし、生産者達も大喜びだったと言います。

しかしバブル崩壊後は、様々な業種の企業が参入し価格競争が起こり、大手は中国等での生産を始め、価格の下落と共に、商品の価値まで下落するようになりました。

併せて、国内では生産者の高齢が進み、国産品の正月飾りはどんどん減少して行きました。

我々も例外では無く、生産者の高齢化により年々生産数は減り、価格競争から新規の生産者の育成も困難な状況となりました。

そんな中、十数年前に専務として会社の運営を任されました。

正直何から手を付けて良いか解らないまま、とにかく”技術の継承”を第一に生産者の育成と、新しい商品の開発を始めました。

新しい商品・・・

正直、正月飾り業界は皆生き残りに必死でした。その為、いままで大手が手を出してこなかった地方の飾りにも手を出し、それが良い物ならまだ良いのですが、海外の粗悪品が横行し、需要の低下に益々の拍車を掛けます。

ならば、正月飾り以外の物。と言っても何が売れるのか?

取り敢えず昔から有る、わらじ・蓑・笠・鍋敷き・むしろ・米俵等を何とか売る手段は無いかと、百貨店の物産展に出店。お客様の意見を聞き、現代風にアレンジすると共に、稲わらや稲穂等の素材が意外と需要が有ると解り、インターネットでの販売を開始しました。

地道に努力を重ねた結果、米俵や鍋敷き等は主力商品となり、素材もどんどん売れるようになりました。

しかし、ここに来てまた難題が。

生産者が育たない。

それまでは、わら細工は昔から地域に根付いていた為、子供の頃扱った事の有る方が多く、定年後の仕事として新たに入ってくれる方が多かったのですが、今の定年世代は、子供の頃にはもうすでにその習慣が無く、扱った事が無い世代となっている為、すぐに仕事が出来る方を探すのは難し状況となって来ました。

その為、全くの経験の無い方々を一から育てようと試行錯誤して来ましたが、やはり育てる事は難しく、ある程度出来るようになったと思うと、やめてしまう。こんな事を繰り返して来ました。

そして、ようやくたどり着いたのが、作業の分業化と機械化です。

工程をいくつもに分け、分担して一つの商品を作り出す事で、新しく入ってきた人が直ぐに戦力になり、数もこなす事が可能となります。基礎的部分を機械化する事でそれまでかなり時間が掛っていた技術習得を、比較的短時間で習得出来るようにしました。

これでようやく、作り手不足も解消し、地域の方々も沢山協力してくれる方達が増えて来ている現状です。

現在は6名のスタッフと、50名程の地元のお年寄りや地域の方々の協力の元、米俵等のわら細工、しめ縄しめ飾り等の正月飾り、春の天然山菜を主力取扱商品として、地元のスーパーやホームセンターから、首都圏の百貨店・雑貨店・飲食店を中心に卸販売を行うと共に、ネット通販で全国へ発送しています。


「株式会社はしだて」の商品

”伝統と技術の継承は、新しいアイディアと挑戦から始まる”を経営方針とし、古くても新しい・こんな商品が欲しかった・こう言うのを作れる所を探してた、と言われる商品を作っています。

米俵

直径5㎝程の飾り用ミニ俵~60㎏(1俵)用の米俵まで、さまざな大きさと用途に応じた米俵を作っています。

1㎏用~5㎏用の米俵は、側面にお米を出し入れ出来るフタが付いております。その為、お米を出した後も形状が崩れない為、贈答用などに喜ばれています。

わら鍋敷き

昔ながらのわら鍋敷き。大きさは小・中・大の3種類。

稲わらは、金属製の鍋等が水に濡れても滑りにくと言う特徴を持ち、水や熱にも強く丈夫な事から、昔から作られ使用されて来ました。
しっかりと編み込まれておりますので、とても丈夫で長くご利用頂けます。
鍋敷きとしてご利用いただくのはもちろんですが、素朴な色合いとデザインを活かして、クリスマス用のリースや壁飾りとしても人気があります。

わらじ・わら草履・雪ぐつ・民芸品

わらじ・わら草履・雪ぐつは、飾り物から祭りや演劇用の実用品まで作っています。

ミニわらじやミニ雪ぐつ、飾り蓑等の民芸品も作っています。

縁起物わら細工

縁起物の定番「宝船」。さまざまな宝物を沢山積み込んだ「宝船」は、縁起の良い置物として古くから親しまれてきました。 様々な大きさと、ほぼ稲わらだけで作ったわら宝船も有ります。

こちらも縁起の良いわらで出来た鶴・亀

素材

稲穂は熱風乾燥し、ドライフラワー状にして販売しています。お祭りの神輿の飾りや、縁起物にも使われています。

稲わらの販売もしています。近年はワークショップの素材としても利用されています。

正月飾り

正月飾りは、市場規模が年々減少して来ていると言われています。これは、神棚が無い家が多くなり、しめ飾り等も必ず飾るという習慣が薄れて来ている事と、輸入品が出回り、従来の価値を失いつつあるからだと言われています。

これを打破する為に、和雑貨メーカーやフラワーデザイナーと協力して、新しい商品の開発に動き始めています。

新潟県上越地方のしめ縄

伝統的なしめ飾り

車用のミニ飾り

切り紙

今回紹介させて頂いた商品は、ほんの一部です。

この他に沢山の定番商品の他に、オリジナル商品の作成やOEM等も承っておりますので、興味が有る方はお気軽にお問い合わせください。


資金の使い道

今回ご支援頂きました資金は、全て「株式会社はしだて」を存続させる為に使わせて頂きます。

製作の協力してくれる、地元のお年寄りや地域の方々に、生きがいを持って仕事をしてもらえるように使わせて頂き、新たな乾燥機を導入する為の準備資金とさせて頂きます。


リターンのご紹介

①米俵:新型コロナの影響で販売する事の出来なかった米俵の1㎏用と3㎏用に、新潟産コシヒカリを詰めてお届けします。組み立て待ちになっている部材を有効活用させて下さい!

②わら宝船(大):稲わらをふんだんに使った縁起物良い宝船です。

③オンラインショップで使える商品券:はしだオンラインショップで使えるお得な商品券

④お例のお手紙&ミニわらじ:今回ご支援頂きました全ての方に、お礼のお手紙と縁起物のミニわらじをお送りさせて頂きます。


最後に

長々と書いてしまった文書を、ここまでお読み頂きまして、本当にありがとうございます。心よりお礼を申しあげます。この新型コロナウイルスの危機に負けることなく、今後とも地域の方々と共に、日々わら細工を作り続けて行けるよう、スタッフ・生産者一同前を向いてがんばりますので、今後ともよろしくお願いします。

最後になりましたが、新型コロナウイルスに罹患された方が一刻もはやく回復されることと、亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

弊社は、わら細工の体験工房も行っております。この新型コロナウィルスが終息した際には、是非わら細工の楽しさを体験しにいらして下さい。


株式会社はしだて

代表取締役 橋立茂樹

〒949-1337

新潟県糸魚川市桂604-1

025-566-2978

株式会社はしだてオフィシャルサイト

http://www.hashidate-dento.co.jp/official/index.html

オンラインショップ

http://shop.hashidate-dento.co.jp/



※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


  • 2020/07/02 16:56

    6/30をもちまして、このプロジェクトを終了させて頂きました。目標金額には届きませんでしたが、沢山の皆様から温かいご支援とお言葉頂きました。また、このプロジェクトを通して、様々な事も学ばせて頂きました。このプロジェクトに少しでも関わって下った皆様、本当にありがとうございました。稲わら乾燥機の概...

  • 2020/06/28 17:02

    稲わらの刈り取りに先立ち、明日から”スゲ”の刈り取りが始まります。スゲは、一般的には”スゲ笠”(http://shop.hashidate-dento.co.jp/shopdetail/000000000078)の材料として知られるイネ科の植物です。 新潟県の糸魚川地域では、全国的にも珍しく昔...

  • 2020/06/24 13:40

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