▲平成29年度 長浜曳山祭 總當番(ながはま ひきやままつり そうとうばん)の委員長をつとめさせていただいております、竹中 一浩と申します。この度は私たちのプロジェクトページをご覧頂きありがとうございます。

 

▲私たち長浜曳山祭總當番は、この400年の伝統を持つ長浜曳山祭の運営を行っています。長浜曳山祭は2016年12月に滋賀県初のユネスコ無形文化遺産にも登録されました。

 

▲これまで何世代にもわたって継承してきたこの長浜曳山祭を、未来へと引き継いでいくため、長浜曳山祭の運営と伝承に関する活動資金について、皆様からのご支援をお願いしたいと思っております。何卒、よろしくお願い申し上げます。

秀吉さんが生んだ長浜曳山まつり

▲長浜のまちを作ったのは豊臣秀吉公です。その秀吉公が長浜城主であったときに男子が生まれ、お祝いに町民に砂金を振舞ったところ、それを基に曳山を作り、長濱八幡宮の祭礼に曳きまわったのが、長浜曳山祭の始まりであると伝えられています。

 

▲長浜の町衆は秀吉公と強い結びつきを持っていましたので、町は年貢を免ぜられた朱印地であり、それが長浜の発展に大いに寄与したのです。

 

▲その秀吉公にちなんで長浜城跡に作られた豊公園(ほうこうえん)の桜が満開を迎えると、まちに囃子(しゃぎり)の音が聞こえてきます。そうして4月15日に長浜曳山祭は本日を迎えます。

ユネスコ無形文化遺産への登録

長浜曳山祭は国の無形重要文化財の指定を受けてきました。構造物としての曳山そのものも貴重な文化財ですが、それよりも、ほぼ1か月に及ぶ曳山祭全体の祭礼行事や、子ども歌舞伎、それを支える町衆山組といった無形のものが文化財と認められたのです。

 

▲そして、2016年12月1日未明全国33の山鉾・山車まつりとともに、ユネスコ無形文化遺産に登録されることになりました。

 

長浜曳山祭の特徴は他に例をみない 曳山・子ども歌舞伎・山組組織 といえます。

濱仏壇の伝統が息づく華麗なる曳山

▲今日のような豪華絢爛な曳山が作られたのは、「濱ちりめん」(はまちりめん)などで栄えた江戸時代です。その建造には江戸時代から長浜で発展した「濱仏壇」(はまぶつだん)の技術が注ぎ込まれました。

 

▲多くの曳山が、優れた仏壇師であった藤岡和泉によって手掛けられています。(現在も伊部町にも仏具店が残っています。)

 

▲経済力をつけた町民たちは競うように曳山を飾り立てました。なかでも翁山(おきなざん)や鳳凰山(ほうおうざん)にはベルギー製のタペストリーが見送り幕として使われ、重要文化財となっています。

伝統的芸能集団から生まれた子ども歌舞伎

▲長浜のこの一帯には室町初期より近江上三座と呼ばれた下坂座・山階座といった猿楽集団が活躍していました。これが大和能の源流ともなります。

 

全国には数多くの山車まつりがありますが、長浜曳山祭の最も特徴的であるのは山車の上で子ども歌舞伎(長浜では狂言という)を奉納するという点です。近辺にはこのような祭がいくつかありますが、いずれも長浜をルーツとしています。

 

▲現在では12の山組が年に4組ずつ出場します。3月の春休みとともに、毎日稽古が始まります。

 

▲わずか数週間の稽古で、子供たちはセリフと振りを覚えます。

 

▲そして、4月9日の線香番を迎えてからは、日一日成長し、観衆の涙を誘うほどの芸へと昇華されるのです。

役者-若衆-中老と三世代で引き継がれる山組

▲ある映画監督さんが「この祭の中核は三代に渡って引き継がれていく山組という仕組みである」と語られたように、最初は役者として関わり、若衆は役者の世話から始まり、全ての奉納狂言を司ります。

 

若衆を終えて中老になると、曳山の補修などの管理や、山組の世話を担当することになります。このように、親子を超え、世代をつなぎながら曳山祭は継承されてきたのです。

直面する課題と解決への取組

しかしながら、山組を構成する長浜の中心市街地は人口減少と高齢化という大きな課題を抱えています。

 

囃子保存会による囃子の子供たちへの伝承や、伝承委員会による振付、太夫、三味線の育成などの取組により、地元での三役を調達することが増えてきましたが、その一方で、 役者となる子どもは減少を続け、さらに深刻なことに若衆となる若年層の人手が不足しています。最近は山組以外から若衆に参加する人も増えてきましたが、長期的には厳しい状況におかれています。

 

また、山の修理一つとっても莫大な費用が必要となることや、一か月近い祭の運営には多くの費用がかかります。

 

約400年もの間にわたって、世代を超えて継承されてきたこの長浜曳山祭は、今、人数的にも財政的にもその運営が困難になりつつあるのです。

ユネスコ無形文化遺産を将来に継承するために

このような課題に直面する中でも、私たちは無形文化遺産として長浜曳山祭を後世へ伝えていかなければなりません。

 

資金的に長浜曳山祭をサポートしているのが長浜曳山祭協賛会ですが、今まで地元の自治会を通して長浜市民の皆さまや地元企業の皆さまから長浜曳山祭の運営や伝承に関する活動へご協賛を頂戴してきました。しかし、それだけでは難しくなっているのが現状です。

 

そこで、地元以外の皆様からのご支援を募らせていただくことにいたしました。このクラウドファンディングで集まりました資金は、本年度の長浜曳山祭の運営と伝承に関する活動に使わせていただきます。

 

このユネスコ無形文化遺産である長浜曳山祭を未来へと継承していくため、どうかご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

本年度の長浜曳山祭の主なスケジュール

4月1日

 曳山交替式(曳山博物館の曳山入れ替え)

4月9日

 線香番(夕刻:これ以降稽古は公開)

4月9日~12日

 裸参り(夜)

4月12日夕刻

 神輿渡御(夕刻)

4月13日

 御幣迎え(早朝)

 籤取り式(午後)

 十三日番(夕刻:各町で狂言執行)

4月14日

 狂言執行(午前中)

 登リ山(午後 長浜八幡宮へ)

 役者夕渡り(夜)

4月15日

 役者朝渡り(朝)

 長刀組太刀渡り・翁招き

 狂言執行(終日 長濱八幡宮~御旅所)

 御旅所に全山山揃い(夜)

 神輿還御(夜)

 戻り山(夜)

4月16日

 後宴狂言(各町で随時)

 子ども観劇会(長浜文芸会館)

 千秋楽(夜:各町で)

4月17日

 御幣返し(早朝)

ご支援をいただきました皆様には、感謝の気持ちを込めて、長浜曳山祭に関する今回限定の記念品をお届けします!

ご支援をいただきました皆様には、ユネスコ無形文化遺産への登録を記念して今回初めて製作することとなりました「ユネスコ無形文化遺産登録記念のオリジナル扇子」をはじめ、「子ども歌舞伎観劇会 中央指定席」など今回特別に用意をさせていただきました長浜曳山祭にちなんだ記念品の数々をセットにしてお届けいたします。

 

いずれも今回のプロジェクトを実施するにあたって特別にご用意したメニューですので、ぜひお試しください。

(5,000円コース)

 
▲5,000円のご支援をいただきました皆様には、「ユネスコ無形文化遺産登録記念のオリジナル扇子」をお送りいたします。写真はイメージです。

 

「ユネスコ無形文化遺産登録記念のオリジナル扇子」は、祭で使われる扇子と同じ大きさで、ユネスコ無形文化遺産登録の記念に今回特別に製作する限定品です。

(10,000円コース 限定20名様)


▲10,000円のご支援をいただきました皆様には、「ユネスコ無形文化遺産登録記念のオリジナル扇子」に加えまして、「冊子 曳山のまち」、そして「今年度出番山組全山のパンフレット(計4冊)」をセットでお送りいたします。

 

「冊子 曳山のまち」は、長浜曳山祭を紹介する画像たっぷりの冊子です。

 

「今年度出番山組全山のパンフレット(計4冊)」は、今年度出番山組それぞれが発行する独自パンフレットの4山セットです。

(30,000円コース 限定5名様)


▲30,000円のご支援をいただきました皆様には、「ユネスコ無形文化遺産登録記念のオリジナル扇子」「冊子 曳山のまち」「今年度出番山組全山のパンフレット(計4冊)」に加えて、「曳山博物館ペア入場チケット」「ユネスコ登録記念ラベル入り純米酒「湖濱」2本」「黒壁オリジナルガラス ぐいのみ 2個」、そして「4月16日子ども歌舞伎観劇会 中央指定席2席」が付いた、長浜曳山祭をじっくりと堪能できるセットです。

 

「曳山博物館ペア入場チケット」は、曳山博物館に入場できるチケット(通常一人600円)が2枚です。

 

「ユネスコ登録記念ラベル入り純米酒「湖濱」」は、地元の酒蔵「佐藤酒造」さんが作った限定ラベル付きの地酒「湖濱」2本です。

 

「黒壁オリジナルガラス ぐいのみ」は、黒壁ガラスで作られた曳山由来のデザインです。明治時代から黒壁銀行の愛称で親しまれた古い銀行を改装した「黒壁ガラス館」を中心に、古いまちなみの中の伝統と新しいアートを長浜から発信する場所「黒壁スクエア」で製造された黒壁オリジナルガラスです。

 

「子ども歌舞伎観劇会 中央指定席2席」は、長浜文化芸術会館で4月16日に開催される出番4山の歌舞伎を、中央部の指定席にてペアで鑑賞できるチケットです。

皆様からのご支援をよろしくお願いいたします!

400年の伝統を持つ長浜曳山祭、滋賀県初のユネスコ無形文化遺産に登録された、この伝統ある長浜曳山祭を後世へ伝えていくため、曳山祭の運営と伝承に関する活動にご支援をお願いいたします。

 

長浜曳山祭の運営と伝承に、少しでもご関心をお持ちいただけましたら、ぜひ「シェア」や「いいね!」など、応援してくださいますと幸いです。

 

また、長浜曳山祭の運営と伝承にご賛同いただき、そしてご支援をいただける、ということであれば、本プロジェクトページに掲載しております3つの支援コースからお好きなコースをお選びいただき、ご支援をいただけますと幸いです!心を込めて今回限定の御礼の品々をお届けします!

 

よろしくお願いいたします!

起案者情報

起案者名       長浜曳山祭總當番 委員長 竹中 一浩

ウェブサイトURL   http://www.nagahama-hikiyama.or.jp/(長浜曳山博物館)

Facebookアカウント  https://www.facebook.com/nagahamahikiyama/

 

  • 2017/04/07 13:36

    曳山祭のクラウドファウンディングにご協力いただいたみなさま 応援ありがとうございました。お陰様をもちまして、なんとか無事ハードルをクリアして成立することができました。   今度の日曜日は線香番、つづいて裸参りが行なわれ、祭の行事が始まります。 4月12日の神輿渡御から4月17日の御幣返...

  • 2017/03/03 16:25

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