はじめまして、書家の伊藤潤一です。
道端に座り、筆と墨を使った表現活動を始め、今年3月で10年目を迎えます。
ストリート時代を経て、現在では創作活動をはじめ、店舗看板やパッケージデザインなども数多く手掛けさせていただき、コラボレーションやライブパフォーマンス、トークライブ、個展などカタチに捉われないスタイルで活動をさせていただいています。
2013 年からは活動の舞台を海外にも広げ、国境を越えた文化の力を発信しています。
フランス、イタリア、スイス、台湾など、世界主要都市にもご縁をいただき、台湾では世界三大博物館のひとつ「國立故宮博物院」より、日本人で初めて国際正会員として認定していただきました。
その後、2015年開催のイタリア・ミラノ国際博覧会へも参加し、2016年には主要国首脳会議(G7伊勢志摩サミット)配偶者プログラムにてディナー会場の演出も手がけさせていただきました。
そして、来年3月で10周年を迎える伊藤潤一の個展が名古屋・有松で開催されることが決定しました。
昨年開催された個展では3日間で850名近くの方にご来場いただき大変盛り上げていただきました。
来年10周年を迎える個展ではさらにパワーアップしたものをお届けしたいと思っています。
そこで、個展の運営資金の募集を考えています。
今までノースポンサーで続けてきましたが、昨年の個展以上のものをつくりあげようと思うと、やはりお金がかかります。そして、恥ずかしながら正直言って資金的に苦しい現状です。
数年前にクラウドファンディングでパリへの渡航費をお願いした時もそうでしたが、たくさんの人に迷惑をかけたし、簡単なことではないし、半端な覚悟でできるものでないことはわかっています。
ただ、いいものを作りたいし、届けたいし、見てもらいたい。
この想いは日に日に大きくなっています。
伝えたいこと・・・
ここ数年は海外で活動させてもらったり、ミラノ万博や伊勢志摩サミットへも関わらせていただいたりと、確実に舞台は大きくなってきましたが、やはり学校での授業や個展を通して、その距離で交わす言葉や、ともにする時間こそが何よりも「伝えたいこと」を伝えてくれると確信しています。
だから、「伊藤潤一」という人生をかけて伝えていきたいと思ってます。
伝えたいことがいっぱいあって、何を伝えたいのか問われると難しいけれど、路上から始まった僕の書道人生は、普通の「書家」と呼ばれる人たちに比べると、異端な書道人生を歩んできました。師匠もいませんし、独学でやってきました。
でも、その道は気づけば世界へとつながりました。
台湾故宮博物院国際正会員受賞式
ミラノ国際博覧会公認イベントでのワークショップ(文化交流)
G7伊勢志摩サミット配偶者ディナー会場演出
この世界で決してエリートとは言えない道を歩んで来たからこそ、数年間「伝え方」にこだわってきました。
そんな僕が伝えられること。伝えたいこと。それは「可能性」です。
「書」は無限の可能性を持っています。言葉を越えて、文化を越えて、世界をつなぐこともできます。
たくさんの人に美しい日本の景色を見せたい。
ちかけん×伊藤潤一 / アフターサミット
個展『阿吽』 / 2015
今回の個展では・・・
「いのり」をメインテーマに開催予定です。
人が人を想う気持ちは世界共通、人類共通です。
最近、僕の書は「捧げるもの」だと気付きました。
日本では東日本大震災につづき、熊本地震、鳥取地震と自然災害が続いています。
海の向こう側でも自然災害やテロ、民族間、宗教観の争いが絶えず続いています。
こんた時だからこそ「いのるきもち」を大切にしていきたいと考えています。
混沌の中の光のような、闇と光、黒と白、そんな両面性を持ちつつもそれは最終的にはすべて希望である。そんなメッセージを届けたいと思います。
岡寺山継松寺四万六千日 演出
伊藤潤一個展「イノリ」
2017年3月19(日)・20日(月祝)
愛知県名古屋市緑区有松3004番地
棚橋邸 / http://www.arimatsunomachi.com/tanahasi.html
起案者情報
伊藤潤一(いとうじゅんいち)