ごあいさつ

はじめまして。保護ねこシェルターCATS WELCARE代表の川越と申します。

はじめに、新型コロナウイルスで健康被害にあわれた方、またその関係者の方々に心よりお見舞い申し上げます。また、設立間もなくまだ十分な実績もない当施設を応援して下さっている皆様には心より御礼申し上げます。シェルター活動は収益を得ることが難しく、不遇なねこを救いたいという情熱だけでは理想を実現することはできません。すべては、私たちの理念に共感くださる皆様のお力添えがあってのことです。支えてくださる皆様のご期待に沿えるよう全力で努力いたします。

当施設は2019年11月に大阪市内に設立されました。「ねこのしあわせのために。ひとのしあわせのために。」を理念とし、主に野良ねこの保護と里親探し、および地域猫活動のサポートとしてTNR(不幸なねこを増やさないため、野良ねこに避妊去勢手術を施し、その後地域で終生世話をする活動)を実施しています。さらに、当施設が取り組む課題として、飼育者の高齢化、高齢者の孤立などの高齢化社会にまつわる問題についても、ねこを介して貢献できるのではないかと模索しています。


4月生まれの5兄弟


実は私は現役の小児科医です。小児癌や小児救急、新生児医療など様々な分野で働いてきましたが、特に近年は児童虐待に携わることで、人々の目の届かないところで苦しんでいる小さな命に目を向けること、現実から目をそらさず勇気をもって手を差し伸べること、信念をもって忍耐強く取り組むことの必要性を実感しました。
こどものころから生きものが大好きで、50歳を過ぎた今、人生の最後の数十年をかけて私がやることは、人に虐げられた小さな命を助ける活動だと思い昨年施設を立ち上げました。施設運営については様々な不安がありますが、虐げられた動物を助けたいという方々の温かいご支援を頂けるよう、誠実に一歩ずつ活動を進めていきたいと思っております。

まだスタートしたばかりで手探り状態ではありますが、9人のメンバーは常に「ねこが幸せでいられる施設」であることを一番に考えて活動しています。大阪市という都会のビルの隙間で、人や車におびえながら日々を過ごしてきたねこを一匹でも多く幸せにし、殺処分をゼロにしたいと強く思っていますが、無計画に多数のねこを保護し、飼育環境が劣悪になること、経営が立ちいかなくなることがあってはならない、大切な命を預かる者として、いかなる状況であっても持続可能な組織を作り上げることが課題だと考えています。ねこにも、関わる人たちにも誠意を込めて活動を続け、私たちの理念をご理解いただくことで5年以内には安定した経営基盤を確立したいと考えています。



とはいえ、まだオープンして数カ月、今年1月より保護ねこと交流のできるサロンをオープンして収益を確保するとともに、ねこたちの里親探しを始めた矢先に新型コロナの流行で休業を余儀なくされました。非常事態宣言の解除で営業を再開した後も、第2波、第3波の可能性もあり、新しい生活様式を求められる状況では順調な営業は当面見込めないと考えています。一方で、季節がら多くの子ねこの保護依頼がきています。まだ小さい子については、預かりボランティアさんにご協力を頂きながら里親探しを続けています。この子達が生後3か月を過ぎ、順次施設に入所してきていますが、子ねこは環境変化により体調を崩すことも多く、また各種検査・ワクチン接種・避妊去勢手術も必要で医療費が増大しています。当面の医療費、エサ代等飼育費の確保が喫緊の課題です。

生まれたばかりの施設を維持したい、すでに集まってきているねこたちを守りたい、不遇なねこをなくすという私たちの夢を実現したい。その思いからプロジェクトを立ち上げました。まだ十分な実績もない私たちですが、どうぞ皆様のお力をお貸しください。よろしくお願いいたします。


施設内設備


【施設情報】

保護ねこシェルター CATS WELCARE ネコ福祉協会

〒550-0023 大阪市西区千代崎2丁目12-8
第1種動物取扱業登録事業者 展示190071E・保管190071B・貸出190071C
第2種動物取扱業登録事業者 
大阪市動物管理センター譲渡登録団体

常時10-20匹のねこを飼育しています。保護されたねこはすべて、感染症チェック、寄生虫の治療、ワクチン接種を行い、完全個室の隔離室で1匹ずつ最低2週間、施設内感染の恐れがなくなるまで隔離します。生後6か月以上のねこには避妊去勢手術をおこないます。健康維持のため、エサには十分な配慮をしています。次亜塩素酸やアルコールの消毒液を使用し、衛生管理を徹底しています。
各フロア・各室入り口にはアルコール手指消毒剤を設置しています。食器・トイレ・ケージ等は次亜塩素酸消毒剤で消毒し施設内感染の防止に努めています。ウイルス拡散防止・脱臭のため各フロアに業務用の次亜塩素酸発生装置ジアイーノを設置しています。
新入所の保護ねこは、最低2週間個室で完全隔離したうえ、症状・食事量・排泄状況などの健康チェックをおこなっています。

衛生管理を徹底しています

オープン以来、16匹のねこを譲渡。ボランティアと協力して、8カ月で40匹以上のねこの捕獲、保護、TNRサポートをおこないました。 3月以降、仔ねこの里親探しサポート20匹以上。飼育者の高齢や健康上の事由で飼育困難となったケースは、地域包括支援センターとの協働により支援をおこなっています。


わたしたちの活動を毎日ご報告しています

毎日スタッフがその日あったことをツイッターとインスタグラムでご報告しています。一匹一匹性格の違う子たちを見守る楽しさが、ご支援くださる皆様にも伝わればうれしいなと思っています。

Twitter  インスタグラム  


外を眺めるのが大好き。こどもたちの人気者。


解決したい社会課題

ねこは古くから人とともに暮らしてきた愛護動物で、野生動物ではありません。屋外の寒さや暑さ、外敵から身を守り、自分で食べ物を探さなくてはならない生活には適していません。けれども、人間の身勝手で繁殖させられ、飼育を放棄された結果、野良ねことして生活せざるを得なくなっています。彼らは小さな体で毎日毎日を必死の思いで生き延びているのです。飼いねこの平均寿命は15年くらい。一方、野良ねこの寿命は5-8年くらいといわれています。いかに彼らの生活が過酷かお分かりいただけると思います。
施設を開設する以前、ボランティアとして地域猫活動(TNR)のお手伝いをしていました。避妊去勢手術のために捕獲されるねこたちの中には、人によって過酷な生活を強いられているにもかかわらず、人を信じて甘えてくる子もたくさんいました。そういう子たちを手術後に過酷な環境に返さなくてはならないのはとても悲しいことでした。この子たちを温かい家庭につなぐことができれば。そう思って施設の設立を決意しました。私たちは、不遇なねこを保護し、一匹でも多くのねこに平穏な暮らしを確保したいと思い活動をしています。

一方で、社会の高齢化、雇用の不安定化などにより、愛するねことの暮らしを継続できなくなる方々がいます。無責任だと非難することは簡単ですが、個人主義・孤立化が進む今の時代、予測のできない境遇の変化で自分ひとりの力では問題を解決できない事態に陥るのはだれにでも起こりうることだと思います。これからの時代は、自己責任論を振りかざす前に、お互いの立場を思いやって余裕のあるものが手を差し伸べることが必要だと思っています。私たちはねこを介して、現代社会の孤独や困難を抱える人たちを支える仕組みを作りたいと思っています。

開設にあたってご紹介いただきました(click!) たゆたひ(飼い主とペットのこころの橋渡し)


支えあって生きていこう


資金の使い道

1月からの経費は以下の通りです。開業当初はケージ・ベッド・加湿器・ヒーター等の備品やおもちゃやタオル・毛布・消毒薬等の購入が必要で1、2月の消耗品代は高額になりました。それ以降は消耗品代は減りましたが、保護するねこが増えるに従い医療費が増大しています。

この春、子ねこが多数入所しました。今後も預かりさん宅から順次入所予定です。入所時に各種検査、その後ワクチン接種(2回)そして生後6カ月前には避妊去勢手術が控えているため医療費の増大が見込まれます。6月には譲渡済みの子ねこが猫伝染性腹膜炎(FIP)という致死的な病気にかかりました。命を救うには高額な治療が必要で、この治療費が6月だけで509,930円かかりました。治療は7月、8月と3か月続きます。このプロジェクトを公開する直前に病気が判明したため、先にこの子ねこ、ネルを救うためのクラウドファンディングを実施しました。詳細についてはリンクをご覧ください。

やっと幸せをつかんだ保護ねこの命を救いたい。FIP治療にご協力お願いします。(click!)

この治療費用を除いても、6月には医療費が218400円とこれまでに比べ3倍以上増加しています。これは主には子ねこの検査・ワクチン・手術費用です。あと2か月程度で現在入所中のすべての子ねこに避妊去勢手術を実施する必要があり医療費負担増が続くと予想されます。

ご支援いただいた費用は以下の目的に使わせていただきます。目標金額は6か月の運営資金を念頭に設定しました。キャンプファイヤー・クレジットカード会社への手数料、広告料、リターンにかかる費用、贈与税などで2割程度かかると試算しています。

・固定費(家賃、光熱費、広告・通信費、廃棄物処理代など)
・消耗品費(エサ代、トイレ砂代、消毒薬・洗剤・タオル・毛布代など)
・医療費(各種検査、ワクチン接種、感染症および疾病治療、避妊去勢手術代)

楽しい遊びの時間


応援メッセージ

おとなねこ2匹の里親になってくださったK.K.様より応援のメッセージをいただきました!

我家は、CWC(CATS WELCARE)より譲渡して頂いたとっても可愛いちょっと食いしん坊のふたりの猫達と、とても楽しい毎日を過ごしています。
以前飼っていた猫は、元々近所のノラ君が懐きうちの子になりました。とても甘えん坊でお利口なコでした。動物がいることで、思春期で親との会話もうっとおしがるような息子達も、猫にはやわらかな表情で接しているのを見て、私自身とてもホッとしたことを覚えています。また猫には人の気持が分かるのか、その時心の弱ってる家族に、そっと寄り添って癒してくれていました。その猫を看取り、時と共に又猫恋しくなっていた時、SNSで目にしたのがCWCでした。以前は1頭でしたが、今は2頭の猫がとても仲良く遊んでる姿に日々癒されています。
新たに猫を飼うのは色々心配もありましたが、スタッフの方々が何度も丁寧にアドバイスして下さいました。本当にCWCの方々には、感謝の気持ちで一杯です。これからもCWCの活動、頑張って下さい。応援しております。

いつもふたり一緒。大切にしてもらって幸せになりました。


リターン

・活動報告のため月1回程度発行しているCWCのWEBマガジンをお送りします。
・当店オリジナルのメッセージカード・フォトブックなど
・施設利用券・スタッフ体験・施設貸し切りなど

<All-in方式で実施します。>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

最後に

新型コロナの流行で私たちの生活は一変してしまいました。それまで想像もしなかったような事態に直面し、多くの人がとまどい、不安に駆られています。
このような時にご支援をお願いするのは心苦しいのですが、私たちにはすでに保護されたねこたちを守る責任があります。また、とても悲しいことですが、近頃のねこブームが去ったあと遺棄される子たちが増えることは想像に難くありません。こういう子たちの受け皿になれるよう、安定した施設を作り上げたいと思っています。一方で現代社会の孤独に苦しむ方々に、生きものと暮らす温かさ、ひとと関わる温もりを伝える役割を担えるようになれば、と思っています。
「ねこのしあわせのために。ひとのしあわせのために。」
わたしたちの理念を実現するため、ご支援どうぞよろしくお願いいたします。


<しあわせの種> ↓



  • 2020/12/23 07:00

    リーダームサシと店長ショコラからクリスマスのご挨拶(=^・^=)CATS WELCARE支援者のみなさま、ご無沙汰しております。いよいよ冬到来。日々寒さが厳しくなり、コロナもますます流行していますがいかがお過ごしでしょうか。CATS WELCAREはボランティアさんの保護しているねこ3匹がねこ...

  • 2020/10/23 07:00

    CATS WELCARE支援者の皆様、こんにちは。CATS WELCARE代表の川越里佳です。最近すっかり寒くなってきましたね。施設のねこたちはすでに暖房、カイロでぬくぬくしています(=^・^=)。暖房が切れるととたんに動きが鈍くなります。わかりやすい(笑)。皆様も風邪をひかないよう暖かくして...

  • 2020/09/28 14:44

    CATS WELCARE支援者のみなさま、お久しぶりです。朝夕はずいぶん寒くなってきましたね。みなさんお変わりありませんか。CWCのねこたちはくしゃみや鼻水など風邪気味の子が増えてきました。これからの季節、ねこも人もしっかり体調管理して楽しい毎日を過ごしましょう!茶々は最近かなり歩けるようにな...

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