「会話器」で難聴者との会話を取り戻したい

 

はじめまして、Jumpers株式会社の西尾俊廣です。

私は高度難聴者でもスムーズに会話が出来るようになる「会話器」の開発、販売しています。



 

私は音響機器メーカーである日本ビクターで、主にラジカセやヘッドホンステレオなどオーディオ機器の設計を担当していました。

ここで得たオーディオ技術や専門性を活かして、より身近な人や困っている人たちに寄り添いながら製品開発をしたいと思い、早期定年退職後、2011年に起業しました。

  

 

これまでニーズに応えながらそれぞれのシーンごとに活用できる3種類の『会話器』を開発してきました。

今回は、新しく近距離で会話ができる「対話くん」を開発、製造します。

  

この「対話くん」は、高度難聴者がスムーズに会話ができる性能を備えてます。特に高齢難聴者とその家族に会話を取り戻すことが出来ています。これまでにも多数の嬉しい声をいただいていますが、まだまだほんの一握り、もっと広く「会話器」を知っていただき、たくさんの人に使ってもらうために必要な資金を、このクラウドファンディングで集めたいと思い、このプロジェクトを立ち上げました。

 

 

  

 

 

難聴者の取り巻く環境

 

日本では、難聴者の数は約1500万人と言われています。

75歳以上では6人に1人は普通の会話が困難になる中度難聴者、10人に1人は耳元の大声であれば聞こえる高度難聴者といったように高度化していきます。

 

難聴になると聞こえが困難な事に加え、日常生活で様々な困りごとが起こって来ます。

 

・チャイムの音や呼び出し音が聞こえない

・話し手が大声で話す、何度もくり返しても伝わらないので会話を諦める。

・仲間と会話が出来なくなって行き、外出が減って行く。

・医者で会話にならないので、付き添いが必要になる。

・テレビの音量が異常に大きくなり、家族や近所から文句を言われる。

 

このように難聴が引き起こす、会話コミュニケーションの困難から、日常生活や社会活動が難しくなり、一人でこもってしまったり、周囲との関係性が崩れてしまうケースが少なくありません。

 


 

 

 

 

難聴を助ける為の機器として、補聴器がありますが、うるさい場所や離れている人との会話は難しいという限界があります。また補聴器を買ったけど、うるくて使わなくなってしまうケースも多くあります。

 

そんな状況を解決すべく、補聴器のように拾った音を大きくするのではなく、

話し手の声を、一番良い状態で聞き手に伝えれば会話ができる筈だ!

という発想で『会話器』を開発しました。その効果は思った以上、すでに沢山の高度難聴者に「会話」を取り戻すことが出来ています。


 

 

 

高齢難聴者に役立つ会話器 - 「対話くん」

新作の「対話くん」はこれまでの『会話器』の音質の良さはそのままに、小さく、簡単につかえて、長時間使用ができるようにアップデートしました。

価格も補聴器の約20万円の1/10の2万円、高齢難聴者に役立ちます。

 

  

 


 

 型番          HI-01S

 

 「対話くん」はマイク分離型の対面用会話器です。

イヤホンとマイクを分離することで、マイクを話し手(音源)に近づけることが出来ます。同時に、補聴器や集音器で自分の声が大き過ぎて煩いという課題も解決します。

イヤホンコードは1.5mあり、窓口での対話、医師の話を聞く、小グループの真ん中に置いて仲間の声を聞くといったシーンで活躍します。

 

補聴器に使われるのはボタン電池で、高齢者には小さくて扱い難くランニングコストも割高ですが、「対話くん」の電池は市販の単4乾電池で、価格も易く、扱いも簡単です。

アルカリ電池ですと、1日8時間の使用で2ヶ月使うことができます。

 イヤホンコードは糸のように軽くてしなやか、しかも丈夫に仕上がっています。

 

スイッチで簡単操作、シーン別に感度を変えられます

 

切り替えスイッチはオフ→1→2→3と簡単操作。

だんだんとマイク感度が高くなって行きます。


 


本体と一体になっているマイクを話し手が持ちながら話し、聞き手はイヤホンで聞きます。スイッチ1で十分な大きさで伝わります。

医者などで、持って貰えない場合もなるべく話し手に近づけます。

 

 

スイッチ2することで、マイクを中心に4~6人の小グループで、複数人の声を聞くこともできます。もしテーブルがある場所では、マイクを中央に置けば会話ができるようになります。


また、テレビや遠い音を聞く時は切り替えスイッチを最大の3にします。

感度が一番高いので周りの音も大きくなりますが、マイクが自分からは離れていますので、補聴器や集音器のように自分の声が大きすぎて頭に響くといったことがありません。

  


 

対話くんは話し手の声が聞き手の耳に再現できる音質にこだわって開発をしました。これまでに延べ100人以上の試聴テストでの良い音という評価を経て、商品化をしています。

 

利用者の方からは、

「月一検診で担当ドクターとの会話がスムーズになり嬉しい!」「今まで補聴器ではできなかった会話が、対話くんならできるようになりました!」「高度難聴で家族の会話に加われず、疎外感を感じていたが、聞こえるようになり会話に参加できるようになりました!」 

といった声を多く届くようになり、いま開発の原動力になっています。

 

 

 

どうして私がやるのか

 

老人ホームのおばさんに背中を押されました


 

 

会話器の開発のきっかけには、ストーリーがあります。 

独立後にまず開発したのが、高齢者向けの高品位オーディオでした。デモにのために老人ホームへ行った際、出会った高齢者の方々は、1m離れたテーブルでお互いに会話ができないことに困っていました。私にとって、それは衝撃的な発見でした。

  

それなら、各人の声を口元で集音して、その声をお互いが聞こえるようにすればよいのでは?と試作したのが6人が双方向で同時に会話ができるグループトークです。

その試作機を試すと、補聴器をしていても反応が乏しかったおばあさんがスムーズに話し始めて、施設の人もびっくりです。それどころか、話してみればとても聡明な人だと分かりました。

口元で集音した質の良い声を耳に届けると、聞こえるようになり話せるようになります。しかも、普通の人と変わらずスムーズに話せるようになる。

 

ほら、こんなに普通に話せるようになるのよ、頑張って広めなさいよ」と背中を押されました。これが「会話器」の誕生です。 

  

 

「会話器」は補聴器とどう違うのか

 


 

補聴器は、拾った音を聞こえるように大きくします。つまり環境音や雑音も大きくしてしまうので、話し声と雑音が混じって聞きにくくなります。
 
会話器は、話し手の声をそのまま伝え、雑音は大きくしませんので言葉がはっきり聞こえます。  
はっきり聞こえるので、スムーズも会話ができます。


 
 

『会話器シリーズ』をご紹介!!

 

 

グループトーク(最大6人が双方向で同時に会話ができる!)

 

最初に開発した「会話器」はグループトークです。

グループトークは、主に大学の難聴学生や医療機関でご活用いただいています。

 

 

 
愛知県立大学ではゼミやグループ学習でグループトークを利用してくれています。
写真の3人は、左端の難聴者に他の聴者の声をグループトークで送っています。
 
写真を送ってくれた鈴木さんは「これがあれば、複数人と一緒にする仕事を選択肢から外さなくてもよいと分かり、未来が開けた」と喜んでいただきました!
 
 

グループトークは、複数人が同時に双方向で会話できる「会話器」です。最大6台の子機を基地局とFM無線で繋ぎ、子機から基地局に集めた声を再送信して子機に戻し、結果6人は同時に双方で話ができます。

 

  

 

フェーストーカー(声をワイヤレス伝送、離れても聞こえます)

 

フェーストーカーは話し手の声を送信機で集音し、受信機に送信、聞き手は受信機のイヤホンで再現される聞き手の声を聞きます。

 

 

箱型のFace Talker(フェース トーカー)

  

 

主に大学の講義での難聴者のサポート機器として使っています。

イヤホンで聞こえるレベルの高度難聴者は、送受信機で講師の声を伝送し聞いています。

音声だけで難しい場合はノートテイカーの援助を受けます。

 

 


 

この様に、Face Talkerの受信機は伝送された話し手の声をスマートフォンに出すことができますので、アプリと組み合わせて 音声ー文章変換ができます。大学では、ノートテイカーの代わりになったり、2人のノートテイカーを1名にして誤変換の修正をすることで対応できたりします。

 

 

首掛け型のフェース トーカー

 


 

『会話器』の中で最も聞こえが良いもので、医療機関でも採用されています。
診療のシーンでは、話し手の医師や看護師は送信機を首に掛けてスイッチを入れるだけ、聞き手の患者は受信機を首にかけて、イヤホンを耳に付けます。
自分の声もモニターできるので、耳元の大声で聞こえるレベルの高度難聴者ともスムーズに会話ができるようになります。
「患者の表情がとても良くなる」フェーストーカーを導入している多数の医師から異口同音にお聞きする言葉です。
 

 

会話器が役立つ場所が沢山残っています

 

図のように「会話器」は補聴器の限界を越えて、社会生活をカバーして会話コミュニケーションに役立ちます。その可能性に対して、これまでの会話器で解決できたことは、まだほんの少しです。

 

これまで解決できたこと

・大学の難聴者に講義やグループ学習での音声による補聴を提供

・病院の診療での、高度難聴者の会話コミュニケーションの実証

・対話くんで 沢山の高齢難聴者と家族に会話を取戻しうることを確認 

 

これまで未解決なこと(課題)

1.小中学高校でのグループ学習で難聴学生が取り残されている

2.職場の会議、ミーティングに難聴者の参画が難しい

3.窓口、医療機関など、高齢者対応を行う公的な場所への普及


この活動に賛同くださる方

お返しを選んでいただことで参画を、お願い致します。

資金援助、ご一緒に活動いただくなどのオファーも歓迎です。

その場合は、下記、お問い合わせよりご連絡ください。

 

いくつかの『会話器』を準備しました

 

耳元で話せば聞こえる人、及び その家族

「対話くん」が役立ちます。耳元で聞こえるレベルの人であれば、会話を取り戻している沢山の実績があります。

 2人用としてと「対話くん」2個 セットも準備しました。

耳元の声では聞こえなくて、補聴器や人工内耳が必要な方

「対話くん Tポジ」がお勧めです。

「対話くん」の音をアダプターを使って補聴機器のTコイルに伝えます。

ご自分の補聴機器が『会話器』として使えるようになります。

機器で個人の耳の特性に合わせてあるので、その人にとっては一番良い方法で言葉を伝える方法になります。

さらに詳細について必要な方は、下記お問い合わせ先にお願いします。

アクティブシニアの方

医師のように高齢でも仕事をされている方、地域活動をなど社会活動をされている方には 箱型のFaceTalker(フェーストーカー)がお勧めです。

ワイヤレスですので朝礼、研修、ミーティングといった場面で役立ちます。

高齢者と接する側の人

窓口で高齢者と会話をする仕事、医療関係、介護施設など、高齢者と接する仕事をしている方、「対話くんプロ」がお勧めです。

イヤホン部分を耳掛け型の小型スピーカにしていますので、不特定多数の人に対応するのにて適しています。

学校、職場でのコミュニケーションにお困りの方

箱型のFace Talker(フェーストーカー)がお勧めです。

マイク部分を拡張して複数人の声を集めて聞くようにもできます。

ロジャーなどのワイヤレス補聴器の送信機に繋いで再送信すれば、ご自分の補聴機器で聞くこともできます。

さらに詳細について必要な方は、下記お問い合わせ先にお願いします。

医療機関の方

首掛け型のフェーストーカーがお勧めです。

基本性能が高く、医療機関での実績もあります。素早い装着、ハンズフリーで移動、離れた場所での検査などで有効です。

人間ドッグでの丁寧な会話でのおもてなしにも使われています。



 

● 支援金の使いみち

  広告宣伝費     50万円  

  量産立ち上げ資金    100万円

 

● 実行スケジュール

  2019年12月~2020年2月 クラウドファンディング期間

  2019年12月中旬~ 

  「全国何処でもレターパックライト往復で対話くんを体験できる会」

  を実施(数量限定で行います)

  2020年1月初旬 横浜で 会話器の体験イベントを開催

  2020年2月 お返し品の発送



● お問い合わせ先

Jumpers株式会社 電話 045-444-0733 メール

jumpers@jumpers.co.jp

  • 2020/02/29 09:51

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  • 2020/02/20 16:21

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  • 2020/02/13 09:06

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