半身麻痺の方の「あったらいいな」を叶えるプロジェクト。私たち健常者でもカッコよく着用できるスリングシャツを製作し、ボーダーレスに着用できる世の中を作りたい!
今から約3カ月前にSNSを通してある女性と友だちになりました。
いつもの通りメッセンジャーでご挨拶をしました。以下やりとりです。
女性:伊藤さんはアパレル関係の仕事されてるんですか?
伊藤:アパレル業界の人材関連と、OEM事業をやってます。あと、頼まれたことで出来ることなら何でもお手伝いさせてもらってます
女性:何でもですかー?
伊藤:出来ることなら何なりとー!
女性:実は、構想してることがあるんです
伊藤:もし、差し支えなければ聞かせてもらえますか?
この時はまだこの後に気づくことになる衝撃を知る余地もありませんでした。
女性:実は、私半身麻痺なんです。突然脳卒中で倒れて、それ以来、左半身が動かないんです。リハビリもしてるんですが、なかなか元には戻らなくて、、。
衝撃でした!全くの健常者だと思っていたからです。
女性:年間180万人が罹患しているんです。リハビリ仲間でそんな生きづらさを感じてる人たちになにか出来ないか!とかんがえてるんです。動かない腕を補助するスリングという器具があるんですが、それが服に付いてたら便利なのに!って思っているんです。
一般的にはT シャツを着た上でスリングを肩に掛け、動かない腕を通します。と、文章では簡単に書いていますが、健常者の方は想像してみてください。片腕だけでT シャツを着ることの難しさを。さらにその上からスリングを肩に掛ける大変さを。それだけではありません。健常者が何気なく行っている日常動作は途方もなく大変な事なのです。
SNS の向こう側にいる方が半身麻痺で不便な思いを余儀なくされ、生きづらさを感じているとは思いもよりませんでした。しかもご自身も半身麻痺で大変な思いをしている中で、他の半身麻痺の方々のために考えていること自体、とても尊く思えてなりません。アパレル業界に身を置いている者として、SNS で繋がった仲間として居ても立っても居られなくなった事を今でもよく覚えています。
スリングという器具が服に付いていたら…
伊藤:・・・それ、うちで作ります‼️
というやり取りがあり、今まで2回ほど彼女が入所している栗原市の施設に行きました。
彼女たちの意見を聞いて、スリング機能付きのカットソーのサンプルの製作を始めました。
初号機で好評いただき、今それをブラッシュアップして、改訂版サンプルが出来ました。
現実を受け入れた上でどう向き合うかをサポートする
何もしていないのに、突然半不能になってしまう。それは僕に起こってもおかしくないことで、皆さんにも同じことが言えます。
健常でいられる僕たちがすべきことは、自分たちが動いて、動けない人たちとも一緒にできるだけ健やかに暮らせるようにすることではないでしょうか?
半身麻痺の方には率直な意見や要望を聞かせてほしい。それはあなたにしかできないことだから。
今回は、カットソーというアパレルです。もちろん、健常者が着てもすごくオシャレなカットソーです‼️
共同実行者「チームブレイン」からのメッセージ
昨年の3月に突然、脳出血で倒れ、東北大学病院へ運ばれ、開頭手術を受けました。幸いにも命は救っていただきました。大学病院には、約1ヶ月半入院し、そこから、リハビリテーション病院に転院し、毎日3時間のリハビリを半年間続けた結果、杖での歩行など出来るようになりました。その入院中に考えていた事があります。
『何故自分はこのタイミングでこの様な病気になってしまったのだろうか?』
『生かされたという事は、何かしろって事だろうか?』
という想いが大きくなり、
「その『何か』とはなんだろう? 脳血管疾患により、左半身麻痺とつきあっていかなければならなくなり、障害者として生きていくという事は、何かしら意味があるんじゃないか?」
と考えるようになり、
『今の自分の不具合や、困っている事を改善できる何か』があれば、同じ様に悩んでいる人達のお役に立てる事ができるのではないか?と考えた時に『こんなのがあったらいいな』と浮かんだのが、アームスリングと服が一体化したらどうだろう、と言う事でした。
アームスリングとは、昔の三角巾と同じ役割のものです。私はそれを麻痺側の腕に装着して、腕がぶらーんとならない様にしてリハビリに励んで居たのです。その際スリングを1人で装着するのがとても難しく、必ず誰かにつけてもらわないとできないこともあり、「できるだけ人の手を煩わせないために、最初から服に付いていたらもう少し楽になるのではないか?」と考えたのがキッカケとなっています。
もしかして、同じように片麻痺で苦しんでいる人達の手助けにもなれるならなにより嬉しい事であると思いました。これを形に出来たらいいなといろんな方達にこの構想を話ししていたところ、Lead in Fashionの伊藤さんに出会い、すぐに『形にしましょう!』と言っていただき、すぐさま、サンプル製作にとりかかっていただきサンプルが出来上がりました!サンプルと言ってもとても、完成度の高い物になっています。麻痺でなくても、普通に着ても可愛いシャツです!
また、スリング機能が付く事で脱ぎ着が特殊というわけでもなく(普通のTシャツの延長線上で着ることができる)自分が健常者でも、「着たい!」と思える素敵な出来上がりに感動しています。そして、リハビリテーション病院に入院中に出会った脳卒中後遺症を抱えた仲間たちと、チームブレインというグループを作り、その仲間たちと一緒に、世の中の片麻痺や、高次脳機能障害を抱えて苦しんでいる方達の不具合を楽にする商品開発を次々と形にして行く為に、立ち上がりました。
チームブレイン_NO LIMIT☆NO BORDER 〜限界も境界線も無くす〜
をモットーに、『障害者集団ですけど何か??』
こんな発信を東北は宮城から、発信して行こうと考えています。
〜起案者からのメッセージ~
年間180万人もの方が罹患すると言われている脳梗塞、それによりこれまでの生活が一変してしまいます。それまで便利だったものが、すべて不便なモノに代わってしまう。そんな方々も私たち健常者と同じ命です。私たちはそんな方々が少しでも同じ生活が送れるようにまずは半身麻痺の方でも、私たち健常者でもカッコよく着れるシャツを製作してみんなで着たいと思います。
{資金の使い道について}
スリングシャツ製作費、送料→40万円
クラウドファンディング手数料→10万円
{スケジュール}
1月12日 クラウドファンディング終了
材料等仕入れ
1月17日 生地裁断・縫製開始
1月下旬 発送
−プロジェクトはスリングシャツだけで終わらない−
実はスリングシャツを皮切りに彼らと一緒に他の製品も企画中です!そこで、今後、このチームブレインのメンバーと、そんな障害のある方たちにとっても使い勝手の良い、オシャレな製品の開発を進める会社を立ち上げます!!
日常生活に支障があるということが「障害」と位置づけるならば、健常者が当たり前のようにできる仕事にも支障があるということです。つまり「仕事=収入も」極端に制限されるという事。想像できますか?体が思い通りに動かないことで生きていくための選択肢も減ってしまうことを。
でも希望は捨てないでほしい。障害のあるあなただからできることがある。世の中に必用とされる商品を創り出せるのだから。
そして、そのような団体が世界中のあちこちで、僕らの活動を是非マネしてほしいです!
こんな会社が世界中に増えていったら、幸せな世界が出来ると思いませんか?
みんなのチカラを貸してください!
拡散・支援をお願いします!