商店街の空き店舗を活用して、地域のシェアキッチン&チャレンジショップを作ります!

みなさまはじめまして。YONG architecutre studioの永田賢一郎と申します。

 

 

普段は西横浜で暮らしながら、住宅やオフィス、店舗などの設計の仕事をしています。 どうぞよろしくお願いします。

私は現在、商店街の空き店舗に、シェアキッチンとチャレンジショップを併設した地域のコミュニティスペースを作るというプロジェクトを進めています。

少々長い文章になりますが、みなさまお付き合いのほどよろしくお願い致します!

賑わいとシャッターの混在する藤棚の商店街。

 なぜこのようなプロジェクトを始めたのか。これまでの経緯とともにお話していきます。

私が暮らしている西横浜には5つの商店街が連なる藤棚商店街と呼ばれる通りがあります。今年で100周年を迎える全長1kmにも及ぶ通りで、老舗のかまぼこ屋さんや、日本最小のフィルム映画館など、個性的な場所や活動的な人がたくさん集まっている場所です。お祭りや縁日があったり銭湯で映画上映をやったりと、地域のイベントも毎年色々と行われています。 またすぐ裏には野毛山動物園などでも知られる野毛山もあります。

 

(毎年5月に藤棚商店街で開催される「子ども商店街」の様子。)

  

一方で、シャッターの降りた店舗も多くあり、ここ最近も閉店するお店が増えてきているというが現状です。高齢化してお店を畳んでしまった、他の場所に越してしまった、自宅と店舗が一緒なのでなかなか他人に貸せない、など事情は様々にありあます。

歴史のある商店街で、活気があるのにシャッターが下りていくのを止められないのはとても残念です。

このまま賑わいが失われていくのはもったいない。自分の暮らす地域に魅力的なお店をたくさん増やしたい!

きっかけはシンプルな思いでした。   

一緒に商店街を盛り上げる仲間を増やしたい。

 でも賑わいは1店舗だけではつくれません。また地域に入りやすくないとチャレンジしたいという活気のある人もやってきません。色んな人がここでお店を出したくなるような仕組みを作れないものかと日頃から感じていました。

商店街の空き店舗で新しいチャレンジをしたい人たちの中には「お店をいつかはやってみたいけど今は仕事があるから」「趣味のお店を開きたいけど物件を借りるのはまだ不安」といった、志を秘めた人たちがいます。そこでまず地域に参加しやすくなる環境をつくるために、手軽にお店や教室を始められる場を商店街に作ろうとプロジェクトを立ち上げることにしました。 

 

地域の中で誰もが挑戦しやすい場所をつくる。そこでまずチャレンジをしていきながら商店街や地域との関係性を築く。そして自分のお店を地域に出店するときには既に街の人に親しまれている。

そんな関係づくりをサポートしていきたいと思っています!

ここから地域を知れるようなコミュニティスペースに

 シェアスペースの場所は商店街の真ん中にあった空き物件です。人通りの多い通りに面したビルの1階です。今回のプロジェクトに賛同して頂き借りる事ができました。

 

(物件は商店街の中にある路面の店舗跡です。)


 (友人とのおしゃべりや、ちょっとした一休みなど気軽に使ってもらう場所にしていきます。)

 


 (通りから中の様子が見えるように開放的な作りに。)

  

 シェアキッチンは日替わりカフェや料理教室に使えます。まずは週末だけ開業したい、火曜日と水曜日だけ使いたい、1ヶ月だけ試してみたい、といった方々にトライアルの場として使ってもらいたいです。商店街の中でお店をやってみることで、地域の人の声や、他のお店の方々との交流も生まれます。

またホール部分には展示や雑貨を販売したい人向けに開放し、ワークショップや打合せにも使える場所として設えます。週末には映画上映会やフリーマーケットなどのイベントも行う場所になります。

 

 そしてこれが肝心なのですが、ここに来ると地域で活動する人たちや、商店街のこと、さらには野毛山の事が知れるような、地域の情報拠点として機能するコミュニティスペースにしていきたいと思っています。

周辺では新しいチャレンジの場が増えています!

 というのも実はここ数年、西横浜から野毛山一体にかけて、ゲストハウスや地域のコミュニティスペース、アーティストのスタジオやギャラリーなど若者がチャレンジしている場所が周囲でどんどん増えてきているのです。

  

(商店街のすぐ裏にある木造のアパートを改修して地域のコミュニティスペースとしても活用出来る「藤棚のアパートメント」。2016年に完成し設計、運営を自分で行っています。)

 

(シェアハウスの先駆け的な存在の「ヨコハマアパートメント」。居住者同士の企画イベントやクリスマスパーティなどの地域に開かれたイベントが行われています。)

 

(野毛山動物園の近くにある多世代交流施設の「casaco」。子どもからお年寄り、また外国人の利用者も多くイベントを定期的に開催しています。) 

 

 

 昨年は西横浜の中にお店や地域で活動している方たちが集い、地域を盛り上げるための交流会「野毛山ミーティング」を3回開催し地域のつながりをつくりました。それぞれの活動をプレゼンしたり、一緒にできるイベントを企画したり、ここからもワクワクするプロジェクトも生まれてきています!

   

(第1回野毛山ミーティングの様子。昨年から周辺にある各拠点で連動したイベントをやったり、スペースの提供などでの連携もしています。)

  

(野毛山エリアにある拠点や公共施設をプロットしたもの。野毛山ミーティングの資料より)

 商店街を支える方たちにもご協力頂いてます!

こうした活動の中で、商店街の方々とも繋がりが生まれていきました。

きっかけを作ってくださったのは、商店街の老舗の「今井かまぼこ店」の今井さん。商店街の理事会の方々や区役所の方々など色んな人たちを繋いで頂き、お祭りの時に屋台を出したり、夏休みには映画館とコラボしてアニメお菓子作りワークショップをやったりと商店街での活動にも関わらせて頂きました。

 

(老舗のかまぼこ屋「今井かまぼこ店」の今井さん。商店街の活動を牽引する存在です。)

 

(商店街のアニメフェスタとコラボしたお菓子作りワークショップを藤棚のアパートメントで開催した時の様子。)

 

今回のプロジェクトにも賛同して頂き、様々な方を紹介してくれました。その中でも同じ西横浜にある、子ども子育て支援複合施設「なかまの杜」の代表の中川さんからは、孤食の児童や高齢者、子育て世代の親子に向けた食事と交流の場を提供する「こども食堂」という活動に是非使わせて頂きたいと早速お誘いのお声がけも頂きました!

 

(認定NPO法人ムーミンの会のみなさま。子ども子育て支援複合施設「なかまの杜」や保育園、学童クラブの運営や「こども食堂」などの活動をされています。)

賑わいに包まれた場所をめざして。

 藤棚商店街は他の地域同様に空き店舗が増えてきています。一方で面白い場所も周辺には点在しています。

空き店舗などを有効に活用する担い手を増やし地域と繋げていくことで、商店街を、そして野毛山全体を賑わいに包まれたエリアにしていきたい。

そんな大きな計画の第一歩として、まずは商店街の小さなシェアスペースから新しいチャレンジを応援していきたいです!

今後の流れ

オープンまでのスケジュールはこのようになっています。 

2018/2中旬  クラウドファウンディグ開始

2018/2下旬  内装工事開始

2018/3上旬  PRイベント開催

2018/3/25  プレオープン

2018/4上旬 オープン

 集まった支援の用途

ご協力頂いた支援は、内装のキッチン造作工事に主に補填させていただきます。

またこれからの活動を広く知ってもらうためのPR活動に充てさせて頂きたいと思います。

・内装工事費

・PR・販促資料制作費(HPデザイン含む)


 

西横浜は魅力的な人や場所が多く点在する地域です。このような活動しやすい環境を生かして、空いている店舗や場所でチャレンジする人たちを増やしていきたいのです。

皆様どうぞご支援よろしくお願い致します!


 


  • 2018/04/16 11:50

      先週土曜日、晴れて「藤棚デパートメント」オープンすることが出来ました。本当にたくさんの方々に応援して頂いたことでここまでたどり着くことが出来ました。オープニングにお越し頂いた方、ご支援頂いた方、ご友人の方、商店街の方々、皆様どうもありがとうございました。昨年から企画し、物件探し、設計...

  • 2018/04/07 22:06

    みなさま、こんにちは。 いよいよ残すところ1日となりましたクラウドファウンディグの挑戦ですが、 おかげさまで、目標を達成しまして、現在114%まで来ております!!!  ご支援くださったみなさまどうもありがとうございます。 毎日朝方まで準備に費やし、かなりクタクタになってますが、皆さまか...

  • 2018/03/27 22:54

    みなさまこんにちは。 今週から始めた内覧を兼ねたプレオープンですが、早速取材を受けました! 本日3月27日付けの神奈川新聞さんに掲載されています。   また今日はデザイナーの藤井さんとサイン計画の打合せをしました。 気軽に入りやすく、目にとまりやすいキャッチーなサインを検討しています...