手ぬぐいを飾ろう。まちをあるこう。人を知ろう。まちを知ろう。
かしわら手ぬぐいWEEK実行委員会の柏元真理子です。
若いころから歴史が好き。建物が好き。町並みや人の営みの風景が好き。それも中央のではない視点からみる地域の歴史が好きです。
柏原にはお嫁に来て、家業の不動産賃貸業に関わるようになりました。
今はJR柏原駅前大正通り商店街で、リノベのプロのみなさんと「大正通りポケット」というリノベーションプロジェクトに取り組んでいます。
▲大正通りポケットの様子
今回、「かしわら手ぬぐいWEEK」というイベントを開催するにあたり、ガイドマップ・チラシをつくる費用、実行委員会企画イベントの講師費用等のご支援をお願いしたく、このクラウドファンディングを立ち上げました。
「かしわら手ぬぐいWEEK」は、2018年3月18日(日)~3月25日(日)、大阪柏原のまちに、手ぬぐいを飾りたい人が自由に手ぬぐいを飾り、それを愛でてあるくゆる~い催しです。
手ぬぐいを飾って、まちを愛でて歩く。
リノベーションプロジェクトの中で、「私の柏原新定番」という小冊子をつくり、ガーデンマルシェを行いました。その一連の中、素敵な地元の人たちとたくさん出会いました。これ、私の中では世界の見方がかわるほどの大きな発見だったのです。私は人をあんまり見ていなかったんですね。
発見をしたのは私だけではなかったようです。冊子を手にとった人、マルシェに来てくれはった人から、「柏原にこんな店があったんや」「こんなに人がおったんや」という声をたくさん聞きました。
地元の人も地元のことを意外と知らない。これもちょっとした発見でした。
そういえば、「柏原? なんもないし」という地元のつぶやきをときどき見ます。
いつものメンバーどうしで仲が良く、地元にいきつけもあったりします。なのにそうつぶやくのです。
「いつもの」外側を見る機会は意外と少ない。私の「いつも」の中に人が見えていなかったのと同じように。
でも「いつも」の中に見えていない日常の中には、さまざまな素敵なものが実はたくさんあるのです。
それを目に見える形にしてみたいと思いました。
日常の中の素敵なもの、地元の素敵なものを見つけることは、なによりふだんの暮らしを豊かにしてくれますし、また地元の活力になります。
でも、どうやって?
ふだん何気なく見過ごしているもの、自分たち自身もその素敵さ楽しさに気づいていないものを目に見える形にするには、ちょっと仕掛けが必要です。
そんなとき、ふだん愛用している手ぬぐいが目にとまりました。
手ぬぐいが、河内木綿の産地であった、柏原の伝統産業のひとつであることは、以前クラウドファンディングをしはった、注染てぬぐいCHILLさんに教えてもらいました。大正通りポケットの催しでも、キコニスさんや岡田染工場さんがオリジナル手ぬぐいの販売をしてはりました。
▲キコニスさんの河内木綿柄の手ぬぐいあずま袋
▲岡田染工場さんの手ぬぐい
そういえばお祭りのときに配られる手ぬぐい、神社の御手水の手ぬぐい、職人さんが頭にまく手ぬぐい、ハンカチやシュシュ代わりに手ぬぐいを使う人。
産業としての河内木綿は姿を消しましたが、今でも手ぬぐいは柏原の日常の暮らしの中に根づいていて、多くのご家庭で、お店でつかわれていますし、色柄ともに工夫の凝らされた素敵なものが多いのです。そしてなにかの折にはオリジナル手ぬぐいを作ることも気軽に行われていたりします。
▲本郷青年団 夏祭りで配られていた手ぬぐい
▲柏原の音楽フェス「玉手山一揆」手ぬぐい ガーモートーンズさん
▲柏原市国分のヘアーズシェリーさんの7周年手ぬぐい
日常の中で何気なく見過ごしているもの。でもよく見ると素敵なもの。
家にある手ぬぐいを飾ってみました。数がならぶと壮観できれいです。ほんとうにきれいです。
それだけでちょっと心がはなやぎます。
これは大正や古町でよくみかける空き缶の風車です。これが下がっているだけで、飾っている人、作っている人、道を通っている人との会話が生まれる姿をよく見ます。
手ぬぐいを道から見えるところに飾ると、同じような会話が生まれるのではないかと思いました。「きれいだ」「おもしろい」と感じる心のはなやぎとともに。
そして手ぬぐいは上に書いたように、さまざまな色柄があります。どんな手ぬぐいが手元にあって、どんな手ぬぐいを選んで、どんな風に飾るか。意識をするせざるに関わらず、そこに飾り手の人となりが自然と生まれまし、道ゆく人の想像をかきたてます。
手ぬぐいは、もともと身近にあるものですから、飾るのに費用はほとんどかかりません。クリスマスのリースを玄関ドアにかけるのと同じような気軽さでできます。
日常の中で何気なく見過ごしているもの。でもよく見ると素敵なものを見つけるのにふさわしい気軽さです。
手ぬぐいを飾って、まちを愛でて歩く。
これでひとつの仕掛けになりそうです。なんかしらんけど手ぬぐい飾ってあるな~きれいやな~、とわやわや言うて歩くだけ。そしてSNSでもシェアしあって。
お気軽お気楽なゆる~いイベントです。
そしてこういう時なら家でやってるガレージセールや庭のチラ見せ、手作り作家さんの広報みたいなちょっとした暮らしびらきのお誘いもしやすそうです。
でもせっかくなので欲がでます。
愛でて歩くのに地図は欲しいし、チラシも欲しい。記録して積み重ねていきたい。
まちや人を知りたいわけだから、ちょっとしたガイドツアーがあればもっと嬉しいし、連携イベントをしてくれはるところがあれば、つながっていきたい。
それでクラウドファンディングでみなさまのお力を借りることにしました。
「かしわら手ぬぐいWEEK」のチラシをつくる費用
手ぬぐいを飾ってある場所と連携イベントの紹介をするガイドマップをつくる費用
実行委員会企画イベントの講師・ガイド費用
これらの費用のご支援をお願いします。
リターン品として、柏原の手ぬぐいや染め物、バッグなど河内木綿ゆかりの品、柏原でつくられる品々。そして柏原のまちめぐりの企画をご用意いたしました。
リターン品のお渡しについては、「手ぬぐいWEEK」の期間中、柏原のまちの中で作り手の方から手渡しさせていただく機会を設けました。
リターン品の受取りの際に、またまちめぐりの際に、さらに素敵な柏原を見つけていただければと思います。
祭りではなく、歳時記として。
「かしわら手ぬぐWEEK」は「みんなで一丸となって祭りやイベントを成功させよう!」という催しではありません。どこかの会場にみんなが集まって露店や音楽や踊りを楽しむという催しでもありません。
たとえばお正月やクリスマスの期間。
まちが飾られて、ちょっと家にいつもと違う感じでお客さんがあって。
それを「まち」という面でやってみませんか、という試みです。
いつもとはちょっと違うはなやぎはありますが、めいめいが勝手に好きにまちを飾る、どちらかといえば日常の延長です。
おおきなフェスタ、お祭り。大勢のお店や芸能、アートが1ヶ所に集まって、大勢のお客さんに来てもらう。それはとても楽しいお祭りです。終わると「また来年も来たいなぁ」って思います。
華やかでにぎやかなマルシェイベントは素敵です。
でもそこに出ることのないお店にも素敵なお店はいろいろあるし、町工場だってあるし、このまちに住んでいる素敵な様々な人がいます。
「じゃ、ちょっとにぎやかしに飾ってみるか」
と、もしも思ってくれはったら。それ、めっちゃ素敵です。
商店会や商工会に入っていなくても、お店をしていなくても、おとなでもこどもでも、まちをいろどり、飾るのが「手ぬぐいWEEK」です。
人の個性はいろいろです。気の合う人合わない人もいるでしょう。でも、手ぬぐいをとおして見つかる、いろんな店、いろんな個性、いろんな人の中に、きっと素敵なものが見つかります。
「かしわら手ぬぐいWEEK」は大きなお祭りではなく、日常の延長のちょっとしたはなやぎの中で、まちにこんな場所があって、こんな人がいて、こんなお店が、工場があって、みんな違ってみんないい。
▲柏原の町並み 酒のすぎもとさん(左)と松村釦株式会社さん(右)
▲柏原の町並み2 オガタ通り 昨年ここからの眺めがJRのCMで使われました。
1ヶ所に集まってお祭りをするのではなく、ゆるくまちの中を歩いていろんな発見をする、春の一週間になればいいなと思います。
そして催しの期間が終わったあとも、知り合ったお家やお店や人たちをふらりと訪れて、日常がちょっと豊かになる。
そんな催しにしたいと思うのです。
開催概要
2018年3月18日(日)~25日(日) かしわら手ぬぐいWEEK
柏原のまちのあちこちに、さまざまな手ぬぐいが飾られます。いろんな手ぬぐいを愛でてあるきながら、わやわやとおしゃべりしたり、SNSに投稿したりを楽しんでいただければ嬉しいです。
ハッシュタグ #かしわら手ぬぐいWEEK をご利用くださいね!
手ぬぐいを飾ってある場所はこちらです。ひょっとしたら載ってなくても飾ってあるところがあるかもしれません。1月末の今、連携イベントと合わせ30カ所を超えました。
かしわら手ぬぐいWEEK 2018 マップ
また、「かしわら手ぬぐいWEEK」に協力してくださるみなさまの、さまざまな連携イベントも行われます。
ご案内はこちらをご覧ください。
↓↓
リンク:かしわら手ぬぐいWEEK 2018 連携イベントほかご案内一覧
今後のスケジュール
1月23日 実行委員会スタート
2月 チラシ作成・配布
3月初旬 ガイドマップ作成・配布
3月18日(日)~25日(日) かしわら手ぬぐいWEEK および連携イベント 市内各所
集まった支援の用途とその内訳
チラシ作成費 3万円
ガイドマップ作成費 7万円
まちあるき企画講師・ガイド料 5万円
諸経費 5万円
「かしわらてぬぐいWEEK」を柏原のまちの風物詩に
クラウドファンディングでのお願いですが、実は一番のお願いは、支援金よりも
・家や職場の、道から見える場所にお手持ちの手ぬぐいをかざる
・飾られた手ぬぐいを見て歩いて、わやわや言う。
・プラスαのまちびらきをする
・それらを地図やSNSに載せてオッケー!と言ってくれはる
だったりします。数軒飾ってくださるところがあれば催しとしては成立しますが、まちという面になった方が、歩いて楽しい、見てきれい。
そしてお金のご支援をいただければ、いつの日にか柏原のまちの風物詩として親しまれ、いろんなところから見に来てくれる人がいるところまで続けていけるかもしれません。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
応援コメント
ふけ柏原市長
柏元さんとは、私が市長に就任する以前の市議会議員時代より、お付き合いをさせていただいております。最近では、JR柏原駅前大正通り商店街において「大正通りポケット」というリノベーションプロジェクトの中心人物として活躍されており、行動力、実行力のある方です。
柏原市には歴史風情のある街並みも現存しております。
また、過去には柏原の名産と言われた河内木綿も、木綿の生産こそ産業ベースでは衰退してしまいましたが、CHILLさん、岡田染工場さん、キコニスさんらによって現代風に復活した柏原ブランドの手ぬぐいがつくられています。
また手ぬぐいは今も、夏祭り、音楽フェス、店舗のアニバーサリーなどに独自のものが作られたり、ワインボトルなどを包んだりと、柏原の地域に広く身近に、そして個性的に、様々な用途に使われております。
この計画は古くて新しい柏原を知っていただくには最高のイベントであると考えますし、私も柏原市長として全力で応援したいと考えております。新たな夢に向かって頑張る柏元さんを皆さんもぜひ応援してください。
柏原市大正通り商店街眼鏡店 店主
オガタ通り商店街の世話役
松見博章さん
柏元さん、素晴らしいアクション有難うございます。古町にCHILLさんが立ち上げ色んな方が盛り上げようという皆さんの思いが柏元さんに通じたのか、はたまた『大正円居の家』のご縁が繋がったのか、いずれにしろ柏原にとってアピール度アップですね^^
『大阪かしわら』を【注染手ぬぐい】のある町でもっともっとアピールしましょう。「ぶどうとワイン」と【注染手ぬぐい】の町かしわら!
そして町中を【注染手ぬぐい】で飾りましょう。
大正通り商店街 朝日新聞サービスアンカー柏原
平田さん
私は柏元さんが「大正通りポケット」というリノベーションプロジェクトやガーデンマルシェなど柏原市の活性化に取り組んでいいただいている、柏原駅前大正通り商店会の会長をしております。柏元さんが今回「かしわら手ぬぐいWEEK」を企画されているとお聞きし、私が子どもの頃のかしわらの景色を思い出しました。50年くらい前のことですが、かしわらには玉串川や了意川沿いに多くの河内木綿の染工場がありました。色とりどりの浴衣や手ぬぐいの長い生地が、吹き流しを吊り下げたように染工場の高い建屋(伊達)にたなびきながら干されているかしわらの景色でした。柏元さんの手ぬぐいを軒先に飾るクラウドファンディングは昔のかしわらの光景を思い起こさせる事と楽しみにしています。また多くの皆様がこのかしわらの光景を見ていただく事を楽しみにしています。
お返しにご協力いただいたみなさま
●岡田染工場さん
岡田染工場は、大阪府柏原市に在所する小さな染めもの屋です。
生駒山系の山裾と大和川をのぞむ長閑な環境の中で、昔ながらの手仕事を続けております。
河内地方や泉州地方の「だんじり祭り」や「ふとん太鼓」に用いられる法被、幟、旗、幕、あるいは店舗暖簾、手ぬぐい、風呂敷などの製作を得意とし、数多くのご注文をいただいてまいりました。
これからも「お客様のの大切な想い」を第一に、より丁寧な手仕事を心がけてまいります。
印染め製品の意匠製作から仕立てに関することまで、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
●ciconis キコニスさん
大阪府柏原市 約200年前のこの地で栄えた上質な木綿と庶民の藍染河内木綿は幾度も形を変えて有難く使いきり子供のおしめや畑の肥やしにしていたそうです。
最盛期間わずか50年余り日本屈指と一世風靡した河内木綿は明治中期頃には近代化によって衰退してしまいます。
物の無い時代の知恵と工夫匠みな技術は職人さんの手を介してまだわずかにこの地に残っていて物づくりの風景と共に物のいのちを感じます。
ciconis キコニス の鞄もこの地で作らせてもらう作り手として物作りと同時に物との寄り添い方を考えます。
流行り廃りにとらわれない素材の良さと素朴な風合いを持ち味として永く使い続けられる、有難く使い込む。
共に寄り添う鞄を目指しています。
●茶吉庵さん
大阪府八尾市恩智にある江戸時代の河内木綿の木綿問屋の建物を再生し、老若男女が気軽に訪れる事ができる空間をつくっていきたいと考えています。古民家カフェ・庭を利用したマルシェ・農園などを通じ歴史ある『茶吉庵』という建物・恩智のことを色々な方に知ってもらえるキッカケになれば幸いです。
茶吉庵主人 茶屋吉兵衛は、木綿問屋として活動するだけではなく、河内木綿の織元として、八尾市恩智と柏原市堂島町に工場を持っていました。茶吉庵らんぷはその工場のボビンを柏元がもらい受けて製作したものです。
●シガセイサクショさん
ー山の草木で身体に優しく 気持ちも優しくー
をテーマに山の草木で染めた天然素材の布で洋服を縫ったり、身体を優しくつつむ肌着を染めています。
●kitoutsuwaさん
柏原在住の木工作家satoとニューカレドニア在住の陶芸家shizuのコラボで活動中。
日常使いの器にほんの少しお気に入りの一皿を見つけて頂けたら嬉しいです。
●注染てぬぐいCHILLさん
当店は、大阪府柏原市の伝統産業として伝わる本染め(注染ちゅうせん)の技術を用いて作られた、手ぬぐいを制作・販売しています。
一枚ずつ手仕事で丁寧に染められた手ぬぐいには、風合いやあたたかさ、特別感があります。
また、手ぬぐいというのは単に手を拭うだけでなく、巻いたり包んだり、と色々な用途で活躍する優れものです。
祖父の代よりこの柏原市で海藻類の卸問屋を営んでおり、注染に使用する防染糊を扱ってきたご縁も手伝い、手ぬぐいショップとして2016年の10月15日に店舗を開店いたしました。
地場産業のお手伝い、手ぬぐいの新たな可能性を求めて、、、などと言えば大げさですが、ゆっくりやってますのでどうぞふらりとお立ち寄りください。
注染てぬぐい CHILL チル
店主 ショウ
起案者情報
【団体名】かしわら手ぬぐいWEEK実行委員会
【代表者】柏元真理子
【その他メンバー(役員)】浅野幸治 櫻井砂千子
【Facebook】
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